ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ　ﾖｲｼｮ

果南「ふ～疲れた～、あっお煎餅いただき！」

美渡「んー食っていきなー」

果南「...」ﾊﾞﾘﾊﾞﾘ

美渡「...」ﾊﾞﾘﾊﾞﾘ

TV ﾜｰﾜｰ

果南「...」

美渡「最近さ」

果南「なに？」

美渡「千歌は...どうなの」

果南「どういうこと？」

美渡「人様に迷惑かけてないかなって」

果南「まぁ多少元気すぎるかなってとこだけど、全然大丈夫だよ」

果南「むしろいろんな人の先頭に立って皆を引っ張っていってるかな、千歌には感謝してると思うよ」

果南「もちろん私も...ね」

果南「２年前からのいざこざで迷惑かけたし、千歌には感謝してる」

美渡「...ふーん、そっか」

果南「へへっ」ﾆﾔﾆﾔ

美渡「なんだよ気持ち悪いなー」

果南「いや、なんだかんだ千歌の事いつも気にかけてるんだなって」

美渡「なっ」

果南「最初のライブのときもなんだかんだ協力してたっぽいし」

美渡「...うるさいなー///」

果南「いいんですよー？大事な大事な妹様ですもんねー」ﾆﾔﾆﾔ

美渡「ぐっ...果南ちゃんはいつから人をからかって遊ぶような子になったのかなー」

美渡「昔は素直で可愛い子だったのになー」

美渡「千歌と曜とそろっていっつも私と志満ねえの後にくっついてさ」

果南「んなっ///そんな昔の話しないでよー///」

美渡「『美渡ねえすきー！』なんて言ったりしてたなぁ」

～～～
ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

よう「みとねー！」

ちか「みとねー！！！」

かなん「みとねー！！！！」

美渡「うわっ、どうしたのそんなはしゃいで」

よう・ちか・かなん「「「あのね！海岸でね！遊んでてね！それでね！」」」

美渡「ちょっ、とりあえず落ち着け落ち着け」

かなん「海岸できれいな貝殻いっぱいひろってきたんだ！」

よう「それでね！みとねえとしまねえにあげるの！」

かなん「プレゼントなの！！」

ちか「はいどーぞ！！！」

ﾄﾞｼﾞｬｧｧ…

美渡「お、おお...ありがとう」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ようちかなん「「「えへへ...」」」

かなん「つぎはしまねえをさがそう！よう、ちか、いくよー！！！」

ちか「おー！」

よう「よーそろー！！」

ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

美渡「...」

ｼﾞｬﾗ

美渡「...意外と綺麗なやつ拾ってきたな」
～～～

果南「うぅぅぅぅ...///」

美渡「それが今やアイドルなんて始めちゃって、」

果南「やっぱ美渡ねえには敵わないなぁ...」

美渡「私に勝とうなんて１００年はやいよ」

果南「はぁ...」ﾊﾞﾘﾊﾞﾘ

美渡「...」ｽﾞｽﾞｽﾞ

ｶﾞﾗｶﾞﾗ　ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

千歌「ただいまー！　あっ、果南ちゃん！！！」

曜「おじゃましま～す、あっ果南ちゃん！」

美渡「うわうるさいのが来た」

千歌「ねえ果南ちゃん今暇！？暇なら歌詞づくり手伝って！！！」

果南「え、なんで」

曜「あっ美渡ねえお煎餅もらっていい？」

千歌「だって果南ちゃん昔歌詞担当だったんでしょ？ねぇお願～いこのままだと梨子ちゃんに怒られるよー」ｸﾞｲｸﾞｲ

美渡「うん、食いな」

果南「梨子に怒られればいいじゃん」

曜「やった！」ﾋｮｲﾊﾟｸ

千歌「後生だから～　あ！今度みかんどら焼き奢るから！」

果南「...まったく仕方ないなぁ」

千歌「美渡ねえ果南ちゃん借りてくよ！いいよね！？」

美渡「おー持ってけ持ってけ」ﾋﾗﾋﾗ

千歌「ほら私の部屋に行くよ！！」

曜「突撃ヨーソロー！」

果南「わかったよ、美渡ねえまたね～」

美渡「あのさ」

果南「なに？」

美渡「...これからも迷惑かけるかもしれないけど...うちのバカチカをよろしく」

果南「ふふ、まっかせて！それじゃ！」

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

美渡「...」

志満「ふふふ」ﾋｮｺ

美渡「うぉわぁ！志満姉いつのまに！？」

志満「今さっきよ～」ﾆｺﾆｺ

志満「やっぱり美渡も千歌ちゃん達が心配なのよね～」ﾆｺﾆｺ

美渡「んぐっ///......ま、まあそうだけど...」

志満「皆あんなにちっちゃかったのに成長したわね～」

美渡「うん...」

昔はべったりだった妹分達も、成長して各々の道を進み、自分の元をはなれていく。そんな彼女達のことを見て、嬉しくもあり、どこか悲しくもあり...
少しだけ寂しさを感じてしまう美渡でした。

おわり