182:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/05(月) 21:52:14.51 :JcT9AcbUo
書きます
闇の魔王「祝福の聖女よ、何かあったのか?」
書きます
闇の魔王「祝福の聖女よ、何かあったのか?」
183:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/05(月) 21:55:46.67 :JcT9AcbUo
祝福の聖女(以下、聖女)「……闇の魔王さん」
闇の魔王(以下、魔王)「ひどく憔悴しているようだが……」
聖女「……聞いて、貰えますか?」
魔王「敵とは言え、其方には世話になっているからな」
聖女「勇者様が……勇者様が!」
聖女「無理矢理、女性をヤっちゃおうとしてたんです!」
魔王「……」
魔王「……すまぬ、あまり力になれそうにない」
祝福の聖女(以下、聖女)「……闇の魔王さん」
闇の魔王(以下、魔王)「ひどく憔悴しているようだが……」
聖女「……聞いて、貰えますか?」
魔王「敵とは言え、其方には世話になっているからな」
聖女「勇者様が……勇者様が!」
聖女「無理矢理、女性をヤっちゃおうとしてたんです!」
魔王「……」
魔王「……すまぬ、あまり力になれそうにない」
184:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/05(月) 22:00:47.55 :JcT9AcbUo
魔王「しかし、何かの間違いではないのか?」
聖女「人は、誰しも間違いを犯すものです!」
魔王「聖女よ、落ち着くのだ」
聖女「私は冷静です! ええ、冷静ですとも!」
聖女「今も、冷静に神に祈りを捧げていたんです」
聖女「貴女の与える試練は、あまりにも過酷すぎます、って」
魔王「……」
魔王「しかし、何かの間違いではないのか?」
聖女「人は、誰しも間違いを犯すものです!」
魔王「聖女よ、落ち着くのだ」
聖女「私は冷静です! ええ、冷静ですとも!」
聖女「今も、冷静に神に祈りを捧げていたんです」
聖女「貴女の与える試練は、あまりにも過酷すぎます、って」
魔王「……」
185:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/05(月) 22:04:21.37 :JcT9AcbUo
魔王「だが……英雄色を好むという言葉もある」
聖女「……魔王さん」
魔王「許すのもまた愛……そう言っていたではないか」
聖女「……」
聖女「……闇の魔王」
聖女「貴女の想い人がそうしているのを見たら、どう思いますか?」
魔王「許せ、軽はずみな発言だった」
魔王「だが……英雄色を好むという言葉もある」
聖女「……魔王さん」
魔王「許すのもまた愛……そう言っていたではないか」
聖女「……」
聖女「……闇の魔王」
聖女「貴女の想い人がそうしているのを見たら、どう思いますか?」
魔王「許せ、軽はずみな発言だった」
186:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/05(月) 22:09:38.73 :JcT9AcbUo
魔王「して……勇者は、何処に居る?」
聖女「……逃げたんです」
魔王「逃げただと?」
聖女「……はい」
聖女「剣の乙女さんが、無表情で……」
聖女「その……斬り落とすと言って襲いかかったので」
魔王「……成る程な」
魔王「して……勇者は、何処に居る?」
聖女「……逃げたんです」
魔王「逃げただと?」
聖女「……はい」
聖女「剣の乙女さんが、無表情で……」
聖女「その……斬り落とすと言って襲いかかったので」
魔王「……成る程な」
187:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/05(月) 22:15:10.42 :JcT9AcbUo
聖女「勇者様には光の加護があるので……」
魔王「まあ、生きては居るだろうな」
聖女「聖剣と魔法も駆使し、秘めた力も覚醒していましたからね」
魔王「余の関わらぬ所で、決戦が行われていたか」
聖女「……もし、斬り落とされて帰ってきたら」
聖女「私……ちゃんと回復させる自信がありません」
魔王「案ずるな、祝福の聖女よ」
魔王「そうだとしても、剣は振るえる」
聖女「勇者様には光の加護があるので……」
魔王「まあ、生きては居るだろうな」
聖女「聖剣と魔法も駆使し、秘めた力も覚醒していましたからね」
魔王「余の関わらぬ所で、決戦が行われていたか」
聖女「……もし、斬り落とされて帰ってきたら」
聖女「私……ちゃんと回復させる自信がありません」
魔王「案ずるな、祝福の聖女よ」
魔王「そうだとしても、剣は振るえる」
188:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/05(月) 22:20:54.52 :JcT9AcbUo
魔王「しかし、光の勇者め……我が軍だけでなく……」
聖女「……」
魔王「…………ゅ……ゅぅ、う~……じ……んっ、んんっ!」
聖女「……魔王さん?」
魔王「……其方まで苦しめるとは!」
魔王「ふふっ……罰として、奴の故郷を滅ぼしてくれよう」
聖女「あの……同郷なので、私の故郷でもあるんです」
聖女「なので、はい……お気持ちだけ、ありがたく」
魔王「しかし、光の勇者め……我が軍だけでなく……」
聖女「……」
魔王「…………ゅ……ゅぅ、う~……じ……んっ、んんっ!」
聖女「……魔王さん?」
魔王「……其方まで苦しめるとは!」
魔王「ふふっ……罰として、奴の故郷を滅ぼしてくれよう」
聖女「あの……同郷なので、私の故郷でもあるんです」
聖女「なので、はい……お気持ちだけ、ありがたく」
189:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/05(月) 22:29:39.34 :JcT9AcbUo
魔王「しかし……光の勇者と、剣の乙女め」
聖女「えっ? 勇者様はともかく……」
魔王「今の其方を捨て置くなど、看過出来るものではない」
聖女「あっ、いえ……私だけじゃなく――」
ガチャッ!
大地の魔女(以下、地女)「祝福の聖女よ、お菓子を持って来たぞ!」
聖女「新しい仲間の、大地の魔女さんも居ますから!」
魔王「ふむ……成る程」
地女「……」
バタンッ!
聖女「へっ?」
魔王「む?」
魔王「しかし……光の勇者と、剣の乙女め」
聖女「えっ? 勇者様はともかく……」
魔王「今の其方を捨て置くなど、看過出来るものではない」
聖女「あっ、いえ……私だけじゃなく――」
ガチャッ!
大地の魔女(以下、地女)「祝福の聖女よ、お菓子を持って来たぞ!」
聖女「新しい仲間の、大地の魔女さんも居ますから!」
魔王「ふむ……成る程」
地女「……」
バタンッ!
