サーバル「すっごーい！　今日もキュルルちゃんのおうち探そうね！」

カラカル「なにがすごいのよ？…はぁ…」

キュルル「！」ｷｭﾙﾙﾙﾙ

キュルル「カ、カラカルぅ……」

カラカル「は、はぁー？　またぁ？」

キュルル「今度は口で……」　

カラカル「調子に乗らない！」

カラカル「うっ…ゲホッゲホッ」

キュルル「ご、ごめん……カラカル、大丈夫？」

カラカル「平気よ……でも、どんだけ出すのよ。
アンタ、今日もう9回目よ……たくっ」

サーバル「二人共何してるのー？」

キュルル＆カラカル「！」

カラカル「こ、これは……」

サーバル「すっごーい！　カラカルの口にはクラゲが住んでるんだね！」

カラカル「ち、ちがうわよ！」

キュルル「！」ｷｭﾙﾙﾙﾙ

カラカル「！」

カラカル「（ちょ、ちょっとキュルル！　数秒前に出したばっかじゃない！）」ﾎﾞｿｯ

キュルル「（だ、だってサーバル見てたらなんか）」ﾑｸﾑｸﾑｸｯ

カラカル「（はぁ！？）」

サーバル「二人共ぴったりくっついてるね！　仲良しだね」

カラカル「当然でしょっ！」

キュルル「ハァハァハァハァ」ｷｭﾙﾙﾙﾙ

カラカル「（ちょ、ちょっと……息遣いが彼岸島じゃない？）」

キュルル「（ご、ゴメン……でも）」

サーバル「なんかキュルルちゃんにカラカルが後ろから覆いかぶさってるみたいだね！」

カラカル「に、二人羽織っていうのよ！　リリンが生んだ文化の極みよ！」

サーバル「すっごーい！」

カラカル「（とりあえず手でしてあげるから……とっとと出しなさい）」

ｼｭｼｭｼｭ！

キュルル「あっ……」

サーバル「キュルルちゃん、どうしたのー？」

キュルル「な、なんでもない……っ」

カラカル「（ほら、とっとと出しなさいよ！）」ｼｭｼｭｼｭ

キュルル「うっ！」ﾋﾟｭﾙﾙ！！！！！

ﾄﾞﾊﾞｧ！！！
　
サーバル「う”っ！」

カラカル「ちょ、ちょっとぉ！　ズボン突き破ってサーバルにかかったじゃない！」

キュルル「ご、ごめん……サーバル」

カラカル「謝る相手が違うわよ！」ｷﾞｽｯ

キュルル「え？　それってどういう……」

カラカル「な、なんでもないっ」ﾌﾟｲｯ

ｽﾞｶﾞｧｧｧｧｱｱﾝ！！

セルリアン「――」

カラカル「てっ、デカいセルリアンじゃない」

キュルル「それより、カラカル……」ｽﾘｽﾘ

カラカル「こんなときに盛ってるんじゃないわよ！！」

カラカル「いい加減、一人ですること覚えなさいよ！　たくっ……！」

キュルル「一人で……？」

カラカル「そうよ」

キュルル「……カラカル」ｼｭｼｭｼｭ

カラカル「ほ、本人の前でオカズにしない！///」

キュルル「カラカル…カラカル…」ｼｭｼｭｼｭ…ｼｭｰ…！

カラカル「（ま、摩擦熱で……！　キュルルのおちんちんから、火が…！？）」

キュルル「カラカル！　カラカル！　ゔぅあああああああッ！！！」

ｼｭｼｭｼｭ！　ﾎﾞｫｫｵｵｵｵｵ！

カラカル「キュルルのおちんちんを擦る摩擦熱で……！？」

セルリアン「」ﾌﾟｽﾌﾟｽ…！

カラカル「し、しかもセルリアンを焼き尽くしたわ！」

サーバル「すっごーい！」ｷﾞｭｯ

キュルル「サ、サーバル」ﾑｸﾑｸﾑｸｯ

カラカル「……はぁ？」ｷﾞｽｯ

サーバル「Zz……」

キュルル「カ、カラカル……」

カラカル「なによ？」ｼｭｼｭｼｭ

キュルル「な、なんかいつもより激しくない？」

カラカル「べっつに。サーバルのこと気にしてるんだし、あたしのコキコキなんてヨユウーで耐えられるでしょ？」ｼｭｼｭｼｭ

キュルル「そ、そんな……」ｷｭﾙﾙﾙﾙ

