ゾロ「だがよ あれから剣士には1度も負けたことがねェ」

ゾロ「あの日の約束は ちゃんと守ってるだろうが」

ルフィ「おめぇ「剣士には二度と敗けねェ」って！毎回 そう都合よく敵側に剣士がいると思ってんのか！？」

ゾロ「？！」

ルフィ「もしこれからラフテルに着くまで 1回も剣士と闘わなかったらどうするつもりだよ？！！」

ルフィ「剣士じゃねェやつには負けつづけて…そんなんで最強の剣豪って言えんのか！！？」
ﾄﾞﾝｯ

ゾロ「いや…剣士相手の勝率が100%なら 最強の剣豪でいいんじゃねェか？」

ロビン「ルフィの言う通りね…もし 海軍三大将と四皇がみんな剣を持って一斉に襲いかかってきたらどうするつもりなの？」

ゾロ「それは強ェやつが武器持ってるだけで 別に剣士じゃねェだろ」

サンジ「こいつ…さっきから言い訳ばっかりじゃねェか？！」

フランキー「ダセェな」

ウソップ「ゾロ…もういい そんな言い訳は聞きたくねェよ」

ルフィ「いいか？もう“いつか”でも“次”でもねェんだ！！」

ルフィ「オレらは“今”！！四皇と戦ってんだよ！！」

ゾロ「お…おう…」

ルフィ「おまえはうちの戦闘員だろうが！！サンジとかフランキーとか片手間で戦闘員してるやつより圧倒的じゃねェとダメだろ！！」

ゾロ「それはそうだけどよ…2年後に入ってからは オレは1度も負けてねェぞ」

ルフィ「でも鳥カゴの糸は斬れなかったよな？」

ゾロ「！！」

フランキー「ゾロォ！おめぇはもう底が見えてんだよ！！」

サンジ「そんなんで四皇に勝てんのか！？」

ゾロ「じゃあルフィ…おまえはどうなんだよ！？」

ルフィ「…？！」

ゾロ「ホールケーキアイランドで…エロ眉毛に負けて…怒りの軍団にも負けて…ビッグ・マムからは敗走したそうじゃねェか？」

ナミ「ちょっと…！あれはクラッカーと戦った直後で…サンジくんのときだって…！」

ルフィ「ナミ…言うな」

ナミ「ルフィ…！！」

ゾロ「おまえは海賊王目指してんだろ？勝てねェ相手には逃げてどうすんだよ？」

ルフィ「別に海賊王って一番ケンカが強ェやつじゃねェけどな」

ブルック「それに…ホールケーキアイランドはビッグ・マムのホームですよ！？」

ブルック「あそこまで戦えたんですから ルフィさんは弱くありませんよ！」

ナミ「それに目的はサンジくんの奪還とポーネグリフの写し…勝つことは目的じゃなかったでしょ！？」

ゾロ「四皇のホームだから負けても仕方ねェ…？てめぇら本気で言ってんのか？」

ゾロ「この新世界は…！！全部やつら四皇の縄張り！！」

ゾロ「全部 やつらのホームなんだよ！！」
ﾄﾞﾝｯ

ゾロ「四皇の闘いは 負けりゃ即 死…！」

ゾロ「ルフィ！！それはおまえが一番よくわかってんじゃねェのか？！！」

ルフィ「？！」

ゾロ「おまえ…あの頂上戦争の場でなにを見てたんだよ！！」

ルフィ「…！！」
ﾄﾞｸﾝｯ

ルフィ「ゴムゴムのギガントピストル！！」
