1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 20:58:05.152 :ED0UVM3J0.net
<会社>
課長「今日からこの課に配属になった忍者君だ」
忍者「よろしくにござる」
ザワザワ…
「忍者……?」 「本物?」 「まさか……コスプレだろ」
課長「とりあえず……忍者君は君が見てもらえるかな」
女「私ですか?」
課長「うむ、頼むよ。君はそこらの男性社員より仕事ができるし……」
女「分かりました」
女(こういう扱いにくい新人は、私みたいな無愛想で扱いにくい女子社員に預けて)
女(まとめて厄介払いってわけね。分かりやすいわ)
<会社>
課長「今日からこの課に配属になった忍者君だ」
忍者「よろしくにござる」
ザワザワ…
「忍者……?」 「本物?」 「まさか……コスプレだろ」
課長「とりあえず……忍者君は君が見てもらえるかな」
女「私ですか?」
課長「うむ、頼むよ。君はそこらの男性社員より仕事ができるし……」
女「分かりました」
女(こういう扱いにくい新人は、私みたいな無愛想で扱いにくい女子社員に預けて)
女(まとめて厄介払いってわけね。分かりやすいわ)
3:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 21:01:24.055 :ED0UVM3J0.net
女「今日からしばらく私と一緒に行動してもらうわ」
忍者「応!」
女「じゃあ、さっそくだけど……」
忍者「任務はなんでござるか!?」
女「この書類を総務課まで届けてきてもらえる?」
忍者「承知したでござる!」クルクルッ
女「! ちょっと、なんで丸めてるの?」
忍者「やはり機密書類は巻き物にしないと……」
女「大して機密でもないし、普通に届けて!」
忍者「とあっ!」シュタタタタッ
女(速ッ!)
女「今日からしばらく私と一緒に行動してもらうわ」
忍者「応!」
女「じゃあ、さっそくだけど……」
忍者「任務はなんでござるか!?」
女「この書類を総務課まで届けてきてもらえる?」
忍者「承知したでござる!」クルクルッ
女「! ちょっと、なんで丸めてるの?」
忍者「やはり機密書類は巻き物にしないと……」
女「大して機密でもないし、普通に届けて!」
忍者「とあっ!」シュタタタタッ
女(速ッ!)
4:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 21:04:25.464 :ED0UVM3J0.net
忍者「届けてきたでござる!」シュザッ
女「ご苦労様」
女「今度は私と一緒に外回りに出かけるわよ」
忍者「外回り……つまり敵地偵察でござるな?」
女「偵察じゃないわ」
忍者「では、まさか暗殺任務!? ならば拙者にお任せあれ!」
女「暗殺でもない! あんたは私の後についてくればいいの!」
忍者「承知!」
忍者「届けてきたでござる!」シュザッ
女「ご苦労様」
女「今度は私と一緒に外回りに出かけるわよ」
忍者「外回り……つまり敵地偵察でござるな?」
女「偵察じゃないわ」
忍者「では、まさか暗殺任務!? ならば拙者にお任せあれ!」
女「暗殺でもない! あんたは私の後についてくればいいの!」
忍者「承知!」
7:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 21:09:05.749 :ED0UVM3J0.net
<取引先>
取引先課長「ほう、忍者のサラリーマンとは珍しい」
女「でしょう? 私もこんな後輩を持つのははじめてで……」
取引先OL「コーヒーをお持ちしました」
女「ありがとうございます」
忍者「不要でござる」
取引先OL「え」
忍者「拙者、敵地で出された茶を飲むほどお人好しではござらぬ」
取引先課長「…………」ポカーン
女「ちょ、ちょっと! なにバカなこといってんの!」
忍者「拙者、馬鹿ではないでござる」
<取引先>
取引先課長「ほう、忍者のサラリーマンとは珍しい」
女「でしょう? 私もこんな後輩を持つのははじめてで……」
取引先OL「コーヒーをお持ちしました」
女「ありがとうございます」
忍者「不要でござる」
取引先OL「え」
忍者「拙者、敵地で出された茶を飲むほどお人好しではござらぬ」
取引先課長「…………」ポカーン
女「ちょ、ちょっと! なにバカなこといってんの!」
忍者「拙者、馬鹿ではないでござる」
8:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 21:11:20.344 :ED0UVM3J0.net
<会社>
女「……もうあんなことがないようにしてよね」
忍者「すまぬでござる」
女「じゃあ……今日の報告書を書いてもらおうかしら。打ち合わせの内容をまとめてくれる?」
忍者「承知したでござる」カタカタ