聖女「へっ?」
魔王「む?」
190:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/05(月) 22:39:09.45 :JcT9AcbUo
聖女「あっ、あの……大地の魔女さん?」
魔王「どうした……闇の魔王の、余が恐ろしいか?」
聖女「大丈夫ですよ! その……可愛い所もありますから!」
魔王「……祝福の聖女よ、それは他言無用だと言っただろう」
……しんっ
聖女・魔王「……」
聖女「あれ……?」
魔王「……ふむ」
聖女「あっ、あの……大地の魔女さん?」
魔王「どうした……闇の魔王の、余が恐ろしいか?」
聖女「大丈夫ですよ! その……可愛い所もありますから!」
魔王「……祝福の聖女よ、それは他言無用だと言っただろう」
……しんっ
聖女・魔王「……」
聖女「あれ……?」
魔王「……ふむ」
191:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/05(月) 22:43:39.93 :JcT9AcbUo
・ ・ ・
地女「……!」
地女(祝福の聖女と……魔王様が、裏で繋がっていただと!?)
地女(ぬうう! いかん! これは……いかん!)
地女(どこまで……どこまでバレちゃっているのだ!?)
地女「今は……今は、此処を離れねば!」
…ズブッ!
地女「しまっ!? 影に呑まれ――」
…とぷんっ!
・ ・ ・
地女「……!」
地女(祝福の聖女と……魔王様が、裏で繋がっていただと!?)
地女(ぬうう! いかん! これは……いかん!)
地女(どこまで……どこまでバレちゃっているのだ!?)
地女「今は……今は、此処を離れねば!」
…ズブッ!
地女「しまっ!? 影に呑まれ――」
…とぷんっ!
192:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/05(月) 22:49:17.88 :JcT9AcbUo
・ ・ ・
聖女「――わあっ! このお菓子、美味しいですね!」
魔王「人の作った嗜好品なれど、中々のものだ」
地女「うむ!」
地女「では……歯を磨いて寝ることにするのだ」
魔王「――待て」
地女「!? な、何か……?」
魔王「……其方とは、ゆっくり話がしたい」
地女「し、しかし……その、もうねむねむなのだ、すまぬな……!」
地女(バレているのか!? ええい、どっちなのだ!?)
・ ・ ・
聖女「――わあっ! このお菓子、美味しいですね!」
魔王「人の作った嗜好品なれど、中々のものだ」
地女「うむ!」
地女「では……歯を磨いて寝ることにするのだ」
魔王「――待て」
地女「!? な、何か……?」
魔王「……其方とは、ゆっくり話がしたい」
地女「し、しかし……その、もうねむねむなのだ、すまぬな……!」
地女(バレているのか!? ええい、どっちなのだ!?)
193:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/05(月) 22:58:23.55 :JcT9AcbUo
聖女「でも……眠いのなら、寝た方が良いですよ」
聖女「……あんな事があった後ですし」
地女「!」
地女(祝福の聖女よ、素晴らしい支援だ!)
地女(やはり、頼れるものは仲間というものよ!)
魔王「ならば、此処で眠れば良いだろう?」
魔王「剣の乙女は、勇者を追って居ないのだから」
地女「!?」
地女(……それすらも上回るか!)
地女(ぬうう! 希望を砕き、絶望を与えるとは……!)
聖女「でも……眠いのなら、寝た方が良いですよ」
聖女「……あんな事があった後ですし」
地女「!」
地女(祝福の聖女よ、素晴らしい支援だ!)
地女(やはり、頼れるものは仲間というものよ!)
魔王「ならば、此処で眠れば良いだろう?」
魔王「剣の乙女は、勇者を追って居ないのだから」
地女「!?」
地女(……それすらも上回るか!)
地女(ぬうう! 希望を砕き、絶望を与えるとは……!)
194:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/05(月) 23:10:48.85 :JcT9AcbUo
聖女「ええ、と……どう、しますか?」
地女「いや、遠慮しておこう!」
魔王「何? 余の命に逆らうと?」
地女「っ……!?」
地女「……こればかりは、聞けぬ!」
地女「例え……誰に命じられようとも!」
聖女「えっ、は……はい……」
魔王「……」
聖女「ええ、と……どう、しますか?」
地女「いや、遠慮しておこう!」
魔王「何? 余の命に逆らうと?」
地女「っ……!?」
地女「……こればかりは、聞けぬ!」
地女「例え……誰に命じられようとも!」
聖女「えっ、は……はい……」
魔王「……」
195:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/05(月) 23:16:44.71 :JcT9AcbUo
・ ・ ・
地女「……」
地女(せえええええふ! 離脱に成功した!)
地女(後は、魔王様が帰ったら……姿を消すだけだな!)
地女(どこか遠く……俺の魔力を隠してくれる、聖なる……)
地女「……安息の地へ!」
「――行かさぬ」
地女「へっ――?」
…とぷんっ!
・ ・ ・
地女「……」
地女(せえええええふ! 離脱に成功した!)
地女(後は、魔王様が帰ったら……姿を消すだけだな!)
地女(どこか遠く……俺の魔力を隠してくれる、聖なる……)
地女「……安息の地へ!」
「――行かさぬ」
地女「へっ――?」
…とぷんっ!
196:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/05(月) 23:19:46.48 :JcT9AcbUo
地女「――ぬうっ、おお……!?」
魔王「ようこそ、大地の魔女……」
魔王「……いや」
地女「……!」
魔王「魔王軍、四天王が一人――」
魔王「――地の四天王よ」
地女「……」
魔王「……」
地女「――ぬうっ、おお……!?」
魔王「ようこそ、大地の魔女……」
魔王「……いや」
地女「……!」
魔王「魔王軍、四天王が一人――」
魔王「――地の四天王よ」
地女「……」
魔王「……」
197:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/05(月) 23:23:45.61 :JcT9AcbUo
魔王「……余の魔眼を欺けると思ったか?」
地女「……」
パァァ…
…ァァァ
地の四天王(以下、地王)「……」
地王「……お久しぶりです、魔王様」
魔王「……」
地王「……」
魔王「……余の魔眼を欺けると思ったか?」
地女「……」
パァァ…
…ァァァ
地の四天王(以下、地王)「……」
地王「……お久しぶりです、魔王様」
魔王「……」
地王「……」
198:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/05(月) 23:26:00.07 :JcT9AcbUo
魔王「……地の四天王よ」
地王「……はっ」
魔王「……」
地王「……」
魔王「――俺より強いやつに会いに行く」
魔王「それは……光の勇者の事だったのだな」
地王「……」
地王「…………」
地王「その通りでございます!!」
魔王「……地の四天王よ」
地王「……はっ」
魔王「……」
地王「……」
魔王「――俺より強いやつに会いに行く」
魔王「それは……光の勇者の事だったのだな」
地王「……」
地王「…………」
地王「その通りでございます!!」
199:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/05(月) 23:33:18.62 :JcT9AcbUo
魔王「確かに……前よりも、力をつけている」
地王「お褒めに預かり、恐悦至極!!」
魔王「だが……其方の勝手な振る舞いは、不快極まりない」
地王「そ、それは……!」
魔王「許してほしくば……」
魔王「……」
魔王「……――強く、抱きしめよ」
地王「っ……!」
魔王「確かに……前よりも、力をつけている」
地王「お褒めに預かり、恐悦至極!!」
魔王「だが……其方の勝手な振る舞いは、不快極まりない」
地王「そ、それは……!」
魔王「許してほしくば……」
魔王「……」
魔王「……――強く、抱きしめよ」
地王「っ……!」
200:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/05(月) 23:41:23.79 :JcT9AcbUo
・ ・ ・
地王『――というわけでな!?』
地王『引き続き、お前のパーティーに居続ける事になったぞ!』
地王『力を付け、必ず戻って来いとのご命令だ!』
地王『俺は……俺は、命の危機を乗り越えたのだ!』
地王『……だが、問題は全て解決した訳ではない』
地王『素面の状態で……影の中で、三回ヤっちゃったのだ!』
光の勇者(以下、勇者)「ゴミみてえな思念波飛ばしてくんじゃねえよ!!」
・ ・ ・
地王『――というわけでな!?』
地王『引き続き、お前のパーティーに居続ける事になったぞ!』
地王『力を付け、必ず戻って来いとのご命令だ!』
地王『俺は……俺は、命の危機を乗り越えたのだ!』
地王『……だが、問題は全て解決した訳ではない』
地王『素面の状態で……影の中で、三回ヤっちゃったのだ!』
光の勇者(以下、勇者)「ゴミみてえな思念波飛ばしてくんじゃねえよ!!」
201:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/05(月) 23:50:13.45 :JcT9AcbUo
地王『仕方あるまい! 俺も……男なのだ!』
勇者「お前のせいで、俺は追われてるんだぞ!?」
地王『魔王様は、ちょこちょこ会いに来ると言っていた』
勇者「だったらお前もう帰れよおおおおお!!」
―ヒュッ!
