提督「さて次は…………あっちにいるのは大将だな。雷、挨拶に行くぞ」

雷「また挨拶？ねぇ司令官、何か料理を食べましょ？」

提督「バカ。こういう集まりではとにかく階級の高い連中に媚びを売るんだよ」

提督「俺も今回の大規模作戦で艦は多く失ったが少将にまで上り詰め、ついにこの会合…と言う名のパーティーに参加できるまでになったんだ」

提督「今はとにかくコネを作りまくって出世してやる」

提督「さぁ雷、愛想よくするんだぞ。電のやつも上手くやってればいいが」

響「電は1人で何をしているんだい？」

電「えっと、勲章をたくさんつけている司令官さんの…えっと、えっと……その艦娘さんと仲良くする様に言われたのです」

響「なるほど。よくわからないけど大変だね」

電「でも…初対面の艦娘さんとお話しするのは苦手なのです」

響「だったら響と仲良くすれば良い。もともと仲良しだけどね」

電「はいなのです！響ちゃんありがとうなのです！」

提督「電、うまくやってるか？」

電「あっ、司令官さん！この響ちゃんがお友達になってくれたのです！」

提督「そうか良くやったな。で、提督さんは？」

響「今は外にいるよ」

提督「外に？…それでその、そちらの提督さんの階級は？」

響「階級？」

提督「大将とか中将とか」

響「大尉だよ」

提督「大将！それはすご……え？大尉？」

響「大尉だよ」

提督「この会合は少将以上しか参加できない。そんな筈は…いや、そう言えば外にいるとか言ってたな……」

提督「もしかして送り迎えするだけの…はぁ。電、友人は選びなさい。他へ行くぞ」

電「はわわ、響ちゃんはとっても良い子なのです！」

響「そうだよ。響はいい子だよ。やったね」

提督「私が言っているのは良い子とかそんなのは関係ない、小間使いにされるような小物連中じゃなく、もっと大物と仲良くする様に言ってるんだ」

提督「あとキミ、部外者は立ち入り禁止だ。外に出てなさい。キミたちの入って良い場所じゃないんだよ紛らわしい。大尉…ブフォッｗｗ電、行くぞ」

電「痛っ…響ちゃん、ごめんなさいなのです。ごめんなさいなのです！」

響「電が痛がってる。手を離してやってくれ」

提督「部外者は黙っ──」

バラライカ「騒がしいな。同志響。何事だ」

提督「はわわわわ……」じょぼぼぼ

響「外にいなくて良かったのかい？」

バラライカ「こういう賑やかな場所は好かん。さっさと立ち去りたい気分だ」

提督（あわわわわ、まだあわわ、あわて、慌てる様な時間じゃない）

提督（いくら見てくれが恐くても階級は大尉。おそらく腕力バカのボディーガードとかなんだろう）

提督（ここは少将としての威厳で）

提督「うおっほん、キミ──」

響「大尉、何か食べるかい？ちゃんとブリヌイもある。もちろん冷えていないやつだよ」

バラライカ「そうだな。ところで同志響、この様な場でその呼び方は誤解を招く。名前で呼べ」

響「了解した」

提督「おい、人の話──」

大将「これはこれはバラライカ殿、いらしてくださったんですね」

バラライカ「くだらん集まりだが新入りがどうしてもブリヌイを食いたいとうるさくてな」

ガンクート「おお！本当にブリヌイじゃないか！ハラショー！！」

大将「毎回来てくださる事を期待してロシアの料理コーナーを用意しておりますから」

バラライカ「すまんな」

大将「いえ、会場に元帥がいると言うだけで場の空気も変わりますから」

提督（げ、げんしゅい…）じょぼぼぼ

バラライカ「で、何を騒いでいた？」

提督「しょ、しょれは…」

響「電と仲良くしようとしたら小物だからダメだと言って電の腕を引っ張って千切ろうとしたんだ」

提督「千切ろうとはしてないです！」

バラライカ「なるほど。貴様の艦娘では私の艦娘は小物過ぎて話す事も許されないか」

提督「あああああ」ﾌﾞﾘｭ…

バラライカ「安心しろ。せっかくの楽しい楽しい会合だ。この建物にいる限り手は出さん」

バラライカ「だが気をつける事だな。建物から一歩でも出れば何も保証はできん」

バラライカ「死にたくなければ弾に当たらんよう頭は低く生きていけ」

提督「ひゃいい！」じょぼﾌﾞﾘｭｭｭｭ！！

大将「なんだこいつは！臭い奴だ！外に放り出しておけ！！」

提督「あああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！！」ﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘｭﾘｭﾘｭﾘｭﾘｭﾘｭ！！！！！！ﾌﾞﾂﾁﾁﾌﾞﾌﾞﾌﾞﾁﾁﾁﾁﾌﾞﾘﾘｲﾘﾌﾞﾌﾞﾌﾞﾌﾞｩｩｩｩｯｯｯ！！！！！！！

つまり人前で脱糞してはいけないって事を伝えたかった