ウィーン

ザーボン「お呼びでしょうかフリーザ様」

ドドリア「…」

フリーザ「ザーボンさん、ドドリアさん。非常に重要な件についてお話があります」

フリーザ「このことは私を含め今ここにいる3人しか知りません」

アプール「…」

ザーボン「…」チラッ

ドドリア「…」チラッ

フリーザ「ではお伝えしますね」

ザーボン(あいつはいいのだろうか)

フリーザ「ザーボンさん先日のキングオブコントは見ていましたか？」

ザーボン「いえ私は異星人との外交に出向いておりましたので拝見しておりません」

フリーザ「ドドリアさんは？」

ドドリア「ギニュー特戦隊が優勝したやつですよね！見てましたよ！面白かった！」

フリーザ「……面白かった？」

ドドリア「え？面白かったでしょう？優勝するくらいだし」

ザーボン「ドドリア、恐らくフリーザ様は職務を疎かにしてそのような大会に興じていた
奴らに対しお怒りなのだ。恐らく今回の招集も奴らの処分についてであろう」

ドドリア「なるほど」

フリーザ「ほっほっほっ。とんでもない。私が少し機嫌を損ねたのはドドリアさんの
エンターテイナーとしての素質が大したことないのが知れたからです」

ドドリア「？」

ザーボン「？」

フリーザ「まあしかしトリオとなるとベストメンバーはやはり我々3人でしょう」

ザーボン「ふ、フリーザ様…まさか」

フリーザ「ええ。お察しついたでしょう」

フリーザ「ザーボンさん！ドドリアさん！キングオブコントに出場しますよ！」

………

ザーボン「困ったことになったなドドリア」

ドドリア「ああ。まさかフリーザ様がKOCに出たいと言い出すなんて思いもしなかったぜ」

ザーボン「しかも来週までにネタを１つ書いてこいと言ってたな…お前、書けるか？」

ドドリア「む、無茶言うなよ！俺だってそんなもん書いたことねえぜ！」

ザーボン「くっ…どうすればいいのだ…」

？？？「お困りのようだなザーボンさんよー」

ザーボン「そ、その声は？」

ベジータ「俺はスーパーベジータだ」ニヤッ

ドドリア「てめぇみたいな猿に用はねぇんだよ！消えろ」

ベジータ「くっくっくっ…貴様ら、フリーザ様にとんでもないことを言われたそうじゃないか」

ザーボン「貴様、何故それを」

ベジータ「アプールの奴がニッコニコで言いふらしてるから俺の耳にも入ってきたんだよ」

ザーボン「くそっ！あいつ！やっぱりいたらダメな奴だったじゃん！」ダンッ

ベジータ「おい…力を貸してやろうか？」

ドドリア「はあ？てめぇにコントのネタなんて書けるのかよ」

ベジータ「ハッハッハッ純粋なサイヤ人は常に戦闘と笑い、緊張と緩和を念頭に置いて生きている
この俺に戦えないお笑いのジャンルなどないのだぁ！！」

ザーボン「そうか。確か超になってからこういうキャラになったんだったな」

ドドリア「おもしれぇ、1発書いてみろよ」

ベジータ「いいだろう…圧倒的ユーモアコントを食らいやがれ！！！！」カキカキ

………

ベジータ「…よし、できた」

ザーボン「ほう…では見させていただこう」ペラッペラ

ドドリア「…」

ザーボン「こ、これは…」

ベジータ「…どうだ？」

ザーボン「ふっ…驚いたよベジータ。お前にこんなセンスがあったなんてな」

ベジータ「…」ニヤッ

ザーボン「だが貴様は私が長年封印してきた笑いの神様を呼び起こしてしまったようだ」

ベジータ「ん？何の冗談だ」

ザーボン「冗談なんかじゃないさ。ただ笑いの神様が起きてしまうと私の言動が下品になるのでね
美を好む私としてはあまり起こしたくなかったのだ」

ザーボン「だが、こんなものを見せられては仕方がない！見せてやるぞ私の中の笑いの神様を！」ゴゴゴゴゴ…

ベジータ「…くっ…！何という面白そうな雰囲気だ…！」

ザーボン「ふっふっふっ…どんどん面白いことが浮かんでくるぞ！」

ドドリア「…へっへっへっ書いちまいな！」

ザーボン「いくぞぉ！」カキカキ カキカキ

ベジータ「は、早い！何というスピードでネタを書いているんだ！」

………

ザーボン「できたぁ！！」バンッ

ベジータ「よ、読ませてもらうぜ…」ペラッペラ

ベジータ「うおぉぉ！！こ、これはぁぁぁ！！」

ベジータ「」パタンッ

ザーボン「あまりの面白さに気を失ったか」

ドドリア「よし、ではフリーザ様にも見せに行こうぜ」

………

フリーザ「ほぅ、案外早かったですねぇ感心しますよ」

ザーボン「いえ、我々もなるべく早く実践を行いたかったので早急にネタを用意しました」

フリーザ「いい心がけです…では」ペラッペラ

ザーボン「…」

ドドリア「…」

フリーザ「…なるほど」パタンッ

フリーザ「確かに面白いコントです。これなら決勝進出までは狙えるでしょう」

ザーボン「…」

フリーザ「しかし優勝にはまだ『意外性』という面で面白さが欠如している気がします」

ザーボン「なるほど」

フリーザ「そこはこの私がこのネタをベースに面白ポイントを追加してあげますよ！ほっほっほっ」

そして……

浜田「優勝はフリーザチーム！！！！」

フリーザ「おーっほっほっほっ！！！！」

松本「えらく飛んだね物語そのものが」

設楽「途中で飽きた？」

fin