勇者「っ、うおおおっ!?」
剣の乙女(以下、乙女)「避けるな……!」
勇者「まっ、ままっ、待て! 頼む、話し合おう!」
地王『あ、結局の所、俺は剣の乙女とヤっちゃってたか?』
乙女「女の敵め!」
勇者「――どっちも、今話し中だ!!」
おわり
地王『仕方あるまい! 俺も……男なのだ!』
勇者「お前のせいで、俺は追われてるんだぞ!?」
地王『魔王様は、ちょこちょこ会いに来ると言っていた』
勇者「だったらお前もう帰れよおおおおお!!」
―ヒュッ!
勇者「っ、うおおおっ!?」
剣の乙女(以下、乙女)「避けるな……!」
勇者「まっ、ままっ、待て! 頼む、話し合おう!」
地王『あ、結局の所、俺は剣の乙女とヤっちゃってたか?』
乙女「女の敵め!」
勇者「――どっちも、今話し中だ!!」
おわり
206:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/06(火) 21:48:32.89 :c5E94vi1o
書きます
火の四天王「剣の乙女よ、礼を言わせてくれ」
書きます
火の四天王「剣の乙女よ、礼を言わせてくれ」
207:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/06(火) 21:52:40.57 :c5E94vi1o
剣の乙女(以下、乙女)「礼? 何のかしら?」
火の四天王(以下、火王)「婚約に関する話だ」
乙女「……ああ、あの話ね」
火王「おかげで、婚約を解消せずに済んだぞ」
火王「――やっぱり、嫁には行かせたくない」
火王「全く……パパは、子離れが出来なくて困る」
乙女「私は、貴女が『パパ』呼びなのにも未だ戸惑ってるわ」
剣の乙女(以下、乙女)「礼? 何のかしら?」
火の四天王(以下、火王)「婚約に関する話だ」
乙女「……ああ、あの話ね」
火王「おかげで、婚約を解消せずに済んだぞ」
火王「――やっぱり、嫁には行かせたくない」
火王「全く……パパは、子離れが出来なくて困る」
乙女「私は、貴女が『パパ』呼びなのにも未だ戸惑ってるわ」
208:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/06(火) 21:57:39.89 :c5E94vi1o
火王「!? ち、父上! 父上だ!」
乙女「別にいいわよ、今更取り繕わなくたって」
火王「だが……私にも、体面というものがある」
乙女「ふぅん?」
乙女「――婚約を解消しろ」
乙女「そう言われて、半ベソかいてたのは誰かしら?」
火王「あわっ、わ、忘れてくれ!///」
火王「!? ち、父上! 父上だ!」
乙女「別にいいわよ、今更取り繕わなくたって」
火王「だが……私にも、体面というものがある」
乙女「ふぅん?」
乙女「――婚約を解消しろ」
乙女「そう言われて、半ベソかいてたのは誰かしら?」
火王「あわっ、わ、忘れてくれ!///」
209:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/06(火) 22:02:37.79 :c5E94vi1o
乙女「それで? どう説得したの?」
火王「お前の助言通り、マ……母上に協力を仰いだ」
乙女「大喧嘩にでもなった?」
火王「いや、そんな事はない」
火王「――今の、私の様な幸せをこの子にも」
火王「そう母上が言ったら、娘の前だと言うのに……全く!」
乙女「……熱々じゃないの」
乙女「それで? どう説得したの?」
火王「お前の助言通り、マ……母上に協力を仰いだ」
乙女「大喧嘩にでもなった?」
火王「いや、そんな事はない」
火王「――今の、私の様な幸せをこの子にも」
火王「そう母上が言ったら、娘の前だと言うのに……全く!」
乙女「……熱々じゃないの」
210:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/06(火) 22:07:31.10 :c5E94vi1o
乙女「でも、貴女の婚約者は行方知れずなのよね」
火王「ああ、だが……奴なら必ず戻ってくる」
乙女「ねえ、どうしてそこまで信じられるの?」
火王「? 何を言っている」
火王「――信じる力の強さ」
火王「それをよく知っているのは、お前達だろう」
乙女「……呆れる位、真っ直ぐなのね」
乙女「でも、貴女の婚約者は行方知れずなのよね」
火王「ああ、だが……奴なら必ず戻ってくる」
乙女「ねえ、どうしてそこまで信じられるの?」
火王「? 何を言っている」
火王「――信じる力の強さ」
火王「それをよく知っているのは、お前達だろう」
乙女「……呆れる位、真っ直ぐなのね」
211:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/06(火) 22:13:39.33 :c5E94vi1o
火王「奴も、私を信じてくれている」
乙女「でなきゃ、書き置きだけ残して居なくならない、か」
火王「ああ、そうだとも!」
乙女「とっても素敵な人なのね」
火王「うん!!(ボワッ)」
乙女「熱い!」
乙女「盛り上がるのは良いけど、ブレスはやめて頂戴!」
火王「奴も、私を信じてくれている」
乙女「でなきゃ、書き置きだけ残して居なくならない、か」
火王「ああ、そうだとも!」
乙女「とっても素敵な人なのね」
火王「うん!!(ボワッ)」
乙女「熱い!」
乙女「盛り上がるのは良いけど、ブレスはやめて頂戴!」
212:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/06(火) 22:18:11.05 :c5E94vi1o
乙女「でも……そんなに素敵な人なら、心配ね」
火王「? 何がだ?」
乙女「浮気しないか、よ」
火王「……」
火王「……!」プルプル
火王「……!」ジワァ…
乙女「じょっ、冗談よ!」
乙女「あああ、泣かないで頂戴! 冗談だから!」
乙女「でも……そんなに素敵な人なら、心配ね」
火王「? 何がだ?」
乙女「浮気しないか、よ」
火王「……」
火王「……!」プルプル
火王「……!」ジワァ…
乙女「じょっ、冗談よ!」
乙女「あああ、泣かないで頂戴! 冗談だから!」
213:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/06(火) 22:25:33.94 :c5E94vi1o
火王「……すまない、想像したら悲しくなった」
乙女「その人の事、本当に好きなのね」
火王「……ああ! 勿論だ!」
乙女「他に、良い人が居るかも知れないのに?」
火王「……私の顔が、今よりも鱗に覆われていた幼き頃」
火王「火龍王の娘だからと、誰もが愛想笑いを向ける中……」
火王「……奴だけが、私に言った」
火王「――ブス」
火王「……とな」ニコッ
乙女「……笑える台詞じゃないと思うけれどね」
火王「……すまない、想像したら悲しくなった」
乙女「その人の事、本当に好きなのね」
火王「……ああ! 勿論だ!」
乙女「他に、良い人が居るかも知れないのに?」
火王「……私の顔が、今よりも鱗に覆われていた幼き頃」
火王「火龍王の娘だからと、誰もが愛想笑いを向ける中……」
火王「……奴だけが、私に言った」
火王「――ブス」
火王「……とな」ニコッ
乙女「……笑える台詞じゃないと思うけれどね」
214:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/06(火) 22:34:36.86 :c5E94vi1o
乙女「周囲の者達が、黙ってなかったでしょうに」
火王「当然、怒り狂ったぞ! 尤も、内心ではどうか知らんが!」
乙女「火龍王は?」
火王「なんと、あまりの怒りにひっくり返ってな! ははは!」
火王「それがおかしくて、思わず笑ってしまった私を見て……」
火王「……奴は――」
火王「――可愛い!」
火王「……と、言ったんだ!(ボワッ)///」
乙女「……物凄い手のひら返しよね」
乙女「周囲の者達が、黙ってなかったでしょうに」
火王「当然、怒り狂ったぞ! 尤も、内心ではどうか知らんが!」
乙女「火龍王は?」
火王「なんと、あまりの怒りにひっくり返ってな! ははは!」
火王「それがおかしくて、思わず笑ってしまった私を見て……」
火王「……奴は――」
火王「――可愛い!」
火王「……と、言ったんだ!(ボワッ)///」
乙女「……物凄い手のひら返しよね」
215:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/06(火) 22:41:50.22 :c5E94vi1o
火王「……本当に、単純な奴なんだ」
乙女「ねえ、この話もう何度も聞いてるんだけど」
火王「それでな!(ボワッ)/// それでな!(ボワッ)///」
乙女「……続けるのね」
火王「――この子の可愛さを引き出すとは、さすが火龍王!」
火王「――俺にも、そのひっくり返り方を教えて欲しいのだ!」
火王「……なんてな?(ボワッ)/// なんてな?(ボワッ)///」
乙女「……火龍王が親馬鹿で助かったのよね」
火王「……本当に、単純な奴なんだ」
乙女「ねえ、この話もう何度も聞いてるんだけど」
火王「それでな!(ボワッ)/// それでな!(ボワッ)///」
乙女「……続けるのね」
火王「――この子の可愛さを引き出すとは、さすが火龍王!」
火王「――俺にも、そのひっくり返り方を教えて欲しいのだ!」
火王「……なんてな?(ボワッ)/// なんてな?(ボワッ)///」
乙女「……火龍王が親馬鹿で助かったのよね」
216:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/06(火) 22:49:36.49 :c5E94vi1o
火王「……奴のこの馬鹿さは、年月を重ねても変わらなかった」
乙女「それを信じ続ける貴女も、馬鹿だと思うけどね」
火王「む」
乙女「でも、まあ……嫌いじゃないわよ、そういうの」
火王「おっと、私に手を出そうとするなよ?」
火王「確かに、お前は良き友人ではある」
火王「だが、私は浮気は絶対にしない」
乙女「……あのね、私の事を何だと思ってるわけ?」
火王「……奴のこの馬鹿さは、年月を重ねても変わらなかった」
乙女「それを信じ続ける貴女も、馬鹿だと思うけどね」
火王「む」
乙女「でも、まあ……嫌いじゃないわよ、そういうの」
火王「おっと、私に手を出そうとするなよ?」
火王「確かに、お前は良き友人ではある」
火王「だが、私は浮気は絶対にしない」
乙女「……あのね、私の事を何だと思ってるわけ?」
217:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/06(火) 22:55:41.26 :c5E94vi1o
乙女「私は、運命の相手が女性だっただけよ」
火王「運命か……なら、私と奴も運命で結ばれている」
乙女「随分と自信ありげじゃない」
火王「私は、案外ロマンチストなんだ」
ガチャッ!
大地の魔女(以下、地女)「剣の乙女よ、飲みに行くのだ!」
乙女・火王「ん」
地女「……」
バタンッ!
乙女・火王「……」
乙女「私は、運命の相手が女性だっただけよ」
火王「運命か……なら、私と奴も運命で結ばれている」
乙女「随分と自信ありげじゃない」
火王「私は、案外ロマンチストなんだ」
ガチャッ!
大地の魔女(以下、地女)「剣の乙女よ、飲みに行くのだ!」
乙女・火王「ん」
地女「……」
バタンッ!
乙女・火王「……」
218:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/06(火) 23:03:22.55 :c5E94vi1o
・ ・ ・
地女「……!」
地女(ぬうう! 何ということだ!)
地女(剣の乙女と、火の四天王が裏が繋がっていたとは!)
地女(勇者と聖女が二人で話すから……と)
地女(気を利かせて、飲みに出ようと思ったのが間違いであったか!)
地女「今は……今は、此処を離れねば!」
乙女「の……飲みに行くって……その///」モジモジ
地女「!? いつの間に背後に!?」
乙女「あ……あ、愛の力で///」
・ ・ ・
地女「……!」
地女(ぬうう! 何ということだ!)
地女(剣の乙女と、火の四天王が裏が繋がっていたとは!)
地女(勇者と聖女が二人で話すから……と)
地女(気を利かせて、飲みに出ようと思ったのが間違いであったか!)