女(あら、パソコン操作はなかなかのものじゃない)
女(てっきり“パソコンなんて触ったことがない”なんてオチだと思ってたのに)
<会社>
女「……もうあんなことがないようにしてよね」
忍者「すまぬでござる」
女「じゃあ……今日の報告書を書いてもらおうかしら。打ち合わせの内容をまとめてくれる?」
忍者「承知したでござる」カタカタ
女(あら、パソコン操作はなかなかのものじゃない)
女(てっきり“パソコンなんて触ったことがない”なんてオチだと思ってたのに)
11:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 21:13:09.233 :ED0UVM3J0.net
忍者「出来たでござる!」
女「…………」
女「……なにこれ」
『いろろろろはににほへへへとととととといろろろはにににほへへへへとととと……』
忍者「我が里に伝わる“いろは暗号”にござる」
女「暗号にしなくていいから!」
忍者「出来たでござる!」
女「…………」
女「……なにこれ」
『いろろろろはににほへへへとととととといろろろはにににほへへへへとととと……』
忍者「我が里に伝わる“いろは暗号”にござる」
女「暗号にしなくていいから!」
12:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 21:16:42.036 :ED0UVM3J0.net
女「課長」
課長「なにかね?」
女「率直にお聞きします。なんで人事部はあんなのを入社させたんですか?」
課長「うむ……どうも今年は“変わったのを入れてみよう”ということになったらしくてね」
女「いくらなんでも変わりすぎですよ」
女「まともな報告書作らせるだけでも一苦労です」
課長「だよね……」
課長「しかし、一度入れてしまったからには、そう簡単にクビにはできんし……」
課長「それになんたって忍者だ。きっと役に立つこともあるだろう」
課長「なんとか頑張って教育してみてくれ」
女「……分かりました」
女「ハァ……」
女「課長」
課長「なにかね?」
女「率直にお聞きします。なんで人事部はあんなのを入社させたんですか?」
課長「うむ……どうも今年は“変わったのを入れてみよう”ということになったらしくてね」
女「いくらなんでも変わりすぎですよ」
女「まともな報告書作らせるだけでも一苦労です」
課長「だよね……」
課長「しかし、一度入れてしまったからには、そう簡単にクビにはできんし……」
課長「それになんたって忍者だ。きっと役に立つこともあるだろう」
課長「なんとか頑張って教育してみてくれ」
女「……分かりました」
女「ハァ……」
14:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 21:20:33.910 :ED0UVM3J0.net
数日後――
<会社>
忍者「総務から備品を受け取ってきたでござる」シュザッ
女「ありがと」
女(少しは社会常識をわきまえてきたかな)
女「ところで、私も忍者に詳しいわけじゃないけど、忍者って色んな流派があるじゃない?」
女「伊賀とか甲賀とか……あなたはどっちなの?」
忍者「いやぁ、拙者はそんなメジャーな流派ではなく、≪天賀≫でござる」
女「て、天賀!?」
数日後――
<会社>
忍者「総務から備品を受け取ってきたでござる」シュザッ
女「ありがと」
女(少しは社会常識をわきまえてきたかな)
女「ところで、私も忍者に詳しいわけじゃないけど、忍者って色んな流派があるじゃない?」
女「伊賀とか甲賀とか……あなたはどっちなの?」
忍者「いやぁ、拙者はそんなメジャーな流派ではなく、≪天賀≫でござる」
女「て、天賀!?」
17:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 21:22:25.588 :gmO7fgWv0.net
唐突にTENGA
19:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 21:23:39.627 :ED0UVM3J0.net
女「天賀ね……ふうん……。へえ……」
忍者「あ、さては別のものを想像してるでござろう? なかなか助平な女人にござるな」
女「!」ギクッ
女「ち、違うわよ!」
忍者「ちなみにそちら、拙者愛用しているでござる」
女「言わんでいいから! このスケベ忍者!」
女「天賀ね……ふうん……。へえ……」
忍者「あ、さては別のものを想像してるでござろう? なかなか助平な女人にござるな」
女「!」ギクッ
女「ち、違うわよ!」
忍者「ちなみにそちら、拙者愛用しているでござる」
女「言わんでいいから! このスケベ忍者!」
20:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 21:27:13.203 :ED0UVM3J0.net
<電車>
ガタンゴトン… ガタンゴトン…
女「今日の訪問先は難攻不落だから、気合入れて行くわよ」
忍者「…………」ジーッ
女「どうしたの?」
忍者「窓の外の景色に忍者を走らせてるのでござるよ」
女「なにやってんだか……」
<電車>
ガタンゴトン… ガタンゴトン…
女「今日の訪問先は難攻不落だから、気合入れて行くわよ」
忍者「…………」ジーッ
女「どうしたの?」
忍者「窓の外の景色に忍者を走らせてるのでござるよ」
女「なにやってんだか……」
21:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 21:30:37.768 :ED0UVM3J0.net
<難攻不落な取引先>
取引先部長「どう? このピースしてるのがうちの娘、なかなか美人でしょ?」
女「ええ、ホントですね」
女(いつもいつも、どうでもいい話題で本題を逸らされちゃうのよね……)
女(かといって、露骨に話題を戻そうとすると機嫌損ねちゃうし……手強い相手だわ)
取引先部長「しかし、最近ボーイフレンドができたと言っていてねえ」
取引先部長「どんな奴か気になって、なかなか夜も眠れんのだよ」
女「はぁ……」
忍者「でしたら、拙者が相手の男を調べるでござる」
取引先部長「え」
女「え」
<難攻不落な取引先>
取引先部長「どう? このピースしてるのがうちの娘、なかなか美人でしょ?」
女「ええ、ホントですね」
女(いつもいつも、どうでもいい話題で本題を逸らされちゃうのよね……)
女(かといって、露骨に話題を戻そうとすると機嫌損ねちゃうし……手強い相手だわ)
取引先部長「しかし、最近ボーイフレンドができたと言っていてねえ」
取引先部長「どんな奴か気になって、なかなか夜も眠れんのだよ」
女「はぁ……」
忍者「でしたら、拙者が相手の男を調べるでござる」
取引先部長「え」
女「え」
23:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 21:34:04.209 :ED0UVM3J0.net
取引先部長「そんなことできるのかね?」
忍者「諜報任務は忍者の十八番、お茶の子さいさいでござるよ」
女(だったら、なんでウチみたいな会社に入社したのよ。CIAとかに入れっての)
取引先部長「うむむ、是非お願いしたい!」
忍者「承知したでござる。結果は三日後には報告できるかと」
取引先部長「おおっ! ありがとう! この礼は必ずするよ!」
女(あら? 思わぬ展開に……)
取引先部長「そんなことできるのかね?」
忍者「諜報任務は忍者の十八番、お茶の子さいさいでござるよ」
女(だったら、なんでウチみたいな会社に入社したのよ。CIAとかに入れっての)
取引先部長「うむむ、是非お願いしたい!」
忍者「承知したでござる。結果は三日後には報告できるかと」
取引先部長「おおっ! ありがとう! この礼は必ずするよ!」
女(あら? 思わぬ展開に……)
24:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 21:37:12.754 :ED0UVM3J0.net
三日後――
忍者「この通りでござる」サッ
取引先部長「す、すごい! たった三日でこんなに詳しく……」
取引先部長「ふむ、ふむ……どうやら真面目な好青年で間違いなさそうだ」
取引先部長「これで今夜から安眠できる……」
忍者「お役に立ててなによりでござる」
取引先部長「これほどのことをしてもらって、お返しをしないわけにはいかないねえ」
取引先部長「今度の件、君のところと契約しよう!」
女「! ……ありがとうございます!」
三日後――
忍者「この通りでござる」サッ
取引先部長「す、すごい! たった三日でこんなに詳しく……」
取引先部長「ふむ、ふむ……どうやら真面目な好青年で間違いなさそうだ」
取引先部長「これで今夜から安眠できる……」
忍者「お役に立ててなによりでござる」
取引先部長「これほどのことをしてもらって、お返しをしないわけにはいかないねえ」
取引先部長「今度の件、君のところと契約しよう!」
女「! ……ありがとうございます!」
25:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 21:39:30.999 :ED0UVM3J0.net
女「今回はあなたに助けられちゃったわね」
忍者「おおっ、拙者が役に立てたでござるか」
女「ええ、今までは変な社員だとばかり思ってたけどごめんなさい。あなたは立派に戦力になるわ」
忍者「いやいや、なんのなんの」
女「というわけで、これからはもっとバリバリ鍛え上げていくわよ!」
忍者「望むところでござる!」
