2:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:13:38 :EWy
凛「乃々、剣道初段ですけどって言ってみてくれない?」
乃々「え……あの、凛さん、唐突なんですけど」
凛「そう、その時強盗はいきなりやって来て唐突に言ったんだよ、『金を出せ』って」
乃々「いえ、森久保は、強盗じゃなくて凛さんの話の切り出し方が唐突だってー」
凛「だけどコンビニ店員は物怖じ一つせず竹刀を取り出して、強盗にこう言い放ったんだ『剣道初段ですけど』ってさ」
乃々「あの、聞いてますか?」
凛「乃々、剣道初段ですけどって言ってみてくれない?」
乃々「え……あの、凛さん、唐突なんですけど」
凛「そう、その時強盗はいきなりやって来て唐突に言ったんだよ、『金を出せ』って」
乃々「いえ、森久保は、強盗じゃなくて凛さんの話の切り出し方が唐突だってー」
凛「だけどコンビニ店員は物怖じ一つせず竹刀を取り出して、強盗にこう言い放ったんだ『剣道初段ですけど』ってさ」
乃々「あの、聞いてますか?」
3:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:14:26 :EWy
凛「剣道初段はさ、そんなに強い位じゃないんだけどその一言に動揺したのか、強盗はなにも盗らずに去っていったんだ。それで私は思ったんだよ、似てるってさ」
乃々「……確かに似てますね。どっちも会話が成立していないところとか」
凛「そう、店員の話し方が乃々の口癖にそっくりだってね!!」
乃々「!凛さん、今他の人が撮影中なんであまり大声を出さないで欲しいんですけど」
凛「ああ、私としたことが世紀の大発見につい興奮しちゃったね」
乃々「……大発見どころか、ただの言葉狩りに過ぎないと思いますが。それに森久保は剣道の初段どころか素人以下なんですけど。」
凛「でもねここで大事なのはむしろ、習熟していないってことなんじゃないかな」
乃々「どういう事ですか?」
凛「剣道初段はさ、そんなに強い位じゃないんだけどその一言に動揺したのか、強盗はなにも盗らずに去っていったんだ。それで私は思ったんだよ、似てるってさ」
乃々「……確かに似てますね。どっちも会話が成立していないところとか」
凛「そう、店員の話し方が乃々の口癖にそっくりだってね!!」
乃々「!凛さん、今他の人が撮影中なんであまり大声を出さないで欲しいんですけど」
凛「ああ、私としたことが世紀の大発見につい興奮しちゃったね」
乃々「……大発見どころか、ただの言葉狩りに過ぎないと思いますが。それに森久保は剣道の初段どころか素人以下なんですけど。」
凛「でもねここで大事なのはむしろ、習熟していないってことなんじゃないかな」
乃々「どういう事ですか?」
4:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:14:56 :EWy
凛「素人はさ、自分の力量が把握できていないからこそ、夢を見れるんだよ。でも習熟に従い、己の力量が把握できるようになるに連れて、自分が一体どこまでいけるのか分かるようになると、人は夢が見れなくなる」
乃々「……急に真面目な話になって森久保は当惑を隠せません」
凛「つまり素人だからこそはれる威勢があるってことだよ。自分自身を最強と信じきっているからこそ、自信は虚勢じゃなくなるんだ。」
乃々「はあ、それと森久保があの言葉を言う事と何の関係があるんですか?」
凛「乃々、生きていれば強盗にばったり会うなんて事は少なくないんだよ。」
乃々「え、凛さんは会ったことあるんですか?」
凛「いや、ないけど」
乃々「あまり適当な事ばかり言わないでほしいんですけど」
凛「素人はさ、自分の力量が把握できていないからこそ、夢を見れるんだよ。でも習熟に従い、己の力量が把握できるようになるに連れて、自分が一体どこまでいけるのか分かるようになると、人は夢が見れなくなる」
乃々「……急に真面目な話になって森久保は当惑を隠せません」
凛「つまり素人だからこそはれる威勢があるってことだよ。自分自身を最強と信じきっているからこそ、自信は虚勢じゃなくなるんだ。」
乃々「はあ、それと森久保があの言葉を言う事と何の関係があるんですか?」
凛「乃々、生きていれば強盗にばったり会うなんて事は少なくないんだよ。」
乃々「え、凛さんは会ったことあるんですか?」
凛「いや、ないけど」
乃々「あまり適当な事ばかり言わないでほしいんですけど」
5:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:15:20 :EWy
凛「乃々はさ、一見小動物のようなか弱い雰囲気があるからさ、強盗も舐めてかかると思うんだよね」
乃々「確かに森久保が強盗なら、相手が森久保でラッキーだって思うと思います」
凛「勝ちを確信している強盗に対してさ、乃々がそこで『剣道初段なんですけど』って言って、相手を怯ませられたら最高に爽快じゃない?」
乃々「無理です!絶対にそんな事できませんって!」
凛「うんうん。いきなりは無理だよね。じゃあ練習してみない?丁度楓さんが撮影を終えてこっちに向かって来てるからさ」
乃々「いえ、練習したら出来るとか、そんな次元の話じゃなくて……」
凛「乃々はさ、一見小動物のようなか弱い雰囲気があるからさ、強盗も舐めてかかると思うんだよね」
乃々「確かに森久保が強盗なら、相手が森久保でラッキーだって思うと思います」
凛「勝ちを確信している強盗に対してさ、乃々がそこで『剣道初段なんですけど』って言って、相手を怯ませられたら最高に爽快じゃない?」
乃々「無理です!絶対にそんな事できませんって!」
凛「うんうん。いきなりは無理だよね。じゃあ練習してみない?丁度楓さんが撮影を終えてこっちに向かって来てるからさ」
乃々「いえ、練習したら出来るとか、そんな次元の話じゃなくて……」
6:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:15:43 :EWy
楓「なあに?2人で何の悪巧みをしているのかしら?あ、今のは別に悪巧みと向井たくみちゃん掛けてはいませんよ」
凛「楓さん、お疲れ様です。悪巧みなんてしてませんよ。今日の衣装素敵ですね」
楓「そうでしょう?私も気に入っているんです。特にこの素敵なステッキが」
乃々「あれ?プロデューサーさんから衣装を受け取った時、ステッキなんてなかった気が……」
楓「これはですね、私の自前のステッキなんですよ。そうだ、乃々ちゃん、このステッキをよ〜く見ていてくださいね」
乃々「え、は、はい」
楓「いきますよ、3、2、1、えい!」
楓「なあに?2人で何の悪巧みをしているのかしら?あ、今のは別に悪巧みと向井たくみちゃん掛けてはいませんよ」
凛「楓さん、お疲れ様です。悪巧みなんてしてませんよ。今日の衣装素敵ですね」
楓「そうでしょう?私も気に入っているんです。特にこの素敵なステッキが」
乃々「あれ?プロデューサーさんから衣装を受け取った時、ステッキなんてなかった気が……」
楓「これはですね、私の自前のステッキなんですよ。そうだ、乃々ちゃん、このステッキをよ〜く見ていてくださいね」
乃々「え、は、はい」
楓「いきますよ、3、2、1、えい!」
7:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:16:21 :EWy