地女「今は……今は、此処を離れねば!」
乙女「の……飲みに行くって……その///」モジモジ
地女「!? いつの間に背後に!?」
乙女「あ……あ、愛の力で///」
219:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/06(火) 23:10:15.71 :c5E94vi1o
・ ・ ・
乙女「――紹介するわ、この子が……」
地女「……大地の魔女なのだ」
火王「私は、魔王軍幹部の一人、火の四天王」
乙女「……どう? 私の、運命の相手は///」
火王「そうだな……」
火王「見た所、かなりの使い手の様だ」
火王「私達、四天王にも勝るとも劣らない魔力を秘めている」
地女「そ……そんなでもないぞ」
地女(せええええふ! せふせふせええええふ!!)
地女(魔王様と違い、魔眼が無いのでバレてはいない!)
・ ・ ・
乙女「――紹介するわ、この子が……」
地女「……大地の魔女なのだ」
火王「私は、魔王軍幹部の一人、火の四天王」
乙女「……どう? 私の、運命の相手は///」
火王「そうだな……」
火王「見た所、かなりの使い手の様だ」
火王「私達、四天王にも勝るとも劣らない魔力を秘めている」
地女「そ……そんなでもないぞ」
地女(せええええふ! せふせふせええええふ!!)
地女(魔王様と違い、魔眼が無いのでバレてはいない!)
220:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/06(火) 23:17:04.33 :c5E94vi1o
地女「……」
地女(だが、いずれはボロが出るかも知れん!)
地女(俺が、地の四天王だと知られる前に……離脱せねば!)
地女(ええい! これが、運命の悪戯というやつか!)
地女「……それじゃ、あとは二人で」
「「二人で?」」
地女「むう?」
乙女「二人になるのは……三人で飲んでからでも、ね?///」モジモジ
火王「……あまり、見せつけてくれるなよ?」
地女「……むおお!?」
地女「……」
地女(だが、いずれはボロが出るかも知れん!)
地女(俺が、地の四天王だと知られる前に……離脱せねば!)
地女(ええい! これが、運命の悪戯というやつか!)
地女「……それじゃ、あとは二人で」
「「二人で?」」
地女「むう?」
乙女「二人になるのは……三人で飲んでからでも、ね?///」モジモジ
火王「……あまり、見せつけてくれるなよ?」
地女「……むおお!?」
221:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/06(火) 23:24:34.31 :c5E94vi1o
・ ・ ・
ダダダダッ、ガチャッ!
地女「――光の勇者よ、まずい事になった!」
光の勇者(以下、勇者)「っ!? な、何だ!?」
地女「あ、ファーストキスおめでとうと言っておこう」
勇者「……お前、何で知ってんの!?」
地女「酔って、朝起きたら火の四天王と剣の乙女がベッドに居たのだ!」
地女「恐らくだが、二人まとめてヤっちゃったのだ!」
勇者「お前、何やってんの!?」
・ ・ ・
ダダダダッ、ガチャッ!
地女「――光の勇者よ、まずい事になった!」
光の勇者(以下、勇者)「っ!? な、何だ!?」
地女「あ、ファーストキスおめでとうと言っておこう」
勇者「……お前、何で知ってんの!?」
地女「酔って、朝起きたら火の四天王と剣の乙女がベッドに居たのだ!」
地女「恐らくだが、二人まとめてヤっちゃったのだ!」
勇者「お前、何やってんの!?」
222:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/06(火) 23:32:10.14 :c5E94vi1o
地女「そりゃあお前、夜で人気が無いとは言え、なぁ」
勇者「お前、広場の噴水の前……通ってたのか!?」
地女「うむ! あそこがムードが良いと、助言したのは俺だ!」
勇者「お前……なんっ、どこまで見てたんだ!?」
地女「だが、光の勇者よ! 見損なったぞ!」
地女「祝福の聖女が、不意打ちとは言えチュッとしてきたのだ!」
地女「男ならば、ガバッと抱きしめブチュッとすべきだろうが!」
勇者「ほぼほぼ見てんじゃねえかあああああ!!」
地女「そりゃあお前、夜で人気が無いとは言え、なぁ」
勇者「お前、広場の噴水の前……通ってたのか!?」
地女「うむ! あそこがムードが良いと、助言したのは俺だ!」
勇者「お前……なんっ、どこまで見てたんだ!?」
地女「だが、光の勇者よ! 見損なったぞ!」
地女「祝福の聖女が、不意打ちとは言えチュッとしてきたのだ!」
地女「男ならば、ガバッと抱きしめブチュッとすべきだろうが!」
勇者「ほぼほぼ見てんじゃねえかあああああ!!」
223:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/06(火) 23:43:09.18 :c5E94vi1o
地女「不意打ちに対処出来なければ、この先はもっと危険だぞ」
勇者「この野郎……!」
地女「ふはは、既に歯車は動き始めた!」
勇者「手を……手を出さないようにしてたのに!」
地女「ふはは! 無駄だが、気をつける事だな!」
地女「ふははははっ! はっははははは!」
地女「……だが、突然キスされたとはいえな?」
地女「呆けるだけというのは、さすがにいかんと思うぞ」
勇者「……頼む、言うな」
地女「不意打ちに対処出来なければ、この先はもっと危険だぞ」
勇者「この野郎……!」
地女「ふはは、既に歯車は動き始めた!」
勇者「手を……手を出さないようにしてたのに!」
地女「ふはは! 無駄だが、気をつける事だな!」
地女「ふははははっ! はっははははは!」
地女「……だが、突然キスされたとはいえな?」
地女「呆けるだけというのは、さすがにいかんと思うぞ」
勇者「……頼む、言うな」
224:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/06(火) 23:47:24.91 :c5E94vi1o
地女「……まあ、説教はこの位にするとしてだ!」
勇者「そ、そうだ! お前、二人まとめてって……」
地女「だが……不幸中の幸いだったぞ」
勇者「……何がだよ」
地女「二人は、まだ起きていなかったからな?」
地女「こう……俺が居た形跡を消し、コッソリ抜け出してきたのだ」
勇者「……」
勇者「……いや、お前それ――」
地女「……まあ、説教はこの位にするとしてだ!」
勇者「そ、そうだ! お前、二人まとめてって……」
地女「だが……不幸中の幸いだったぞ」
勇者「……何がだよ」
地女「二人は、まだ起きていなかったからな?」
地女「こう……俺が居た形跡を消し、コッソリ抜け出してきたのだ」
勇者「……」
勇者「……いや、お前それ――」
225:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/06(火) 23:51:31.01 :c5E94vi1o
・ ・ ・
火王「……ん……む……朝か」
火王「此処は、一体……それに……裸?」
火王「痛っ!? 飲みすぎて、何も覚えて――」
乙女「ん……う~ん」
火王「……」
火王「!?」