ﾎﾞｺｫｯ

ゾロ「があっ？！」
ﾄﾞｻｯ…

ルフィ「“犯罪者の息子”…？“敗北者の息子”…？」
ﾊｧﾊｧ

ルフィ「エースのこと悪く言うんじゃねェよ！！！！」
ﾄﾞﾝｯ

ゾロ「？！」

ナミ「ゾロ…あんたいくらなんでもそれは…！！」

ウソップ「ひでェ…」

ジンベエ「今 ルフィが殴らんかったら ワシがいっとったかもしれんわ」

ゾロ「ま…待てよ！！オレは別にエースの悪口なんか言ってねェだろうが！！」

サンジ「おい！」

サンジ「ルフィに感謝しろよ…オレだったら…てめぇを殺してたぞ…！！」

ゾロ「！」

ロビン「ゾロ…ルフィに謝って」

ゾロ「ちっ…なんでオレが…」

フランキー「男として謝るのは当然だろうが」

ゾロ「わかった わかった」

ゾロ「ルフィ すまねェ オレが悪かった」

ルフィ「当たり前だ！！！！！」
ﾄﾞﾝｯ

ゾロ「ルフィ…おまえの言う通りだな」

ゾロ「わかったよ オレもこれから 剣士だろうが四皇だろうが誰にも負けない男になってみせる」

ゾロ「それでこそ世界一の剣豪だろ？」

ルフィ「ゾロ 嫌なら出てけよ」

ゾロ「？！」

ルフィ「別におまえじゃなくてもブルックとか錦えもんとかいるし あと傘下にもキャベツいるし」

サンジ「ワノ国で女侍ちゃん仲間にすんのもいいな！！」

ウソップ「よっしゃー！！盛り上がってきたぜ！！」

ブルック「パンツ見せてくれますかね？」

ゾロ「…」

ゾロ「おまえらが そんな薄情なやつらとは思わなかったぜ」

ウソップ「おいゾロ！どこ行く気だよ！？」

ゾロ「オレはこの船を出る」
ﾄﾞﾝｯ

ナミ「あんた…本気で言ってんの？！」

ゾロ「別に世界最強の剣豪は1人でもなれるしな」

ロビン「ゾロ…！」

ゾロ「また海賊狩り始めんのもいいかもな…そんときは敵同士だ」

ゾロ「おまえら全員の首斬り落としてやるから待ってろ」

チョッパー「ゾ…ゾロ～～～ッ！！」

サンジ「おいっ！！行くなチョッパー！！！」

チョッパー「なんでだよ！！せめて話くらいはさせろォ！！！」

サンジ「“決闘”に敗けてその上…同情された男が どれだけ惨めな気持ちになるか考えろ！！！」

サンジ「不用意な優しさが どれほど“敗者”を苦しめるかを考えろ！！！」

チョッパー「ケガや病気の治し方は…勉強すりゃわかる…！！」

チョッパー「でもバラバラになった“心”の治し方は…！！誰も教えてくれねェ…！！」

ゾロ「…」

ルフィ「ゾロ…」

ルフィ「逃げんのか？」

ゾロ「！！」

ルフィ「負けたからって逃げても逃げても…結局 同じとこグルグルしてるだけだろうが！！」

ルフィ「そんなんじゃどこ行っても同じだぞ！！！」

ルフィ「ここで逃げたら おまえは一生 最強の剣豪になんかなれねェ！！！！」

ナミ「ルフィ…」

ウソップ「ルフィ…」

ブルック「ルフィさん…」

ルフィ「でも…！」

ルフィ「……お前がいねェと…！！」

