梨子「いいわよ。じゃあ、早速」

ルビィ「早速」

梨子「ん～ルビィちゃんはっと…もしかして…最近身近な誰かと喧嘩した？」

ルビィ「えっと…してないです」

梨子「そっか。うん。なんか…恋愛で悩んでたり…」

ルビィ「特に…一応スクールアイドルだし…」

梨子「そうよね。今、将来の事について迷ってる？」

ルビィ「今は目の前の事に集中してるから」

花丸「ラブライブ優勝だよね？」

ルビィ「うん」

梨子「そう…。おかしいわね。本当に何も迷ってない？」

ルビィ「うん。嘘なんかついてないよ？」

梨子「いや…別に疑ってるって訳ではないのよ？悩みがない事はいい事だしね。ただ…出てるから」

花丸「って事はその占いはあてにならないって事？」

梨子「でも…私の時は結構当たったし」

花丸「たまたまじゃなくて？」

梨子「そうなのかぁ」

ルビィ「ごめんなさい。ルビィが…」

梨子「ル、ルビィちゃんが悪い訳ではないのよ？」

ルビィ「でも…」

梨子「いや…本当にね」

ルビィ「あの…でも…まだ…他に何か」

梨子「他に？そうね…あっ！最近何か失くしたりしてない？」

ルビィ「あっ！しました！大事なキーホルダーを失くしました！」

梨子「本当！！！」

ルビィ「はい！」

梨子「良かったぁ。当たって良かったわ」

ルビィ「私も当たって嬉しいよ」

花丸「大事な物を失くしたのに喜んでいいの？ルビィちゃん？」

ルビィ「それで何か解決方法とかあるの？」

梨子「ええ。ちょっと待ってね。えっと…うん。安心して！失くした物は大切な家族が見つけて来てくれるって」

ルビィ「本当？もしかしてお姉ちゃんかな？」

梨子「そうね。きっとダイヤさんが見つけて来てくれるわ」

花丸「良かったね。ルビィちゃん」

ルビィ「うん」

ガラガラ

善子「お疲れ～」

花丸「あっ、善子ちゃん」

善子「ヨハネよ！！って何してるの？」

ルビィ「えっとね」

善子「あっ！そう言えば。このキーホルダー拾ったんだけどルビィのじゃなかった？」

ルビィ「え？」

梨子「え？」

善子「そうよね？これ、ルビィのよね？」

ルビィ「うん…ありがと…」

梨子「ダイヤさんじゃなかった…」

善子「は？」

花丸「善子ちゃんは占い否定派だったずら」

善子「え？何よ？占いって？占いの話してるの？それだったら私が占ってあげてもいいけど？」

花丸「そうじゃなくて。梨子ちゃんの占いを善子ちゃんが全部台無しにしたずら」

善子「リリーが占い？」

梨子「え？ええ…」

善子「そうなの？ついにリリーも…ってそのリリーの持ってる占いの本…」

梨子「な、何？」

善子「その占いの本を書いた先生。確か詐欺で捕まったはずだけど」

梨子「あっ…そうなんだ…」

善子「うん」

梨子「…」

ルビィ「えっと…」

善子「え？」

花丸「この空気どうするずら？」

善子「そんな事言われても」

梨子「本当…ね？どうすればいいんだろう」

善子「えっと…占ってあげようか？」

梨子「当分は…占いはいいわ」

「抗議」

穂乃果「あ～最悪だよ」

にこ「なんでにこがこんな目に合わなきゃいけないのよ」

凛「凛、もう足が痺れて来たにゃ」

穂乃果「そりゃあさ？穂乃果達も悪いよ？おふざけが過ぎたかもしれないよ？でもさ…何も没収する事ないよね？こうして反省してるんだし」

にこ「本当よ。海未の絵里なんの権限があるのよ？」

穂乃果「そうだ！そうだ！海未ちゃんは厳し過ぎる！」

にこ「そうよ！海未と絵里は真面目過ぎるのよ。よしっ！抗議しにいきましょう！抗議して返して貰いましょう！」

穂乃果「うん。そうしよう。それがいいよ」

にこ「そうと決まったら早速いきましょう！自由を勝ち取りに！」

穂乃果「おー！」

凛「二人とも気を付けてね！」

穂乃果「うん。ありがとう凛ちゃん！」