乙女「激し……むにゃむにゃ」
火王「!!!???」
・ ・ ・
火王「……ん……む……朝か」
火王「此処は、一体……それに……裸?」
火王「痛っ!? 飲みすぎて、何も覚えて――」
乙女「ん……う~ん」
火王「……」
火王「!?」
乙女「激し……むにゃむにゃ」
火王「!!!???」
226:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/07(水) 00:01:56.81 :eXgVFMmJo
火王「つ……剣の乙女?」
乙女「……ん~?」
火王「お、起きろ! 起きてくれ!」
乙女「…………おはよう」
火王「ではなく! 昨晩、一体何があった!?」
火王「わ、わた……お前と!?」
乙女「……まあ、良いわよ」
乙女「運命って言うのは、どう転ぶかわからないものね」クスリ
火王「さすがに爛れすぎだろう!」
おわり
火王「つ……剣の乙女?」
乙女「……ん~?」
火王「お、起きろ! 起きてくれ!」
乙女「…………おはよう」
火王「ではなく! 昨晩、一体何があった!?」
火王「わ、わた……お前と!?」
乙女「……まあ、良いわよ」
乙女「運命って言うのは、どう転ぶかわからないものね」クスリ
火王「さすがに爛れすぎだろう!」
おわり
229:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/07(水) 21:17:51.01 :eXgVFMmJo
書きます
大地の魔女「光の勇者よ、状況を整理しよう」
書きます
大地の魔女「光の勇者よ、状況を整理しよう」
230:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/07(水) 21:21:22.66 :eXgVFMmJo
光の勇者(以下、勇者)「……まあ、そうだな」
大地の魔女(以下、地女)「どうした、嫌そうな顔をして」
勇者「お前な……楽しい話じゃないだろ」
地女「では、早速だが!」
地女「大地の魔女という美少女は仮の姿!」
地女「この俺は、魔王軍四天王が一人――地の四天王なのだ!」
勇者「楽しそうに話すんじゃねえってんだよ!!」
光の勇者(以下、勇者)「……まあ、そうだな」
大地の魔女(以下、地女)「どうした、嫌そうな顔をして」
勇者「お前な……楽しい話じゃないだろ」
地女「では、早速だが!」
地女「大地の魔女という美少女は仮の姿!」
地女「この俺は、魔王軍四天王が一人――地の四天王なのだ!」
勇者「楽しそうに話すんじゃねえってんだよ!!」
231:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/07(水) 21:26:26.05 :eXgVFMmJo
地女「本来の姿は、鍛え上げられた鋼の肉体を持つ男の中の男!」
勇者「女の敵の間違いだろうが」
地女「何を言う、光の勇者よ」
勇者「……あん?」
地女「俺は、ただ酔ってヤっちゃっただけなのだ」
地女「あまり人聞きの悪い表現はやめて貰おう」
勇者「どう聞いても人聞きが悪いわ!!」
地女「本来の姿は、鍛え上げられた鋼の肉体を持つ男の中の男!」
勇者「女の敵の間違いだろうが」
地女「何を言う、光の勇者よ」
勇者「……あん?」
地女「俺は、ただ酔ってヤっちゃっただけなのだ」
地女「あまり人聞きの悪い表現はやめて貰おう」
勇者「どう聞いても人聞きが悪いわ!!」
232:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/07(水) 21:29:48.11 :eXgVFMmJo
勇者「酔って色々と手を出して逃げて来た奴が、よくもまあ……」
地女「まあ、何とかなるだろう!」
勇者「お前、どうしてそんなに前向きなんだよ!?」
地女「知れたことよ」
地女「……光の勇者」
地女「敵とは言え、頼りにしているぞ」
勇者「お前の、その俺への信頼は何なの!?」
勇者「酔って色々と手を出して逃げて来た奴が、よくもまあ……」
地女「まあ、何とかなるだろう!」
勇者「お前、どうしてそんなに前向きなんだよ!?」
地女「知れたことよ」
地女「……光の勇者」
地女「敵とは言え、頼りにしているぞ」
勇者「お前の、その俺への信頼は何なの!?」
233:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/07(水) 21:34:35.98 :eXgVFMmJo
勇者「姿を変えてるとは言え、魔王にはバレたんだろ?」
地女「ああ、魔王様の魔眼は欺けなかったのだ」
勇者「……お前、よく殺されなかったな」
地女「バレて影に引きずり込まれた時は、肝を冷やしたぞ!」
地女「だがまあ、今後はちょこちょこ会いに来るそうなのだ」
地女「――余とお前、二人だけの秘密だな」
地女「……と、嬉しそうに笑っていた」
地女「魔王様もお喜びのようで、俺も鼻が高いわ!」
勇者「勇者パーティーと魔王城で遠距離恋愛すんじゃねえよ!!」
勇者「姿を変えてるとは言え、魔王にはバレたんだろ?」
地女「ああ、魔王様の魔眼は欺けなかったのだ」
勇者「……お前、よく殺されなかったな」
地女「バレて影に引きずり込まれた時は、肝を冷やしたぞ!」
地女「だがまあ、今後はちょこちょこ会いに来るそうなのだ」
地女「――余とお前、二人だけの秘密だな」
地女「……と、嬉しそうに笑っていた」
地女「魔王様もお喜びのようで、俺も鼻が高いわ!」
勇者「勇者パーティーと魔王城で遠距離恋愛すんじゃねえよ!!」
234:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/07(水) 21:40:23.38 :eXgVFMmJo
勇者「っていうか、剣の乙女と火の四天王はどうするんだ!」
地女「どう、とは?」
勇者「なんでキョトンとしてるんだよ!?」
地女「何を言っている」
地女「酔っていて、俺もほとんど覚えていないのだ」
地女「それに、どちらもヤっちゃった時、俺は女の姿だった」
地女「加えて、俺が地の四天王だとは気付かれていない」
地女「まあ……女同士なら、セーフだろう! うむ、セーフ!」
勇者「放ったらかしにしとくつもりかよ!?」
勇者「っていうか、剣の乙女と火の四天王はどうするんだ!」
地女「どう、とは?」
勇者「なんでキョトンとしてるんだよ!?」
地女「何を言っている」
地女「酔っていて、俺もほとんど覚えていないのだ」
地女「それに、どちらもヤっちゃった時、俺は女の姿だった」
地女「加えて、俺が地の四天王だとは気付かれていない」
地女「まあ……女同士なら、セーフだろう! うむ、セーフ!」
勇者「放ったらかしにしとくつもりかよ!?」
235:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/07(水) 21:45:38.21 :eXgVFMmJo
勇者「それに、他にもまだ居るだろう!」
地女「ああ、だが……水の四天王ならば心配ないぞ」
勇者「いや、お前……この状況を知ったら怒り狂いそうだって」
地女「まず、間違い無く俺の命を狙ってくるだろう」
地女「――だが、案ずるな! 光の勇者よ!」
地女「お前の聖剣と光の加護!」