ルフィ「おれは 海賊王になれねェ！！！！」
ﾄﾞﾄﾞﾝ

ルフィ「オレは誰も置いてかない みんなでラフテルに行くんだ！！」

ルフィ「ゾロ！！！おまえに死んでほしくねェんだよ！！！！」

ルフィ「だから…おまえには…誰にも負けない強ェやつになってほしいんだよ…！！」
ﾎﾟﾛｯ…ﾎﾟﾛｯ…

ジンベエ「ルフィ…！」

フランキー「ルフィぃぃぃ…！！」
ｸﾞｯ

チョッパー「ルフィ～～～～ッ！！！！」

ウソップ「ちくしょう…！！」
ｶﾞﾝｯ

ウソップ「なんでオレたち…こうなっちまったんだ………！！」
ﾎﾟﾛｯﾎﾟﾛｯ…

ゾロ「ルフィ…」

ゾロ「すまねェ…わがまま言っちまって」

ゾロ「オレが…世界一の剣豪にくらいならねぇと…お前が困るんだよな？」

ゾロ「オレはもう！二度と敗けねェから！！！！」

ゾロ「あいつに勝って大剣豪になる日まで 絶対に もう」

ゾロ「オレは敗けねェ！！！！」

ルフィ「しししし！！ない！！！」

ルフィ「でもおまえあれからエネルとか青雉とかくまとか黄猿に負けてんじゃねェか！！」
ﾄﾞﾝｯ

ゾロ「？！」

ナミ「もういいじゃないルフィ…ゾロがかわいそうよ…！」

ルフィ「でもよ…！！」

ロビン「ルフィ…誰もが最初から強いわけじゃないのよ…」

ルフィ「わかったよ…ゾロごめんな…」

ゾロ「あ…ああ…」

ナミ「ほら仲直りして」

ゾロ「わ…悪かった…」

ルフィ「次やったら許さねェからな！！」

ゾロ「？！」

ルフィ「でもいいや！ゾロのためにおにぎりと酒と肉買ってきてやるか！」

ゾロ「ルフィ…！！」

ジンベエ「ルフィ…」

サンジ「な？うちの船長…けっこういいとこあるだろ？」

-

ルフィ「見聞色使って おにぎり屋探すか！」
ﾊﾟﾜﾜﾜﾜ

（まどか新台入りましたー）

ルフィ「…！！！」

-パチンコ屋さん

ﾋﾟｺﾋﾟｺﾋﾟｺ

ルフィ「新台入れ替え今日だったのか！！」

ハイエナのベラミー「麦らわァ！！おまえも来たか！遅かったな！」

ルフィ「ちくしょう…いい台 全部とられてやがる…！！」

ハイエナのベラミー「よかったらこの台打つか？」

ルフィ「『CR麦わらの一味』じゃねェか！！いいのかよ！？」

ハイエナのベラミー「もう お前を笑わない」

ルフィ「ありがてェ！！」

ルフィ「ゾロのおにぎり買う金だけど…」

ルフィ「いっか！」
ﾊﾟﾁｭﾝﾊﾟﾁｭﾝ

-30分後

ルフィ「ヤベェ…ヤベェ…ヤベェ…！！」

『クハハハハ…！！』

ルフィ「次の相手はクロコダイルか…勝て…勝て…！」

『口先だけのルーキーなんざ いくらでもいるぜ…！？』

ルフィ「あﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞ！！」
ﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝｯ

