1:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:18:38 :v9LkM0ss
~西木野探偵事務所~
コンコンッ
真姫「どうぞー」
ガチャ
???「し、し、失礼しますっ!」
ドアから入ってきたのは少し緊張した感じの眼鏡の女の子
歳は私と変わらないくらいかしら?
表情を見たところ普通の相談者じゃないわね
~西木野探偵事務所~
コンコンッ
真姫「どうぞー」
ガチャ
???「し、し、失礼しますっ!」
ドアから入ってきたのは少し緊張した感じの眼鏡の女の子
歳は私と変わらないくらいかしら?
表情を見たところ普通の相談者じゃないわね
2:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:19:14 :v9LkM0ss
真姫「西木野探偵事務所へようこそ」
真姫「コーヒーを入れてくるからそこに掛けて待っててもらえる?」
???「は、はぃ…」
真姫「ふふ。そんなに緊張しなくても大丈夫よ。待ってる間にこの書類に記入してて」
???「あ、わかりました。」
カチャ コポコポ
真姫「はいコーヒー。書類は書けた?」
???「は、はい」サッ
真姫「見せてもらうわね。」
真姫「西木野探偵事務所へようこそ」
真姫「コーヒーを入れてくるからそこに掛けて待っててもらえる?」
???「は、はぃ…」
真姫「ふふ。そんなに緊張しなくても大丈夫よ。待ってる間にこの書類に記入してて」
???「あ、わかりました。」
カチャ コポコポ
真姫「はいコーヒー。書類は書けた?」
???「は、はい」サッ
真姫「見せてもらうわね。」
3:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:19:48 :v9LkM0ss
相談者の名前は小泉花陽
年齢は私と同学年の高校一年生
相談内容は未記入
真姫「小泉さん。相談内容が未記入なのはどうしてなの?」
花陽「えっと…少し言葉にしにくいと言いますか…信用してもらえるかわからないのですが…」
真姫「あなたがここにきた理由は“チラシ”を見たからでしょ?」
真姫「あのチラシはこの真姫ちゃんオリジナルの結界術を施してあるからあなたのように霊障に悩まされてる人や霊感の強い人にしか見えないの」
真姫「私はあなたの言うことを疑わない。だから安心して話してくれていいわ」
相談者の名前は小泉花陽
年齢は私と同学年の高校一年生
相談内容は未記入
真姫「小泉さん。相談内容が未記入なのはどうしてなの?」
花陽「えっと…少し言葉にしにくいと言いますか…信用してもらえるかわからないのですが…」
真姫「あなたがここにきた理由は“チラシ”を見たからでしょ?」
真姫「あのチラシはこの真姫ちゃんオリジナルの結界術を施してあるからあなたのように霊障に悩まされてる人や霊感の強い人にしか見えないの」
真姫「私はあなたの言うことを疑わない。だから安心して話してくれていいわ」
4:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:20:26 :v9LkM0ss
花陽「…わかりました。実は発端は学校で流行ってる噂なんです…」
真姫「噂ね。内容を出来るだけ細かく説明してもらえる?」
花陽「はい…。私達の中ではまよいさんって呼ばれてる夢に出てくるタイプの怖い話なんですけど…」
花陽「…わかりました。実は発端は学校で流行ってる噂なんです…」
真姫「噂ね。内容を出来るだけ細かく説明してもらえる?」
花陽「はい…。私達の中ではまよいさんって呼ばれてる夢に出てくるタイプの怖い話なんですけど…」
5:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:21:09 :v9LkM0ss
第1話 花陽×迷路
第1話 花陽×迷路
6:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:21:55 :v9LkM0ss
依頼人…小泉花陽の話をまとめると
噂の名前はまよいさん
内容はまぁよくあるタイプね
夢に出てきてまよいさんになんらかの‘課題’を与えられる
クリア出来なければ夢の中に閉じ込められる…か
内容から察するに真宵さんではなく迷いさんってことかしら?
真姫「話はだいたいわかったわ。これから何点か質問させてもらうわよ」
花陽「…はい。」
依頼人…小泉花陽の話をまとめると
噂の名前はまよいさん
内容はまぁよくあるタイプね
夢に出てきてまよいさんになんらかの‘課題’を与えられる
クリア出来なければ夢の中に閉じ込められる…か
内容から察するに真宵さんではなく迷いさんってことかしら?
真姫「話はだいたいわかったわ。これから何点か質問させてもらうわよ」
花陽「…はい。」
7:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:22:35 :v9LkM0ss
真姫「さっきも言ったけどここのチラシは誰でも見えるわけじゃないわ。小泉さん、あなたに見えたってことは確実にあなたに霊障が起こってるってことだけどもうまよいさんは夢には出てきたわけ?」
花陽「いえ…私はまだまよいさんには会ってません…」
真姫「なら何故自分がまよいさんの怪談のターゲットって気付けたのかしら」
花陽「まよいさんの出す課題をクリア出来なければ夢の中に閉じ込められる…けど一つだけ帰ってこれる方法があるんです」
真姫「はぁ…次のターゲットをよこせってタイプね」
花陽「知ってるんですか!?」
真姫「さっきも言ったけどここのチラシは誰でも見えるわけじゃないわ。小泉さん、あなたに見えたってことは確実にあなたに霊障が起こってるってことだけどもうまよいさんは夢には出てきたわけ?」
花陽「いえ…私はまだまよいさんには会ってません…」
真姫「なら何故自分がまよいさんの怪談のターゲットって気付けたのかしら」
花陽「まよいさんの出す課題をクリア出来なければ夢の中に閉じ込められる…けど一つだけ帰ってこれる方法があるんです」
真姫「はぁ…次のターゲットをよこせってタイプね」
花陽「知ってるんですか!?」
8:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:23:11 :v9LkM0ss
真姫「法則よ。なぜまよいさんって言う怪談が夢に人を閉じ込めるかわかる?」
花陽「確か噂では…友達のいなかったまよいさんは一緒に遊べる友達を探してて閉じ込めちゃうって」
花陽「新しい友達を紹介すれば解放してもらえるって条件もあるので寂しいから…でしょうか?」