凛「うん」

にこ「いや…ちょっと待って」

穂乃果「どうしたの？早く行こうよ」

にこ「凛！あんた行かないの？」

凛「え？うん。凛はここで反省してるよ」

にこ「気を付けてねって。何自然と見送ってるのよ」

凛「だって…」

にこ「抗議しに行くって皆んなで盛り上がってたじゃない！なのに何？何しれっと見送ってんのよ！！」

凛「だって…抗議しに行って怒られるの嫌だし」

穂乃果「確かに。怒られるのは嫌だ」

にこ「いや…それは嫌だけど。ずっと返して貰えないかもよ？」

凛「そうだけど。悪いの凛達だし。ちゃんと反省した方がいいと思います」

にこ「え？何？じゃああれよ？抗議しに行って返して貰ってもあんたの分は知らないからね？」

凛「え？それは凛の分も返して貰ってよ」

にこ「なんでよ。それはズルいじゃない。だったら一緒に来なさいよ」

凛「それはいいよ。凛ここで反省してるよ」

にこ「だったらあんたの分は知らない」

凛「え～」

にこ「当たり前じゃない。どうして私と穂乃果だけリスクを負わなきゃいけないのよ」

穂乃果「待ってにこちゃん」

にこ「何よ？」

穂乃果「穂乃果もやっぱりちゃんとここで反省するよ」

にこ「はあ？」

穂乃果「やっぱり悪い事したら反省しなきゃいけないし」

にこ「それはそうだけど」

穂乃果「という事でにこちゃん頑張ってね」

にこ「頑張ってじゃないわよ！！！あんたは来なさいよ」

穂乃果「いや。やめとくよ」

にこ「なんでよ！来なさいって」

穂乃果「ここでにこちゃんの健闘を祈ってるよ。ファイトだよ」

凛「にこちゃん頑張るにゃ」

にこ「来なさいよ。これじゃあ返して貰っても怒られてもにこだけが損じゃない」

凛「別に…凛は悪いと思ってるからここで反省するだけだし。損とか言われても」

にこ「それは…」

穂乃果「穂乃果も」

にこ「あんたは絶対に嘘よ」

穂乃果「なんで？」

にこ「だってあんたはにこと凛のやりとりを聞いて行くのやめたじゃない」

穂乃果「うん。凛ちゃんを見て穂乃果も反省しなきゃなって思ったんだよ」

にこ「嘘つきなさいよ」

穂乃果「信用ないなぁ」

凛「も～にこちゃん一人で行って来なよ。ここで騒いでたら凛達まで怒られちゃうにゃ」

にこ「嫌よ。いいからあんた達も来なさいよ」

凛「やだってば」

にこ「もう…。ホントなんなのよ」

凛「何で真面目に反省してるのに怒られなきゃいけないのさ。怒られるべきはにこちゃんなのに」

にこ「私達運命共同体じゃない。もうさ…同じことして怒られたんだから一緒に行こうよ。ね？」

凛「い～や～にゃ～」

穂乃果「穂乃果も！」

にこ「あんたは強制よ」

穂乃果「ええ？」

凛「凛は強制じゃないからやめとくよ」

にこ「じゃあ強制よ」

凛「何でにこちゃんにそんな権限があるの？」

穂乃果「そうだそうだ」

にこ「それはあれよ……」

凛「何もないんじゃん」

穂乃果「ね？」

にこ「くっ…」

凛「も～騒いでたら怒られるから早く行って来なよ。それでついでに凛の分も返して貰って来てよ」

穂乃果「穂乃果の分もね」

にこ「だから一人で行くならあんたの分は知らないから」

凛「にこちゃんはケチだにゃ」

にこ「はあ？」

凛「あっ…」

にこ「なによ？」

海未「何を騒いでいるのですか？」

「感想」

せつ菜「歩夢さん、歩夢さん」

歩夢「ん？どうしたの？」

せつ菜「どうでした？」

歩夢「えっと…何だっけ？」

せつ菜「先週お貸しした漫画です」

歩夢「え？あ～…」

せつ菜「面白かったですか？」

歩夢「あっ…うん。面白かったよ」

せつ菜「本当ですか！？嬉しいです。ファンが増えてくれて」

歩夢「あはは…そっか」

せつ菜「どこが？どこが良かったですか？」