楓がステッキを振るとその先端から色とりどりの造花が飛び出した
乃々「ひゃあ!」
楓「ふふっ、いい反応ですよ乃々ちゃん」
凛「ああ、手品とかでよくある奴ですね。どうしたんですか、これ?」
楓「買ったんです。宴会芸に使えないかって。」
乃々「心臓が飛び出るかと思ったんですけど」
凛「撮影の現場にまで持ち込むなんてよほど気に入っているんですね、それ」
楓「ええ。ここのところ何時も持ち歩いているんです。他にも金属製のスティックが親指ぐらいの大きさに圧縮されていて、強いバネで一瞬で元の大きさに戻るアピアリングケーンもあるんですけど、そちらはまだまだ練習中です」
乃々「そんなに宴会芸を披露するのが楽しみなんですか?」
楓がステッキを振るとその先端から色とりどりの造花が飛び出した
乃々「ひゃあ!」
楓「ふふっ、いい反応ですよ乃々ちゃん」
凛「ああ、手品とかでよくある奴ですね。どうしたんですか、これ?」
楓「買ったんです。宴会芸に使えないかって。」
乃々「心臓が飛び出るかと思ったんですけど」
凛「撮影の現場にまで持ち込むなんてよほど気に入っているんですね、それ」
楓「ええ。ここのところ何時も持ち歩いているんです。他にも金属製のスティックが親指ぐらいの大きさに圧縮されていて、強いバネで一瞬で元の大きさに戻るアピアリングケーンもあるんですけど、そちらはまだまだ練習中です」
乃々「そんなに宴会芸を披露するのが楽しみなんですか?」
8:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:16:42 :EWy
楓「それもありますけど、最近落ち込んでいる菜々さんに、私の宴会芸で元気を取り戻して欲しいんです」
凛「え、菜々さんになにかあったんですか?確か有名芸人のレトロゲーム実況番組に出演が決まって喜んでいたと思うんですけど」
楓「菜々さん自体の調子はいいんですけど、実は、346カフェ関係で不幸が続いているんです。」
乃々「346カフェ、ですか?そういえば、先日ガス漏れで臨時休業してた気がします」
楓「はい。さらにそれに加えて、詐欺にあったんです。」
凛「詐欺?」
楓「それもありますけど、最近落ち込んでいる菜々さんに、私の宴会芸で元気を取り戻して欲しいんです」
凛「え、菜々さんになにかあったんですか?確か有名芸人のレトロゲーム実況番組に出演が決まって喜んでいたと思うんですけど」
楓「菜々さん自体の調子はいいんですけど、実は、346カフェ関係で不幸が続いているんです。」
乃々「346カフェ、ですか?そういえば、先日ガス漏れで臨時休業してた気がします」
楓「はい。さらにそれに加えて、詐欺にあったんです。」
凛「詐欺?」
9:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:17:04 :EWy
楓「ガス漏れの不安に付け込まれたんですかね。防災グッズを大量に買わされてしまって。でも被害額自体は大した事無いんですよ」
凛「なんだてっきり振り込め詐欺にでも会ったのかとおもったよ」
楓「けど菜々さんは不幸が続いたせいで、今度は強盗に会うに違いありません!ってすっかり意気消沈しちゃいまして」
乃々「不幸が続くかもって気持ち、森久保はよくわかります」
凛「大丈夫だよ、楓さん。ここには強盗キラーの乃々がいるからさ!ね、乃々!」
乃々「え?」
楓「ガス漏れの不安に付け込まれたんですかね。防災グッズを大量に買わされてしまって。でも被害額自体は大した事無いんですよ」
凛「なんだてっきり振り込め詐欺にでも会ったのかとおもったよ」
楓「けど菜々さんは不幸が続いたせいで、今度は強盗に会うに違いありません!ってすっかり意気消沈しちゃいまして」
乃々「不幸が続くかもって気持ち、森久保はよくわかります」
凛「大丈夫だよ、楓さん。ここには強盗キラーの乃々がいるからさ!ね、乃々!」
乃々「え?」
10:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:17:34 :EWy
凛「乃々、今こそあのセリフの出番だよ。強盗キラーの実力を見せちゃいなよ」
乃々「なんで森久保が強盗をkillしないといけないんですか。」
楓「まあ、乃々ちゃん、強盗キラーなの?頼もしいわ」
乃々「え?のらないで欲しいんですけど」
凛「そうなんですよ。さあ、乃々、言っちゃってよあのセリフを」
乃々「えーと、えーと」
凛「乃々、今こそあのセリフの出番だよ。強盗キラーの実力を見せちゃいなよ」
乃々「なんで森久保が強盗をkillしないといけないんですか。」
楓「まあ、乃々ちゃん、強盗キラーなの?頼もしいわ」
乃々「え?のらないで欲しいんですけど」
凛「そうなんですよ。さあ、乃々、言っちゃってよあのセリフを」
乃々「えーと、えーと」
11:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:18:01 :EWy
楓「あ、もしかして!」
凛「え?」
楓「もしかして乃々ちゃん『剣道初段ですけど』って言うつもりですか?最近のニュースみたいに。でもその強盗はまだ捕まっていないみたいですね。残念ながら」
乃々「た、助かった」
凛「ちょっと、楓さん!ネタバレは厳禁ですよ」
楓「だとしたら冗談(上段)がお上手ですね、剣道だけに。でも剣士キャラは珠美ちゃんと被るわね。ここはステッキ初段なんてのは……」
乃々「うぅ、言わずに済んだのに、とっても恥ずかしいんですけどー!!」
楓「あ、もしかして!」
凛「え?」
楓「もしかして乃々ちゃん『剣道初段ですけど』って言うつもりですか?最近のニュースみたいに。でもその強盗はまだ捕まっていないみたいですね。残念ながら」
乃々「た、助かった」
凛「ちょっと、楓さん!ネタバレは厳禁ですよ」
楓「だとしたら冗談(上段)がお上手ですね、剣道だけに。でも剣士キャラは珠美ちゃんと被るわね。ここはステッキ初段なんてのは……」
乃々「うぅ、言わずに済んだのに、とっても恥ずかしいんですけどー!!」
12:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:18:44 :EWy
〜346カフェ〜
乃々「凛さん、楓さん、もう346カフェは閉店の時間だと思うんですけど」
凛「閉店して客がいないからこそ、菜々さんの虚をつけるチャンスじゃない?」
楓「金目のものはありますかね?」
乃々「発想が強盗そのものなんですけど」
〜346カフェ〜
乃々「凛さん、楓さん、もう346カフェは閉店の時間だと思うんですけど」
凛「閉店して客がいないからこそ、菜々さんの虚をつけるチャンスじゃない?」
楓「金目のものはありますかね?」
乃々「発想が強盗そのものなんですけど」
13:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:19:09 :EWy
凛「冗談だよ。私達は落ち込んでいる菜々さんを励ましにきたんだよ。客じゃなくてね」
楓「ついでに何かご馳走になりましょうか」
乃々「……はあ」
凛「菜々さん、入りますよ」
楓「ちょっと待ってください、中から男の人の声が聞こえませんか?もう客はいないはずなのに」
凛「冗談だよ。私達は落ち込んでいる菜々さんを励ましにきたんだよ。客じゃなくてね」
楓「ついでに何かご馳走になりましょうか」