ルフィ「ちくしょう！！もう金が…！！」

ハイエナのベラミー「金がないならどけよ！オレが狙ってた台だぜ」

ルフィ「な…！？」

ハイエナのベラミー「ククク」
ﾋﾟｺﾋﾟｺﾋﾟｺ

『血でも砂は固まるだろ！！』

ハイエナのベラミー「お 激アツだぜ」

ルフィ「ベラミ～～～ッ！！」
ﾊﾞﾝﾊﾞﾝｯ

-

ルフィ「なァ…ゾロ…」

ゾロ「どうしたルフィ 死にそうな顔してんな」

ルフィ「こんな頼み事…情けなくておまえ以外の仲間に相談できねェ…！！」

ゾロ「お…おい…だからどうしたんだよ…」

ルフィ「何も言わず オレに10万貸してくれ！！！！」
ﾄﾞﾝ

ゾロ「…！！」

ゾロ「無理に決まってんだろ いきなり10万なんて金…」

ルフィ「“何も言わず”って言ってんだろうが！！」
ﾎﾞｺｫｯ

ゾロ「ガハッ…！！」

ルフィ「オレは…！！オレは…！！」

ルフィ「10万ないと一生後悔するッッッ！！！！」
ﾄﾞﾝｯ

ゾロ「…！！」

ゾロ「あ 悪ィ 落としちまった」
10万ﾎﾞﾄｯ

ルフィ「？！！」

ルフィ「ゾロ？！この金？！」

ゾロ「やるよ おまえは誰よりも“自由な男”だろ？」

ゾロ「たった10万で“一生後悔する”なんて言うんじゃねェよ」

ルフィ「ドッ…ドロォォ～～～ッ！！」
ﾌﾞﾜｯ

ゾロ「必ず返せよ“海賊王”」

ルフィ「ブロォ！！か…必ず返す！！あﾞりﾞがどう！！」
ﾌﾞﾜﾜｯ

ルフィ「間に合え…！！」

ルフィ「ギア2（セカンド）！！」
ｼｭﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ

-パチンコ屋さん

おじさん「…」
ﾋﾟｺﾋﾟｺ

ハイエナのベラミー「…」
ｼﾞﾛｯ

おじさん「ヒッ…」

おじさん「こ…この台あんまり出らんな…台変えるか…」

ハイエナのベラミー「ヘッ 悪ィな」

ルフィ「どけどけどけ！！オレの台だァァァァッ！！」

ハイエナのベラミー「？！」

ルフィ「ゴムゴムのJETピストル！！」
ﾎﾞｺｫｯ

ハイエナのベラミー「ガハッ………それはオレが狙ってた…」

ルフィ「いいや…オレの台だ！！！その為の“10万”だったんだ！！！」
ﾄﾞﾝ！！

ルフィ「出ろ！出ろ！出ろ！」
ﾋﾟｺﾋﾟｺ

『ありったけの～夢を～♪』

ルフィ「かかった！！」

『野郎共ー！！出航だァーーー！！』

『ゾロ！ナミ！ウソップ！サンジ！』

ルフィ「来い！来い！来い！」

『チョッパー！ロビン！フランキー！ブルック！』

ルフィ「よし！！よし！！」

『そして！！ジンベエ！！！』

ルフィ「来たァァーーーッ！！」

『オラたちもいるべさ！！』

ルフィ「？！！」

ハイエナのベラミー「？！！」

『バルトロメオ！キャベンディッシュ！サイ！』

ルフィ「なんだこの演出？！」

おじさん「見たことねェ…！！なんだこれ！！」

客「おい！！動画撮れ！！」

『イデオ！レオ！ハイルディン！オオロンブス！』

ルフィ「おﾞおﾞーーーっ！！」
ﾋﾟｺﾋﾟｺ

『む…麦わらァー！！絶対にあたしを無視なんてさせないんだからァ！！』

ルフィ「止まんねェ………！！」
ﾋﾟｺﾋﾟｺ

-

ルフィ「ニシシ！！まさか1万入れて15万も出るなんて思わなかった！」

ルフィ「これで昼の分は取り戻せたな！！肉が食えるぞーーー！！」
ﾄﾞﾝ

ルフィ「あっ そういえばこの金 ゾロに借りたんだった…」

ルフィ「ゾロに返さねェと悪ィよなー でも今はオレの金だし…」

ルフィ「勝ったんだから色付けて返せとか言われたらめんどくせェーなー」

（やるよ おまえは誰よりも“自由な男”だろ？）

ルフィ「返さなくていっか！」

-サニー号

ルフィ「宴だーーーー！！！！」
ﾜｰﾜｰ

サンジ「どんどん食えー！！」

ブルック「ヨホホ」

ゾロ「あ？宴か？まだホールケーキアイランド編終わってねェのに珍しいな」

ナミ「ルフィがパチンコで15万勝ったんだって！」

ゾロ「？！！」
ﾄﾞﾝ！？

ブルック「うらやましいですね 私なんか今月 まどマギとトロキスで合計8万は負けてますよ ヨホホ」

