犬「ｶﾞﾙﾙﾙｧ…」

姫騎士「はぁっ！？なんなんですのこのマッチョなわんこは？！」

姫騎士「本当に犬なのですか…鍛えすぎでは…？」

犬「ばうっ！ばうっ！」

姫騎士「まあいいですわ、お相手して差し上げます！」

姫騎士「私の武器は>>12」

部下「こちらをどうぞ」

姫騎士「なんですのこれ、鉈？」

姫騎士「農民が使っているアレよね」

姫騎士「私の剣は？」

部下「いついかなる場合でも戦うための訓練です」

姫騎士「確かに、都合よく剣を帯びているとは限らないものね」

姫騎士「さあ、行きますわ！」

犬「>>15」

姫騎士「へ…？！」

犬「散歩や」

姫騎士「な、いや、はぁっ！？」

犬「散歩いきたいねん、つれてってくれや」

姫騎士「お待ちくださいまし！」

犬「なんや」

姫騎士「私との勝負は？！」

犬「物騒やなあお嬢ちゃん、それしまってくれや」

姫騎士「あっ、ごめんなさい」

犬「おう、わかればええんや」

姫騎士「はい……じゃなくて！？」

犬「なんや声が大きいな」

姫騎士「なんで私は犬と会話してるのかしら！？アナタどうやって喋ってますの？？」

犬「それはな、>>18」

犬「お前の脳に直接語りかけてるからや」

姫騎士「へぇー…って怖すぎますわ！？」

姫騎士「むしろ普通の犬にはできませんわよ！」

姫騎士「やはりおまえ、ただの犬ではないわね？」

犬「ｷﾞｸｯ」

姫騎士「正体を現しなさいっ！」

犬「さすがは姫様だな、俺の本当の姿は>>22」

姫騎士「って今のくだりはなんだったんですの？！」ﾑｷｰ

犬「はっはっは、おもろい嬢ちゃんやなあ」

姫騎士「からかわないでくださいまし！普通、犬がテレパシーできるわけないでしょうに」

犬「おっ、流行りに乗り遅れとんなぁ姫様」

姫騎士「どういうことかしら」

犬「最近城下で流行っとるんや、『猿でもできる超能力』ゆうてな」

姫騎士「アナタは犬だけどね」

犬「>>27って場所で超能力を教えてもらえるんや」

～ドッグラン～


犬「ここや」

姫騎士「…見たところ普通のドッグランのようだけど」ｷｮﾛｷｮﾛ

犬「チッチッチ、ここにはな、凄い先生がおるんや！」

姫騎士「はぁ…？」

犬「おーい先生！先生！」ﾜﾝﾜﾝ

>>29「はぁーい」

姫騎士「また犬ですわ！」

犬2「なんやあんさんかいな～」ﾜﾝﾜﾝ

犬「おお元気しとったか？」

犬2「おかげさんで…あら、そちらのべっぴんさんはどなた？」

犬「人間の姫様やがな」

姫騎士「はじめまして」

犬2「あらぁ、よろしゅうな」

姫騎士「ええ、よろしくおねがいしますわ…って！」

姫騎士「なんで私は普通に犬とトークしちゃってるのかしら！？」

犬2「急に大きい声だして…びっくりさせんといてぇな」

犬「こういう娘やねん」

犬2「そぉなん？」

姫騎士「ツッコミが追い付かないですわ…」ｾﾞｪｾﾞｪ

犬「そうや先生、姫様がなテレパシー習いたいらしいねん」

姫騎士「えっ、いや勝手に決めないで……」

犬2「ほんまに？うちのとこで習いたいなんて嬉しいわぁ」ﾜﾌｰﾝ

姫騎士「………」

犬2「じゃあまず最初に>>33してもらおか」

犬2「あんさんの覚悟、試させてもらいましょか」

姫騎士「そ、そんな残酷なこと…」

犬「連れてきたでぇ」

子猫「にぁー」

姫騎士「よりにもよってこんな子猫ちゃんを！？」

犬2「テレパシー習いたいんちゃいますの？」

姫騎士「いや別にそういうわけじゃ…」

犬2「とっととやらんかい、やらんと>>36したるぞ！？」

犬2「お前さん、やっとくれ」

犬「ああ」ｶﾞﾌﾞ

子猫「にゃっ！」

姫騎士「うっ、や、やめなさい！」

犬2「ほな、あんさんがやりまっかえ？」

姫騎士「お断りしますわ！」

犬2「なに…？」

姫騎士「たとえ獣の仕業といえども、私の領地で狼藉を許すわけには参りません！」

犬「けっ、困った姫様やのう…どうする、〆るか？」

犬2「そやなあ…こんなとこ見られたら素直に帰すわけにはいきまへん」

姫騎士「あら、私をどうにかするつもりなのかしら？」

犬「さぁどうやろなあ…先生、どうします」

犬2「うちも穏便にやりたいねんけど…」

犬2「獣の道は獣のもんやさかい、姫さんが口出してええもんやありまへん」

犬2「――せやから、死んでもらいます」

姫騎士「！？」

犬の攻撃>>40
姫騎士>>41

姫騎士「くっ、速い！？」

犬「もろうた！」ｶﾞﾌﾞﾘｯ

姫騎士「っひぎぃ！！」

犬「旨いもんばっかり食うとる味がするわい…」

姫騎士「言ってなさい…ドッグブラスト！！」ﾄﾞｺﾞｫ

説明しよう！ドッグブラストとは姫騎士が即興で編み出した対犬種特効技だ
内容はただのケンカキックである

犬「へぶぁ」

犬2「鍛えとるわりに大したこと無いなああんた」

犬「筋肉が重すぎるねん…」ｶﾞｸｯ

姫騎士「次はあなたかしら…？」ﾖﾛｯ

犬2「ふうん…まだ戦うつもりなん？」

姫騎士「なんのこれしき…っぐっ…」ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ

犬2「ほんとは立ってられへんほど痛いはずや。それに…」

姫騎士「……？」

犬2「野良犬に咬まれたらどうなるか…わかりまっか？」ﾆﾔｧ

姫騎士「狂犬病…っ…！？」

犬2「…それだけやありまへん、破傷風やらなんやら…」

姫騎士「私にどうしろと…」

犬2「うちの言う条件を呑んでくれたら…お互いこの場はなかったことにしてもええよ？」

姫騎士「そんな無茶苦茶な交渉があって？！」

犬2「うちが今からもう一咬みしたら…どうなるやろねぇ」ｳﾌﾌ

姫騎士「ぐっ」ｶﾞｸｯ

犬2「あら膝ついてもた」

姫騎士「わかりました……要求を聞きましょう」

犬2「>>56」

　
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


部下「おはようございます姫様！」

姫騎士「おはよぉさん。今日もええ調子やねぇ」

部下「姫様…なんだかいつもと違うような…？」

姫騎士「そぉ？ちょっとだけオトナになったんかなぁ？」ｸｽｸｽ

部下「は、はぁ……」

ﾜﾝｯ!ﾜﾝﾜﾝｯ!!

姫騎士「！……あらあら」

ﾜﾝﾜﾝｯ!!

部下「野良犬が…すぐに追い払います！」

姫騎士「うん…うち、犬は嫌いやさかい、きっちり片付けといてぇな」ｸｽｸｽ

姫騎士「うふふ……」

おしまい