キュルル「あ、ああっ！」ｷｭﾙﾙﾙﾙ

ﾌﾜｯ…！

カラカル「！」

カラカル「ジャ、ジャパリモノレールが浮いたわ！？　何したのよ！？　アンタ！」

キュルル「そ、そんなの知らないよぉ。……あっ」

カラカル「ま、まさか……摩擦電気で磁気を起こしたっていうの…！　こ、こいつ」ｼｭｼｭｼｭ

キュルル「ああっ！　カラカルぅ！」

ジャパリモノレール「」ﾌﾜｯ…！

かばんさん「危ないところだったね。アレはビーストっていって……」

キュルル「！」ｷｭﾙﾙﾙﾙ

カラカル「……」

キュルル「かばん、さん……オトナの、お姉さん……」ﾎﾞｿｯ

カラカル「はぁ？」ﾎﾞｿｯ

ｼｭｼｭｼｭ

サーバル「カラカルとキュルルちゃん、本当に仲いいね！　また二人羽織してるね！」

カラカル「ま、まぁね」ｼｭｼｭｼｭ

キュルル「ひ、ひいい……！」

ジャパリバス「」ﾌﾜｯ…！

ジャパリバスセルリアン「ｺﾞｫｵｵｵｵ！」

カラカル「くっ！　こいつ手強いわね！」

サーバル「ま、まさかバスがてきになるなんて……！」

カラカル「ばすてきとはこのことね！」

サーバル「うっまーい！」

カラカル「うまくないわよ！」ｷﾞｽｯ

？？「二人共！　助けにきたよ！」

キュルル「サーバル！　あとカラカル！」

カラカル「はぁ？　あとってなによ？　あとって」ｷﾞｽｯ

カラカル「あたしはついでなわけ？」ｼｭｼｭｼｭ

キュルル「あ、ああっ！　そういうつもりじゃ……」

カラカル「じゃあ、どういうつもりよ！」ｼｭｼｭｼｭ

キュルル「し、親しみを込めて…！」

カラカル「信じらんない！」ｼｭｼｭｼｭ

サーバル「すっごーい！　またカラカルとキュルルちゃん二人羽織してるね！　仲いいね！」

キュルル「うっ……」ｷｭﾙﾙﾙﾙ

ｼｭﾜｧｧｧｱｱｱ！！

博士「バ、バスセルリアンが凍りついたのです！」

助手「お、おちんちんから冷気を放ったのです…！！」

かばんさん「これは……」

博士「分かるのですか？　かばん」

かばんさん「あぁ、分かる」

かばんさん「恐らく、キュルルはおちんちんの中のアンモニアを冷媒にして、冷気を起こし……それを放ったんだ」

博士「な、なんと…」

助手「ヒトとは不思議な生き物なのです」

かばんさん「あぁ……ヒト、というより……おちんちんだね」

かばんさん「火炎を起こし、電気を起こし……更には冷気さえ起こす……」

かばんさん「おちんちんの可能性……それは無限大なのかもね」ﾌｯ

キュルル「知的なオトナの女性……」ﾑｸﾑｸﾑｸｯ

カラカル「…はぁっ？」ｷﾞｽｯ

キュルル「（今日もいっぱいギスギスさせたし、カラカルのオシオキも期待大……！）」ﾑｸﾑｸﾑｸｯ

カラカル「キュルル」

キュルル「（よしきた！）」ﾑｸﾑｸﾑｸｯ…！

カラカル「おやすみ」ﾌﾟｲｯ

キュルル「え……？」

キュルル「カ、カラカルぅ……」ｽﾘｽﾘ

カラカル「ふーん……」ﾌﾟｲｯ

キュルル「カラカル……」ｽﾘｽﾘ

カラカル「ふんっ」ﾌﾟｲﾌﾟｲｯ

キュルル「カ、カラカル……な、なんで……」

カラカル「都合のいいフレンズだと思わないで！　サーバルにもｷｭﾙﾙﾙﾙするし、博士や助手みたいな小さい子にも鼻の下伸ばすし……」

カラカル「挙げ句に、なに？　かばんには……思いっきり色目使って……！　全身全霊全力全開ｷｭﾙﾙﾙﾙして！」

カラカル「信じらんない！　もう知らない！」ﾀﾀﾀｯ

キュルル「カ、カラカルー！！」

キュルル「（カラカル……どれだけの速さで生きれば、君に追いつけるだろうか）」ｼｺｼｺﾋﾟｭｯ

チーター「は、はやいわ！」