真姫「お話としてはそちらの方がストーリーがあっていいわね。でも真実は全く別の理由よ」
真姫「まず怪談っていうものは元々そこに存在しないものなの」
花陽「存在しないもの…作り話ってことでしょうか?」
真姫「法則よ。なぜまよいさんって言う怪談が夢に人を閉じ込めるかわかる?」
花陽「確か噂では…友達のいなかったまよいさんは一緒に遊べる友達を探してて閉じ込めちゃうって」
花陽「新しい友達を紹介すれば解放してもらえるって条件もあるので寂しいから…でしょうか?」
真姫「お話としてはそちらの方がストーリーがあっていいわね。でも真実は全く別の理由よ」
真姫「まず怪談っていうものは元々そこに存在しないものなの」
花陽「存在しないもの…作り話ってことでしょうか?」
9:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:23:47 :v9LkM0ss
真姫「簡単に言えばそうね。例えば霊と呼ばれるものは基本的に生き物の死から始まるものよ」
真姫「けど怪談は別。怪談の始まりは基本的に勘違いや噂話っていうイメージから生まれるものなの」
花陽「イメージから生まれる…」
真姫「そうよ。そして生まれた怪談は人に忘れられたら消滅する。だから怪談の…生存本能と呼べばいいのかしら?消滅を防ぐために自分のことを忘れない人間を確保する…もしくは確保した人間から次の人間へ移動して存在を認識してる人間を増やすのよ」
花陽「それが怪談の法則っ…」
真姫「簡単に言えばそうね。例えば霊と呼ばれるものは基本的に生き物の死から始まるものよ」
真姫「けど怪談は別。怪談の始まりは基本的に勘違いや噂話っていうイメージから生まれるものなの」
花陽「イメージから生まれる…」
真姫「そうよ。そして生まれた怪談は人に忘れられたら消滅する。だから怪談の…生存本能と呼べばいいのかしら?消滅を防ぐために自分のことを忘れない人間を確保する…もしくは確保した人間から次の人間へ移動して存在を認識してる人間を増やすのよ」
花陽「それが怪談の法則っ…」
10:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:24:22 :v9LkM0ss
花陽「じゃ、じゃあ!怖い夢を一回見るだけって割り切って人を紹介していけば対して被害はないってことでしょうか?」
真姫「それはダメよ。そういう類の怪談に触れると人間は壊れるのよ」
花陽「…っ!じゃ、じゃあ私の友達もっ…」
真姫「もしかしたら生命力の一部か記憶の一部を食われてるかもしれない。怪談は一人の人間を捉えて夢に閉じ込め続けるとその人間が壊れた時に存在を維持できなくなる…だから次の宿主を求めるってわけ」
花陽「食べられちゃった生命力や記憶は取り返すことはできるんでしょうか…?」
花陽「わ、私の友達は一度目を覚ましたんですが次のターゲットが私ってことを伝えてくれてすぐ倒れちゃって…」
花陽「じゃ、じゃあ!怖い夢を一回見るだけって割り切って人を紹介していけば対して被害はないってことでしょうか?」
真姫「それはダメよ。そういう類の怪談に触れると人間は壊れるのよ」
花陽「…っ!じゃ、じゃあ私の友達もっ…」
真姫「もしかしたら生命力の一部か記憶の一部を食われてるかもしれない。怪談は一人の人間を捉えて夢に閉じ込め続けるとその人間が壊れた時に存在を維持できなくなる…だから次の宿主を求めるってわけ」
花陽「食べられちゃった生命力や記憶は取り返すことはできるんでしょうか…?」
花陽「わ、私の友達は一度目を覚ましたんですが次のターゲットが私ってことを伝えてくれてすぐ倒れちゃって…」
11:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:25:14 :v9LkM0ss
真姫「安心しなさい。怪談が消滅したら元に戻るわ。ただし急がないと今も少しずつ食われていってるはず…」
花陽「どうして!?まよいさんはもうその子の中から出て私のところにきてるんじゃ…!!」
真姫「契約よ。なんで怪談がルールのある課題なんて押し付けてくると思う?」
真姫「問答無用で餌にすればいいのに課題を与えるなんて面倒でしょ」
花陽「それはそういうお話が元のイメージから生まれたから…とか…?」
真姫「それも半分正解よ。残りの半分は課題と見せかけての契約なの」
真姫「安心しなさい。怪談が消滅したら元に戻るわ。ただし急がないと今も少しずつ食われていってるはず…」
花陽「どうして!?まよいさんはもうその子の中から出て私のところにきてるんじゃ…!!」
真姫「契約よ。なんで怪談がルールのある課題なんて押し付けてくると思う?」
真姫「問答無用で餌にすればいいのに課題を与えるなんて面倒でしょ」
花陽「それはそういうお話が元のイメージから生まれたから…とか…?」
真姫「それも半分正解よ。残りの半分は課題と見せかけての契約なの」
12:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:25:57 :v9LkM0ss
真姫「まよいさんの課題をクリアできなかったら夢に閉じ込められる…これは夢から出たいなら課題をクリアしなきゃと思わせる誘導」
真姫「本当はまよいさんと人との賭けになってるの。まよいさんは課題をクリアされたらストーリーが破綻して消滅、人は課題をクリアできなかったら餌になるっていうお互いの存続を賭けたギャンブルみたいなものよ」
真姫「けど本当のことを話しても賭けのテーブルについてもらえない…だから人から参加するように仕向けてくるのよ」
花陽「ず、ずるい!あ、でもそれじゃあ課題をやりませんって言えば解決じゃ…?」
真姫「無駄よ。そうすれば毎日夢に現れる新たな怪談って形に変わるかもしれないしお前が受けなきゃお前の親しい人のとこにいくぞ!って脅してくるかもしれない」
真姫「まよいさんの課題をクリアできなかったら夢に閉じ込められる…これは夢から出たいなら課題をクリアしなきゃと思わせる誘導」
真姫「本当はまよいさんと人との賭けになってるの。まよいさんは課題をクリアされたらストーリーが破綻して消滅、人は課題をクリアできなかったら餌になるっていうお互いの存続を賭けたギャンブルみたいなものよ」
真姫「けど本当のことを話しても賭けのテーブルについてもらえない…だから人から参加するように仕向けてくるのよ」
花陽「ず、ずるい!あ、でもそれじゃあ課題をやりませんって言えば解決じゃ…?」
真姫「無駄よ。そうすれば毎日夢に現れる新たな怪談って形に変わるかもしれないしお前が受けなきゃお前の親しい人のとこにいくぞ!って脅してくるかもしれない」
13:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:27:30 :v9LkM0ss
真姫「話が逸れたわね。お友達の話に戻りましょ」
花陽「はい…。でも、餌になる契約を破棄してもらう代わりに他の人を紹介するんじゃ…?」
真姫「って思わせるのが怪談のずるいところなの。」
真姫「実際はお前から食う分を減らしてやるから他の餌をよこせ…かしら?」
花陽「そ、そんな…」
真姫「まぁ怪談なんて理不尽なものよ」
花陽「うぅ…。私は助かりますか…?」
真姫「この真姫ちゃんに安心して任せておきなさい!」
花陽「は、はい!よろしくおねがいしますっ…!」
真姫「じゃあ早速動くわよ!ついてきて」
真姫「話が逸れたわね。お友達の話に戻りましょ」
花陽「はい…。でも、餌になる契約を破棄してもらう代わりに他の人を紹介するんじゃ…?」
真姫「って思わせるのが怪談のずるいところなの。」
真姫「実際はお前から食う分を減らしてやるから他の餌をよこせ…かしら?」
花陽「そ、そんな…」
真姫「まぁ怪談なんて理不尽なものよ」
花陽「うぅ…。私は助かりますか…?」
真姫「この真姫ちゃんに安心して任せておきなさい!」
花陽「は、はい!よろしくおねがいしますっ…!」
真姫「じゃあ早速動くわよ!ついてきて」
14:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:28:10 :v9LkM0ss
~ショッピングモール~
花陽「てっきりお寺とかに移動すると思ってたのに…どうしてショッピングモールなんですか?」
真姫「あなたと仲良くなるためよ?」
花陽「仲良く…?」
真姫「まよいさんが常にあなたに憑いてるタイプの怪談なら話は早かったんだけどね」
真姫「厄介なことに寝てるあなたの意識を自分のテリトリーに呼ぶタイプなのよ。」
花陽「まよいさんのテリトリーに入らなきゃ消滅させれない…ってことでしょうか?」
真姫「察しがいいわね」
花陽「それと仲良くなることにどんな関係があるんでしょうか?」
~ショッピングモール~
花陽「てっきりお寺とかに移動すると思ってたのに…どうしてショッピングモールなんですか?」
真姫「あなたと仲良くなるためよ?」
花陽「仲良く…?」
真姫「まよいさんが常にあなたに憑いてるタイプの怪談なら話は早かったんだけどね」
真姫「厄介なことに寝てるあなたの意識を自分のテリトリーに呼ぶタイプなのよ。」
花陽「まよいさんのテリトリーに入らなきゃ消滅させれない…ってことでしょうか?」
真姫「察しがいいわね」
花陽「それと仲良くなることにどんな関係があるんでしょうか?」
15:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:28:46 :v9LkM0ss
真姫「なに?この真姫ちゃんと仲良くなるのが嫌なわけ?」
花陽「い、いえ…そんな…!」
真姫「冗談よ。私がまよいさんのテリトリーに入るにはあなたに私を次のターゲットとして紹介してもらう必要があるわ」
花陽「それは…なんとなくわかります。」
花陽「私が探偵さんの名前を伝えるだけじゃ足りないんですか…?」
真姫「なんの耐性もない人が怪談のテリトリーに入ると思考に霧がかかった状態になるのよ」
真姫「その状態で助けを求めるとすれば基本的に仲のいい友人や家族…あなたの場合は私に依頼するほどだから私を頼ってくるとは思うんだけどそもそも思考が定まらない時に私の存在を思い出せないかもしれないでしょ」
花陽「…!!だから仲良くなる…」
真姫「そうよ!だから一緒に楽しく買い物でもしてあなたの意識に私の存在をきっちり刻んでもらおうってわけ」
真姫「なに?この真姫ちゃんと仲良くなるのが嫌なわけ?」
花陽「い、いえ…そんな…!」
真姫「冗談よ。私がまよいさんのテリトリーに入るにはあなたに私を次のターゲットとして紹介してもらう必要があるわ」
花陽「それは…なんとなくわかります。」
花陽「私が探偵さんの名前を伝えるだけじゃ足りないんですか…?」
真姫「なんの耐性もない人が怪談のテリトリーに入ると思考に霧がかかった状態になるのよ」
真姫「その状態で助けを求めるとすれば基本的に仲のいい友人や家族…あなたの場合は私に依頼するほどだから私を頼ってくるとは思うんだけどそもそも思考が定まらない時に私の存在を思い出せないかもしれないでしょ」
花陽「…!!だから仲良くなる…」
真姫「そうよ!だから一緒に楽しく買い物でもしてあなたの意識に私の存在をきっちり刻んでもらおうってわけ」
16:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:29:25 :v9LkM0ss
花陽「わかりました。では探偵さん…よろしくおねがいします…!」
真姫「堅苦しいわね。真姫でいいわ。あと敬語も禁止!」
花陽「え…でも…それは………」
真姫「もう…私も花陽って呼ばせてもらうから!」
真姫「行くわよ!花陽!!」
花陽「あ、ちょっと待ってください…!」
真姫「敬語禁止!」
花陽「はい!じゃなくて…うん!よろしくね真姫ちゃん…!」
花陽「わかりました。では探偵さん…よろしくおねがいします…!」
真姫「堅苦しいわね。真姫でいいわ。あと敬語も禁止!」
花陽「え…でも…それは………」
真姫「もう…私も花陽って呼ばせてもらうから!」
真姫「行くわよ!花陽!!」
花陽「あ、ちょっと待ってください…!」
真姫「敬語禁止!」
花陽「はい!じゃなくて…うん!よろしくね真姫ちゃん…!」
17:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:30:19 :v9LkM0ss
~西木野探偵事務所~
真姫「ふぅ…疲れたわね」
花陽「疲れた…」
真姫「本番はこれからよ…って言っても寝ないと始まらないから疲れてた方がいいんだけど」
花陽「クタクタで今すぐ寝れちゃうくらい…」
真姫「今日は事務所で泊まって貰うけど親御さんに連絡はしたの?」
花陽「あ…なんて説明しよう…」
真姫「友達の家に泊まるって言えばいいじゃない」
真姫「も、もう私と花陽はと、友達でしょっ!!」
花陽「…!!!う、うん!!」
花陽「ありがとう真姫ちゃん!」
真姫「お礼言われることなんて言ってないでしょ!イミワカンナイ」
花陽「ふふふ…おうちに電話してくるね」
真姫「早く行きなさいよ!!」
~西木野探偵事務所~
真姫「ふぅ…疲れたわね」
花陽「疲れた…」
真姫「本番はこれからよ…って言っても寝ないと始まらないから疲れてた方がいいんだけど」
花陽「クタクタで今すぐ寝れちゃうくらい…」
真姫「今日は事務所で泊まって貰うけど親御さんに連絡はしたの?」