ウソップ「新基準になってから全然勝てねェよな～」

フランキー「アウ！オレにもコツ教えろォ！！」

ルフィ「ヒヒ！おまえら萌えスロしか打たねェからなー」

ゾロ「おい パチンコってどういうことだよルフィ！？」

ルフィ「ゾ…ゾロ…」

ゾロ「“一生後悔する”ってそんなことだったのかよ？！」

ルフィ「…」

ルフィ「…ああ 悪ィか？」

ゾロ「別に悪くはねェよ でも15万勝ったんだから オレがやった10万返しても14万くらいは手元に戻るだろ？」

ルフィ「？！」

ゾロ「10万…返してくんねェか？」

ルフィ「嫌だ！！！」
ﾄﾞﾝｯ

『？！！』

ルフィ「おれは“海賊王”になるんだよ！！！小銭気にしてる場合じゃねェ！！！」

ルフィ「だからこの金は返さねェ！！」
ﾄﾞﾝｯ

『？！！！』

ナミ「ちょ…ちょっとどうしたのよルフィ！？」

チョッパー「またゾロからタカられたのか？」

ゾロ「ルフィが金返してくんねェんだ」

ルフィ「？！」

ゾロ「昼間…こいつが死にそうな顔して「金貸して」くれって言うもんだから10万…貸してやったんだよ」

ナミ「10万ベリーも！？」

ゾロ「そしたらこいつ その金でパチスロ打ちやがってよ」

ルフィ「パチスロじゃねェ！！パチンコだ！！」

ゾロ「で15万も勝ったのに オレに金返してくんねェんだよ」

サンジ「どこまで腐ってんだてめェはァ！！！！」
ﾄﾞﾝｯ

ゾロ「ああ…だから」

サンジ「船長から「金貸してくれ」って頼まれて金貸して…それを今返せだァ？！！」

ウソップ「見損なったぞゾロ！！」

チョッパー「オレたちは…助け合うんじゃなかったのかよォ！？」

ロビン「…最低ね」

ゾロ「？！」

ナミ「あたしもみんなの意見に賛成…あんたルフィを助けるために お金をあげたんじゃないの？！」

フランキー「男気見せてルフィにやった金を…ルフィが15万勝ったから返せっていうのは…なんか違うんじゃねェか？」

ルフィ「オレもそう思う」

ブルック「ちょっと引きますね」

ゾロ「待てよ！！なんでオレが悪ィみたいになってんだよ！？」

ゾロ「ルフィが「後悔する」って言うから10万貸して…今ルフィは15万稼いできた！！」

ゾロ「だったら10万返すのが義理ってもんじゃねェのか？！」

ゾロ「オレは別に色付けて返せって言ってるわけじゃねェ！！」

フランキー「でもよ！！」

ルフィ「もういいんだフランキー」

フランキー「ルフィ…！！」

ルフィ「オレを殴って気が済むなら いくらでも殴れ！！！！」
ﾄﾞﾝｯ

ゾロ「？！」

ナミ「ルフィ！あんたそこまでしなくても…」

ルフィ「ゾロとケンカしたまま 次の島に行くなんて絶対に嫌だ！！！」

ナミ「ルフィ…！」

ウソップ「ルフィぃぃぃ…！！」
ｸﾞｯ

チョッパー「ルフィ～～～～ッ！！！！」

サンジ「ちくしょう…！！」
ｶﾞﾝｯ

サンジ「なんでオレたち…こうなっちまったんだ………！！」
ﾎﾟﾛｯﾎﾟﾛｯ…

ゾロ「…」

ルフィ「だから………」

ルフィ「殴れ！！」

ゾロ「おまえを殴ったところで…」

ルフィ「殴れッッッ！！！！」

ゾロ「わかったよ…」

ゾロ「………いくぞ」
ﾎﾞｺｫｯ

ルフィ「効かないねぇ…ゴムだから」

ゾロ「？！」

ナミ「ちょっと！！ルフィを殴るなんて最低よ！！」

サンジ「このクソ野郎ォッ！！なんてことしやがる！！」

ゾロ「殴れって言われたから…」

チョッパー「ルフィ大丈夫か！？ケガしてないか！？」

ルフィ「ああ…オレは大丈夫………」

ルフィ「ゾロ…！！オレの事 殴るだけ殴っても！！」

ルフィ「痛ェのはお前だろ！！！」
ﾄﾞﾝ

ゾロ「？！」

ロビン「ルフィ…！」

ブルック「ルフィぃぃぃさん…！！」
ｸﾞｯ

ジンベエ「ルフィ～～～～ッ！！！！」

フランキー「ちくしょう…！！」
ｶﾞﾝｯ

フランキー「なんでオレたち…こうなっちまったんだ………！！」
ﾎﾟﾛｯﾎﾟﾛｯ…