歩夢「えっと…あの…ほら？最終話とか凄い感動的だったよね」

せつ菜「え？」

歩夢「え？」

せつ菜「あの…」

歩夢「あっ、あ～。感動的って言うよりもワクワクの方が勝ってたかな？」

せつ菜「えっと…最終話ですか？最終話はあの…」

歩夢「え？最終話は無かったっけ？」

せつ菜「はい…」

歩夢「あっ、そっか。あ～あれだ！続きが気になっちゃってさ～。電子書籍でダウンロードしたんだった」

せつ菜「ダウンロード…ですか？」

歩夢「うん。そうそう。ダウンロード」

せつ菜「そ、そうですか」

かすみ「あっ！居た！せつ菜先輩～」

せつ菜「かすみさん」

かすみ「あれ？歩夢先輩も…何してるんですか？」

歩夢「こないだせつ菜ちゃんに漫画を借りてね。その話を」

かすみ「それってあれですか？せつ菜先輩が無理矢理私におススメして来た例の漫画ですか？」

せつ菜「は、はい」

歩夢「無理矢理って…」

かすみ「だって本当ですもん。まあ…面白かったですけど」

せつ菜「そうでしょう？面白いですよね！！」

かすみ「うわっ！？急にテンションが上がりますね」

歩夢「本当に好きなんだね。それで、かすみちゃんは何か用事があったんじゃないの？」

かすみ「あっ！そうです！その漫画の話なんですけど。新刊出ました？別にあれですよ…まあ…ここまで来たら最後まで読みたいじゃないですか？」

せつ菜「分かります！！！気になってしまいますよね。けど…まだ新刊は出てないんですよ」

かすみ「そうですか」

せつ菜「発売したら持って来ますね」

かすみ「はい」

歩夢「あの…ちょっといい？」

かすみ「なんですか？」

歩夢「いや…かすみちゃんじゃなくて」

せつ菜「私ですか？」

歩夢「あの…さ。連載中なの？」

せつ菜「え？あっ…あの…はい」

歩夢「あっ…そうなんだ」

せつ菜「はい…」

歩夢「じゃあ…気が付いた？読んでないなって…」

せつ菜「えっと…はい…」

歩夢「そっかぁ」

せつ菜「……」

かすみ「え？なんですか？」

歩夢「あの…違うんだよ？先週忙しくて…」

せつ菜「いえ…あの…そうですよね。すいません。気を遣わせてしまって」

歩夢「いや、謝るのは私の方で。あのね、本当今日読もうと思ってたんだよ。本当にね」

せつ菜「そ、そうだったんですね」

歩夢「うん」

かすみ「え？なんですか？もしかして…歩夢先輩はせつ菜先輩に借りた漫画を読んでないのに読んだって嘘ついて話を合わせてたんですか？」

歩夢「あっ…ははは…あの～」

かすみ「嘘ついたって事ですよね？サイテーじゃないですか」

歩夢「その…」

せつ菜「かすみさん。言い過ぎじゃ」

歩夢「違くてね。読もうと思ったんだけど時間がなくて」

せつ菜「そうですよね。忙しいですもんね」

かすみ「忙しいって…何があったんですか？」

歩夢「え？それは…」

かすみ「本当に忙しかったんですか？」

歩夢「本当は…忙しかったよ…」

かすみ「何してたんですか？」

歩夢「それは…」

かすみ「やっぱり嘘じゃないですか」

歩夢「うっ…」

せつ菜「や、やめましょう。かすみさん」

かすみ「まあいいですけど。じゃあ、せつ菜先輩。続きが出たら教えて下さいね。も～かすみん今回の章で主人公の師匠の生死が気になって気になって」

せつ菜「そうですよね！気になりますよね！まさか急にあんな展開になるなんて」

かすみ「ですね～。しかも～」

歩夢「あの～かすみちゃん？」

かすみ「何ですか？」

歩夢「ネタバレは…やめて欲しいな」

かすみ「はい？」

歩夢「いや…だからさ。私まだ読んでないからね。ネタバレになっちゃうし」

かすみ「だって、読むんですか？」

歩夢「読むよ！読むに決まってるでしょ！」

かすみ「本当ですか？」

歩夢「絶対に読むよ。何年かけてでも読むよ」

