1:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)01:36:43 :vlU
———エアコンのリモコンの電池が切れていた泰葉のお部屋
ジリジリ……
扇風機「ぶぅーん……」
泰葉「はぁ……」グデ…
加蓮「……あづい……」ダラン…
泰葉「…………」
加蓮「泰葉ぁ……」
泰葉「なに……?」
加蓮「……これ……ほんとに窓開いてんの……?」
泰葉「……全開……。風……全然吹いてない……」
加蓮「死ぬ……死んじゃう……」
泰葉「扇風機……熱風が……あぁ……」
———エアコンのリモコンの電池が切れていた泰葉のお部屋
ジリジリ……
扇風機「ぶぅーん……」
泰葉「はぁ……」グデ…
加蓮「……あづい……」ダラン…
泰葉「…………」
加蓮「泰葉ぁ……」
泰葉「なに……?」
加蓮「……これ……ほんとに窓開いてんの……?」
泰葉「……全開……。風……全然吹いてない……」
加蓮「死ぬ……死んじゃう……」
泰葉「扇風機……熱風が……あぁ……」
2:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)01:38:28 :vlU
ミーンミンミンミン…
ミーーーーーンミンミンミンミンミン…
泰葉「空が……青いね……」
加蓮「……雲……、白い……」
泰葉「綿飴……屋台……」
加蓮「お祭り……?」
泰葉「花火……納涼……肝試し……」
加蓮「なんで連想ゲーム……」
泰葉「なにかしてないと意識飛びそうで……。はぁ、かき氷食べたい……」
ミーンミンミンミン…
ミーーーーーンミンミンミンミンミン…
泰葉「空が……青いね……」
加蓮「……雲……、白い……」
泰葉「綿飴……屋台……」
加蓮「お祭り……?」
泰葉「花火……納涼……肝試し……」
加蓮「なんで連想ゲーム……」
泰葉「なにかしてないと意識飛びそうで……。はぁ、かき氷食べたい……」
3:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)01:40:24 :vlU
加蓮「アイス無いの……?」
泰葉「さっきので最後……」
加蓮「うぅ……このままじゃ干からびちゃう……!」
泰葉「李衣菜……アイスも買ってきてくれないかな……」
加蓮「そういえばどこまで電池買いに行ったの……? コンビニそんな遠くなくない……?」
泰葉「うん、確かに遅いかも……」
加蓮「アイス無いの……?」
泰葉「さっきので最後……」
加蓮「うぅ……このままじゃ干からびちゃう……!」
泰葉「李衣菜……アイスも買ってきてくれないかな……」
加蓮「そういえばどこまで電池買いに行ったの……? コンビニそんな遠くなくない……?」
泰葉「うん、確かに遅いかも……」
4:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)01:41:43 :vlU
加蓮「ちょっと電話かけてみるね……」プルルルル
泰葉「お願い……。あぁ暑い……」
スマホ「ぴりりりりりりっ!」
泰葉「え?」
加蓮「は?」プルルルル
スマホ「ぴりりりりりりりりり」
加蓮「ちょっと電話かけてみるね……」プルルルル
泰葉「お願い……。あぁ暑い……」
スマホ「ぴりりりりりりっ!」
泰葉「え?」
加蓮「は?」プルルルル
スマホ「ぴりりりりりりりりり」
5:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)01:43:15 :vlU
泰葉「…………」
加蓮「…………」プルルルル
スマホ「ぴりりりりりりりりり」
加蓮「…………」プルルル…ピッ
スマホ「ぴりりりrぷつっ」
泰葉「…………」
加蓮「…………」…フルフル
泰葉「……李衣菜……」
加蓮「あ、の、ば、かぁぁぁあ……!!」ワナワナ…!
泰葉「…………」
加蓮「…………」プルルルル
スマホ「ぴりりりりりりりりり」
加蓮「…………」プルルル…ピッ
スマホ「ぴりりりrぷつっ」
泰葉「…………」
加蓮「…………」…フルフル
泰葉「……李衣菜……」
加蓮「あ、の、ば、かぁぁぁあ……!!」ワナワナ…!
6:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)01:45:16 :vlU
ミーーンミンミンミン…
ピーポーピーポー…
ミーーーーーンミンミンミンミンミン…
加蓮「スマホ忘れてくとかありえない……ほんっとバカじゃないの……!」
泰葉「に、人間誰しも失敗はあるから……」
加蓮「これで私ら死んだら呪ってやる……!」
泰葉「あ……そしたら私たちお化けに……。うふ、あはは。肝試し……ふふふっ」
加蓮「ちょ、気を強く持って泰葉」
ミーーンミンミンミン…
ピーポーピーポー…
ミーーーーーンミンミンミンミンミン…
加蓮「スマホ忘れてくとかありえない……ほんっとバカじゃないの……!」
泰葉「に、人間誰しも失敗はあるから……」
加蓮「これで私ら死んだら呪ってやる……!」
泰葉「あ……そしたら私たちお化けに……。うふ、あはは。肝試し……ふふふっ」
加蓮「ちょ、気を強く持って泰葉」
7:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)01:46:34 :vlU
泰葉「いっそ気が狂った方が楽かも……。こんな暑さ耐え切れない……」
加蓮「やめてよ縁起でもない……」
泰葉「暑い……暑い……。暑い暑い暑い……!」
加蓮「ああもううるさっ——!」
ぶーん……ばたばたばた、ぴとっ
加蓮「え」
泰葉「あ……」
網戸のセミ「み゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!!」
「「あああああああああああ!!!」」
泰葉「いっそ気が狂った方が楽かも……。こんな暑さ耐え切れない……」
加蓮「やめてよ縁起でもない……」
泰葉「暑い……暑い……。暑い暑い暑い……!」
加蓮「ああもううるさっ——!」
ぶーん……ばたばたばた、ぴとっ
加蓮「え」
泰葉「あ……」
網戸のセミ「み゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!!」
「「あああああああああああ!!!」」
8:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)01:49:38 :vlU
セミ「みいいいいいいいいいい!!!」
加蓮「ちょっ泰葉閉めて窓閉めて閉めて閉めてッ!!」
泰葉「閉めたら蒸し風呂になっちゃうでしょ絶対イヤ!!」
加蓮「どーせ風吹いてないんだからいいでしょ!!」
泰葉「加蓮デコピン、デコピンで追い払って、早く!!」
加蓮「はあ!?!? やだやだやだやだ無理無理無理無理ぜったい無理ッ!!」
セミ「みいいいいいいいじじじじじじじじじ!!!!」
泰葉「早くなんとかしてーっ!!」
加蓮「きもいきもいきもいーっ!!」
———
——
—
セミ「みいいいいいいいいいい!!!」
加蓮「ちょっ泰葉閉めて窓閉めて閉めて閉めてッ!!」
泰葉「閉めたら蒸し風呂になっちゃうでしょ絶対イヤ!!」
加蓮「どーせ風吹いてないんだからいいでしょ!!」
泰葉「加蓮デコピン、デコピンで追い払って、早く!!」
加蓮「はあ!?!? やだやだやだやだ無理無理無理無理ぜったい無理ッ!!」
セミ「みいいいいいいいじじじじじじじじじ!!!!」
泰葉「早くなんとかしてーっ!!」
加蓮「きもいきもいきもいーっ!!」
———
——
—
9:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)01:51:11 :vlU
セミ「じっ……」ブーン…
泰葉「はぁ、はぁ……! や、やっと……どこか行った……」グッタリ
加蓮「…………」
泰葉「うぅ……もういや……! 李衣菜ぁ……早く帰ってきて……」
加蓮「……………………」
泰葉「……加蓮?」
加蓮「………………………………あつい」ヌギヌギ…
泰葉「!?」
セミ「じっ……」ブーン…
泰葉「はぁ、はぁ……! や、やっと……どこか行った……」グッタリ
加蓮「…………」
泰葉「うぅ……もういや……! 李衣菜ぁ……早く帰ってきて……」
加蓮「……………………」
泰葉「……加蓮?」
加蓮「………………………………あつい」ヌギヌギ…
