ガキ俺「いえーい！クリスマスだー！」

J( 'ｰ`)し「あら今日は休みなのに早起きなのね」

ガキ俺「サンタさんのプレゼントどこ！？」

J( 'ｰ`)し「あれじゃないかしら」

ガキ俺「ほんとだ！でっけえ箱！開けていいかな！」

J( 'ｰ`)し「いいよ」

ガキ俺「なんだろうな、何入ってんだろ！」

ガキ俺「あ、これ俺が欲しかったオモチャだ！」

J( 'ｰ`)し「ふふふ…良かったね」

ガキ俺「でもこの色じゃないのが良かったのに…サンタさん全然分かってないじゃん」

ガキ俺「こんなかっこ悪い色のいらない！」ﾎﾟｲ-

J( 'ｰ`)し「…」

J( 'ｰ`)し「俺くん、代わりにカーチャンが欲しいやつ買ってあげようか？」

ガキ俺「マジ！？よっしゃ！！」

J( 'ｰ`)し「クリスマスだからね、特別だよ」

ガキ俺「いえーい！あれの色違いね！！」

中学俺「俺サッカー部入りたいんだけど、シューズと練習着買いたいから金ちょーだい」

J( 'ｰ`)し「運動するのはいいことだけど、怪我しないようにね…」

中学俺「いいから早くくれよ」

J( 'ｰ`)し「これくらいで足りる？」

中学俺「は？シューズどんなけ高いと思ってんだよ。これじゃ練習着二、三枚目しか買えねぇよ」

J( 'ｰ`)し「そうなのかい…それじゃあこれくらいいる？」

中学俺「それでもシューズ買えないって！もう財布見せてみろよ！」

J( 'ｰ`)し「あっ…」

中学俺「なんだ結構あんじゃんｗ五万、貰ってくから」

J( 'ｰ`)し「…」

J( 'ｰ`)し「大事に使うのよ」

J( 'ｰ`)し「俺くん、部活どう？サッカー楽しい？」

中学俺「…」

J( 'ｰ`)し「部活のことじゃなくてもいいから、学校でのお話聞かせて」

中学俺「別に」

J( 'ｰ`)し「…」

J( 'ｰ`)し「前みたいにサッカーの練習付き合おうか？カーチャン今日は時間あるよ」

中学俺「…」

J( 'ｰ`)し「靴はまだ使えてる？新しいやつにしなくてもいい？」

中学俺「チッ、うるせぇな…」

J( 'ｰ`)し「…」

高校俺「…金」

高校俺「おいババア金！」

J( 'ｰ`)し「…！」

J( 'ｰ`)し「俺くん…そのお金、何に使うの？」

高校俺「関係ねぇだろ、色々あんだよ」

J( 'ｰ`)し「…いくら欲しいの？」

高校俺「二万」

J( 'ｰ`)し「…悪いことには使っちゃダメよ」

高校俺「いちいちうるせぇなホント」

J( 'ｰ`)し「どうぞ」

高校俺「ふんっ」

J( 'ｰ`)し（このままじゃ今月やっていけない…パートを増やさないと）

おっさん「皿洗い終わった？」

J( 'ｰ`)し「すみません、この用事が終わったらすぐに…」

おっさん「あーもういいよ俺がやるから、ほんとトロいなぁもう」

J( 'ｰ`)し「すみません…ありがとうございます」

おっさん「働けねんならやめろよなババアが…」

J( 'ｰ`)し「すみません…すみません…」

J( 'ｰ`)し「俺くん、学校行かないの？」

高校俺「…」

J( 'ｰ`)し「もう一週間も部屋に籠ってるよ？まだ具合悪い？」

高校俺「うっせんだよ！行くとき出るって言ってんだろ！」

J( 'ｰ`)し「…そう…それじゃあ昼ごはん置いておくから、安静にしてよく寝るんだよ」

高校俺「ちっ」

高校俺「あーもう死ね！何チキってんだよこいつ！！」ｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬ

ｺﾝｺﾝ

J( 'ｰ`)し「俺くん？もうずっと部屋にいるけど…一回外出てみない？」

高校俺「あーうるせぇな！集中してんだから話しかけるなよ！」

J( 'ｰ`)し「…じゃあまた後で来るね」

高校俺「来なくいいわボケ」

J( 'ｰ`)し「…」

J( 'ｰ`)し「カーチャン俺くんの将来が心配でね…このまま一人で生きていくことになったら大変よ？」

高校俺「ああうぜぇ！そんな話しに来たのかよ！」

J( 'ｰ`)し「真剣に聞いてほしいの…こうやって俺くんといつまで過ごせるかも分からないでしょ？」