かすみ「何年もかけるのはどうなんですかね？」

せつ菜「あの…無理しなくても…」

歩夢「無理なんかじゃないよ。本当に読む気はあるの」

かすみ「だったらさっさと読めば良かったのに。なんでかすみんが無駄に責められなきゃいけなかったのかなぁ」

歩夢「なんなら今から帰ってもう読むよ」

せつ菜「れ、練習がありますから」

歩夢「本当にそれくらいの気持ちだから。とりあえず！ネタバレはしないで！」

かすみ「まあ、分かりましたけど」

せつ菜「気をつけます」

歩夢「よろしく！」

愛「おーい！歩夢ー！せっつー！あと…かすかす！」

かすみ「かすみんです！果林先輩みたいな事言わないで下さい」

愛「あはは。あっ！そう言えば！せっつーがオススメしてくれた漫画！来週で打ち切りだってね～。面白かったのに残念だね」

歩夢「えっ！？打ち切り！！？」

せつ菜「そんな…」

「先輩」

真姫「全く。穂乃果もそそっかしいんだから」

ガラガラ

真姫「ごめんください」

雪穂「あっ、真姫さん。いらっしゃい。今日はどうしたんですか？」

真姫「雪穂ちゃん。あの…穂乃果いる？」

雪穂「ですよね！ちょっと待ってて下さい。今呼んできます」

穂乃果ーーーー！！！

うわぁ～ん。どうして私ばっかりが怒られなきゃいけないのさ～。

おねーちゃん。お客さんだよ～。

バタバタバタ

穂乃果「ヒック。真姫ちゃん、どうしたの？」

真姫「どうしたのはこっちのセリフなんだけど」

穂乃果「何が？」

真姫「その顔どうしたのよ？」

穂乃果「顔？」

真姫「思いっきり泣き腫らしてるじゃない」

穂乃果「あ～グスッ。映画見てたら泣けてきちゃってさ」

真姫「本当？」

穂乃果「本当、本当～。グスッ」

真姫「そう。ならいいけど」

雪穂ーーー？ちょっといいーーー？

うーーーん。待ってーーー。

穂乃果「……下までよく聞こえるんだね。私ん家」

真姫「そ、そうね」

穂乃果「もしかして…聞こえてた？私の声？」

真姫「え？」

穂乃果「き、聞こえてたんだ…」カァァァァ

真姫「いや…その…」

穂乃果「だったら先に言ってよぉぉ」

真姫「だって…」

穂乃果「もう…かっこ悪いよぉ～。真姫ちゃんより歳上なのにさぁ」

真姫「だ、大丈夫よ。そんなにイメージ変わらないし」

穂乃果「フォローになってないよぉ。全然フォローになってないってばぁぁぁ」

真姫「ちょっと声大きい。外に聞こえるわよ」

穂乃果「だって」

真姫「ったく。何やってんだか」

穂乃果「何もしてないよ」

真姫「もう誤魔化すのは無理だから」

穂乃果「どんなに頑張っても？」

真姫「頑張ってもよ」

穂乃果「明日学校で言う？」

真姫「言わないわよ」

穂乃果「本当？」

真姫「本当よ」

穂乃果「約束する？」

真姫「約束するわよ」

穂乃果「嘘ついたら針千本飲ますよ？」

真姫「それは飲まないけど」

穂乃果「やっぱり言うんだ…」

真姫「言わないから。わかったわよ。嘘ついたら針千本でも拳骨一万回でもなんでもいいわよ」

穂乃果「真姫ちゃんは大人だねぇ。ぐすん」

真姫「穂乃果が子供っぽ過ぎるのよ」

穂乃果「やっぱり子供っぽいって思ってるんだ」

真姫「うわっ。めんどくさっ」

穂乃果「私の事子供っぽいって思ってんだ。絶対にそうだ」

真姫「も～思ってないから」

穂乃果「絶対？」

真姫「絶対」

穂乃果「そうかぁ」

真姫「やっぱり子供っぽい」

穂乃果「それで？真姫ちゃんは何をしに来たの？」

真姫「ああ…穂乃果、部室に何か忘れてったでしょ？これ」

穂乃果「え？あっ！部室にあったの？」

真姫「な、何よ？」

穂乃果「これ探してたんだよぉ～。良かったぁ。真姫ちゃんは救世主だよぉ。頼りになるなぁ。おかあさーーーーん。あったよぉぉ」

真姫「やっぱり子供っぽい…」

真姫「

完