？「加蓮、ボーっとしてどうしたんだい？」


加蓮「あなたは…？」

布団「おいおい、これから結婚する相手を忘れるなんてひどいじゃないか。布団だよ」

加蓮「……は？布団？ていうかなんで私ウェディングドレス着てるの！？」


布団「まだ寝ぼけてるみたいだね。いいさ俺のあったかい毛布で温めてやるよ」


加蓮「ちょっ…やめ」


？？「ちょっと待ったァ!!!」

布団「君は……」


使い捨てカイロ「やめてマフラー君っ！こんなことしても加蓮ちゃんは喜ばないよ！」


マフラー「でも！俺たちにだって温めることくらいできるのに！」


カイロ「私たちは夏に使うには暑すぎるの……だからダメなの」


マフラー「でもっ！」

カイロ「私はいいの。たとえ冬だけでも、加蓮ちゃんを温めることができるなら。私は幸せなの」


マフラー「カイロ……」

布団「話は済んだかい?じゃあ私たちは式場に行こう」


加蓮「ちょっ、ちょっと待ってよ！あたし、あんたと結婚するなんて言ってない！」


布団「・・・なんだって？この前『あたしお布団と結婚する～』って言ってたじゃないか！」


加蓮「あれは……ちょっとした冗談というか、真に受けないで欲しいんだけど！」

布団「そんな……君がそんな軽い女だったなんて」ﾜﾅﾜﾅ


加蓮「いや、意味ワカんないし……」


布団「こうなったら君を一生、布団から出れないようにしてやる！」ﾊﾞｻｧ!


加蓮「ちょ、ちょっとなにすんのよ！」


布団「フハハハハ、所詮アイドルもヒトの子、わが布団の魔翌力からは逃れられないッ！」

???「待てェ！！」

加蓮「今度はなんなの！？」


奈緒の髪「待たせたな、加蓮。さぁ一緒に行こう！」


加蓮(あ、これ夢か)


布団「に、逃がすか！加蓮を温められるのは…」


奈緒の髪「いいや、加蓮のことを一年中いつでも温められるのは、この俺だ！」

奈緒の髪「追手は撒けたようだな。これからはこのモフモフで、君を温めてやるからな」


加蓮「いや、イヤだし……」


奈緒の髪「どうしてだい？」

加蓮「だって暑いし……」


加蓮「暑いし……」


加蓮「あつ……」








ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

加蓮「………」ﾑｸﾘ

加蓮「あっっっっつい……」

加蓮（6月暑すぎでしょ……二人で毛布かけてたらそりゃ暑いよね）


奈緒「そこだ～フルボッコちゃん」ﾑﾆｬﾑﾆｬ


加蓮「……」


加蓮「てりゃっ」

奈緒「………んがっ」


奈緒「なんで鼻をつまむんだよ！息できないだろっ」


加蓮「ごめんごめん」


奈緒「ったく……てか暑っい。毛布はもういらないかな」


加蓮「そうだね～」


奈緒「なんだその目は……別にアタシの髪のせいで暑いわけじゃないだろ」


加蓮「そうですね～」

加蓮「奈緒～あたしも汗かいちゃったから一緒にシャワー浴びよー」


奈緒「はぁ！？シャワーくらい一人で浴び……なんで暑いのにくっつくんだよ！そして髪をモフモフするな！」


加蓮「え～いいじゃん」


奈緒「よくない！」

おわりです

暑くて寝苦しいと変な夢をよく見ますね