乃々「……はあ」
凛「菜々さん、入りますよ」
楓「ちょっと待ってください、中から男の人の声が聞こえませんか?もう客はいないはずなのに」
14:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:19:44 :EWy
乃々「え?まさか、強盗じゃ」
凛「乃々、きたね。史上最大のチャンスが。強盗になんて生きていてそうそう会えるものじゃないからね」
乃々「……凛さん、強盗に会うのは珍しくないんじゃなかったんですか?」
凛「あのセリフだよ乃々!今こそ必殺のあのセリフを使う時だよ」
楓「凛ちゃん、ちょっと待ってください」
乃々「ああ、楓さん。ここに大人がいて良かったと森久保は初めて思いました」
乃々「え?まさか、強盗じゃ」
凛「乃々、きたね。史上最大のチャンスが。強盗になんて生きていてそうそう会えるものじゃないからね」
乃々「……凛さん、強盗に会うのは珍しくないんじゃなかったんですか?」
凛「あのセリフだよ乃々!今こそ必殺のあのセリフを使う時だよ」
楓「凛ちゃん、ちょっと待ってください」
乃々「ああ、楓さん。ここに大人がいて良かったと森久保は初めて思いました」
15:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:20:11 :EWy
楓「ここは、強盗だ!金を出せ!と叫びながら突入した方が強盗もびっくりするんじゃないでしょうか?」
凛「すごい!楓さん天才だよ!まさか強盗も店を襲っている最中に、他の強盗に襲われるなんて思わないだろうからね!」
楓「ふふっ、伊達にみんなより長く生きてませんよ」
乃々「期待した森久保が馬鹿でした」
凛「じゃあ、まとめると私たちが『強盗だ!金を出せ!』と言った後に、乃々が『剣道初段ですけど』と叫ぶってことでいいね」
楓「構いません」
乃々「全然構うんですけど」
凛「それじゃあ、いくよ。3、2、1……」
楓「ここは、強盗だ!金を出せ!と叫びながら突入した方が強盗もびっくりするんじゃないでしょうか?」
凛「すごい!楓さん天才だよ!まさか強盗も店を襲っている最中に、他の強盗に襲われるなんて思わないだろうからね!」
楓「ふふっ、伊達にみんなより長く生きてませんよ」
乃々「期待した森久保が馬鹿でした」
凛「じゃあ、まとめると私たちが『強盗だ!金を出せ!』と言った後に、乃々が『剣道初段ですけど』と叫ぶってことでいいね」
楓「構いません」
乃々「全然構うんですけど」
凛「それじゃあ、いくよ。3、2、1……」
16:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:20:40 :EWy
凛と楓がカフェの扉を勢いよく開ける、そしてー
凛・楓「「強盗だ!金を出せ!」」
事前に決められたセリフを叫ぶ!
凛と楓がカフェの扉を勢いよく開ける、そしてー
凛・楓「「強盗だ!金を出せ!」」
事前に決められたセリフを叫ぶ!
17:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:21:02 :EWy
菜々「うひゃあ!な、何ですか!?」
突然のことに驚いた菜々は近くにあった消化器を手に取り、
菜々「こっちに来ないでくださ〜い!!」
勢いよく薬剤を強盗目がけて噴射する
凛・楓「「うわあぁー!!!」」
菜々「うひゃあ!な、何ですか!?」
突然のことに驚いた菜々は近くにあった消化器を手に取り、
菜々「こっちに来ないでくださ〜い!!」
勢いよく薬剤を強盗目がけて噴射する
凛・楓「「うわあぁー!!!」」
18:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:21:23 :EWy
P「ちょっと、菜々さん、よく見てください!強盗じゃなくて、凛と楓さんですよ!」
菜々「へ?」
凛「菜々さん、はやく止めて下さい!」
菜々「ああ、す、すいません」
乃々「あう、あう」
P「ああ、乃々が過呼吸を起こしてる!菜々さん、紙袋、紙袋を!!」
P「ちょっと、菜々さん、よく見てください!強盗じゃなくて、凛と楓さんですよ!」
菜々「へ?」
凛「菜々さん、はやく止めて下さい!」
菜々「ああ、す、すいません」
乃々「あう、あう」
P「ああ、乃々が過呼吸を起こしてる!菜々さん、紙袋、紙袋を!!」
19:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:21:56 :EWy
……
しばらくして
菜々「凛ちゃん、楓さん!一体これはどういう事ですか!」
凛・楓「「ご、ごめんなさい」」
乃々「あの、菜々さん。2人をあまり怒らないであげてください、Pさんを強盗と勘違いして、それであんなことになったんです」
P「2人とも、今度は手段を選ぼうな」
凛・楓「「はい」」
乃々「それで、Pさんはどうして346カフェに?」
……
しばらくして
菜々「凛ちゃん、楓さん!一体これはどういう事ですか!」
凛・楓「「ご、ごめんなさい」」
乃々「あの、菜々さん。2人をあまり怒らないであげてください、Pさんを強盗と勘違いして、それであんなことになったんです」
P「2人とも、今度は手段を選ぼうな」
凛・楓「「はい」」
乃々「それで、Pさんはどうして346カフェに?」
20:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:22:18 :EWy
P「ああ、実は最近菜々さんが詐欺で防災グッズを買い込んでしまってな。さっきの消化器やらヘルメットとか。それの処分について話をしてたんだよ。それと仕事の話を少々な」
乃々「そういえば、壁側にやけに沢山の消化器がありますね」
菜々「うぅ……あまり見ないでください。最近の菜々はついてないんです。強盗に詐欺にガス漏れ、それにゲーム実況で着る衣装もサイズがぶかぶかだったし」
凛「ああ、あの作業着みたいなやつですね。災難続きですね菜々さん」
P「ああ、実は最近菜々さんが詐欺で防災グッズを買い込んでしまってな。さっきの消化器やらヘルメットとか。それの処分について話をしてたんだよ。それと仕事の話を少々な」
乃々「そういえば、壁側にやけに沢山の消化器がありますね」
菜々「うぅ……あまり見ないでください。最近の菜々はついてないんです。強盗に詐欺にガス漏れ、それにゲーム実況で着る衣装もサイズがぶかぶかだったし」
凛「ああ、あの作業着みたいなやつですね。災難続きですね菜々さん」
21:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:22:48 :EWy
菜々「……そのうち1つは凛ちゃんたちが原因だと思うんですけど」
P「ところで凛たちは何をしにここまで来たんだ?」
楓「それは……」
凛「どうします、楓さん。菜々さんを励ますって空気じゃなくなっちゃいましたね」ひそひそ
菜々「……そのうち1つは凛ちゃんたちが原因だと思うんですけど」
P「ところで凛たちは何をしにここまで来たんだ?」
楓「それは……」
凛「どうします、楓さん。菜々さんを励ますって空気じゃなくなっちゃいましたね」ひそひそ
22:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:23:11 :EWy
楓「う〜ん、そうね。菜々さん、今日のおススメは何かしら」
