兄「大人の世界みせちゃるけぇ待っとけ」
俺「うん！」

この日俺はダッシュで帰った
ダッシュで帰っても意味ないのに

俺は帰ってから兄の帰りを待つ間、隠れ場所を探していた
いろいろ考えた結果自分の部屋のクローゼットに隠れることにした

事前にトイレも済ませ、ひたすら兄の帰りを待った
この時すでに俺の股間はギンギンだった

夕方の4時ごろ、兄が帰ってきた
俺は急いでクローゼットに隠れる
玄関からは聞きなれない声がする
聞きなれた声より少し上ずった兄の声も聞こえる
この時俺は冷静に「兄ちゃん舞い上がってんじゃんwww」とか思っていた

息を潜めて隠れていると、兄とその彼女は兄の部屋に入っていった
クローゼットの扉に耳を当て、少しでも音が聞こえるように努めた
部屋からは楽しげに話す声が聞こえる
少し年上の女の声に俺は興奮しつつ、どうにか息を潜め続けた

たぶん30分くらいしてからだろう
急に話し声が聞こえなくなった
俺は必死で耳を澄ますが、声はほとんど聞こえない
「そろそろか？」と思いつつ、バレることを恐れてなかなか動けずにいた

すると兄の部屋のドアが開く音が聞こえる
足音が近づいてきて、なぜか俺の部屋のドアを開ける
俺は心臓が爆音を鳴らすほどビビったが、部屋に入った人物は「いるか？」と小声で言った
間違いなくそれは兄の声だった
俺はゆっくりクローゼットを開け顔を出す

兄はニヤニヤしながら「俺が部屋に戻ったら来い」と俺に囁く
その時の俺はたぶん兄と同じ顔をしていただろう
兄はキッチンからお茶を持って行き、部屋に戻った
俺はドアが閉まる音を確認してから1分後くらいに兄の部屋に向かった
万が一にもバレないように細心の注意を払って、一歩にめちゃくちゃ時間をかけて進んだ

部屋の前に着くとゴソゴソという音が聞こえる

なんだかはしゃいでるような声も聞こえるが、小声のせいでよく聞き取れない
我が家のドアはスライド式のドアでドアノブを回すタイプではないので、ゆっくりと
本当にゆっくりとドアを開けた

1ミリずつくらい慎重にドアを開け、少しでも見つからないいうに廊下に伏せて隙間から部屋の中を覗いた

兄と彼女はベッドの上で重なるようにして何かを話している
俺は何をしているのか分からなかったが、覗き見ているという背徳感だけで異常なほど興奮してしまっていた

しばらくすると彼女は体を起こし、着ていた制服を脱ぎ始めた
ボタンを少しずつ外し、スカートに手をかける
俺はこの時股間があまりに元気になりすぎて正直痛かったかが、一瞬たりとも目を離すまいとうつ伏せの体制を維持し続けた

おそらくこの時、兄も俺と同様に異常なほど興奮していたことだろう
彼女が制服を脱ぎ、ブラに手をかけようとした時
兄が「外そうか？」と言った
彼女は「して」と言って兄に背中を向ける
その時の兄の顔は今でも忘れない、信じられないくらい目が血走っており、まるで獣のようだった

兄がブラを外すと、彼女は再び兄の方に向き直り顔を近づけて軽くキスをした
その場面を見ただけで俺は既に絶頂寸前だったが、もはや股間への意識は無くなっていた
ひたすら眼前の光景に集中することだけを考えていた

兄と彼女は再び唇を重ねた
しかも今度は何やら口がもぞもぞ動いている
この時は何をしているのか理解していなかったが、後にそれがディープキスなるものである事を知って
後々になって興奮した

数秒間、唇を重ね続けた2人は兄が押し倒すようにしてベッドに倒れこんだ
ベッドで横になっているせいで伏せている状態では様子がよく見えなくなり、俺は静かに体を起こした
この時はもう、バレてしまうのではないかという恐怖よりも、とにかく少しでもこの目見たいという欲求が勝っていた