花陽「あ…なんて説明しよう…」
真姫「友達の家に泊まるって言えばいいじゃない」
真姫「も、もう私と花陽はと、友達でしょっ!!」
花陽「…!!!う、うん!!」
花陽「ありがとう真姫ちゃん!」
真姫「お礼言われることなんて言ってないでしょ!イミワカンナイ」
花陽「ふふふ…おうちに電話してくるね」
真姫「早く行きなさいよ!!」
18:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:30:50 :v9LkM0ss
~仮眠室~
真姫「それじゃ花陽、横になって」
花陽「ううぅ…怖い…」
真姫「安心しなさい。私が横についてるから。信じて」
花陽「…うん!じゃあ行ってくるね…」
真姫「任せて。おやすみなさい花陽」
花陽「おやすみ真姫ちゃん…」
~仮眠室~
真姫「それじゃ花陽、横になって」
花陽「ううぅ…怖い…」
真姫「安心しなさい。私が横についてるから。信じて」
花陽「…うん!じゃあ行ってくるね…」
真姫「任せて。おやすみなさい花陽」
花陽「おやすみ真姫ちゃん…」
19:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:31:22 :v9LkM0ss
~花陽の夢の中~
花陽「ここは…迷路…?」
???「いらっしゃい!」
花陽 ビクッ
???「そんなに怯えなくていいよ!私はまよい!よろしくね!」
花陽 ブルブル
まよい「あらあら怯えちゃって可愛そう」クスクス
まよい「怖くないよ?私は友達を作りたいだけ…あなたは私の友達になってくれる?」
花陽「ひっ…!い、いやっ!!」
まよい「そんな拒絶しなくてもいいじゃない。冷たい人ね…」
まよい「ならいいわよ。この迷路から脱出できるなら逃げなさい!ただし脱出出来なければ私と一緒にここでずーーーっと遊んでね!」
~花陽の夢の中~
花陽「ここは…迷路…?」
???「いらっしゃい!」
花陽 ビクッ
???「そんなに怯えなくていいよ!私はまよい!よろしくね!」
花陽 ブルブル
まよい「あらあら怯えちゃって可愛そう」クスクス
まよい「怖くないよ?私は友達を作りたいだけ…あなたは私の友達になってくれる?」
花陽「ひっ…!い、いやっ!!」
まよい「そんな拒絶しなくてもいいじゃない。冷たい人ね…」
まよい「ならいいわよ。この迷路から脱出できるなら逃げなさい!ただし脱出出来なければ私と一緒にここでずーーーっと遊んでね!」
20:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:31:55 :v9LkM0ss
~仮眠室~
真姫「花陽がうなされてる」
真姫「始まったのね…頑張って花陽!」
真姫「私もそろそろ準備しなきゃね」
~仮眠室~
真姫「花陽がうなされてる」
真姫「始まったのね…頑張って花陽!」
真姫「私もそろそろ準備しなきゃね」
21:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:33:01 :v9LkM0ss
~花陽の夢の中~
花陽「だ、だ、誰か助けて!!!」
まよい「ふふふ。脱出失敗ね」
花陽「い、いや!来ないで!近寄らないで!!」
まよい「そんなに私と一緒にいるのは嫌なの?」
花陽「嫌!!おねがいここから出して!!」
まよい「はぁ…仕方ないわね。じゃああなたが友達になってくれないならあなたの友達を紹介しなさい!」
まよい「あなたが遊んでくれないならその子と遊ぶわ」
花陽「私の友達…?」
まよい「そうよ。そしたらあなたは帰してあげる」
~花陽の夢の中~
花陽「だ、だ、誰か助けて!!!」
まよい「ふふふ。脱出失敗ね」
花陽「い、いや!来ないで!近寄らないで!!」
まよい「そんなに私と一緒にいるのは嫌なの?」
花陽「嫌!!おねがいここから出して!!」
まよい「はぁ…仕方ないわね。じゃああなたが友達になってくれないならあなたの友達を紹介しなさい!」
まよい「あなたが遊んでくれないならその子と遊ぶわ」
花陽「私の友達…?」
まよい「そうよ。そしたらあなたは帰してあげる」
22:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:33:33 :v9LkM0ss
花陽(友達…誰がいたかな…?)
花陽(あれ?うまく思い出せないや…どうして…?)
「もう…私も花陽って呼ばせてもらうから!」
「も、もう私と花陽はと、友達でしょっ!!」
「安心しなさい。私が横についてるから。信じて」
花陽「…ま…き…ちゃん…」
まよい「まきちゃん…?それがあなたのお友達?」
花陽「助けて真姫ちゃん……!!」
まよい「ふふふ。じゃあその子に決まりね!あなたは帰らしてあげる」
まよい「あなたにもまた会えたらいいわね!」
花陽(友達…誰がいたかな…?)
花陽(あれ?うまく思い出せないや…どうして…?)
「もう…私も花陽って呼ばせてもらうから!」
「も、もう私と花陽はと、友達でしょっ!!」
「安心しなさい。私が横についてるから。信じて」
花陽「…ま…き…ちゃん…」
まよい「まきちゃん…?それがあなたのお友達?」
花陽「助けて真姫ちゃん……!!」
まよい「ふふふ。じゃあその子に決まりね!あなたは帰らしてあげる」
まよい「あなたにもまた会えたらいいわね!」
23:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:34:07 :v9LkM0ss
~仮眠室~
花陽「こ、ここは!?」バサッ
真姫「花陽!目が覚めたのね!」
花陽「真姫ちゃん…真姫ちゃん!!!」ダキッ
真姫「安心しなさい。もう大丈夫よ」ギュッ
花陽「怖かった…怖かったよ…」
真姫「よく頑張ったわね。あとはこの真姫ちゃんに任せなさい!」
花陽「あ!まよいさんが…まよいさんが真姫ちゃんのところに行っちゃう…!」
真姫「ふふ…なに慌ててるのよ。打ち合わせ通りでしょ」
花陽「あれ…?そうだった…け?」
~仮眠室~
花陽「こ、ここは!?」バサッ
真姫「花陽!目が覚めたのね!」
花陽「真姫ちゃん…真姫ちゃん!!!」ダキッ
真姫「安心しなさい。もう大丈夫よ」ギュッ
花陽「怖かった…怖かったよ…」
真姫「よく頑張ったわね。あとはこの真姫ちゃんに任せなさい!」
花陽「あ!まよいさんが…まよいさんが真姫ちゃんのところに行っちゃう…!」
真姫「ふふ…なに慌ててるのよ。打ち合わせ通りでしょ」
花陽「あれ…?そうだった…け?」
24:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:34:48 :v9LkM0ss
真姫(混乱してるのか記憶を食われてるのか…)