菜々「え、アヒージョとフランスパンですけど。営業時間はもう」
楓「じゃあ、3人分いただけるかしら」
菜々「あの、だから営業時間はもう」
楓「菜々さん、ビル・ゲイツはお金持ちだけど料理は自分でするそうよ。何故だかわかる?」
菜々「何の話をしてるんですか?」
楓「う〜ん、そうね。菜々さん、今日のおススメは何かしら」
菜々「え、アヒージョとフランスパンですけど。営業時間はもう」
楓「じゃあ、3人分いただけるかしら」
菜々「あの、だから営業時間はもう」
楓「菜々さん、ビル・ゲイツはお金持ちだけど料理は自分でするそうよ。何故だかわかる?」
菜々「何の話をしてるんですか?」
23:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:23:46 :EWy
楓「リラックスできるからよ。不幸続きの菜々さんに必要な事はリラックスだと思うわ」
菜々「うぅ、不幸の一端を担っておいて、この人は菜々に料理まで作らせる気なんですか。」
P「菜々さん、諦めましょう。俺も手伝いますから」
菜々「プロデューサーさん!プロデューサーさんが手伝ってくれるなら、菜々、お引き受けします」
P「頑張りましょう、菜々さん。敵は大きいですけど、2人で協力すればきっと乗り越えられますから!」
楓「え、敵?それって私たちのことですか?」
楓「リラックスできるからよ。不幸続きの菜々さんに必要な事はリラックスだと思うわ」
菜々「うぅ、不幸の一端を担っておいて、この人は菜々に料理まで作らせる気なんですか。」
P「菜々さん、諦めましょう。俺も手伝いますから」
菜々「プロデューサーさん!プロデューサーさんが手伝ってくれるなら、菜々、お引き受けします」
P「頑張りましょう、菜々さん。敵は大きいですけど、2人で協力すればきっと乗り越えられますから!」
楓「え、敵?それって私たちのことですか?」
24:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:24:06 :EWy
菜々「もちろー」
P「違いますよ、やだなあ。ささ、菜々さん、厨房に行きましょう」
菜々「フランスパンは隣のテーブルに残ってますから、それを食べてください!」
楓「……あんなに起こった菜々さん、初めて見ました。何がいけなかったのかしら?」
乃々「なにもかもだと、思います」
菜々「もちろー」
P「違いますよ、やだなあ。ささ、菜々さん、厨房に行きましょう」
菜々「フランスパンは隣のテーブルに残ってますから、それを食べてください!」
楓「……あんなに起こった菜々さん、初めて見ました。何がいけなかったのかしら?」
乃々「なにもかもだと、思います」
25:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:24:33 :EWy
凛「……」
楓「凛ちゃん、どうしたんですか?」
凛「いや、菜々さんが強盗に扮した私達に立ち向かう姿を見て、乃々にした話を思い出してさ」
乃々「森久保にした話?」
凛「習熟に従い、己の力量を把握できるようになるに連れ、自分に過度な期待を持てなくなるって話だよ」
楓「確かに考え方としては間違ってはいませんね」
凛「今まで、強盗にあったらどうやって撃退するかなんて話してきたけど、実際には無理だって事ぐらい、私は言わないだけで本当は分かっているんだ。でも私に解って菜々さんがわからないわけないよね」
乃々「……」
凛「……」
楓「凛ちゃん、どうしたんですか?」
凛「いや、菜々さんが強盗に扮した私達に立ち向かう姿を見て、乃々にした話を思い出してさ」
乃々「森久保にした話?」
凛「習熟に従い、己の力量を把握できるようになるに連れ、自分に過度な期待を持てなくなるって話だよ」
楓「確かに考え方としては間違ってはいませんね」
凛「今まで、強盗にあったらどうやって撃退するかなんて話してきたけど、実際には無理だって事ぐらい、私は言わないだけで本当は分かっているんだ。でも私に解って菜々さんがわからないわけないよね」
乃々「……」
26:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:24:58 :EWy
凛「菜々さんはどうして立ち向かおうと思ったんだろう」
乃々「森久保には、森久保には菜々さんがなにも考えていないように見えました。」
凛「え?」
楓「そうね、私にもそう見えたわ。」
凛「もしかしら、死ぬかもしれないのに?」
凛「菜々さんはどうして立ち向かおうと思ったんだろう」
乃々「森久保には、森久保には菜々さんがなにも考えていないように見えました。」
凛「え?」
楓「そうね、私にもそう見えたわ。」
凛「もしかしら、死ぬかもしれないのに?」
27:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:25:25 :EWy
楓「そうですね。死ぬかもしれないし、撃退もできないかもしれない。でも、いざって時は必死にならないといけないんだと思います。何も考えずに一生懸命に」
凛「さっきが菜々さんにとっての、いざって時だったってこと?」
楓「さっきだけじゃないわ。菜々さんはいつもいざって覚悟で必死に仕事をしているの。」
凛「いつも……」
楓「そうですね。死ぬかもしれないし、撃退もできないかもしれない。でも、いざって時は必死にならないといけないんだと思います。何も考えずに一生懸命に」
凛「さっきが菜々さんにとっての、いざって時だったってこと?」
楓「さっきだけじゃないわ。菜々さんはいつもいざって覚悟で必死に仕事をしているの。」
凛「いつも……」
28:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:27:27 :EWy
楓「そう。菜々さんは下積みが長かったから、自分がどこまでいけるかなんて数え切れないほど考えていたと思います。だけどそんな事考えたって仕方がないわ。」
楓「そんな事よりもいざって覚悟で目の前の物事に必死でぶつかって行った方が大切なの。今を少しでもより良いものにするんです。だって未来は今の延長線上にあるのですから」
凛「そっか、だから菜々さんは……」
乃々(森久保はどうだろう。今を精一杯頑張れているのかな。いや、頑張ったとしても失敗して、先の事を考えて、そして不安になるんだ)
楓「そう。菜々さんは下積みが長かったから、自分がどこまでいけるかなんて数え切れないほど考えていたと思います。だけどそんな事考えたって仕方がないわ。」
楓「そんな事よりもいざって覚悟で目の前の物事に必死でぶつかって行った方が大切なの。今を少しでもより良いものにするんです。だって未来は今の延長線上にあるのですから」
凛「そっか、だから菜々さんは……」
乃々(森久保はどうだろう。今を精一杯頑張れているのかな。いや、頑張ったとしても失敗して、先の事を考えて、そして不安になるんだ)
29:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:27:49 :EWy
楓「頑張りましょうね、凛ちゃん、乃々ちゃん。いつからだって夢を持ってもいいはずですから。なんて柄にもない事言っちゃいましたね、そうだフランスパン食べますか?隣の席のが手付かずですけど」
乃々「遠慮しておきますけど」
その時、荒々しく入り口の扉が開いた!