泰葉「!?」
10:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)01:52:21 :vlU
加蓮「汗べったべた……死ぬ……死ぬくらいなら脱ぐ……!!」ヌギッ
泰葉「なにして、加蓮っ!? ちょっと、着て、着てっ!」
加蓮「あぁ解放感……♪ 泰葉も脱いだら?」
泰葉「下着姿になるくらいなら死んだ方がマシです!」
加蓮「??? これ水着だよ? ここはビーチだよ泰葉、ほら青い空白い雲うふふえへへ」ヘラヘラ
泰葉「わ、分かった! 今すぐ水風呂に入りましょう、ねっ!?」グイグイ
加蓮「汗べったべた……死ぬ……死ぬくらいなら脱ぐ……!!」ヌギッ
泰葉「なにして、加蓮っ!? ちょっと、着て、着てっ!」
加蓮「あぁ解放感……♪ 泰葉も脱いだら?」
泰葉「下着姿になるくらいなら死んだ方がマシです!」
加蓮「??? これ水着だよ? ここはビーチだよ泰葉、ほら青い空白い雲うふふえへへ」ヘラヘラ
泰葉「わ、分かった! 今すぐ水風呂に入りましょう、ねっ!?」グイグイ
11:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)01:53:47 :vlU
——しゃわわわわわわ……
加蓮「はぁぁぁぁ……生き返るぅぅぅ……♪♪」
泰葉「最初からこうすれば良かった……。ふう……」チャプチャプ…
加蓮「ああ天国……もう最高、私お風呂に住む……♪」シャワワワ…
泰葉「はいはい……。もう、女の子なんだから最低ライン考えて……」
——しゃわわわわわわ……
加蓮「はぁぁぁぁ……生き返るぅぅぅ……♪♪」
泰葉「最初からこうすれば良かった……。ふう……」チャプチャプ…
加蓮「ああ天国……もう最高、私お風呂に住む……♪」シャワワワ…
泰葉「はいはい……。もう、女の子なんだから最低ライン考えて……」
12:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)01:55:10 :vlU
加蓮「だって限界だったんだもん。暑いのが悪いの」
泰葉「だからって……。はぁ……」
加蓮「ふふ、私たちの仲でしょ。こうして裸の付き合いするくらいっ」
泰葉「時と場合って言葉知ってる?」
加蓮「はい詰めて詰めて〜、私も入る〜♪」チャプン
泰葉「あっちょっと、もうっ」
加蓮「だって限界だったんだもん。暑いのが悪いの」
泰葉「だからって……。はぁ……」
加蓮「ふふ、私たちの仲でしょ。こうして裸の付き合いするくらいっ」
泰葉「時と場合って言葉知ってる?」
加蓮「はい詰めて詰めて〜、私も入る〜♪」チャプン
泰葉「あっちょっと、もうっ」
13:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)01:57:53 :vlU
加蓮「んー、やっぱりすぐぬるくなっちゃうね」チャプチャプ
泰葉「あんまり冷たくしすぎたら風邪ひいちゃうし仕方ないよ」チャポチャポ
加蓮「氷入れるわけにもいかないよねー」
泰葉「冷やし加蓮始めました」
加蓮「えっ食べるの? 私食べられちゃう?」
泰葉「でも冷え切った身体と紫色の唇が問題になって販売停止です」
加蓮「あはは、残念〜♪」
加蓮「んー、やっぱりすぐぬるくなっちゃうね」チャプチャプ
泰葉「あんまり冷たくしすぎたら風邪ひいちゃうし仕方ないよ」チャポチャポ
加蓮「氷入れるわけにもいかないよねー」
泰葉「冷やし加蓮始めました」
加蓮「えっ食べるの? 私食べられちゃう?」
泰葉「でも冷え切った身体と紫色の唇が問題になって販売停止です」
加蓮「あはは、残念〜♪」
14:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)01:59:24 :vlU
泰葉「ふふふっ。どう、体冷えた?」
加蓮「うーん、まだちょっと火照ってるかなぁ……触ってみて?」
泰葉「ん。……うん、そうかも。熱中症かな……」
加蓮「ううん、気分は悪くないから平気だよ」
泰葉「そう、良かった」パシャ
加蓮「ゎぷ。そういう泰葉は?」パシャッ
泰葉「あっぷ。私も大丈夫……えい、えい」パチャパチャ
