ガヴ「んしょ……思ったより冷たくないな」

ハニエル「うぇ、しょっぱい……」

ガヴ「よし、水鉄砲の準備はいい？」

ハニエル「うんー！」

ガヴ「でははじめッ！！ぶっほォ！？」

ハニエル「大丈夫！？ガヴお姉ちゃん！」

ガヴ「げほっげほっ……開幕から顔面狙いとはやるな、ハニエル……」

ハニエル「えへへ……ゼルお姉ちゃんに教えてもらったの」

ガヴ「あの野郎……どこいった」

ゼルエル「ひゃっほーー！！」

ハニエル「さーふぃんしてる……」

ガヴ「あの身のこなし……大学行かずにサーフィンばかりしてるんじゃないだろうな……」

ハニエル「私もあれやりたい！！」

ガヴ「危険だからもう少し大きくなってからね」

ハニエル「そっかぁ……」

ガヴ「……あっちでビーチバレーやろうか」

ハニエル「それー！」ぽーん

ガヴ「ふんっ！！」ズザァッ

ハニエル「そぉい！！」ぽーん

ガヴ「はっ！！」バッ

ハニエル「ていっ！！」ぽーん

ガヴ「はいやっ！！」ドシャッ

ハニエル「ああっ！！」スカッ

ガヴ「はぁはぁ……ハニエル、ちょっと休憩しよ」

ハニエル「はーい」

ガヴ「何か飲み物買いに行こっか」

ガヴ「私はコーラで……ハニエルはオレンジジュースでいいかな」

店員「まいどありー」

ガヴ「はい、ハニエル」

ハニエル「ありがとうガヴお姉ちゃん！いただきまーす！！」

ガヴ「ぷはっ、運動した後のコーラうめえ……」

ゼルエル「二人とも海は楽しんでいるか？」

ハニエル「うんー！」

ガヴ「満喫してるよ……サーフィン上手いね？」

ゼルエル「見ていたのか」

ガヴ「まさか姉さんにあんな特技があるなんてね」

ゼルエル「ま、大学で友達と遊んだりもしているからな」

ガヴ「ふーん」

ゼルエル「それよりこの後三人で遊ばないか？」

ガヴ「サーフィンしてたのに元気だなぁ……さすが神の腕」

ゼルエル「もう疲れたのか？」

ガヴリール「まだいけるよ。なにで遊ぶの？」

ハニエル「もう一回水鉄砲対決やりたい！」

ゼルエル「ふむ、いいだろう……」

ガヴリール「おっけー。覚悟だ、姉さん」

ゼルエル「望むところだ、ガヴリール」

ガヴ「オラオラオラ、遅いぞ姉さん！！」

ゼルエル「ふん！！甘いわ！！」ピュン

ガヴ「ぶへえ！！負けた！！」

ゼルエル「次はハニエルだ！！」

ハニエル「負けないよ！！おりゃー！」バシャー

ゼルエル「うわぁ、負けたー」

ハニエル「わーい！！」

ガヴ「ごほっ、姉さんハニエルに甘くない！？」

ゼルエル「ハニエルはまだ幼いからな、お前とは違う」

ガヴ「くっそー、もう一回！！」

ゼルエル「何度でも来るがいい」

ガヴ「ハニエル、援護して！！」

ゼルエル「なっ！？協力プレイだと！？」

ガヴ「はっはっはーー！！蜂の巣にしてやらぁ！！」

ゼルエル「ぐっ！！！」

ハニエル「それー！」

ゼルエル「ふっ」ヒョイッ

ガヴ「でえ！？」

ハニエル「あっ！ごめんねガヴお姉ちゃん！！」

ガヴ「め、めがぁ……！！」

ゼルエル「ふん、蜂の巣にするんじゃなかったのか？」

ハニエル「すきありー！！」

ゼルエル「めがああああ！！」

ガヴリール「でかした、ハニエル……」

ゼルエル「見事だ……」

ハニエル「えへへ～」

ガヴリール(姉さんの目が潰れているうちに……！！)

ハニエル「次やろー！！」

ゼルエル「ちょっと目が回復するまで待っ……」

ガヴリール「そぉい！」ガバッ

ゼルエル「きゃう！？」バッシャーン

ハニエル「だ、だいじょうぶ？お姉ちゃん達……」

ガヴリール「捕まえたよ姉さん……ハニエルに変なこと教えた仕返しだぁ！！」モミモミモミモミ

ゼルエル「ひう！？も、揉むなガヴリールー！！」

ハニエル「」ぽかーん

ガヴリール「ふー、海楽しかったなぁ」

ゼルエル「そうか……ハニエルは？」

ハニエル「すっごく楽しかったよ！！」

ゼルエル「それは良かった」

ガヴリール「あの……」

ゼルエル「ん？なんだガヴリール」

ガヴリール「良かったらまた今度三人でどこか遊びに行かない？」

ハニエル「私も行きたい！！」

ゼルエル「はは、また行き先を考えておくさ」

ゼルエル「ただし、良い子にしていたらな。特にガヴリール」

ハニエル「ガヴお姉ちゃん悪い子なの？」

ガヴリール「そ、そんなことない…よ……？」

ゼルエル「顔がひきつっているぞガヴリール」

ガヴリール「うぅ……わかったよ。善処する」

ゼルエル「言ったな？信じているぞ」

ハニエル「よくわからないけど、悪いことしちゃだめだよガヴお姉ちゃん？」

ガヴリール「はぁい……」

ハニエル「…………」

ゼルエル(相当疲れているな)

ゼルエル「ハニエル、おんぶしてあげるから乗りなさい」

ハニエル「うん……zzz」

ガヴリール「寝ちゃった……」

ゼルエル「一番楽しんでいたからな」

ガヴリール「最初は正直乗り気じゃなかったけど……今日は来て良かったよ」

ゼルエル「全く、ハニエルに対する優しさをもう少し人間達にも向けてほしいものだな」

ガヴリール「失敬な、ちゃんと優しくしてるときはしてるよ」

ゼルエル「冗談だ。お前は立派に天使をやっているさ」

ガヴリール「……？」

ゼルエル「ま、悪いことしている自覚があるなら大丈夫ってことだ」

ガヴリール「……よくわかんないや」

ゼルエル「それじゃ、私達は天界へ戻るよ」

ガヴリール「……そっか」

ゼルエル「なんだ、寂しいのか？」

ガヴリール「いや、姉さんはこんなになった私でもちゃんと妹としてみてくれているんだなって」

ゼルエル「そんなの当たり前だろう？たとえ本当に堕天しようが、変わらずお前は私の大切な妹さ」

ガヴリール「…………えへへ」

ゼルエル「グータラしているのは構わんが、無理だけはするな。それじゃおやすみ」

ガヴリール「おやすみなさい」



ガヴリール「大切な妹、か」

ガヴリール「……もう少し真面目にやるか」

ガヴリール「zzz」


翌日


ガヴリール「ぐおお……身体中いたい……」

おしまい