楓「頑張りましょうね、凛ちゃん、乃々ちゃん。いつからだって夢を持ってもいいはずですから。なんて柄にもない事言っちゃいましたね、そうだフランスパン食べますか?隣の席のが手付かずですけど」
乃々「遠慮しておきますけど」
その時、荒々しく入り口の扉が開いた!
30:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:28:11 :EWy
男「強盗だ、金を出せ!」
銃を構え、フェイスマスクを被った黒づくめの男が興奮気味に叫ぶ
凛「!」
楓「そのネタはもう古いですよ」
男「強盗だ、金を出せ!」
銃を構え、フェイスマスクを被った黒づくめの男が興奮気味に叫ぶ
凛「!」
楓「そのネタはもう古いですよ」
31:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:28:30 :EWy
男「ネタ?何のことだ?撃たれたくなければ両手を挙げて床に這いつくばれ。ああ、その前に携帯電話と荷物を反対側の壁に向かって投げろ」
乃々「凛さん、これー」
楓「乃々ちゃん、今は従いましょう」
楓たちは強盗がいる側の壁に向けて携帯と荷物を投げる
男「ネタ?何のことだ?撃たれたくなければ両手を挙げて床に這いつくばれ。ああ、その前に携帯電話と荷物を反対側の壁に向かって投げろ」
乃々「凛さん、これー」
楓「乃々ちゃん、今は従いましょう」
楓たちは強盗がいる側の壁に向けて携帯と荷物を投げる
32:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:28:53 :EWy
凛「ちょっと待ちなよ。床をよく見てよ、薬剤で真っ白なんだけどそこに這いつくばれっていうの?」
男「そうだが、おまえらの服も元々真っ白じゃねえか。なんでこんなに真っ白なんだ?それに薬剤臭え」
凛「気になる?教える代わりに、強盗は諦めてよ」
男「はあ?どうでもいい。そんな事より、お前生意気だな。あいつもそうだったが、立場が分かってないのか?」
乃々(あいつ?)
乃々「あの、あいつってー」
凛「ちょっと待ちなよ。床をよく見てよ、薬剤で真っ白なんだけどそこに這いつくばれっていうの?」
男「そうだが、おまえらの服も元々真っ白じゃねえか。なんでこんなに真っ白なんだ?それに薬剤臭え」
凛「気になる?教える代わりに、強盗は諦めてよ」
男「はあ?どうでもいい。そんな事より、お前生意気だな。あいつもそうだったが、立場が分かってないのか?」
乃々(あいつ?)
乃々「あの、あいつってー」
33:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:29:21 :EWy
楓「ちょっと、待ってください。話しますから撃たないでください」
乃々(森久保も喋りたいんですけど)
男「ち、最初からそうしろ」
楓「それは、今から25年前の和歌山県で起こりました。そう、私高垣楓がこの世に生を受けたのです」
男「おい、誰がお前の出生から話せといった?お前ら俺のこと舐めてるのか?あいつみたいに。」
楓「ちょっと、待ってください。話しますから撃たないでください」
乃々(森久保も喋りたいんですけど)
男「ち、最初からそうしろ」
楓「それは、今から25年前の和歌山県で起こりました。そう、私高垣楓がこの世に生を受けたのです」
男「おい、誰がお前の出生から話せといった?お前ら俺のこと舐めてるのか?あいつみたいに。」
34:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:29:47 :EWy
乃々(またあいつって言った!)
乃々「あの、もしかしてー」
凛「舐めてないよ。黙るから撃たないで」
乃々(また…かぶった)
楓「そうです、黙ります。黙ります」
男「……お前ら、やけに俺の事を挑発してくるな。まるで注意を引きつけ時間稼ぎをしているみたいだ。もしかして何か俺に隠してないか?」
乃々(またあいつって言った!)
乃々「あの、もしかしてー」
凛「舐めてないよ。黙るから撃たないで」
乃々(また…かぶった)
楓「そうです、黙ります。黙ります」
男「……お前ら、やけに俺の事を挑発してくるな。まるで注意を引きつけ時間稼ぎをしているみたいだ。もしかして何か俺に隠してないか?」
35:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:30:19 :EWy
凛「…」
楓「…」
男「ちっ!都合のいい奴らだ。だが、残念ながら大方の予想は付いてる。俺は前回の反省を生かしてあらゆる状況をシミュレートしてきたんだ。今回は決してあんなヘマをしない」
乃々(……やっぱり!もしかしてと思いましたけど、この強盗って最近コンビニを襲ったあの強盗かも)
凛「…」
楓「…」
男「ちっ!都合のいい奴らだ。だが、残念ながら大方の予想は付いてる。俺は前回の反省を生かしてあらゆる状況をシミュレートしてきたんだ。今回は決してあんなヘマをしない」
乃々(……やっぱり!もしかしてと思いましたけど、この強盗って最近コンビニを襲ったあの強盗かも)
36:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:30:44 :EWy
男「おい、まだ隠れている奴が他にいるんだろ!!出てこい!!早くしないとこいつらに痛い目にあってもらうぞ!!」
菜々「ちょっと待って下さい!私達はここにいますから!」
P「そうだ待ってください」
乃々(……?Pさんの格好が違う?作業着にヘルメット?あの作業着はどこか見覚えが……そっか菜々さんのゲーム実況の際に着るぶかぶかの作業着!ヘルメットも菜々さんが買わされた物だ)
男「おい、まだ隠れている奴が他にいるんだろ!!出てこい!!早くしないとこいつらに痛い目にあってもらうぞ!!」
菜々「ちょっと待って下さい!私達はここにいますから!」
P「そうだ待ってください」
乃々(……?Pさんの格好が違う?作業着にヘルメット?あの作業着はどこか見覚えが……そっか菜々さんのゲーム実況の際に着るぶかぶかの作業着!ヘルメットも菜々さんが買わされた物だ)
37:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:31:11 :EWy
男「おい、お前、なんでヘルメットなんて被ってるんだ?そいつで銃弾を防ぐつもりか?」
P「違いますよ、これは仕事でつけてるんです。それとあなた、絶対にその銃はしまった方がいいですよ。」
男「はあ?仕事?カフェでなんの作業があるってんだ。それに銃はしまった方がいいって、どういう事だ?1発でも撃ってみろ、俺がお前を許さねえってことか?おまえ、どうやら死にたいらしいな」
P「いえ!そんな意味はありません!えっと、どう言えばうまく説明できるか……あ、そうだ!あの、これ、私の名刺です。受け取ってくれませんか?」
乃々(名刺?プロデューサーの名刺なら森久保も持ってるけど、別に銃を防ぐような何かはなかったような)
男「おい、お前、なんでヘルメットなんて被ってるんだ?そいつで銃弾を防ぐつもりか?」
P「違いますよ、これは仕事でつけてるんです。それとあなた、絶対にその銃はしまった方がいいですよ。」
男「はあ?仕事?カフェでなんの作業があるってんだ。それに銃はしまった方がいいって、どういう事だ?1発でも撃ってみろ、俺がお前を許さねえってことか?おまえ、どうやら死にたいらしいな」
P「いえ!そんな意味はありません!えっと、どう言えばうまく説明できるか……あ、そうだ!あの、これ、私の名刺です。受け取ってくれませんか?」
乃々(名刺?プロデューサーの名刺なら森久保も持ってるけど、別に銃を防ぐような何かはなかったような)
38:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:31:42 :EWy
男「?名刺だあ?」
P「お願いします」
男「ち!なになに?株式会社太平洋ガス?検査員?」
乃々(え、ガス会社の名刺!?)
