1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/04/02(火) 15:29:09.92 :LidnMz5D0
ここは練習場
渋谷凛がクルクルと回るように、ダンスを踊っていた。
「お、なんだ。凛、ダンスの練習をしていたのか?」
渋谷凛はふと、踊るのを止めて、俺を見る。
「うん。そうだけど」
なんだ、凛以外には他に誰もいないのか?
「こんなところに、どうしたの。プロデューサー」
「あ、いや。たまにはアイドル達のレッスン状況でもみようと思ってな。
今日はここでダンスの練習をすると聞いたから、見に来たんだ」
「そうだったんだ。でも、レッスンならもう終わったよ」
「そうなのか?」
なんだ、凛。居残り練習か?
ここは練習場
渋谷凛がクルクルと回るように、ダンスを踊っていた。
「お、なんだ。凛、ダンスの練習をしていたのか?」
渋谷凛はふと、踊るのを止めて、俺を見る。
「うん。そうだけど」
なんだ、凛以外には他に誰もいないのか?
「こんなところに、どうしたの。プロデューサー」
「あ、いや。たまにはアイドル達のレッスン状況でもみようと思ってな。
今日はここでダンスの練習をすると聞いたから、見に来たんだ」
「そうだったんだ。でも、レッスンならもう終わったよ」
「そうなのか?」
なんだ、凛。居残り練習か?
2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/04/02(火) 15:33:16.44 :LidnMz5D0
「つい1時間前くらいに皆帰ったから、私しかいない」
「そうか。悪いな。邪魔になったか」
「いや、べつに、邪魔にはなってないよ」
渋谷凛はまた、鏡を見ながらクルクルとダンスを踊り始める。
「それ、今度のライブのダンスだな」
「そうだよ」
渋谷凛は回りながら応える。
そうか、
せっかく来たんだからな
俺はポンも、手を叩いた
「よし、なら俺がダンスを見るよ」
「えっ?」
「つい1時間前くらいに皆帰ったから、私しかいない」
「そうか。悪いな。邪魔になったか」
「いや、べつに、邪魔にはなってないよ」
渋谷凛はまた、鏡を見ながらクルクルとダンスを踊り始める。
「それ、今度のライブのダンスだな」
「そうだよ」
渋谷凛は回りながら応える。
そうか、
せっかく来たんだからな
俺はポンも、手を叩いた
「よし、なら俺がダンスを見るよ」
「えっ?」
3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/04/02(火) 15:37:24.21 :LidnMz5D0
「プロデューサー。仕事の方は大丈夫なの?」
「せっかく来たんだ!
アイドルが頑張って練習してるのに、指導しないわけにはいかないだろう」
「そう。なら、よろしく」
「よしきた!」
渋谷凛はクルクルとダンスを踊って、言う
「この回るところが難しいんだけど」
「そうだな、確かに難しいポイントではある。
よし、ならそこを見るから練習しよう!」
俺は何度も何度も、そのダンスを見て、
渋谷凛も、できたり、できなかったり、何度も踊り続けた。
「プロデューサー。仕事の方は大丈夫なの?」
「せっかく来たんだ!