真姫「まぁ私は大丈夫よ。それよりまよいさんの課題の内容を教えてくれるかしら?」
花陽「…えっと…確か………あれ?思いだせない…なんでっ…!」
真姫「落ち着きなさい花陽。大丈夫だから」
花陽「ごめんなさい…。なんか少しフラフラする…あっ…」パタン
真姫「花陽っ!?」
花陽「zzz」
真姫「よかったわ。寝てるだけ見たいね。生命力を食われてるから仕方ないわね」
真姫「準備もできたし私もまよいさんに会いにいくとしましょっか」
真姫「誰の友達に手を出したか思い知らせなきゃ!覚悟しなさい!!」
真姫(混乱してるのか記憶を食われてるのか…)
真姫「まぁ私は大丈夫よ。それよりまよいさんの課題の内容を教えてくれるかしら?」
花陽「…えっと…確か………あれ?思いだせない…なんでっ…!」
真姫「落ち着きなさい花陽。大丈夫だから」
花陽「ごめんなさい…。なんか少しフラフラする…あっ…」パタン
真姫「花陽っ!?」
花陽「zzz」
真姫「よかったわ。寝てるだけ見たいね。生命力を食われてるから仕方ないわね」
真姫「準備もできたし私もまよいさんに会いにいくとしましょっか」
真姫「誰の友達に手を出したか思い知らせなきゃ!覚悟しなさい!!」
25:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:35:19 :v9LkM0ss
~真姫の夢の中~
真姫「ここがまよいさんのテリトリー」
真姫「迷路というより迷宮ね…」
まよい「いらっしゃい!私はまよい!よろしくね!」
真姫「こんばんはまよいさん」
まよい「随分と落ち着いてるのね。あなたのような人は初めてよ」
真姫「少しこういうことの耐性があってね。それで?私はここでなにをすればいいのかしら?」
まよい「随分と話の早い人ね。私の望みは一つだけ。私とお友達になってずっとここで一緒に遊んでちょうだい!」
~真姫の夢の中~
真姫「ここがまよいさんのテリトリー」
真姫「迷路というより迷宮ね…」
まよい「いらっしゃい!私はまよい!よろしくね!」
真姫「こんばんはまよいさん」
まよい「随分と落ち着いてるのね。あなたのような人は初めてよ」
真姫「少しこういうことの耐性があってね。それで?私はここでなにをすればいいのかしら?」
まよい「随分と話の早い人ね。私の望みは一つだけ。私とお友達になってずっとここで一緒に遊んでちょうだい!」
26:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:35:50 :v9LkM0ss
真姫「私の友達をいじめたくせに私と友達になりたいだなんて笑わせないで!あなたの友達なんてお断りします!」
まよい「ふーん。ならずっとここに閉じ込めちゃおうかなー」
真姫「私にそんな脅しは無駄よ。さっさと消えてここから出しなさい!」
まよい「出せと言われて出すわけないじゃない?出たければこの迷路から脱出してみなさい」
真姫「わかったわ。じゃあねさよなら」
まよい「ふふふ。いつまで強気で居られるかしら?脱出に失敗したら私と一緒にずっとここに閉じ込めちゃうから」
真姫「はいはいわかりました。話は終わったみたいだから私は迷路を進むわよ」スタスタ
真姫「私の友達をいじめたくせに私と友達になりたいだなんて笑わせないで!あなたの友達なんてお断りします!」
まよい「ふーん。ならずっとここに閉じ込めちゃおうかなー」
真姫「私にそんな脅しは無駄よ。さっさと消えてここから出しなさい!」
まよい「出せと言われて出すわけないじゃない?出たければこの迷路から脱出してみなさい」
真姫「わかったわ。じゃあねさよなら」
まよい「ふふふ。いつまで強気で居られるかしら?脱出に失敗したら私と一緒にずっとここに閉じ込めちゃうから」
真姫「はいはいわかりました。話は終わったみたいだから私は迷路を進むわよ」スタスタ
27:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:36:28 :v9LkM0ss
~迷路入口~
真姫「おかしい」
真姫「迷路をクリアがこちらの勝利条件だとすればヌルすぎる」
真姫「まよいさんが今も存在してるというのはこの迷路がまだ誰にも攻略されてないってことよね」
真姫「迷路には割とメジャーな右手法や左手法の攻略法がある…今までの被害者は攻略法を知らなかったってことかしら」
真姫「この迷路の規模からしてそれなりの人数の生命力を使って作られたはず…誰一人として攻略法を知らないなんてことはありえないわね」
真姫「考えられるのは罠ね。まぁ考えても仕方ないか」
真姫「とりあえず右手法を使いながら進みましょ」スタスタ
~迷路入口~
真姫「おかしい」
真姫「迷路をクリアがこちらの勝利条件だとすればヌルすぎる」
真姫「まよいさんが今も存在してるというのはこの迷路がまだ誰にも攻略されてないってことよね」
真姫「迷路には割とメジャーな右手法や左手法の攻略法がある…今までの被害者は攻略法を知らなかったってことかしら」
真姫「この迷路の規模からしてそれなりの人数の生命力を使って作られたはず…誰一人として攻略法を知らないなんてことはありえないわね」
真姫「考えられるのは罠ね。まぁ考えても仕方ないか」
真姫「とりあえず右手法を使いながら進みましょ」スタスタ
28:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:36:59 :v9LkM0ss
~迷路序盤~
真姫「割となにもなくめるわ」スタスタ
真姫「このままゴールさせてくれたら楽なのに」スタスタ ガラガラ!
真姫「!!言ってる側から落とし穴っ!」
真姫「この真姫ちゃんにこすい罠仕掛けてんじゃないわよ!」
ふふふ。落ちなかったかざーんねーん!
真姫「どこから見てるのよ!」
ここは私のテリトリーよ?強気なあなたの心が折れるまでずーーっと観察してあげるわ
真姫「勝手にしなさい!絶対クリアして消滅させてあげるんだから!」
ふふふ。せいぜい強がって頑張ってね!
真姫「こんなくだらない罠だけでこの真姫ちゃんを倒せると思ってんじゃないわよ!」スタスタ
~迷路序盤~
真姫「割となにもなくめるわ」スタスタ
真姫「このままゴールさせてくれたら楽なのに」スタスタ ガラガラ!
真姫「!!言ってる側から落とし穴っ!」
真姫「この真姫ちゃんにこすい罠仕掛けてんじゃないわよ!」
ふふふ。落ちなかったかざーんねーん!
真姫「どこから見てるのよ!」
ここは私のテリトリーよ?強気なあなたの心が折れるまでずーーっと観察してあげるわ
真姫「勝手にしなさい!絶対クリアして消滅させてあげるんだから!」
ふふふ。せいぜい強がって頑張ってね!
