ちひろ「……千秋さんですか？」

P「ああ。さっきの雪美の写真を見たらしくな……」

prrrrr

P「ってまたか……」

P『はい』

千秋『ねえ、仕事に集中できないんだけど、体調不良にしてそっちに戻っていいかｓ

ﾋﾟｯ

ちひろ「……なんて？」

P「なんでもないですよ」

prrrrr

P『仕事しないと写真見せないぞ』ﾋﾟｯ

ちひろ「うわぁ」

――数時間後

ｶﾞﾁｬ

千秋「プロデューサー、仕事をきっちり終わらせてきたわ」

P「お疲れ様」

千秋「……あれ、ちひろさんは？」

P「逃げた」

千秋「逃げた、て」

千秋「それで、写真は？」

P「ああ、もう準備してあるよ。って言ってもPCのデータだけど。はい」ｶﾁ


【ファンタジックエアー】佐城雪美（特訓後）



千秋「ああああぁぁぁぁぁ！！！！」

P「いきなり叫ぶな！」

千秋「だって、こんなの、良さの塊じゃない！　尊い！」

P「そんな限界オタクみたいなこと言うな」

千秋「だって、これ……ああぁぁぁぁぁぁ……可愛すぎる……」

P「モニターに張り付くな。……一応お嬢様なんだよな、千秋」

千秋「今の私はただの雪美のファンよ」

P「違いねえ」

千秋「……はぁ」

P「落ち着いたか？」

千秋「ええ……」

P「じゃあ感想をどうぞ」

千秋「ヤバい」

P「語彙力帰ってこい」

千秋「いい？　私がこんな語彙力無くしてるのは、あなたがいきなり魔女っ子の雪美さんの写真を見せるからよ。もっと段階を踏みなさいよ」

P「ああ……こっちの写真から先に見せればよかったな」ｶﾁ


【ファンタジックエアー】佐城雪美（特訓前）



千秋「はぁ……やっぱり雪美さんの私服って、どれもこれも上品よね」

P「ああ。この服は……ってこの服だけじゃないけど、雪美の服は可愛らしさと大人っぽさが丁度いいんだよな」

千秋「あと、このシャボン玉……？　なんていうんだっけ、これ……ええと……」

P「俺のところでは『バルーン風船』とか『ビニール風船』とか呼ばれてたな」

千秋「小さい子が膨らませてバレーみたいにして遊ぶアレよね？　雪美さんが持つと、どうしてこんな絵になるのかしら」

P「……さて、じゃあ本題に移るか」ｶﾁ


【ファンタジックエアー】佐城雪美（特訓後）
（画像URL省略）


千秋「……やっぱり何回見てもダメ。心臓の鼓動が高まるのが止まらないわ」

P「もっとよく見て語彙を紡いでくれ」

千秋「…………うっ！」

P「直視しすぎて心臓の鼓動が止まったか……。ええと……こういうときは……」ｶﾁｯ


雪美『あ・い・の・はーなで　せかーいじゅう　かざりつけまーしょおー♪』


千秋「何その音源！？」ｶﾞﾊﾞｯ

P「休憩時間に雪美がラヴィアンローズを歌っていたのをこっそり録音したものだが」

千秋「ちょっと、死体蹴りよそれ。何考えてるの」

P「ほら、電気ショックって心臓が動いてるときに食らったら心臓止まるけど、心臓が止まっているときに食らったら心臓動くだろ。あんな感じで生き返るかなと」

千秋「確かに生き返ったけど……やっぱその音源は反則よ。私が責任持って没収して管理するわ」

P「データだから没収も何もないだろ」

千秋「……やっと落ち着いてきたわ。ええと……なんというか、これ、あれよね」

P「何だ？」

千秋「『顧客の求めていた魔女っ子佐城雪美』そのものじゃない」

P「それは俺も思った。こう、雪美ならではのこの衣装なんだよな。このくらいの年齢の子の魔女っ子衣装って、千佳みたいに日アサのアニメに出てきそうな可愛いイメージがあるんだけど……」


参考画像
横山千佳（初期N・特訓後）



P「そっちの衣装も可愛いと思うが、雪美の場合は……」

千秋「こういう可愛い系じゃないのよね。布地が多くて落ち着いていて、服の模様も相まって、"魔女っ子"というより"魔女"みたいなコンセプトなのよね。これが雪美さんには合っているわ。衣装担当さん、分かってるわ」

P「もうなんでこんなにピッタリ来るんだろうな」

千秋「しかも肩と太ももが見えていてバランスが良い……って肩なんで出てるのよ！？　えー……こうやって色気を出すの？　小学生で？」

P「フェチ的なものを感じるよなこれ」

千秋「やっぱり雪美さんって肌も綺麗よね」

千秋「そしてこの表情！　ベストショット！　ビバ、カメラマン！」

P「ビバって……」

千秋「雪美ってどうしてこういうアンニュイな表情が似合うんでしょうね。最初の宣材写真といい……」


参考画像
佐城雪美（初期R・特訓前）



千秋「本当にカメラマンさん分かってるわぁ……」

P「もちろんこっちには微笑んだときの写真とかもあるんだけどな」ｶﾁ

千秋「……微笑んだ表情も素敵よね。ああ……」

P「ガチ恋勢みたいな声を出すな」

千秋「やっぱり、こう……目が綺麗よね。目の色と首飾りの色がマッチしていて……」

P「本当に雪美ピッタリの衣装だよな……」

千秋「愛おしすぎる」

ｶﾞﾁｬ

雪美「ただいま……プロデューサー……」

千秋「！！？？？？」

P「おかえり雪美……って、衣装、そのまま着てきたのか？」

雪美「うん……この服……気に入った……から……。千秋、どう……？」

千秋「……生で見ると、最高……」

雪美「よかった……ふふっ……千秋と、久々におしゃべりした……気がする……」

千秋「あああぁぁぁぁっっ！！！！！」ﾊﾞﾀｯ

P「千秋がまた倒れた！　またこれを流さないと……」ｶﾁｯ


雪美『あ・い・の・はーなで　せかーいじゅう……』


雪美「ぷ、プロデューサー……！？　それ、なんで……！！」

千秋「ああぁぁ！！！　死んでられないわ！！」

P「雪美すまん！　千秋のためだと思って……」

雪美「それ、だめ……！！」


このあと滅茶苦茶雪美に怒られた


おしまい

魔導雪美が可愛すぎて脳内の雪美ガチ勢千秋さんが喋り止まなかったのでついSS書きました。

あえてカード中の台詞とか全く触れなかったけど台詞も尊いのでこれを読んだ方は是非ファンタジックエアー佐城雪美を手に入れて台詞見てください。