アイドルが頑張って練習してるのに、指導しないわけにはいかないだろう」
「そう。なら、よろしく」
「よしきた!」
渋谷凛はクルクルとダンスを踊って、言う
「この回るところが難しいんだけど」
「そうだな、確かに難しいポイントではある。
よし、ならそこを見るから練習しよう!」
俺は何度も何度も、そのダンスを見て、
渋谷凛も、できたり、できなかったり、何度も踊り続けた。
4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/04/02(火) 15:43:47.02 :LidnMz5D0
「ちょっと、疲れた」
渋谷凛は、少し息を荒くして、ポンッと座った
「そうだな。練習後だし、結構踊ったからな。休もう」
「喉乾いたな」
渋谷凛は水筒を手に持って、ごくっと飲んだ。
「……」
渋谷凛は、その後もじっと黙ったまま、少し悩んだような顔をする。
「どうしたんだ?」
「ちょっと、疲れた」
渋谷凛は、少し息を荒くして、ポンッと座った
「そうだな。練習後だし、結構踊ったからな。休もう」
「喉乾いたな」
渋谷凛は水筒を手に持って、ごくっと飲んだ。
「……」
渋谷凛は、その後もじっと黙ったまま、少し悩んだような顔をする。
「どうしたんだ?」
5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/04/02(火) 15:47:06.92 :LidnMz5D0
渋谷凛は言った。
「今日はわざわざダンスに付き合わせちゃって、ごめんなさい」
ん、どうしたんだ、凛。
「わたし、あまりダンス上手じゃないから、こうして練習していないと、ダメだから」
凛の水筒を持つ手が震える
「…なんかあったのか?」
渋谷凛は言った。
「今日はわざわざダンスに付き合わせちゃって、ごめんなさい」
ん、どうしたんだ、凛。
「わたし、あまりダンス上手じゃないから、こうして練習していないと、ダメだから」
凛の水筒を持つ手が震える
「…なんかあったのか?」
6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/04/02(火) 15:56:20.39 :LidnMz5D0
「私は、これと言った特技もないし。ダンスだって、あまり上手に踊れない。
だから、たまに、私、アイドルとしてどうすればいいのか、分からなくなることがある」
「はっ…」
俺は拳を握った。
「大丈夫だ凛!
凛はすごい武器を持ってる。
まだ未熟なところもあるかもしれないけど、気にするな。
このダンスも、今練習して少しずつ良くなってる。
次のライブに向けて、がんばるんだ!」
「プロデューサー…」
凛の、水筒を持つ手がピタリと止まり、凛は俺を見た。
「私は、これと言った特技もないし。ダンスだって、あまり上手に踊れない。
だから、たまに、私、アイドルとしてどうすればいいのか、分からなくなることがある」
「はっ…」
俺は拳を握った。
「大丈夫だ凛!
凛はすごい武器を持ってる。
まだ未熟なところもあるかもしれないけど、気にするな。
このダンスも、今練習して少しずつ良くなってる。
次のライブに向けて、がんばるんだ!」
「プロデューサー…」
凛の、水筒を持つ手がピタリと止まり、凛は俺を見た。
7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/04/02(火) 16:04:10.45 :LidnMz5D0
「うん、がんばる!
ありがとう、プロデューサー。
なんか、元気出た!」
凛は少し笑顔の混じった表情で、頷く。
「今日はもう遅いから帰ろうか。
明日も練習あるんだろ。今日はしっかり休むんだぞ」
「そうだね…たしかに、長居し過ぎちゃったかも」
じゃ、私帰るね。
と、鞄を持つ凛に、俺は、そうだ、と手を叩く
「どうしたの?」
「うん、がんばる!
ありがとう、プロデューサー。
なんか、元気出た!」
凛は少し笑顔の混じった表情で、頷く。
「今日はもう遅いから帰ろうか。
明日も練習あるんだろ。今日はしっかり休むんだぞ」
「そうだね…たしかに、長居し過ぎちゃったかも」
じゃ、私帰るね。
と、鞄を持つ凛に、俺は、そうだ、と手を叩く
「どうしたの?」
8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/04/02(火) 16:08:00.69 :LidnMz5D0
「凛、せっかく、今日は頑張ったんだ」
何か飲みもの買ってやる」
すぐ近くのスーパーで、俺はあるジュースを手に取る。
「凛、野菜ジュースは好きか?」
「え、まあ好きだけど」
「じゃあアップルジュースと、野菜ジュースを買ってやる。
帰ってからでも飲むか」
「うん」
凛は頷いた。
「ありがとう。プロデューサー」
「凛、せっかく、今日は頑張ったんだ」
何か飲みもの買ってやる」
すぐ近くのスーパーで、俺はあるジュースを手に取る。
「凛、野菜ジュースは好きか?」
「え、まあ好きだけど」
「じゃあアップルジュースと、野菜ジュースを買ってやる。
帰ってからでも飲むか」
「うん」
凛は頷いた。
「ありがとう。プロデューサー」
9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/04/02(火) 16:08:39.21 :LidnMz5D0
完
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