真姫「こんなくだらない罠だけでこの真姫ちゃんを倒せると思ってんじゃないわよ!」スタスタ
29:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:37:35 :v9LkM0ss
~迷路中盤~
真姫「ふぅ…半分くらいは進んだかしら?」
真姫「しっかしくだらない罠ばっかりね」
真姫「流石に虫の大群に追いかけられたのは気持ち悪かったけど…」
真姫「この調子でいけば準備したこれを使うこともなさそうね…って言ってる間になんかひらけた小部屋みたいな場所にでたわね」
キラッ
真姫「ん?奥にあるあれは姿見?」
ゴゴゴゴゴ
真姫「なっ!出口が!!」
~迷路中盤~
真姫「ふぅ…半分くらいは進んだかしら?」
真姫「しっかしくだらない罠ばっかりね」
真姫「流石に虫の大群に追いかけられたのは気持ち悪かったけど…」
真姫「この調子でいけば準備したこれを使うこともなさそうね…って言ってる間になんかひらけた小部屋みたいな場所にでたわね」
キラッ
真姫「ん?奥にあるあれは姿見?」
ゴゴゴゴゴ
真姫「なっ!出口が!!」
30:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:38:11 :v9LkM0ss
真姫「ちょっとまよいさん!ここに閉じ込めてクリア失敗させるとか卑怯な手使うんじゃないでしょうね!」
シ---ン
真姫「無視ってことはこの小部屋からの脱出法があるはず」
真姫「この小部屋自体が閉じ込める罠だとしたらクリア失敗でまよいさんが現れるでしょうし」
真姫「とりあえずあの姿見を調べて見ましょうか」
真姫「これは…うつってるのは小学生のころの私…?」
真姫「サイドテールにしてるってことは二年生…手に持ってるのは…!!!!」
真姫「白い人形っ!!」ブルブル
真姫「ダメよ!捨てなさい!!」
鏡「いや。」
真姫 !?
真姫「ちょっとまよいさん!ここに閉じ込めてクリア失敗させるとか卑怯な手使うんじゃないでしょうね!」
シ---ン
真姫「無視ってことはこの小部屋からの脱出法があるはず」
真姫「この小部屋自体が閉じ込める罠だとしたらクリア失敗でまよいさんが現れるでしょうし」
真姫「とりあえずあの姿見を調べて見ましょうか」
真姫「これは…うつってるのは小学生のころの私…?」
真姫「サイドテールにしてるってことは二年生…手に持ってるのは…!!!!」
真姫「白い人形っ!!」ブルブル
真姫「ダメよ!捨てなさい!!」
鏡「いや。」
真姫 !?
31:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:38:44 :v9LkM0ss
真姫「私の声が聞こえるの?」
鏡真姫「聞こえるよ?」
真姫(どういうこと?もしかしてこの鏡は過去に繋がってるのかしら)
真姫(もしそうならあの人を救えるっ…!?)
真姫「その人形をすぐに捨てなさい。大変なことになるわ」
鏡真姫「嫌。」
真姫「いいから捨てなさいって言ってるでしょ!!後悔することになるわ!!」
鏡真姫 ビクッ!!
鏡真姫「うぇーーーん!!おねーちゃーーーん」タッタッタ
真姫「待って!行かないで!おねがい!」
真姫「くっ…」
真姫「私の声が聞こえるの?」
鏡真姫「聞こえるよ?」
真姫(どういうこと?もしかしてこの鏡は過去に繋がってるのかしら)
真姫(もしそうならあの人を救えるっ…!?)
真姫「その人形をすぐに捨てなさい。大変なことになるわ」
鏡真姫「嫌。」
真姫「いいから捨てなさいって言ってるでしょ!!後悔することになるわ!!」
鏡真姫 ビクッ!!
鏡真姫「うぇーーーん!!おねーちゃーーーん」タッタッタ
真姫「待って!行かないで!おねがい!」
真姫「くっ…」
32:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:39:35 :v9LkM0ss
真姫 !?
真姫「誰か連れて戻ってき………っっっ!!!」
鏡真姫「この鏡から声が聞こえたの」
鏡???「んー、普通の鏡に見えるよ?」
真姫「本物…なの?おねーちゃん…?」
真姫「おねーちゃん!!聞こえる?真姫よ!!」
鏡真姫「さっきは聞こえたんだよ?ほんとだよ?」
鏡???「真姫ちゃん寝ぼけちゃってたんじゃないかな?」
鏡真姫「そんなことないもん!ほんとだもん!」
真姫 !?
真姫「誰か連れて戻ってき………っっっ!!!」
鏡真姫「この鏡から声が聞こえたの」
鏡???「んー、普通の鏡に見えるよ?」
真姫「本物…なの?おねーちゃん…?」
真姫「おねーちゃん!!聞こえる?真姫よ!!」
鏡真姫「さっきは聞こえたんだよ?ほんとだよ?」
鏡???「真姫ちゃん寝ぼけちゃってたんじゃないかな?」
鏡真姫「そんなことないもん!ほんとだもん!」
33:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:40:13 :v9LkM0ss
真姫「なんで!?声が届いてないの!?おねがいおねーちゃん気付いて!!真姫よ!!」
鏡???「うん!おねーちゃんは真姫ちゃんを信じるよ!鏡さんは今はおねんねしてるのかな?」
真姫「おねがい聞いてよ!!おねーちゃん!!!」
鏡真姫「鏡さんもおねんねするんだね!」
鏡???「おねーちゃんも今日はじめて知ったよ!あっ、いけない!そろそろ行かないと真姫ちゃんのピアノの発表会遅れちゃうよ!いくよ真姫ちゃん!」タッタッタ
鏡真姫「待っておねーちゃん!!」タッタッタ
真姫「行かないで!ウッ…グスッ…おねがい待ってよおねーちゃん!!!」
真姫「ヒック…おねーちゃん…待ってよ…」
鏡「………」
真姫「なんで!?声が届いてないの!?おねがいおねーちゃん気付いて!!真姫よ!!」
鏡???「うん!おねーちゃんは真姫ちゃんを信じるよ!鏡さんは今はおねんねしてるのかな?」
真姫「おねがい聞いてよ!!おねーちゃん!!!」
鏡真姫「鏡さんもおねんねするんだね!」
鏡???「おねーちゃんも今日はじめて知ったよ!あっ、いけない!そろそろ行かないと真姫ちゃんのピアノの発表会遅れちゃうよ!いくよ真姫ちゃん!」タッタッタ
鏡真姫「待っておねーちゃん!!」タッタッタ
真姫「行かないで!ウッ…グスッ…おねがい待ってよおねーちゃん!!!」
真姫「ヒック…おねーちゃん…待ってよ…」
鏡「………」
34:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:40:43 :v9LkM0ss
真姫「二年生のピアノの発表会の日…」
真姫ちゃんはやっぱりピアノ上手だねぇ!一番だったね!!
おかーさーん!今日は真姫ちゃんの家にお泊りしてもいい?
やったー!一緒に寝ようね真姫ちゃん!
真姫ちゃんに近寄らないで!!
逃げて真姫ちゃん!!
はやく真姫ちゃんママのところまで走って!!
おねーちゃんは大丈夫だからはやく!!
鏡真姫「うわぁーーーん!おねーちゃんどこーー!!!うわぁーーーん」グスグス
真姫「おねーちゃんは…」
鏡真姫 !?