女「今回はあなたに助けられちゃったわね」
忍者「おおっ、拙者が役に立てたでござるか」
女「ええ、今までは変な社員だとばかり思ってたけどごめんなさい。あなたは立派に戦力になるわ」
忍者「いやいや、なんのなんの」
女「というわけで、これからはもっとバリバリ鍛え上げていくわよ!」
忍者「望むところでござる!」
26:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 21:42:35.176 :ED0UVM3J0.net
……
女「あちゃ~、失敗したわね。このあたり、お店がどこにもないわ」
女「仕方ない、今日はお昼ご飯は食べずに……」
忍者「いえ、拙者に任せるでござる」
女「どうするつもり?」
忍者「こいつを使うでござる」サッ
女「これはハト? まさか食べるつもり!?」
忍者「こいつは伝書鳩でござる。これで弁当を届けてもらうでござる」バサバサッ
女「へぇ~、そんなこともできるの?」
……
女「あちゃ~、失敗したわね。このあたり、お店がどこにもないわ」
女「仕方ない、今日はお昼ご飯は食べずに……」
忍者「いえ、拙者に任せるでござる」
女「どうするつもり?」
忍者「こいつを使うでござる」サッ
女「これはハト? まさか食べるつもり!?」
忍者「こいつは伝書鳩でござる。これで弁当を届けてもらうでござる」バサバサッ
女「へぇ~、そんなこともできるの?」
27:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 21:45:18.414 :ED0UVM3J0.net
フワァ~……
スタッ
くノ一「兄上、ただいま参上!」シュザッ
忍者「うむ、ご苦労でござる」
女「え、妹さん!?」
くノ一「お弁当を二つ持って参りました。さ、どうぞ」サッサッ
忍者「ありがとう」
女「ど、どうも」
くノ一「では私、これにて!」シュザッ
忍者「ちなみに妹は女子大生でござる」
女(この兄にして、あの妹さんアリって感じね……)
フワァ~……
スタッ
くノ一「兄上、ただいま参上!」シュザッ
忍者「うむ、ご苦労でござる」
女「え、妹さん!?」
くノ一「お弁当を二つ持って参りました。さ、どうぞ」サッサッ
忍者「ありがとう」
女「ど、どうも」
くノ一「では私、これにて!」シュザッ
忍者「ちなみに妹は女子大生でござる」
女(この兄にして、あの妹さんアリって感じね……)
28:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 21:49:33.120 :ED0UVM3J0.net
その後も――
女「きゃっ、ゴキブリ!」
忍者「むっ!」シュシュシュッ
カカカッ
女「ひっ!」
忍者「どうでござるか」ニッ
女「手裏剣のが怖いっての!」
~
女「忍者君、ちょっと」
忍者「なんでござるか?」
女「これ……間違ってるわよ」
忍者「む……」
忍者「忍法、変わり身の術!」ドロンッ
同僚「え、俺!?」
女「コラ、逃げるなーっ!」
その後も――
女「きゃっ、ゴキブリ!」
忍者「むっ!」シュシュシュッ
カカカッ
女「ひっ!」
忍者「どうでござるか」ニッ
女「手裏剣のが怖いっての!」
~
女「忍者君、ちょっと」
忍者「なんでござるか?」
女「これ……間違ってるわよ」
忍者「む……」
忍者「忍法、変わり身の術!」ドロンッ
同僚「え、俺!?」
女「コラ、逃げるなーっ!」
29:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 21:53:17.749 :ED0UVM3J0.net
女「まったく、あの忍者ったら……」
課長「ハハハ、まあまあ」
女「まあまあじゃないですよ、課長!」
課長「しかし、こういうこというとセクハラになってしまうかもしれんが……」
女「? どうぞ」
課長「君、前より感情を表に出すようになった気がするねえ」
課長「前はもっと無感情で、人を寄せつけないカミソリのような感じだったのに」
女「…………」
女(そうかもしれない……)
女(他人に対して声を荒げたりすることなんて、あの時以来ほとんどなくなってたのに……)
女「まったく、あの忍者ったら……」
課長「ハハハ、まあまあ」
女「まあまあじゃないですよ、課長!」
課長「しかし、こういうこというとセクハラになってしまうかもしれんが……」
女「? どうぞ」
課長「君、前より感情を表に出すようになった気がするねえ」
課長「前はもっと無感情で、人を寄せつけないカミソリのような感じだったのに」
女「…………」
女(そうかもしれない……)
女(他人に対して声を荒げたりすることなんて、あの時以来ほとんどなくなってたのに……)
30:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 21:57:19.161 :ED0UVM3J0.net