男「?名刺だあ?」
P「お願いします」
男「ち!なになに?株式会社太平洋ガス?検査員?」
乃々(え、ガス会社の名刺!?)
39:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:32:06 :EWy
P「そうなんです、この346カフェでガス漏れが発生しまして、営業時間外に検査員であるこの私が派遣されたんです」
乃々(……!そっか、つい最近346カフェにガス検査員が来たんだ!その時もらった名刺なんだ)
P「今は店内にガス漏れが発生しています。どうか銃を使うのはやめてください」
P「そうなんです、この346カフェでガス漏れが発生しまして、営業時間外に検査員であるこの私が派遣されたんです」
乃々(……!そっか、つい最近346カフェにガス検査員が来たんだ!その時もらった名刺なんだ)
P「今は店内にガス漏れが発生しています。どうか銃を使うのはやめてください」
40:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:32:25 :EWy
男「ガス漏れって言っても、全然ガスの臭いが……そうか消化剤のせいか!」
菜々「そうなんです。実は店内でタバコを吸おうとした人がいて、菜々が慌てて消化剤を掛けちゃったんです」
P「ですので今日のところはお引き取り下さい。銃を使えないとなにかと不便だと思います」
菜々「はい、警察には通報しませんから」
男「ガス漏れって言っても、全然ガスの臭いが……そうか消化剤のせいか!」
菜々「そうなんです。実は店内でタバコを吸おうとした人がいて、菜々が慌てて消化剤を掛けちゃったんです」
P「ですので今日のところはお引き取り下さい。銃を使えないとなにかと不便だと思います」
菜々「はい、警察には通報しませんから」
41:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:32:43 :EWy
男「そうだな、今日のところは……ってなると思うか?別に銃が無くたって強盗はできんだよ」
そう言って男は服の中から包丁を取り出し、乃々たちに向ける
Pたちの顔に落胆の色が浮かぶ
乃々(そんな、うまい手だと思ったのに。)
男「そうだな、今日のところは……ってなると思うか?別に銃が無くたって強盗はできんだよ」
そう言って男は服の中から包丁を取り出し、乃々たちに向ける
Pたちの顔に落胆の色が浮かぶ
乃々(そんな、うまい手だと思ったのに。)
42:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:33:03 :EWy
男「銃は使わないで置いてやるよ。お前らがガス漏れの嘘をついている可能性もあるが、別に銃に拘る必要もねえからな。まあ少しやり方に工夫が必要になるが」
凛「……!へえ、でも銃に比べたら全然怖くはなくなったね」
楓「ええ、全くです。怖くはありません。ビル・ゲイツも刃物を持った強盗なんてザコだと言っていました」
乃々(うぅ……どうして2人はすぐに挑発に走るんですか)
男「銃は使わないで置いてやるよ。お前らがガス漏れの嘘をついている可能性もあるが、別に銃に拘る必要もねえからな。まあ少しやり方に工夫が必要になるが」
凛「……!へえ、でも銃に比べたら全然怖くはなくなったね」
楓「ええ、全くです。怖くはありません。ビル・ゲイツも刃物を持った強盗なんてザコだと言っていました」
乃々(うぅ……どうして2人はすぐに挑発に走るんですか)
43:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:33:27 :EWy
男「ああ?じゃあ試してみるか?」
P「そんななまくら刀でなにができるって言うんです?」
菜々「家に帰って研ぎ直した方がいいんじゃないですか?」
乃々(Pさんに菜々さんまでどうして挑発を!?なにか作戦でもあるのかな?それじゃあ森久保も)
男「ああ?じゃあ試してみるか?」
P「そんななまくら刀でなにができるって言うんです?」
菜々「家に帰って研ぎ直した方がいいんじゃないですか?」
乃々(Pさんに菜々さんまでどうして挑発を!?なにか作戦でもあるのかな?それじゃあ森久保も)
44:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:33:48 :EWy
男「てめえら……」
乃々「そうですー」
凛「きっとこれからも失敗の連続なんだろうね」
乃々(まただ、また私が話そうとすると、それを遮るように。でもどうして?)
男「てめえら……」
乃々「そうですー」
凛「きっとこれからも失敗の連続なんだろうね」
乃々(まただ、また私が話そうとすると、それを遮るように。でもどうして?)
45:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:34:49 :EWy
男「決めた、そこの黒髪のお前、1番生意気なお前を人質にする。こっちにこい。残念だったな。お前は俺が逃亡するまで付き合ってもらう。」
男「だがそれはお前らが悪いんだ。銃が使えればこんな手を使う必要もなかったし、生意気な口を聞かなければお前が人質になることもなかった。へへたっぷり可愛がってやるよ」
乃々「り、凛さん!」
男「決めた、そこの黒髪のお前、1番生意気なお前を人質にする。こっちにこい。残念だったな。お前は俺が逃亡するまで付き合ってもらう。」
男「だがそれはお前らが悪いんだ。銃が使えればこんな手を使う必要もなかったし、生意気な口を聞かなければお前が人質になることもなかった。へへたっぷり可愛がってやるよ」
乃々「り、凛さん!」
46:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:35:21 :EWy
凛「乃々、大丈夫だから」ぼそ
乃々(凛さんは覚悟を決めた瞳で強盗を見据え、歩き出そうとする。最初からわかっていたかのように。……そっか、今になってわかった。みんな森久保を守ろうとしてくれていたんだ。だから森久保に関心がいかないように発言を封じ、強盗を挑発したんだ。)
凛「乃々、大丈夫だから」ぼそ
乃々(凛さんは覚悟を決めた瞳で強盗を見据え、歩き出そうとする。最初からわかっていたかのように。……そっか、今になってわかった。みんな森久保を守ろうとしてくれていたんだ。だから森久保に関心がいかないように発言を封じ、強盗を挑発したんだ。)
47:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:35:50 :EWy
乃々(良いのだろうか、これで。みんな今を必死で頑張った。自分の未来の為じゃない、森久保の、森久保の未来を守るために。)
乃々(良いわけ……良い訳なんてない!)
