果南「そうだなー。普通なら子孫を残すためって言うけれど…。でも世の中には同じ性別の人を好きになる人だっているし、そういう意味では違うのかもね」

果南「やっぱりこればっかりは本能なんじゃないかな。好きになるって事は人が人であるためのメカニズムだと思う」

千歌「んー…。チカにはよくわかんないや」

果南「あんまり深く考える必要はないと思うよ。でもなんでまたそんな事聞いたの？」

千歌「ちょーっとふと気になっただけだよ。ほら、よくあるでしょ？宇宙の果てはどうなってるんだろーってやつ。ああいう感じだよ」

果南「ああ、なるほどね。それよりさ、夏休みの宿題進んでる？」

千歌「やっと全体の半分が終わるーって感じだよー」

果南「え、うそ！？まだ夏休み残ってるのに？」

千歌「んっふっふっ～♪チカは成長したのだ！もう最終日にヒィヒィ言うチカじゃないぞ～」

果南「うへぇーこりゃまいったな。私なんか全然終わってないのに」

千歌「大丈夫？チカが見てあげよっか？」ﾆﾔﾆﾔ

果南「調子に…のるなっ！」ﾃﾞｺﾋﾟﾝ!

千歌「いてっ！ひどいよ果南ちゃん！せっかくの親切を！」

果南「親切って言ったってチカが三年生の内容わかるわけないじゃん」

果南「あーもう宿題の話はいいや。あ、そうだ。スイカ冷やしてあるんだけど食べる？」

千歌「スイカ？食べる食べる！」

果南「はいはいちょっと待っててねー」

果南「ほい。お待ちどうさま」

千歌「黄色いスイカだ！珍しいね！」

果南「うん。たまたま売ってたからつい買っちゃった」

千歌「だけどやっぱりチカは赤色の方が好きかなー。もちろん黄色も美味しいけどね！」

果南「そうだね。私も赤が好きかなぁ。ところで7つ切ってあるけど千歌は…」

千歌「よっつ！チカがよっつ食べる！」

果南「ふふっ、そう言うと思った。いいよ。じゃあ早速食べよっか！」

～終わり～
縦読みって難しいね