地女「祝福の聖女の支援と回復!」
地女「剣の乙女の圧倒的な剣技!」
地女「そこに! この俺が加われば……恐るるに足りん!」
勇者「お前、その発言最悪すぎるぞ!!」
勇者「それに、他にもまだ居るだろう!」
地女「ああ、だが……水の四天王ならば心配ないぞ」
勇者「いや、お前……この状況を知ったら怒り狂いそうだって」
地女「まず、間違い無く俺の命を狙ってくるだろう」
地女「――だが、案ずるな! 光の勇者よ!」
地女「お前の聖剣と光の加護!」
地女「祝福の聖女の支援と回復!」
地女「剣の乙女の圧倒的な剣技!」
地女「そこに! この俺が加われば……恐るるに足りん!」
勇者「お前、その発言最悪すぎるぞ!!」
236:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/07(水) 21:51:17.79 :eXgVFMmJo
地女「地は水に有利とは言え、万が一もあるからな!」
勇者「絶対に手は貸さないからな!?」
地女「何!? 仲間を見捨てるというのか!?」
勇者「そもそも、属性の有利不利なら風の四天王はどうするんだよ!」
地女「……あー……風の四天王か」
地女「奴はなぁ……うむむ、どうするか……」
勇者「……ん?」
地女「地は水に有利とは言え、万が一もあるからな!」
勇者「絶対に手は貸さないからな!?」
地女「何!? 仲間を見捨てるというのか!?」
勇者「そもそも、属性の有利不利なら風の四天王はどうするんだよ!」
地女「……あー……風の四天王か」
地女「奴はなぁ……うむむ、どうするか……」
勇者「……ん?」
237:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/07(水) 22:01:53.07 :eXgVFMmJo
勇者「なんだ、妙に歯切れが悪いじゃないか」
地女「風の四天王は、男の格好をしていただろう?」
勇者「まあ……俺達は男だと思ってたんだけどな」
地女「それでな……少し、悪いと思っているのだ」
地女「風の四天王は……体は女、心は男だったのかも知れん」
地女「だが、酔った勢いでヤっちゃってだな?」
地女「体は女、心は男……しかし、目覚めさせてしまったのだろう」
地女「この責任は……どう取るべきか……!」
勇者「お前、気遣う所おかしいぞ」
勇者「なんだ、妙に歯切れが悪いじゃないか」
地女「風の四天王は、男の格好をしていただろう?」
勇者「まあ……俺達は男だと思ってたんだけどな」
地女「それでな……少し、悪いと思っているのだ」
地女「風の四天王は……体は女、心は男だったのかも知れん」
地女「だが、酔った勢いでヤっちゃってだな?」
地女「体は女、心は男……しかし、目覚めさせてしまったのだろう」
地女「この責任は……どう取るべきか……!」
勇者「お前、気遣う所おかしいぞ」
238:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/07(水) 22:05:53.77 :eXgVFMmJo
地女「おかしくはないぞ、光の勇者よ!」
勇者「いや、おかしいっての!」
地女「ええい、わからんのか!?」
勇者「わかんねえっつってんだろうが!」
地女「酔った勢いで、お前が今の俺をヤっちゃってだな」
地女「俺が、目覚めてしまったとしたら……どう思う?」
勇者「それは……なんか申し訳なくなるな」
勇者「……」
勇者「いやお前、変な想像させんじゃねえよ!!」
地女「おかしくはないぞ、光の勇者よ!」
勇者「いや、おかしいっての!」
地女「ええい、わからんのか!?」
勇者「わかんねえっつってんだろうが!」
地女「酔った勢いで、お前が今の俺をヤっちゃってだな」
地女「俺が、目覚めてしまったとしたら……どう思う?」
勇者「それは……なんか申し訳なくなるな」
勇者「……」
勇者「いやお前、変な想像させんじゃねえよ!!」
239:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/07(水) 22:13:12.40 :eXgVFMmJo
地女「だが、俺の言いたい事はわかっただろう」
勇者「……まあ、何となく」
地女「勇者よ……もしそうなった時、お前ならばどうする?」
勇者「……一つ、無かったことに」
「――出来ると思うかい?」
勇者・地女「!?」
風の四天王(以下、風王)「やあ、御機嫌よう」
勇者・地女「!!?」
地女「だが、俺の言いたい事はわかっただろう」
勇者「……まあ、何となく」
地女「勇者よ……もしそうなった時、お前ならばどうする?」
勇者「……一つ、無かったことに」
「――出来ると思うかい?」
勇者・地女「!?」
風の四天王(以下、風王)「やあ、御機嫌よう」
勇者・地女「!!?」
240:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/07(水) 22:18:03.87 :eXgVFMmJo
勇者「か、風の四天王!?」
地女「ど、どうして此処に!?」
風王「僕は、捜し物が得意でね」
風王「君を見つけた方法は……教えられないな」
風王「だって……また、逃げた時に困るだろう?」
風王「そうは思わないかい?」
風王「――地の四天王」
地女「くっ……勇者よ、どうする!?」
勇者「ここで俺に振るんじゃねえよ!!」
勇者「か、風の四天王!?」
地女「ど、どうして此処に!?」
風王「僕は、捜し物が得意でね」
風王「君を見つけた方法は……教えられないな」
風王「だって……また、逃げた時に困るだろう?」
風王「そうは思わないかい?」
風王「――地の四天王」
地女「くっ……勇者よ、どうする!?」
勇者「ここで俺に振るんじゃねえよ!!」
241:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/07(水) 22:25:13.72 :eXgVFMmJo
風王「それと、勘違いを訂正しておくよ」
風王「僕は、元々身も心も女さ」
風王「男の格好をしていたのは……ちょっとした趣味かな」
風王「だから……ふふっ、君が気に病む必要なないよ」
地女「おおっ、そうだったのか!」
地女「ならば、良し!」
地女「感謝するぞ、風の四天王よ! 心が軽くなった!」
風王「……」
勇者「空気が重くなってんだよおおおおお!!」
風王「それと、勘違いを訂正しておくよ」
風王「僕は、元々身も心も女さ」
風王「男の格好をしていたのは……ちょっとした趣味かな」
風王「だから……ふふっ、君が気に病む必要なないよ」
地女「おおっ、そうだったのか!」
地女「ならば、良し!」
地女「感謝するぞ、風の四天王よ! 心が軽くなった!」
風王「……」
勇者「空気が重くなってんだよおおおおお!!」
242:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/07(水) 22:31:52.35 :eXgVFMmJo
風王「……地の四天王」
風王「このまま、僕と一緒に戻ろう」
地女「すまんが、それは出来ん」
風王「どっ、どうしてだい?」
風王「何か、理由でもあるのかい!?」
地女「それは……」チラッ
勇者「……」
地女「すまんが、それは言えん」
風王「っ……!」ギロッ!