<街>
忍者「……ところで、前々から気になっていたでござるが」
女「なに?」
忍者「なかなか綺麗な指輪にござるな」
女「ああ、これ?」キラッ
女「これね……昔の彼氏にもらったものなのよ」
忍者「ほう、そのような男性がいたのでござるか」
女「意外だった?」
忍者「意外でござった」
女「コラ、忍者なんだからもっと本音は忍ばせなさい」
忍者「すまぬでござる」
<街>
忍者「……ところで、前々から気になっていたでござるが」
女「なに?」
忍者「なかなか綺麗な指輪にござるな」
女「ああ、これ?」キラッ
女「これね……昔の彼氏にもらったものなのよ」
忍者「ほう、そのような男性がいたのでござるか」
女「意外だった?」
忍者「意外でござった」
女「コラ、忍者なんだからもっと本音は忍ばせなさい」
忍者「すまぬでござる」
32:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:00:22.318 :ED0UVM3J0.net
女「だけど、ひどい振られ方しちゃってね……」
女「それからかな。周囲との関わりを避けて、仕事に没頭するようになったのは……」
女「でも、この指輪は捨てられなかったわ……未練よね」
忍者「…………」
女「だけど、もういいかな。ちょうどいいところに川あるし」
女「えいっ!」ヒュンッ
ポチャンッ
女「だけど、ひどい振られ方しちゃってね……」
女「それからかな。周囲との関わりを避けて、仕事に没頭するようになったのは……」
女「でも、この指輪は捨てられなかったわ……未練よね」
忍者「…………」
女「だけど、もういいかな。ちょうどいいところに川あるし」
女「えいっ!」ヒュンッ
ポチャンッ
33:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:03:19.194 :ED0UVM3J0.net
忍者「とあーっ!!!」バッ
女「え!?」
バッシャーン!
忍者(水遁の術……)スイーッ
女「ちょっと何やってるのよ!」
ザバァッ!
忍者「見つけたでござる!」
女「見つけたって……なんでわざわざ捨てたのを取ってくるのよ!」
忍者「とあーっ!!!」バッ
女「え!?」
バッシャーン!
忍者(水遁の術……)スイーッ
女「ちょっと何やってるのよ!」
ザバァッ!
忍者「見つけたでござる!」
女「見つけたって……なんでわざわざ捨てたのを取ってくるのよ!」
34:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:05:44.319 :ED0UVM3J0.net
忍者「だって、もったいないでござる」
女「…………!」
忍者「捨てるぐらいなら、質屋に売るとか、もっといい処分の方法はあるでござろう」
女「……ぷっ」
女「アハハハハハッ! ハハハハハハッ!」
忍者「な、なんで笑うでござるか!」
女「いやー……ごめんなさい。忍者だけあって合理的なのね」
女「……ありがとう」
忍者「お役に立てて何よりでござるよ」
忍者「だって、もったいないでござる」
女「…………!」
忍者「捨てるぐらいなら、質屋に売るとか、もっといい処分の方法はあるでござろう」
女「……ぷっ」
女「アハハハハハッ! ハハハハハハッ!」
忍者「な、なんで笑うでござるか!」
女「いやー……ごめんなさい。忍者だけあって合理的なのね」
女「……ありがとう」
忍者「お役に立てて何よりでござるよ」
36:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:10:05.784 :ED0UVM3J0.net
<会社>
女「さあて、今日は残業するわよー!」
忍者「承知でござる!」
女「忍者君、この書類お願い」サッ
女「忍者君、これ入力しといて」サッ
忍者「応!」カタカタ…
女(よく働いてくれてるわ。これなら、何とかなりそうね)
<会社>
女「さあて、今日は残業するわよー!」
忍者「承知でござる!」
女「忍者君、この書類お願い」サッ
女「忍者君、これ入力しといて」サッ
忍者「応!」カタカタ…
女(よく働いてくれてるわ。これなら、何とかなりそうね)
37:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:13:09.365 :ED0UVM3J0.net
女(ん? スマホにメッセージ……)
女(あの人から!?)
『今から会えないかな? レストランに来て欲しいんだ』
女「…………!」
女(なによこれ……あんなひどい振り方しといて、いきなり会いたいだなんて……)
女(だけど、会いたくなってる自分がいる……)
女(私ったら、なんて情けない女なのかしら……)
女(ん? スマホにメッセージ……)
女(あの人から!?)