鏡真姫「グス…鏡さん…起きたの?おねーちゃんがいる場所知ってるの?」
真姫「………」
鏡真姫「ねぇどこなの?おねーちゃんは?ねぇ?鏡さんが連れてったの?」
真姫「二年生のピアノの発表会の日…」
真姫ちゃんはやっぱりピアノ上手だねぇ!一番だったね!!
おかーさーん!今日は真姫ちゃんの家にお泊りしてもいい?
やったー!一緒に寝ようね真姫ちゃん!
真姫ちゃんに近寄らないで!!
逃げて真姫ちゃん!!
はやく真姫ちゃんママのところまで走って!!
おねーちゃんは大丈夫だからはやく!!
鏡真姫「うわぁーーーん!おねーちゃんどこーー!!!うわぁーーーん」グスグス
真姫「おねーちゃんは…」
鏡真姫 !?
鏡真姫「グス…鏡さん…起きたの?おねーちゃんがいる場所知ってるの?」
真姫「………」
鏡真姫「ねぇどこなの?おねーちゃんは?ねぇ?鏡さんが連れてったの?」
35:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:41:26 :v9LkM0ss
真姫「………」
鏡真姫「お前のせいか?お前のせいでおねーちゃんはいなくなったんだお前のせいでお前が悪いお前がいたからお前がお前がお前がお前がぁぁぁぁぁ!!!!」
真姫(私のせいでおねーちゃんはいなくなった…)
真姫(私が悪い…)
真姫(私がいたからおねーちゃんが…)
真姫(私がいなくなればおねーちゃんは帰ってくるのかな…)
真姫「あつっ!!」ビクッ
真姫「ネックレスが熱い…」
真姫「そうよ…このネックレスに誓ったでしょ!!」
真姫「私が必ずおねーちゃんを見つけるって!助けるって誓ったんだから!」
真姫「こんなとこで折れてる場合じゃない!」
真姫「………」
鏡真姫「お前のせいか?お前のせいでおねーちゃんはいなくなったんだお前のせいでお前が悪いお前がいたからお前がお前がお前がお前がぁぁぁぁぁ!!!!」
真姫(私のせいでおねーちゃんはいなくなった…)
真姫(私が悪い…)
真姫(私がいたからおねーちゃんが…)
真姫(私がいなくなればおねーちゃんは帰ってくるのかな…)
真姫「あつっ!!」ビクッ
真姫「ネックレスが熱い…」
真姫「そうよ…このネックレスに誓ったでしょ!!」
真姫「私が必ずおねーちゃんを見つけるって!助けるって誓ったんだから!」
真姫「こんなとこで折れてる場合じゃない!」
36:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:42:06 :v9LkM0ss
鏡真姫「おねがい…おねーちゃんを見つけて…」
真姫「任せて。約束する。私が必ず見つけ出すから!」
鏡真姫 ニコッ
鏡 パリンッ ガチャガチャ
真姫「砕けた姿見の奥に道が…」
真姫「トラウマで心を折るトラップだったのね」
ふふふ。泣き叫んじゃって可愛いところもあるのねあなた
真姫「悪趣味な罠仕掛けてくれて覚えときなさい!」
ええ。あなたの泣き顔は忘れられそうにないもの
真姫「ふんっ!」スタスタ
鏡真姫「おねがい…おねーちゃんを見つけて…」
真姫「任せて。約束する。私が必ず見つけ出すから!」
鏡真姫 ニコッ
鏡 パリンッ ガチャガチャ
真姫「砕けた姿見の奥に道が…」
真姫「トラウマで心を折るトラップだったのね」
ふふふ。泣き叫んじゃって可愛いところもあるのねあなた
真姫「悪趣味な罠仕掛けてくれて覚えときなさい!」
ええ。あなたの泣き顔は忘れられそうにないもの
真姫「ふんっ!」スタスタ
37:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:42:40 :v9LkM0ss
~迷路終盤~
真姫「扉?ゴールかしら?」
ガチャ
真姫「罠はなしっと…今までで一番広い空間ね」
スゥ
まよい「よくここまでこれたわね!心の迷路のエリアで折れると思ってたのに」
真姫「あなたが現れたってことはここがゴールってことかしら?」
まよい「私の後ろにある扉がゴールよおめでとう」
真姫「自分を消滅させる相手をわざわざ労いにきたってわけ?ご苦労様ね!」
まよい「あなたがあの扉から出れば私は消滅する…」
まよい「けどそう簡単にここを通すと思って?」
ズボッ ガシッ
真姫「くっ!!地面から手がっ!!」
~迷路終盤~
真姫「扉?ゴールかしら?」
ガチャ
真姫「罠はなしっと…今までで一番広い空間ね」
スゥ
まよい「よくここまでこれたわね!心の迷路のエリアで折れると思ってたのに」
真姫「あなたが現れたってことはここがゴールってことかしら?」
まよい「私の後ろにある扉がゴールよおめでとう」
真姫「自分を消滅させる相手をわざわざ労いにきたってわけ?ご苦労様ね!」
まよい「あなたがあの扉から出れば私は消滅する…」
まよい「けどそう簡単にここを通すと思って?」
ズボッ ガシッ
真姫「くっ!!地面から手がっ!!」
38:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:43:15 :v9LkM0ss
まよい「つーかまえたっ!あなたは力があるみたいだからわかるわよね?」
真姫「この手っ…生命力を!」
まよい「せいかーい!このまま力尽きるのが嫌なら負けを認めなさい?」
まよい「今なら誰かを紹介してくれたらあなたは解放してあげるわよ」
真姫「誰が負けを認めるって?」
真姫「おねーちゃん」ギュッ
まよい「ふふふ…意地っ張りねぇ。そのネックレスに祈ったら何か状況が変わるのかしら?」
真姫「使役者の名に於いてウイングハートを解放するわ!いきなさい!!」
ピカッ
スタッ!!!
まよい「なっ…!!ネックレスからヒョウが!?」
まよい「つーかまえたっ!あなたは力があるみたいだからわかるわよね?」
真姫「この手っ…生命力を!」
まよい「せいかーい!このまま力尽きるのが嫌なら負けを認めなさい?」
まよい「今なら誰かを紹介してくれたらあなたは解放してあげるわよ」
真姫「誰が負けを認めるって?」
真姫「おねーちゃん」ギュッ
まよい「ふふふ…意地っ張りねぇ。そのネックレスに祈ったら何か状況が変わるのかしら?」
真姫「使役者の名に於いてウイングハートを解放するわ!いきなさい!!」
ピカッ
スタッ!!!
まよい「なっ…!!ネックレスからヒョウが!?」
39:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:43:59 :v9LkM0ss
真姫「私の可愛い式神パンサーよ!!パープルはあいつを!アイス、レッドは拘束してる腕を!」
パンサーズ「ガルゥ!!ガアァ!!!」ダッ
まよい「くそ!来るな!!」ブンブン
パープル「ガルルルルッ」ダッ
まよい「なめるな!」ズボッ ガシッ!