フランキー「ゾロ…もうやめねェか？ルフィとはおまえが一番長い付き合いじゃねェか…それをたかが10万ごときでよ…」

ルフィ「いや 今はレイリーとかジンベエの方が付き合い長い」

ゾロ「？！」

ロビン「…だったら…こうするのはどうかしら？」

ロビン「ジンベエが加入して うちの主要クルーは10人」

ロビン「ゾロがルフィにあげたお金も10万ベリー」

ウソップ「そっか！！オレたちが1万ずつゾロにやれば！！」

ブルック「ちょうど10万ですね！！ロビンさんあったまいい！」
ﾖﾎﾎ

ジンベエ「ワシは別に構わんが…他のみんなは…」

サンジ「オレは嫌だ！！なんでこんなケチマリモに1万も出さなきゃなんねェんだ！！」

ルフィ「オレも嫌だ！！」
ﾄﾞﾝ

ロビン「お願い…こうするしかないの…私たち 仲間でしょ」

ナミ「あたしも嫌だけど…今後のためだし 仕方ないわ」

サンジ「ちっ…ナミさんとロビンちゃんが出すなら仕方ねェか」

ウソップ「1万あったらうまいもんたくさん食えたのになぁー」

ブルック「痛い出費になりましたね…遺体だけに…」

フランキー「アゥ！オレも1万出してやっから2度と金のことで文句言うんじゃねェぞ！！」

チョッパー「ゾロ…おまえ仲間に金出させてまで10万が惜しいのかよ！？」

ルフィ「いいんだチョッパー…ゾロのためだと思って金を出してやれ…」

ゾロ「…」

ゾロ（1万足りねェ…）

ルフィ「おい ゾロ これでわかったろ」

ゾロ「！」

ルフィ「金なんかいくらあっても 仲間は買えねェぞ」

ゾロ「ルフィ………！！」

ルフィ「エースもシャンクスも言ってた…たぶん サボも同じこと言うと思う」

ルフィ「『仲間が頭下げてきたら 何も言わず10万やれるくらいの男になれ』って………！！」

ルフィ「ゾロ！！おまえもそんなでけェ男になれよ！！！！」

ゾロ「！！」

ゾロ「ルフィ…ナミ…ウソップ…チョッパー…ロビン…フランキー…ブルック…それからジンベエ！」

ゾロ「悪かったな…オレのせいで…金返すよ」

フランキー「アゥ！気にすんな！旅に金のトラブルは付きもんだ！」

ジンベエ「若いというのは それだけ失敗するということ 失敗を重ねて大人になればええんじゃ」

ブルック「“若い”だけに“和解”ですね」

ジンベエ「一本取られたわい」

ｱﾊﾊﾊﾊ

ナミ「ルフィもゾロも！みんなお金出して！」
ｶﾞｯ

ルフィ「あっ？」

ナミ「これから一味のお金は全部 この私が管理するわ」

ナミ「新しい島に着いたら ちゃんとおこづかい渡すから…いいわね？！」

サンジ「問題ありませェん！！」

ゾロ「ナミが管理するのは不安だが…またルフィと金で揉めるよりはマシか」

チョッパー「オ…オレの薬台は必要経費だよな？」

ルフィ「これじゃ 打ちたいときに打ちにいけねェな…」

ルフィ「そうだ！！」

-

ルフィ「よー！久しぶりだなー！！」

バルトロメオ「おﾞっ！！ルフィ先輩ィィ～～～ッ！！」

バルトロメオ（ダメだべ…！！あまりにまぶしくてルフィ先輩の顔が直視できねェ…！！）
ｷﾗｯ…

バルトロメオ「そ…そんで 話ってなんだべか！？オラァ ルフィ先輩のためなら たとえ火の中ァ…水の中ァ…！！」

ルフィ「いや 今度新しくジンベエが加入してよ…」

バルトロメオ「で…出たーーーーっ！！！“火拳”のエースお兄様の盟友であり 元王下七武海のひとり…“海峡”のジンベエ親分！！」

バルトロメオ「そんな人を仲間にしちまうなんて！！やっぱルフィ先輩は凄ェべ！！」

ルフィ「それで…オレたち麦わらの一味の新しいステッカーができたんだよ」

バルトロメオ「？！」

ルフィ「10枚入り10万ベリー！！買うか？」

バルトロメオ「………？！！」

バルトロメオ「た…たった10万でいいんすか？！」

バルトロメオ「ガンビア！金かき集めるべ！！麦わらの一味ステッカー100枚買うべ！！」

ルフィ「ありがとうトサカ！！」

バルトロメオ（滅相もねェべ こつらこそ！！生まれてきてくれありがとうだべ～！！）
ﾎﾟﾛｯ…ﾎﾟﾛｯ…

ルフィ「ししし！！なんの台打とうかな」


完