勇者「……えっ?」
風王「……地の四天王」
風王「このまま、僕と一緒に戻ろう」
地女「すまんが、それは出来ん」
風王「どっ、どうしてだい?」
風王「何か、理由でもあるのかい!?」
地女「それは……」チラッ
勇者「……」
地女「すまんが、それは言えん」
風王「っ……!」ギロッ!
勇者「……えっ?」
243:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/07(水) 22:38:28.92 :eXgVFMmJo
風王「そうか……君が、地の四天王を……!」ギロッ!
勇者「いや! いやいや待て待て! はっ!?」
地女「違う! 光の勇者は、悪くないのだ!」
風王「っ!? ゆ、勇者を庇うのかい……!?」
地女「そうではないのだ、風の四天王よ!」
勇者「そっ、そうだ! 風の四天王、勘違いはよせ!」
風王「……ふ……ふふふ」
風王「君たち……随分と、仲が良いじゃないか!」
地女「うむ、仲は良いな」
勇者「お前ちょっと黙っててくんない!?」
風王「そうか……君が、地の四天王を……!」ギロッ!
勇者「いや! いやいや待て待て! はっ!?」
地女「違う! 光の勇者は、悪くないのだ!」
風王「っ!? ゆ、勇者を庇うのかい……!?」
地女「そうではないのだ、風の四天王よ!」
勇者「そっ、そうだ! 風の四天王、勘違いはよせ!」
風王「……ふ……ふふふ」
風王「君たち……随分と、仲が良いじゃないか!」
地女「うむ、仲は良いな」
勇者「お前ちょっと黙っててくんない!?」
244:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/07(水) 22:45:40.31 :eXgVFMmJo
風王「……もう一度だけ聞くよ」
風王「地の四天王、僕と一緒に戻ろう」
地女「俺の答えは変わらん」
勇者「いやもう、帰れって! 頼むから!」
風王「ふふ……あははははっ!」
風王「こんな屈辱、生まれて初めてだよ!」
風王「……!」ギロッ!
勇者「ほらああああ!! 俺を睨んでるじゃねえかあああ!!」
風王「……もう一度だけ聞くよ」
風王「地の四天王、僕と一緒に戻ろう」
地女「俺の答えは変わらん」
勇者「いやもう、帰れって! 頼むから!」
風王「ふふ……あははははっ!」
風王「こんな屈辱、生まれて初めてだよ!」
風王「……!」ギロッ!
勇者「ほらああああ!! 俺を睨んでるじゃねえかあああ!!」
245:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/07(水) 22:52:11.31 :eXgVFMmJo
風王「そうか……地の四天王、君は……」
風王「……女の、僕よりも――」
勇者「おいコラ、テメエ! 早く誤解を解け! 早ーく!!」
風王「――そこの……男の、光の勇者を選ぶんだね」
地女「む? いやいや、何を言っているのだ?」
地女「そういう意味で選ぶなら、女のお前を選ぶぞ?」
地女「それに、お前は美人だしな!」
風王「……」
風王「えっ? はっ……えっ?」
風王「そうか……地の四天王、君は……」
風王「……女の、僕よりも――」
勇者「おいコラ、テメエ! 早く誤解を解け! 早ーく!!」
風王「――そこの……男の、光の勇者を選ぶんだね」
地女「む? いやいや、何を言っているのだ?」
地女「そういう意味で選ぶなら、女のお前を選ぶぞ?」
地女「それに、お前は美人だしな!」
風王「……」
風王「えっ? はっ……えっ?」
246:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/07(水) 23:03:02.26 :eXgVFMmJo
・ ・ ・
地女「――ふはは! 光の勇者よ、風の四天王を退けたな!」
勇者「呑気に笑ってんじゃねえよ!!」
地女「……ふっ、慌てるな」
勇者「あん?」
地女「奴は、引き際に言っていた」
地女「――君が此処に居る事は、僕の胸の中に閉まっておこう」
地女「……とな! ふっはははは!!」
勇者「お前がしでかした事がバレる心配はしてねえ!!」
・ ・ ・
地女「――ふはは! 光の勇者よ、風の四天王を退けたな!」
勇者「呑気に笑ってんじゃねえよ!!」
地女「……ふっ、慌てるな」
勇者「あん?」
地女「奴は、引き際に言っていた」
地女「――君が此処に居る事は、僕の胸の中に閉まっておこう」
地女「……とな! ふっはははは!!」
勇者「お前がしでかした事がバレる心配はしてねえ!!」
247:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/07(水) 23:11:57.50 :eXgVFMmJo
地女「やはり、お前を頼って正解だったぞ!」
勇者「……腹が立つ位、お前に都合良く行ってるな」
地女「お前のお陰だ、光の勇者よ」
勇者「ぶっとばすぞ?」
地女「光の加護は、仲間をも災いから守る」
地女「……言い伝えは、やはり真実だった」
勇者「……は?」
地女「でなければ、とっくに俺の首は飛んでいるだろうからな!」
勇者「……ま、待て待て! 待て!」
勇者「この状況は、マジで俺のせいでもあるのか!?」
地女「やはり、お前を頼って正解だったぞ!」
勇者「……腹が立つ位、お前に都合良く行ってるな」
地女「お前のお陰だ、光の勇者よ」
勇者「ぶっとばすぞ?」
地女「光の加護は、仲間をも災いから守る」
地女「……言い伝えは、やはり真実だった」
勇者「……は?」
地女「でなければ、とっくに俺の首は飛んでいるだろうからな!」
勇者「……ま、待て待て! 待て!」
勇者「この状況は、マジで俺のせいでもあるのか!?」
248:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2018/11/07(水) 23:24:20.94 :eXgVFMmJo
地女「頼りにしているぞ、光の勇者!」
勇者「やめろ! 今、俺をそう呼ぶな!」
地女「リーダー!」
勇者「! お前をパーティーから外せば――」
地女「ふはは! そうはさせんぞ!」
地女「……状況が良い感じになるまで!」
地女「この、地の四天王!」
地女「お前を道連れにしてくれるわ!!」
勇者「お前を殺――したら……俺が恨まれるもんな!!」
地女「うむ! だから、これからも――」
パァァ……ァァァ
地の四天王「光の勇者よ、助けてくれ!」
おわり
地女「頼りにしているぞ、光の勇者!」
勇者「やめろ! 今、俺をそう呼ぶな!」
地女「リーダー!」
勇者「! お前をパーティーから外せば――」
地女「ふはは! そうはさせんぞ!」
地女「……状況が良い感じになるまで!」
地女「この、地の四天王!」
地女「お前を道連れにしてくれるわ!!」
勇者「お前を殺――したら……俺が恨まれるもんな!!」
地女「うむ! だから、これからも――」
パァァ……ァァァ
地の四天王「光の勇者よ、助けてくれ!」
おわり
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