2人は体を重ねあいながら動き続け、とうとう兄が彼女の胸を揉み始めた
彼女の喘ぎ声のようなものが微かに聞こえ、俺は頭が沸騰しそうになる程興奮した

兄も俺も、股間はギンギン
すべての意識が彼女の体に集中し、そのことしか考えられなかった
兄は彼女の下着に手をかけ、すこしずつ脱がしていく

まさしく生まれたままの姿になった彼女は兄にされるがまま、身を委ねていた
兄は彼女の全身をまさぐるように揉んだり、舐めたりを繰り返していた

そうしていると、彼女は体を起こして兄に何かを囁いた
今度は兄が仰向けになった
俺はその行為を兄に見せてもらったエロ本で知っていた
彼女は兄の股間を舐め始め、すぐに口に含んだ
気づくと俺はその光景を見ながら自慰にふけっていた

彼女の口は次第に激しく動き始め、音もするようになっていった

そんな行為が数分続いて、兄が「もういい？」と口にした
彼女は「いいよ」と小さく答えて仰向けになった

兄は自分の机から何かを取り出しベッドに戻る
俺は後になってそれがコンドームだということを知った

兄は自分の股間にそれを装着し、彼女に覆いかぶさる

兄は彼女の秘部にそれを押し当て、彼女は小さく喘ぎながらそれを受け入れた
兄はゆっくりと腰を動かし始め、彼女もそれに応えるように喘ぎ声を上げる
次第に動きは激しくなり、俺はそれまで以上にその光景に釘付けになった
初めて生で見る性行為、性を自覚してから初めて生で見る女体
俺はそれらすべて興奮し、必死でその光景を目に焼き付けていた

徐々に彼女の声が大きくなり始めた頃、兄は急に動きを激しくした

兄は聞いたこともない呻き声のようなものを上げ固まった
彼女は無言で兄を見つめる
兄は物を彼女から引き抜き、壁にもたれるようにへたり込んだ
彼女は「もう？」と言い兄を揺さぶる
兄は「あ、うん・・」と俯きながら答えた

すると彼女は再び兄の股間に顔を近づけ、それを舐め始めた
彼女はしばらくそれを舐めていたが、兄の方には変化は見られず
彼女はそれから顔を離し、「もう無理？」と兄に問いかけた
兄は小さな声で「たぶん」と答えた

俺は正直、その行為の続きがもっと見たかったがなんとなく暗くなっていく雰囲気に、それどころでは無いのだろうと察した
彼女がゆっくりと服を着始めたのを見て、俺は名残惜しくも部屋に戻った

2人の行為を覗き見ている間に、無意識に自慰をしてしまっていたためにズボンを履いたまま3発ほど発射してしまっていた
部屋に戻っても気持ち悪くて仕方なかったが、気付かれては困るのでその不快感を我慢しながら再びクローゼットに隠れた

30分ほどして兄に部屋のドアが開き、彼女と兄は玄関から出て行った

俺はゆっくりと部屋から出て、すぐに風呂に入った
とにかく下半身が気持ち悪くて仕方なかった
しかし体を洗っている間も、さっきの光景を思い出してしまい何度も興奮し何度も発射した
こうして俺は一生物のオカズを手に入れたが、なんとなく物足りなさも感じていた

一時間ほどして兄が帰ってきたがその顔は暗く、とても話しかけられる様子ではなかった
その晩、食事中も勉強中もひたすら気まずくて、なかなか顔を見れなかった

翌日になっても気まずさは残っており、お互い無言で家を出た

家に帰るとすでに兄は自室で漫画を読んでおり、話しかけづらい空気を無理矢理壊そうと勇気を出して声をかけてみた

「昨日はありがとう」と言うと、兄は「うん、どうだった？」と聞き返してきた
俺は少しだけ気を遣って「すごいエロかった」と答え、諸々の気まずさの原因には触れなかった
兄は「そんならよかったわ」と言って向こうを向いて寝転がった

俺はそれ以上の会話は良く無いと思い部屋を出た

翌日になると兄はケロっとしており、前日までの気まずい空気は無くなっていた
今にして思えばあれは精一杯の強がりだったのかもしれないが、その時の俺は元通りになった兄に安心した

ただ、それ以降例の彼女が我が家に来ることはなく、兄もその事には二度と触れなかった
それが俺が見た最初で最後の兄の彼女であり、身内の性行為だった