プロングホーンさま「な、なんて奴だ……！」


キュルル「ごめん……イエイヌさん……」

イエイヌ「いいんです。キュルルさんにも、帰るべきおうちがあるんですから……」ﾆｺｯ

キュルル「（ワンモアタイム……いつでも探してるよ……どこかに君の姿を……！）」

キュルル「（カラカル……）」ｷｭﾙﾙﾙﾙ

リョコウバト「キュルルさん、ステキな絵をありがとうございます」ﾆｺｯ

サーバル「すっごーい！　正統派お姉さんだよ！　キュルルちゃんの大好物だね！」

ハブ「なんだよ、オレの人形買ってくれんのか？」ﾆﾊﾟｯ

サーバル「オレっ娘で毒舌だけど根は優しいギャップ、キュルルちゃん好みじゃない！？」

ブタ「わ、わたし……掃除したところを褒められるのはじめてで……」ｶｧｰ

サーバル「すっごーい！　最初から脈アリだね！　性格と裏腹にえちえちなミニスカが堪らないね、キュルルちゃん！　キュルルちゃん？」

キュルル「……」

キュルル「サーバル……ごめん。いまはそんな気分じゃないんだ」

サーバル「いっつもフレンズにデレデレするのに今日は違うんだね！」

キュルル「デ、デレデレなんかしてないよ！」ｷｭﾙｯ

サーバル「あははっ。そのたびにカラカルに怒られてたもんね」

キュルル「！」

サーバル「……キュルルちゃん。本当に、大切なモノは絶対に失くしちゃいけないんだよ」

キュルル「サーバル……」

サーバル「わたしには分かる……なぜだが分からないけど、判るの」

サーバル「大切なモノは、胸にしまっておかなくちゃ！」ﾆｺｯ

キュルル「サーバル…」

サーバル「あはっ。なに言ってんだろうね、私」

サーバル「でもね、なんだか言いたくなったんだ。私、昔、きっと大事な思い出を――」

ﾄﾞｫｵｵｵｵｵｵｵｵﾝ！！

キュルル「！」

サーバル「な、何この音！？」

リョコウバト「セ、セルリアンです！　巨大なセルリアンと……フレンズの形をしたセルリアンがいっぱい！」

＼ワーワー！／

フレンズ型セルリアン「「――」」ﾜﾗﾜﾗ

ヒョウ「な、なんやこのフレンズの姿のセルリアンは！？」

イリエワニ「くっ、厄介だねぇ！」

プリンセス「こ、このままじゃ……！」

アリツカゲラ「やられてしまいます……！」

カラカル「くう……こんなときに……！」


カラカル「こんなときに、あいつがいたら！」ｸﾞｯ…！

　
？？「――オナフレイム！」ｼｭｼｭｼｭ！　ﾎﾞｫｫｵｵｵｵｵ！！
　

カラカル「キュ、キュルル……！」ｼﾞﾜｧ

キュルル「待たせたね、カラカル……！」ﾆｺｯ

ざわざわ…！

アードウルフ「す、すごいっ！」

ゴリラ「おちんちんから火炎が吹き出たぞ！？」

イワビー「ロックだな！」

キュルル「……」ﾃﾞﾚｯ

カラカル「……はぁ？」ｷﾞｽｯ

キュルル「カラカル！　いまはギスってる場合じゃないよ！」

カラカル「ふん、そうね。あとでいっぱいオシオキするけど」

キュルル「…」ﾑｸﾑｸﾑｸｯ

カラカル「キュルル、ほら、おちんちん出しなさい。どうせ私以外に処理してもらうフレイムいないんだし、たまってるんでしょ？　好都合よ」

キュルル「いや、たまにイエイヌさんとかリョコウバトさんに」

カラカル「はぁ！？」

キュルル「ご、ごめん」ﾋﾞｸｩ

カラカル「……まぁいいわ。ほら、いくわよ！」ｼｭｼｭｼｭ

キュルル「……っ」

ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘ！

カラカル「おちんちんを擦った摩擦によるおちんちん電撃……！　そして！」

ｼｭｼｭｼｭ！