高校俺「知るか！もうゲームの邪魔だからあっち行け！」

J( 'ｰ`)し「…」

俺「…」ｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬ

俺「あー死ねよチキンが…ただの待ちじゃねえか」ｶﾁｬｶﾁｬ

俺「…あーもう腹減った、つーかもうこんな時間かよ」

俺「おい飯まだかよ！なんで置いてねぇんだよ！」

俺「…ちっ、なんで俺が取りに行かなきゃダメなんだよめんどくせぇな」ｶﾞﾁｬ

ｽﾀｽﾀｽﾀ

J( 'ｰ`)し「…」

俺「なんだよいるじゃねえか…」

俺「おいババア！こんな時間だぞ飯持ってこいよ」

J( 'ｰ`)し「…」

俺「何寝てんだよおい！」

俺「…」

俺「は？おい起きろよ」

俺「…ちょ、なんだよこれ、起きろって」

俺「…１１０番…違う、ひゃく…なんだっけ…！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

俺「おい…どうすりゃいいんだよこれ…誰か…」

ﾋﾟ-ﾎﾟ-ﾋﾟ-ﾎﾟ-

俺「……俺はこれからどうすれば…」

俺「俺は今まで何してきてたんだ……」

俺「まさかカーチャンがマジで倒れるなんて……これからどうやって生きればいいんだよ……」

俺「仕事……何ができる……学校もサボって知識もなく、ゲームばかりして、そんな俺に何かできることがあるのか？」

俺「……今からできることが見つからない……何を始めればいいのかも分からない」

俺「カーチャン……助けてくれよ………」ｳﾙｳﾙ

俺「とりあえず病室まで来たけど、どんな顔すればいいんだ…」

俺「ん？誰か既にお見舞いに来て
る…」

叔母「大変だったわね、毎日働いていたんでしょ」

J( 'ｰ`)し「まあ…だけどまさか倒れるなんてね」

叔母「ゆっくり休むのよ」

J( 'ｰ`)し「俺くんのことは聞いてる？」

叔母「いや…聞いてないけど…」

J( 'ｰ`)し「…あの子は私がいないとやっていけないの…戻らないと」

叔母「いや安静にしてなさいよ、きっと大丈夫よもう大人なんだから」

J( 'ｰ`)し「あの子をウチみたいな貧乏な家に産んでしまった償いとして、私はできるだけ好きなことをさしてきた」

J( 'ｰ`)し「その代わり反面甘やかしてしまった…今のあの子は私がいてあげないといけないの…」

叔母「動かないで安静にしてなさい、その話はまた何とかするから」

J( 'ｰ`)し「…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

俺「…」

J( 'ｰ`)し「カーチャンはとっくに元気なんだから、もう仕送りなんていいのよ」

俺「何言ってんだ、これからカーチャンを支えていくのは俺だろ」

J( 'ｰ`)し「俺ったら…こんなに成長して…」ｳﾙｳﾙ　

俺「…」

俺「こんな俺でも仕事が見つけられた…」

俺「だからみんなも自信を持って、一歩踏み出してみよう。そうだ、行こう、ハローワークへ！」

https://www.hellowork.go.jp/

俺(なんて想像してた時期も俺にはあった)

俺(でも現実は…)

職員「君今まで何してきたの？」

俺「あ…その……し……」

職員「なに？」

俺「に……何も……」

職員「はぁ…」

職員「僕もね君の境遇とかは聞いたから働かせてあげたい気持ちは分かるんだけど」

職員「高校も行ってない働いたこともない資格も持ってないってなると中々見つけるの大変なんだよね」

俺「で、ですよね……」

職員「ただこちらも仕事なので見捨てるなんてこともしませんが、俺さんも自分なりに頑張ってくださいね」

俺「はい………」

俺「なんてこともあったっけ」

J( 'ｰ`)し「カーチャンはとっくに元気なんだから、もう仕送りなんていいのよ」

俺「何言ってんだ、これからカーチャンを支えていくのは俺だろ」

J( 'ｰ`)し「俺ったら…こんなに成長して…」ｳﾙｳﾙ　

俺「…」

俺「こんな俺でも金を稼げたんだ…」

俺「だからみんなも自信を持って、手を出してみよう！臓器移植！」

http://www.jotnw.or.jp/sp/