加蓮「やっ、溺れちゃう溺れちゃうっ」
泰葉「ふふふっ。どう、体冷えた?」
加蓮「うーん、まだちょっと火照ってるかなぁ……触ってみて?」
泰葉「ん。……うん、そうかも。熱中症かな……」
加蓮「ううん、気分は悪くないから平気だよ」
泰葉「そう、良かった」パシャ
加蓮「ゎぷ。そういう泰葉は?」パシャッ
泰葉「あっぷ。私も大丈夫……えい、えい」パチャパチャ
加蓮「やっ、溺れちゃう溺れちゃうっ」
15:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)02:01:20 :vlU
泰葉「まぁ私たちはいいとして……李衣菜、本当にどうしたのかな」
加蓮「どうせ私たちのことなんかほったらかしで涼んでるんじゃない?」
泰葉「もしかして……どこかで具合悪くなって動けない、とか」
加蓮「え、ちょっと……それはシャレになんないんだけど」
泰葉「だってこんなに暑いし……それにさっき救急車の音も聞こえたような」
泰葉「まぁ私たちはいいとして……李衣菜、本当にどうしたのかな」
加蓮「どうせ私たちのことなんかほったらかしで涼んでるんじゃない?」
泰葉「もしかして……どこかで具合悪くなって動けない、とか」
加蓮「え、ちょっと……それはシャレになんないんだけど」
泰葉「だってこんなに暑いし……それにさっき救急車の音も聞こえたような」
16:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)02:02:54 :vlU
加蓮「…………」ピチョン…
泰葉「…………」チャプ…
加蓮「……ど、どうしよ……!?」
泰葉「どうしようって、本当なら探しに行かなきゃ……!」
加蓮「や、泰葉すぐ体洗って! 私出掛ける準備しとくから!」ザバッ
泰葉「わ、分かった!」ザブ
がちゃ
李衣菜「——2人ともただいまー。洗濯機回ってたから入ってると思ったよー、私もあとで入るねっ」
加蓮「」
泰葉「」
加蓮「…………」ピチョン…
泰葉「…………」チャプ…
加蓮「……ど、どうしよ……!?」
泰葉「どうしようって、本当なら探しに行かなきゃ……!」
加蓮「や、泰葉すぐ体洗って! 私出掛ける準備しとくから!」ザバッ
泰葉「わ、分かった!」ザブ
がちゃ
李衣菜「——2人ともただいまー。洗濯機回ってたから入ってると思ったよー、私もあとで入るねっ」
加蓮「」
泰葉「」
17:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)02:04:30 :vlU
李衣菜「……あれ? おーい、どしたの? 暑くてフリーズ?」
泰葉「…………」ポタポタ
加蓮「…………」ピチョーン
李衣菜「あ、エアコンの電池替えといたよ。今フルパワーで部屋冷やしてるから——」
「「……りいなぁぁぁぁぁぁあああっ!」」ベチャアッ
李衣菜「ってなあああああああっ!!?? ちょっ濡れ、放して、なにっ!? ちょっと待って落ち着いてよ泰葉、加蓮〜っ!」
李衣菜「……あれ? おーい、どしたの? 暑くてフリーズ?」
泰葉「…………」ポタポタ
加蓮「…………」ピチョーン
李衣菜「あ、エアコンの電池替えといたよ。今フルパワーで部屋冷やしてるから——」
「「……りいなぁぁぁぁぁぁあああっ!」」ベチャアッ
李衣菜「ってなあああああああっ!!?? ちょっ濡れ、放して、なにっ!? ちょっと待って落ち着いてよ泰葉、加蓮〜っ!」
18:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)02:05:41 :vlU
———
エアコン「ごおおおおおお」
加蓮「——はいパピコっ」
泰葉「ぁむっ。……ちゅー」
加蓮「んちゅー……ぷは」
泰葉「……うぅっ……!」
加蓮「くぅぅ……!」
「「生きてるっ!」」
李衣菜「大げさだなぁ……。お風呂上がったよー」トテトテ
———
エアコン「ごおおおおおお」
加蓮「——はいパピコっ」
泰葉「ぁむっ。……ちゅー」
加蓮「んちゅー……ぷは」
泰葉「……うぅっ……!」
加蓮「くぅぅ……!」
「「生きてるっ!」」
李衣菜「大げさだなぁ……。お風呂上がったよー」トテトテ
19:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)02:07:07 :vlU
泰葉「大げさなものですか。李衣菜は私たちの苦労を知らないからそんなこと言えるの。セミとか」
李衣菜「セミって。なにしてたの?」
加蓮「『なにしてたの』はこっちのセリフ。李衣菜こそどこほっつき歩いてたの?」
李衣菜「や、電池のついでにアイス買ってこうって。でもコンビニには2人の好きなの売ってなくて、だからスーパーに……」
泰葉「それなら一旦帰ってきてほしかったな……そしたらなんの心配もいらなかったのに」
加蓮「そもそもスマホ忘れるとかありえないし」
李衣菜「ぅぐ、それはごめんってば……!」
泰葉「大げさなものですか。李衣菜は私たちの苦労を知らないからそんなこと言えるの。セミとか」
李衣菜「セミって。なにしてたの?」
加蓮「『なにしてたの』はこっちのセリフ。李衣菜こそどこほっつき歩いてたの?」
李衣菜「や、電池のついでにアイス買ってこうって。でもコンビニには2人の好きなの売ってなくて、だからスーパーに……」
泰葉「それなら一旦帰ってきてほしかったな……そしたらなんの心配もいらなかったのに」
加蓮「そもそもスマホ忘れるとかありえないし」
李衣菜「ぅぐ、それはごめんってば……!」
20:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)02:08:33 :vlU
加蓮「だーめ、許さないんだから。私たちを心配させた罰として洗濯物干してよね」
李衣菜「えぇーまた汗かいちゃうじゃん……ベランダ超暑そう」
加蓮「罰なんだから当然でしょ。はいよろしく♪」
李衣菜「うぅ、私だってアイス食べたいのに……」
泰葉「大丈夫、加蓮が食べちゃわないようにちゃんと取っておくから」
李衣菜「あはは……お願いね、泰葉」
加蓮「ちょっとー、そこまで鬼じゃないからね私っ」
加蓮「だーめ、許さないんだから。私たちを心配させた罰として洗濯物干してよね」
李衣菜「えぇーまた汗かいちゃうじゃん……ベランダ超暑そう」
加蓮「罰なんだから当然でしょ。はいよろしく♪」
李衣菜「うぅ、私だってアイス食べたいのに……」
泰葉「大丈夫、加蓮が食べちゃわないようにちゃんと取っておくから」
李衣菜「あはは……お願いね、泰葉」
加蓮「ちょっとー、そこまで鬼じゃないからね私っ」
21:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)02:10:32 :vlU
———ベランダ
李衣菜「——はぁ。夏だなぁ」バサッ
李衣菜「もうちょっと手加減してほしいなぁ、太陽……」
李衣菜「——よいしょ。ふぅ」
ぱたぱた……
李衣菜「お、風吹いてきた……へへ、これならすぐ乾くな」
李衣菜「うーんっ……夏っ。ロックだ!」ノビーッ
———ベランダ
李衣菜「——はぁ。夏だなぁ」バサッ
李衣菜「もうちょっと手加減してほしいなぁ、太陽……」
李衣菜「——よいしょ。ふぅ」
ぱたぱた……
李衣菜「お、風吹いてきた……へへ、これならすぐ乾くな」
李衣菜「うーんっ……夏っ。ロックだ!」ノビーッ
22:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)02:12:00 :vlU
李衣菜「————」ノビーッ
加蓮「……なに背伸びしてるんだろ?」ペロペロ
泰葉「ふふ、さあ。夏を感じてるんじゃないかな」シャクシャク
加蓮「あは、なにそれ。そっち一口ちょうだいっ」
泰葉「え、さっきあげたじゃない」
加蓮「もう一口いいでしょ〜。隙ありっ♪」シャクッ
泰葉「あっ、じゃあ私もっ」ペロッ
李衣菜「————」ノビーッ
加蓮「……なに背伸びしてるんだろ?」ペロペロ
泰葉「ふふ、さあ。夏を感じてるんじゃないかな」シャクシャク
加蓮「あは、なにそれ。そっち一口ちょうだいっ」
泰葉「え、さっきあげたじゃない」
加蓮「もう一口いいでしょ〜。隙ありっ♪」シャクッ
泰葉「あっ、じゃあ私もっ」ペロッ
23:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)02:13:20 :vlU