乃々(良いのだろうか、これで。みんな今を必死で頑張った。自分の未来の為じゃない、森久保の、森久保の未来を守るために。)
乃々(良いわけ……良い訳なんてない!)
48:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:36:17 :EWy
私は拳に力を込めて立ち上がる
乃々「凛さん!戻って下さい!森久保が、森久保が行きます!!」
私は拳に力を込めて立ち上がる
乃々「凛さん!戻って下さい!森久保が、森久保が行きます!!」
49:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:36:49 :EWy
凛「乃々!?どうして……!」
男「はあ?お前が人質になるのか?まあ弱そうだからその方がいいか」
凛「違う!人質には私が!」
凛「乃々!?どうして……!」
男「はあ?お前が人質になるのか?まあ弱そうだからその方がいいか」
凛「違う!人質には私が!」
50:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:37:57 :EWy
乃々「いえ、誰も人質になんかなりません。あいつは森久保が倒しますから」
男「お前が?俺を?バカか、そんな事できる訳無いだろ」
乃々「いえ、誰も人質になんかなりません。あいつは森久保が倒しますから」
男「お前が?俺を?バカか、そんな事できる訳無いだろ」
51:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:40:12 :EWy
乃々「初段なんです…」
男「あ?聞こえねえよ!」
乃々「できます!だって森久保はとっても強い剣道初段なんですけどぉ!!」
乃々「初段なんです…」
男「あ?聞こえねえよ!」
乃々「できます!だって森久保はとっても強い剣道初段なんですけどぉ!!」
52:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:40:41 :EWy
乃々はテーブルの上にあるフランスパンを構え男と向き合う
男「……今のセリフ、あのむかつくガキの真似か?それにフランスパンって、お前はどこまで俺をこけにする気なんだ?いいぜ、痛い目に合わせてやる」
乃々はテーブルの上にあるフランスパンを構え男と向き合う
男「……今のセリフ、あのむかつくガキの真似か?それにフランスパンって、お前はどこまで俺をこけにする気なんだ?いいぜ、痛い目に合わせてやる」
53:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:41:04 :EWy
乃々「うわああああ!!」
乃々は叫び声をあげながら男に向かって突撃を敢行する
楓・菜々「乃々ちゃん!」
P「乃々!」
乃々「うわああああ!!」
乃々は叫び声をあげながら男に向かって突撃を敢行する
楓・菜々「乃々ちゃん!」
P「乃々!」
54:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:41:27 :EWy
乃々(普通にやっても勝ち目はない。狙うは包丁を持った右手!)
男「おっと、右手狙いか?」
男は狙い通りと言った風に乃々を避け、背中に蹴りを入れる
乃々「ぐう!」
乃々(普通にやっても勝ち目はない。狙うは包丁を持った右手!)
男「おっと、右手狙いか?」
男は狙い通りと言った風に乃々を避け、背中に蹴りを入れる
乃々「ぐう!」
55:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:41:47 :EWy
乃々は転がって凛たちと反対側の壁に激突する。
空中には消化器の薬剤が舞い上がる。
凛(乃々の様子はどうなったの!?)
楓(……!)
乃々は転がって凛たちと反対側の壁に激突する。
空中には消化器の薬剤が舞い上がる。
凛(乃々の様子はどうなったの!?)
楓(……!)
56:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:42:09 :EWy
男「手間取らせやがって、おい、起きろ」
男は壁に寄りかかっている乃々を起き上がらせ、そして左腕で乃々の首をロックし右手で包丁を向ける
凛「乃々!」
乃々「うぅ……」
男「手間取らせやがって、おい、起きろ」
男は壁に寄りかかっている乃々を起き上がらせ、そして左腕で乃々の首をロックし右手で包丁を向ける
凛「乃々!」
乃々「うぅ……」
57:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:42:31 :EWy
男「残念だったなあ。ふふふ、やっぱりこいつは見かけ通りの雑魚だったな。もしかしてお前ら、こんな雑魚を守ろうとしてた訳?せっかくお仲間が守ってくれていたのにバカなことをしたな。」
男「けどお前らもお前らだ。こんな雑魚を守ったところで何の価値もないってのに
男「残念だったなあ。ふふふ、やっぱりこいつは見かけ通りの雑魚だったな。もしかしてお前ら、こんな雑魚を守ろうとしてた訳?せっかくお仲間が守ってくれていたのにバカなことをしたな。」
男「けどお前らもお前らだ。こんな雑魚を守ったところで何の価値もないってのに
58:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:43:39 :EWy
凛「この!」
楓「違います。今の言葉、訂正してください」
菜々「楓さん!?」
楓「乃々ちゃんはザコなんかじゃありませんよ。私達と共にトップアイドルを目指す戦友です。それにあなたになんて乃々ちゃんは絶対に負けません」
凛「この!」
楓「違います。今の言葉、訂正してください」
菜々「楓さん!?」
楓「乃々ちゃんはザコなんかじゃありませんよ。私達と共にトップアイドルを目指す戦友です。それにあなたになんて乃々ちゃんは絶対に負けません」
59:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:43:59 :EWy
凛「…!そうですね乃々はあんたになんか決して負けたりはしないよ」
菜々「はい、その通りです。乃々ちゃんは強い子ですから」
P「ああ、その通りだ」
凛「…!そうですね乃々はあんたになんか決して負けたりはしないよ」
菜々「はい、その通りです。乃々ちゃんは強い子ですから」
P「ああ、その通りだ」
60:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:44:51 :EWy
男「はあ?状況が分かんねえのか?こいつは既に俺に負けてるんだよ。おい、お前、呻いてないで言ってやれ。期待しても無駄だってな」
乃々「……みなさん、ありがとうございます。森久保なんかに期待してくれて、とっても嬉しいです。」
乃々「私、皆さんのように必死にやってもうまくいかなくて、それで先の事を考えて不安でいっぱいになることばかりだと思います。」
乃々「でも、そんな時は今日の事を思い出そうと思います。みんなで一生懸命困難に立ち向かった今日の事を」
男「はあ?状況が分かんねえのか?こいつは既に俺に負けてるんだよ。おい、お前、呻いてないで言ってやれ。期待しても無駄だってな」
乃々「……みなさん、ありがとうございます。森久保なんかに期待してくれて、とっても嬉しいです。」
乃々「私、皆さんのように必死にやってもうまくいかなくて、それで先の事を考えて不安でいっぱいになることばかりだと思います。」
乃々「でも、そんな時は今日の事を思い出そうと思います。みんなで一生懸命困難に立ち向かった今日の事を」
61:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:45:38 :EWy
男「おい、違うだろ、おまえが言うべきは謝罪でー」
乃々「すみませんは、強盗さん、ちょっと森久保の右手をよく見てくれませんか?」
男「あぁ?お前何言って」
男が覗き込むように森久保の握られた小さな拳を伺う。
そしてー
男「おい、違うだろ、おまえが言うべきは謝罪でー」
乃々「すみませんは、強盗さん、ちょっと森久保の右手をよく見てくれませんか?」
男「あぁ?お前何言って」
男が覗き込むように森久保の握られた小さな拳を伺う。
そしてー
62:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:45:56 :EWy
男「ぐあああぁああああ!!!」
空間に金属製のステッキが出現し、男の瞼に突き刺さる!