パープル「ガルッ!?」ズザ-
レッド、アイス「ガアアア!!」ガブゥ
真姫「よし!拘束が解けた!!レッド、アイス!本体を!」
真姫「私の可愛い式神パンサーよ!!パープルはあいつを!アイス、レッドは拘束してる腕を!」
パンサーズ「ガルゥ!!ガアァ!!!」ダッ
まよい「くそ!来るな!!」ブンブン
パープル「ガルルルルッ」ダッ
まよい「なめるな!」ズボッ ガシッ!
パープル「ガルッ!?」ズザ-
レッド、アイス「ガアアア!!」ガブゥ
真姫「よし!拘束が解けた!!レッド、アイス!本体を!」
40:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:44:31 :v9LkM0ss
まよい「くぅ!こんなとこで終われないわ!」クルッ
真姫「怯んでパープルの拘束を緩めたわね!捕まえちゃいなさい!!」
パンサーズ「ウガアアア!!」ダッ
ガブッ!!
まよい「ギャァァァ!!!」
真姫「これで終わりよ!」ピラッ
真姫「真姫ちゃん特製封印符をくらいなさい」バシッ
まよい「くそぉ!こんな…はずじゃ…!!」シュン
真姫「はぁはぁ…なんとか封印完了ね」
パンサーズ フリフリ
真姫「よしよし…いつもありがとう。戻りなさい」ナデナデ
シュン!!
真姫「ふぅ…消耗が激しいから温存してたのに式神まで使わされるのは予想外だったわ。とりあえず脱出ね」
ガチャ
まよい「くぅ!こんなとこで終われないわ!」クルッ
真姫「怯んでパープルの拘束を緩めたわね!捕まえちゃいなさい!!」
パンサーズ「ウガアアア!!」ダッ
ガブッ!!
まよい「ギャァァァ!!!」
真姫「これで終わりよ!」ピラッ
真姫「真姫ちゃん特製封印符をくらいなさい」バシッ
まよい「くそぉ!こんな…はずじゃ…!!」シュン
真姫「はぁはぁ…なんとか封印完了ね」
パンサーズ フリフリ
真姫「よしよし…いつもありがとう。戻りなさい」ナデナデ
シュン!!
真姫「ふぅ…消耗が激しいから温存してたのに式神まで使わされるのは予想外だったわ。とりあえず脱出ね」
ガチャ
41:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:45:02 :v9LkM0ss
~仮眠室~
真姫「うっ…うーん」ノビ-
花陽「真姫ちゃん!」
真姫「おはよう花陽」
花陽「おはよう真姫ちゃん…じゃなくてどうなったのぉ!?」
真姫「終わったわよ。花陽もよく頑張ったわ」ナデナデ
花陽「ううん。私なんて何もしてないよ」
真姫「怪談に巻き込まれるってわかってて夢に入る花陽の勇気があったからこそ解決できたのよ。自信持ちなさい」
花陽「…真姫ちゃんありがとう!」
~仮眠室~
真姫「うっ…うーん」ノビ-
花陽「真姫ちゃん!」
真姫「おはよう花陽」
花陽「おはよう真姫ちゃん…じゃなくてどうなったのぉ!?」
真姫「終わったわよ。花陽もよく頑張ったわ」ナデナデ
花陽「ううん。私なんて何もしてないよ」
真姫「怪談に巻き込まれるってわかってて夢に入る花陽の勇気があったからこそ解決できたのよ。自信持ちなさい」
花陽「…真姫ちゃんありがとう!」
42:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:45:33 :v9LkM0ss
花陽「あっ!そう言えば今回の件の代金って…」
真姫「いらないわよ。こう見えてお金には困ってないの」
花陽「ええっ!?でもっ…」
真姫「と、友達を助けるのに対価なんて求めないでしょ///」
花陽「ほんとにありがとう真姫ちゃん。真姫ちゃんが困ったらなんでも言ってね。花陽は真姫ちゃんみたいにはできないけど絶対に力になるから」
真姫「ありがとう花陽…あっ、一つお願いしてもいいかしら?」
花陽「もちよんだよ!」
真姫「もし‘白い人形’か‘サイドテールの女の子’怪談の噂があったらすぐ教えてほしいの」
花陽「白い人形とサイドテールの女の子…うん!約束するね」
花陽「あっ!そう言えば今回の件の代金って…」
真姫「いらないわよ。こう見えてお金には困ってないの」
花陽「ええっ!?でもっ…」
真姫「と、友達を助けるのに対価なんて求めないでしょ///」
花陽「ほんとにありがとう真姫ちゃん。真姫ちゃんが困ったらなんでも言ってね。花陽は真姫ちゃんみたいにはできないけど絶対に力になるから」
真姫「ありがとう花陽…あっ、一つお願いしてもいいかしら?」
花陽「もちよんだよ!」
真姫「もし‘白い人形’か‘サイドテールの女の子’怪談の噂があったらすぐ教えてほしいの」
花陽「白い人形とサイドテールの女の子…うん!約束するね」
43:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/14(日) 09:46:21 :v9LkM0ss
プルルルル
花陽「電話…」
真姫「気を使わないででなさい」
花陽「…うん。もしもし、はい、小泉です。はい、はい。えっ!ほんとですか?はい!すぐ行きます!」
花陽「真姫ちゃん!寝込んでた友達の意識が戻ったって!」
真姫「ふふ…よかったわね」
花陽「うう…グス…まぎぢゃんほんとにありがとぉぉぉ」
真姫「こら泣いたら可愛い顔が台無しじゃない。はやく行ってあげなさい」
花陽「…うん!ほんとうにありがとう!近々改めてお礼にくるね!」ダッ
ガチャ バタン!
真姫「ふふふ…花陽たら鼻水も拭かずに出て行っちゃって」
真姫「まぁとりあえずハッピーエンドね?」
第1話 花陽×迷路 完
プルルルル
花陽「電話…」
真姫「気を使わないででなさい」
花陽「…うん。もしもし、はい、小泉です。はい、はい。えっ!ほんとですか?はい!すぐ行きます!」
花陽「真姫ちゃん!寝込んでた友達の意識が戻ったって!」
真姫「ふふ…よかったわね」
花陽「うう…グス…まぎぢゃんほんとにありがとぉぉぉ」
真姫「こら泣いたら可愛い顔が台無しじゃない。はやく行ってあげなさい」
花陽「…うん!ほんとうにありがとう!近々改めてお礼にくるね!」ダッ
ガチャ バタン!
真姫「ふふふ…花陽たら鼻水も拭かずに出て行っちゃって」
真姫「まぁとりあえずハッピーエンドね?」
第1話 花陽×迷路 完
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