加蓮「——っ。——♪」キャイキャイ
泰葉「——、——!」キャイキャイ
李衣菜「な、なんか楽しそう……!」
がららっ
李衣菜「ちょっとー、私も混ぜてよー!」
泰葉「あああ、そんなに食べないで加蓮っ!」
加蓮「んふー、そっちも美味しい♪ って李衣菜、暑いから早く閉めてっ」
加蓮「——っ。——♪」キャイキャイ
泰葉「——、——!」キャイキャイ
李衣菜「な、なんか楽しそう……!」
がららっ
李衣菜「ちょっとー、私も混ぜてよー!」
泰葉「あああ、そんなに食べないで加蓮っ!」
加蓮「んふー、そっちも美味しい♪ って李衣菜、暑いから早く閉めてっ」
24:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)02:15:43 :vlU
李衣菜「ああうん、はいはいっと——」カララ…
ぶーん……ばたばたばた——ひゅっ
李衣菜「えっ——!」
加蓮「は——」
泰葉「あ——!?」
入り込んだセミ「み゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!!」
「「「いっ……!!!??」」」
李衣菜「ああうん、はいはいっと——」カララ…
ぶーん……ばたばたばた——ひゅっ
李衣菜「えっ——!」
加蓮「は——」
泰葉「あ——!?」
入り込んだセミ「み゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!!」
「「「いっ……!!!??」」」
25:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)02:17:16 :vlU
「「「——ッやああぁぁぁぁあああああああああああああぁぁぁぁぁあああああああああああああぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁあああぁぁぁぁああああああああぁぁぁああああッッッ!!!!!!??????」」」
アアアアアアアアアアア————!!!
アアアアアアアア——
アアアアア…
「「「——ッやああぁぁぁぁあああああああああああああぁぁぁぁぁあああああああああああああぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁあああぁぁぁぁああああああああぁぁぁああああッッッ!!!!!!??????」」」
アアアアアアアアアアア————!!!
アアアアアアアア——
アアアアア…
26:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)02:18:14 :vlU
———事務所
ミーンミンミンミン…
P「——はっ。悲痛な叫び声が聞こえた気がする」
ちひろ「プロデューサーさーん、麦茶飲みます〜?」
おわり
———事務所
ミーンミンミンミン…
P「——はっ。悲痛な叫び声が聞こえた気がする」
ちひろ「プロデューサーさーん、麦茶飲みます〜?」
おわり
27:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)02:19:12 :vlU
というお話だったのさ
暑いからって開けっ放しには気をつけよう
というお話だったのさ
暑いからって開けっ放しには気をつけよう
28:◆5F5enKB7wjS6:2017/08/08(火)02:19:55 :vlU
岡崎泰葉「雲間に光る」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1500206865/
ひとつ前のお話
岡崎泰葉「雲間に光る」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1500206865/
ひとつ前のお話
コメント
100作まであと5作、
どう進むのか非常に楽しみ。
風呂のフタの上にバスタオルを二つ折りにして敷いてその上で3DSマジ捗るし
つーか、色々有った中でもこのシリーズ
シンデレラジオの次位に続いてるよなぁ・・・これ95作目かぁ