男「ぐあああぁああああ!!!」
空間に金属製のステッキが出現し、男の瞼に突き刺さる!
63:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:46:17 :EWy
乃々「包丁を落としました!」
拘束から解放され、床に乃々が倒れこむ
凛「乃々!」
男「なんだ、いったいどうなって!?」
乃々「包丁を落としました!」
拘束から解放され、床に乃々が倒れこむ
凛「乃々!」
男「なんだ、いったいどうなって!?」
64:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:46:37 :EWy
男はなかなか戻らない視力でぼんやりとする床に落ちた包丁を探そうと必死になっている。
だが
楓・菜々「「させません!」」
楓と菜々の2人は壁際の消化器をそれぞれ男の顔面と床に噴射し、包丁を男の視界から消す
男はなかなか戻らない視力でぼんやりとする床に落ちた包丁を探そうと必死になっている。
だが
楓・菜々「「させません!」」
楓と菜々の2人は壁際の消化器をそれぞれ男の顔面と床に噴射し、包丁を男の視界から消す
65:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:47:02 :EWy
男「やめろ!てめえら!!」
P「どうだ?うちのアイドルは強かっただろ?この野郎!!」
男「ぐああああああ!!」
そう言ってPは頭から右手に持ち替えたヘルメットで男の顔面に数発打ち付けた
男「やめろ!てめえら!!」
P「どうだ?うちのアイドルは強かっただろ?この野郎!!」
男「ぐああああああ!!」
そう言ってPは頭から右手に持ち替えたヘルメットで男の顔面に数発打ち付けた
66:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:47:25 :EWy
P「はあ、はあ、気絶したか」
楓「乃々ちゃん、大丈夫!?」
乃々「……すぅ」
凛「大丈夫、緊張の糸が切れちゃったみたい。」
P「はあ、はあ、気絶したか」
楓「乃々ちゃん、大丈夫!?」
乃々「……すぅ」
凛「大丈夫、緊張の糸が切れちゃったみたい。」
67:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:47:44 :EWy
楓「はあ、乃々ちゃんに先越されましたね。アピアリングケーン」
凛「フランスパンで突撃したときは、ヤケ久保になったと思ったけど。楓さんのバッグが狙いだったんだね」
菜々「いやー驚きました。いきなりステッキが出てくるんですもん。はあ、でも、2連続強盗がやってくるなんてついてないなあ」
P「全くです。今度お祓いに行きましょう」
楓「はあ、乃々ちゃんに先越されましたね。アピアリングケーン」
凛「フランスパンで突撃したときは、ヤケ久保になったと思ったけど。楓さんのバッグが狙いだったんだね」
菜々「いやー驚きました。いきなりステッキが出てくるんですもん。はあ、でも、2連続強盗がやってくるなんてついてないなあ」
P「全くです。今度お祓いに行きましょう」
68:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:48:06 :EWy
楓「痛い!あ、痛!急に体の節々が痛くなってきました」
P「ええ!?大丈夫ですか、楓さん」
楓「きっと慣れない事をしたせいです。Pさん、知ってますか?ビル・ゲイツは大きな仕事の後は必ず温泉でリラックスをするそうですよ」
菜々「楓さん、時々ビル・ゲイツの話をしますけど、全部作り話ですよね」
楓「あら、バレてましたか?」
菜々「バレバレですよ」
楓「痛い!あ、痛!急に体の節々が痛くなってきました」
P「ええ!?大丈夫ですか、楓さん」
楓「きっと慣れない事をしたせいです。Pさん、知ってますか?ビル・ゲイツは大きな仕事の後は必ず温泉でリラックスをするそうですよ」
菜々「楓さん、時々ビル・ゲイツの話をしますけど、全部作り話ですよね」
楓「あら、バレてましたか?」
菜々「バレバレですよ」
69:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:48:24 :EWy
凛「しー、乃々が起きちゃうじゃないですか」
P「そうですよ。2人とも」
凛(……思った通りだったよ。思った通り乃々が強盗を倒す姿は爽快で、そしてかっこよかったよ。お疲れ様、乃々)
凛「しー、乃々が起きちゃうじゃないですか」
P「そうですよ。2人とも」
凛(……思った通りだったよ。思った通り乃々が強盗を倒す姿は爽快で、そしてかっこよかったよ。お疲れ様、乃々)
70:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:48:50 :EWy
〜次の日〜
記者「森久保さん、強盗を撃退したって本当ですか?」
乃々「あの、えっと、はい」
〜次の日〜
記者「森久保さん、強盗を撃退したって本当ですか?」
乃々「あの、えっと、はい」
71:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:49:10 :EWy
記者2「凄い!噂ではその時、かっこいいセリフを言ったんですよね!教えてください!乃々さんのファンも気になっていると思います!」
乃々「えっと、誰がそんな事を?」
記者2「渋谷凛さんです」
乃々「ちょ、何言ってるんですか凛さん!」
記者2「凄い!噂ではその時、かっこいいセリフを言ったんですよね!教えてください!乃々さんのファンも気になっていると思います!」
乃々「えっと、誰がそんな事を?」
記者2「渋谷凛さんです」
乃々「ちょ、何言ってるんですか凛さん!」
72:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:49:37 :EWy
記者3「私からもお願いします。ぜひ教えてください!」
乃々「えっと、け、けん…」
記者4「けん?」
乃々(いや、駄目だ。ここは正直に言ったら珠美さんと路線が丸かぶりだ。なにか、何かなかったかな……あ!)
記者3「私からもお願いします。ぜひ教えてください!」
乃々「えっと、け、けん…」
記者4「けん?」
乃々(いや、駄目だ。ここは正直に言ったら珠美さんと路線が丸かぶりだ。なにか、何かなかったかな……あ!)
73:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:50:11 :EWy
私は精一杯思い出したそれをそのまま口にする。
先の事など何も考えずに、だ。
私は精一杯思い出したそれをそのまま口にする。
先の事など何も考えずに、だ。
74:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:50:35 :EWy
乃々「ステッキ初段ですけど」
乃々「ステッキ初段ですけど」
75:◆17z5a1JMEs:2017/11/12(日)16:51:24 :EWy
以上で完結です。
楽しんでいただけていたら幸いです。
以上で完結です。
楽しんでいただけていたら幸いです。
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