『今から会えないかな? レストランに来て欲しいんだ』
女「…………!」
女(なによこれ……あんなひどい振り方しといて、いきなり会いたいだなんて……)
女(だけど、会いたくなってる自分がいる……)
女(私ったら、なんて情けない女なのかしら……)
38:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:15:12.601 :ED0UVM3J0.net
忍者「どうしたでござるか?」
女「……あ」
女「あのね、忍者君……」
忍者「何でもおっしゃって下され」
女「実は……ちょっと急用ができて……仕事抜けてもいいかな?」
忍者「もちろん、いいでござるよ!」
忍者「あともう少しでござるし、あとは拙者だけで大丈夫でござる!」
女「……ありがとう」
女(ごめんね……忍者君)
忍者「どうしたでござるか?」
女「……あ」
女「あのね、忍者君……」
忍者「何でもおっしゃって下され」
女「実は……ちょっと急用ができて……仕事抜けてもいいかな?」
忍者「もちろん、いいでござるよ!」
忍者「あともう少しでござるし、あとは拙者だけで大丈夫でござる!」
女「……ありがとう」
女(ごめんね……忍者君)
43:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:17:42.992 :ED0UVM3J0.net
<レストラン>
女(指定されたレストランはここだわ……)
女(私は何を期待してるの? 今さらよりを戻したいの?)
女(自分の気持ちが分からない……)
従業員「いらっしゃいませ」
女「先に人が入ってるんですけど……」
従業員「あちらの席のお客様ですね。ご案内いたします」
<レストラン>
女(指定されたレストランはここだわ……)
女(私は何を期待してるの? 今さらよりを戻したいの?)
女(自分の気持ちが分からない……)
従業員「いらっしゃいませ」
女「先に人が入ってるんですけど……」
従業員「あちらの席のお客様ですね。ご案内いたします」
45:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:21:23.994 :ED0UVM3J0.net
女「お待たせ」
元彼「やぁ、君なら必ず来てくれると信じてたよ」
女「…………」
元彼「さ、座って座って」
女「それで……なんの用?」
元彼「あのね……」
女「…………」ドキドキ
女「お待たせ」
元彼「やぁ、君なら必ず来てくれると信じてたよ」
女「…………」
元彼「さ、座って座って」
女「それで……なんの用?」
元彼「あのね……」
女「…………」ドキドキ
46:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:23:39.916 :ED0UVM3J0.net
元彼「俺、今玩具メーカーに勤めててさ」
元彼「今はこの≪忍者ソード≫っておもちゃを売ってるんだけど、全然売れなくて困ってるんだよねー」
女「忍者……ソード……」
元彼「ほら、振るとピカピカ光るんだ」ピカーッ
元彼「だからさ、昔のよしみで買ってくれないかな? 一本5000円なんだけど……」
元彼「頼むよ! 人助けだと思って!」
女「…………」
元彼「俺、今玩具メーカーに勤めててさ」
元彼「今はこの≪忍者ソード≫っておもちゃを売ってるんだけど、全然売れなくて困ってるんだよねー」
女「忍者……ソード……」
元彼「ほら、振るとピカピカ光るんだ」ピカーッ
元彼「だからさ、昔のよしみで買ってくれないかな? 一本5000円なんだけど……」
元彼「頼むよ! 人助けだと思って!」
女「…………」
47:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:25:46.408 :ED0UVM3J0.net
女「買うわ」
元彼「え、マジ!?」
女「今、何本持ってるの?」
元彼「えぇっと……10本」
女「じゃあ、10本とも買うわ」
元彼「マジで!? 超助かるよ! 持つべきものは元カノだなぁ、ヒャッホウ!」
女「…………」
女「買うわ」
元彼「え、マジ!?」
女「今、何本持ってるの?」
元彼「えぇっと……10本」
女「じゃあ、10本とも買うわ」
元彼「マジで!? 超助かるよ! 持つべきものは元カノだなぁ、ヒャッホウ!」
女「…………」
48:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:28:17.964 :ED0UVM3J0.net
女「だけど」
元彼「!」ビクッ
女「あなたとはもうこれっきりだから。二度と連絡してこないで」
女「いいわね」
元彼「……あ、ああ、分かったよ。悪かったよ……」
女「それじゃ」
スタスタスタ…
女「だけど」
元彼「!」ビクッ
女「あなたとはもうこれっきりだから。二度と連絡してこないで」
女「いいわね」
元彼「……あ、ああ、分かったよ。悪かったよ……」
女「それじゃ」
スタスタスタ…
49:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:31:22.956 :ED0UVM3J0.net
スタスタ…
女(勝手に期待して、おもちゃ買っちゃって……何やってんのかな、私)
女「……ん?」
忍者「とうっ!」ドロンッ
女「に、忍者君!?」
忍者「仕事が終わったので、つい追いかけてきてしまったでござる! 失敬!」
忍者「レストランに入ってすぐ出てきたでござるが、よかったでござるか?」
女「うん、もう用は済んだから」
忍者「そうでござるか!」
スタスタ…
女(勝手に期待して、おもちゃ買っちゃって……何やってんのかな、私)
女「……ん?」
忍者「とうっ!」ドロンッ
女「に、忍者君!?」
忍者「仕事が終わったので、つい追いかけてきてしまったでござる! 失敬!」
忍者「レストランに入ってすぐ出てきたでござるが、よかったでござるか?」
女「うん、もう用は済んだから」
忍者「そうでござるか!」
50:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:34:21.806 :ED0UVM3J0.net
女「実は私、元彼に会ってきたの」
忍者「おおっ! 指輪をくれた御仁でござるな?」
女「でさ、≪忍者ソード≫なんておもちゃ、つい10本も買っちゃった」
女「バカよね、私……」
忍者「こ、これは……!」
忍者「こりゃあすごいでござる!」
女「え?」
女「実は私、元彼に会ってきたの」
忍者「おおっ! 指輪をくれた御仁でござるな?」
女「でさ、≪忍者ソード≫なんておもちゃ、つい10本も買っちゃった」
女「バカよね、私……」
忍者「こ、これは……!」
忍者「こりゃあすごいでござる!」
女「え?」
54:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:36:23.039 :ED0UVM3J0.net
忍者「なんというかっこいいおもちゃでござるか!」
忍者「おおっ、振ると光るでござるか! なんというハイテクでござるかぁぁぁ!」ブンブン
女「……気に入ったならあげるわよ。10本全部」
忍者「こんな名刀をいいでござるか!?」
女「うん、いいよ」
忍者「か、かたじけない! いやぁ、嬉しいでござる!」
女「ふふっ……」
忍者「なんというかっこいいおもちゃでござるか!」
忍者「おおっ、振ると光るでござるか! なんというハイテクでござるかぁぁぁ!」ブンブン
女「……気に入ったならあげるわよ。10本全部」
忍者「こんな名刀をいいでござるか!?」
女「うん、いいよ」
忍者「か、かたじけない! いやぁ、嬉しいでござる!」
女「ふふっ……」
55:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:39:08.673 :ED0UVM3J0.net
忍者「しかし、拙者は忍者、恩には恩で報いたいでござる」
女「いいわよ、そんなの……」
忍者「かといって、今の拙者に持ち合わせはないので……」
忍者「そうだ、飛ぶでござる!」
女「へ?」
忍者「この風呂敷で一緒に空を飛ぶのでござる。さぁ!」バサッ
女「えぇぇ!?」
忍者「しかし、拙者は忍者、恩には恩で報いたいでござる」
女「いいわよ、そんなの……」
忍者「かといって、今の拙者に持ち合わせはないので……」
忍者「そうだ、飛ぶでござる!」
女「へ?」
忍者「この風呂敷で一緒に空を飛ぶのでござる。さぁ!」バサッ
女「えぇぇ!?」
57:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:41:23.446 :ED0UVM3J0.net
フワァ~……
女「きゃあああああっ!」
忍者「これぞ忍法、ムササビの術でござる!」
女「すごい、すごい! 私、飛んでるわ! ハングライダーみたい!」
忍者「風に乗れば、どこまでも飛べるでござるよ」
女「きゃーっ! 気持ちいいーっ!」
忍者「こうして空を飛ぶと、どんな悩みも吹き飛ぶでござるよ」
フワフワァ~……
フワァ~……
女「きゃあああああっ!」
忍者「これぞ忍法、ムササビの術でござる!」
女「すごい、すごい! 私、飛んでるわ! ハングライダーみたい!」
忍者「風に乗れば、どこまでも飛べるでござるよ」
女「きゃーっ! 気持ちいいーっ!」
忍者「こうして空を飛ぶと、どんな悩みも吹き飛ぶでござるよ」
フワフワァ~……
59:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:43:35.684 :ED0UVM3J0.net
女「あー、楽しかった!」
女「おかげでスッキリしちゃった! ありがとね!」
忍者「…………」
女「? どうしたの?」
忍者「先輩は忍者ではない」
忍者「いつもいつも耐え忍ぶ必要は……ないでござるよ」
女「…………」
女「全部……お見通しだったってわけね。さすが、忍者……」
女「うっ……」
女「あー、楽しかった!」
女「おかげでスッキリしちゃった! ありがとね!」
忍者「…………」
女「? どうしたの?」
忍者「先輩は忍者ではない」
忍者「いつもいつも耐え忍ぶ必要は……ないでござるよ」
女「…………」
女「全部……お見通しだったってわけね。さすが、忍者……」
女「うっ……」
60:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:44:35.852 :oryDwX7cr.net
忍者…
61:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:46:15.099 :ED0UVM3J0.net
女「うわああああああああああああああああんっ!!!」
女「ああああああああああああああああああんっ!!!」
忍者「思う存分、泣くでござる」
女「……うん。ありがと」
…………
……
女「うわああああああああああああああああんっ!!!」
女「ああああああああああああああああああんっ!!!」
忍者「思う存分、泣くでござる」
女「……うん。ありがと」
…………
……
63:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:50:29.567 :ED0UVM3J0.net
<駅前>
女「…………」
女(あれから忍者君と付き合うことになっちゃって、今日はいよいよ初デート……)
女『忍者の格好だけはやめてね』
忍者『う……分かったでござる』
女(――って釘を刺しといたけど、一体どんな格好で来るやら……)
「お待たせでござる!」
<駅前>
女「…………」
女(あれから忍者君と付き合うことになっちゃって、今日はいよいよ初デート……)
女『忍者の格好だけはやめてね』
忍者『う……分かったでござる』
女(――って釘を刺しといたけど、一体どんな格好で来るやら……)
「お待たせでござる!」
64:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:53:20.600 :ED0UVM3J0.net
忍者「とりあえず近くのイオンで服を買ったでござるが……」
女「あら! 結構イケてるじゃない!」
忍者「そうでござるか?」
女「うん、これからは会社にも普通のスーツで来なさいよ。みんな見直すから!」
忍者「いや、それは忍者の矜持に反するし……」
女「忍者の矜持もいいけど、サラリーマンとしての矜持も持ちなさいっての」
忍者「むむむ、努力するでござる」
女「ま、いいわ。今日は思いっきり楽しみましょー!」
忍者「そうでござるな!」
忍者「とりあえず近くのイオンで服を買ったでござるが……」
女「あら! 結構イケてるじゃない!」
忍者「そうでござるか?」
女「うん、これからは会社にも普通のスーツで来なさいよ。みんな見直すから!」
忍者「いや、それは忍者の矜持に反するし……」
女「忍者の矜持もいいけど、サラリーマンとしての矜持も持ちなさいっての」
忍者「むむむ、努力するでござる」
女「ま、いいわ。今日は思いっきり楽しみましょー!」
忍者「そうでござるな!」
65:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:56:25.794 :ED0UVM3J0.net
子供A「新シリーズの忍者ソード買ったぜー!」
子供B「あ、いいなぁ!」
子供C「光るだけじゃなく、変形もするんだろ、それ!?」
ワイワイ…
忍者「――むむ!?」
忍者「ちょっと見せて欲しいでござる!」シュババババッ
子供A「わっ!?」
子供B「なんなの、お兄さん!?」
忍者「拙者、忍者ソードの愛好家でござるよ!」
女「…………」
子供A「新シリーズの忍者ソード買ったぜー!」
子供B「あ、いいなぁ!」
子供C「光るだけじゃなく、変形もするんだろ、それ!?」
ワイワイ…
忍者「――むむ!?」
忍者「ちょっと見せて欲しいでござる!」シュババババッ
子供A「わっ!?」
子供B「なんなの、お兄さん!?」
忍者「拙者、忍者ソードの愛好家でござるよ!」
女「…………」
66:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/01/23(水) 22:59:14.970 :ED0UVM3J0.net
忍者「おおっ、これはすごい! 変形するでござる!」ジャキーンッ
子供A「でしょでしょ!」
子供B「お兄さんの刀の握り方、本物の忍者っぽくてかっけー!」
忍者「当然! 拙者、本物でござるからな!」
ワイワイ… キャッキャッ…
女「まったく、連れをすっぽかして忍者ごっこしてるんじゃないっての……」
女(でも、この忍者と付き合ってたら、笑顔を忘れることはなさそうかな)クスッ
―おわり―
忍者「おおっ、これはすごい! 変形するでござる!」ジャキーンッ
子供A「でしょでしょ!」
子供B「お兄さんの刀の握り方、本物の忍者っぽくてかっけー!」
忍者「当然! 拙者、本物でござるからな!」
ワイワイ… キャッキャッ…
女「まったく、連れをすっぽかして忍者ごっこしてるんじゃないっての……」
女(でも、この忍者と付き合ってたら、笑顔を忘れることはなさそうかな)クスッ
―おわり―
コメント
女「なんで全裸なのよ!?」
忍者「いや…先制して動けないと石化や麻痺で倒されることが多いでござるし…」