カラカル「おちんちんを擦ったことによる……アンモニアを冷媒にした冷気攻撃！」

ｼｭﾜｧｧｧｱｱｱ！！

ざわざわ…

ヒョウ「な、なんちゅー奴らや！」

ジェンツー「あ、あれだけのフレンズ型セルリアンを一瞬で……！」

レッサーパンダ「す、すごい…」

>>50
☓カラカル「キュルル、ほら、おちんちん出しなさい。どうせ私以外に処理してもらうフレイムいないんだし、たまってるんでしょ？　好都合よ」

○カラカル「キュルル、ほら、おちんちん出しなさい。どうせ私以外に処理してもらうフレンズいないんだし、たまってるんでしょ？　好都合よ」

脳内補完でお願いします。

船型セルリアン「――」ｽﾞｫｵｵｵｵｵﾝ…

カラカル「くっ、こいつは手強いわね」

キュルル「まさか、火炎も電撃も冷気も効かないとはね」

カラカル「なんてタフなやつなの……！」

キュルル「……カラカル、ここで……」

カラカル「？」

キュルル「…さよならだ」

ﾌﾞｵｫﾝ！

カラカル「！」

カラカル「（キュルルがおちんちんをプロペラ回転させたら突風が！）」

カラカル「きゃぁぁああああああ！」

船型セルリアン「――」ｽﾞｫｵｵｵｵｵﾝ…

キュルル「こいつは、ボク一人でかたをつける……」

船型セルリアン「――」

キュルル「（普通にやったんじゃ勝ち目はない……だったら、方法はひとつ）」

キュルル「（身を削って放つ、大技！）」

キュルル「はぁ！！！！」ｷｭﾙﾙﾙﾙ！　ｼｭｼｭｼｭ！！

船型セルリアン「――！？」

キュルル「！」ｼｭｼｭｼｭ！！！！！！！

サーバル「す、すっごーい！！」

ロードランナー「あいつの右手、目で追えねぇ！！」

チーター「私の目でも追いつけないなんて……！」

プロングホーン「な、なんというスピードだ……！」

フレンズ型セルリアン「「――」」ざわざわ…

船型セルリアン「――」

キュルル「――ドイツの天才物理学者、ヴェルナー・ハイゼンベルクを知っているかい？」

バンドウイルカ「きゅ、急になにを！　頭おかしくなったの！？」

カラカル「いや……ちがうわ！」

キュルル「不確定性原理で量子力学に絶大な進歩をもたらした、この天才物理学者の理論は、ボクにも可能性をくれた」

キュルル「――ボクのいま、消えてるように映る右手は……」

キュルル「おちんちんを擦っているか、擦っていないか？」

キュルル「さぁ、どちらだい？」

船型セルリアン「――！？」

キュルル「答えは、『どちら』も！」

キュルル「重なっている状態で……シコっている状態とシコっていない状態が両立している矛盾！」ﾆｲｯ

キュルル「この世の物理法則さえ無視した、究極のｷｭﾙﾙﾙﾙだ！」

カラカル「！」

キュルル「カラカル……この領域まで辿り着けたのは、君のお陰だ」

キュルル「君が、一人ですることを覚えろといった火から……ボクは君を想いながら、何度もキュルってきた」

キュルル「矛盾をムリヤリ重ね合わせた、究極のキュルル砲……とくと見ろ！」

船型セルリアン「――！？」

キュルル「ウォォォオオオオオオオオ！！」

ｷｭﾙﾙﾙﾙ！　ｼｭｼｭｼｭﾋﾟｭﾙﾙｩｩｩｩｩｳｳｳｳｳｳｳ！！！

ﾄﾞｶﾞｧｧｧｧｱｱｱｱｱｱﾝ！！

ﾊﾟｯｶｰﾝ！

カラカル「か、勝った……！」

ざわざわざわざわ！

サーバル「すっごーい！」　

カラカル「勝ったのね！　ふ、ふーん、凄いじゃない？　キュルル、ちょっとは見直したかもね」

キュルル「……」

カラカル「ま、まぁ……ほんのちょっとだけだけど……キュルル？」

キュルル「……」ｷﾗｷﾗ

カラカル「な、なんで……」


カラカル「なんで、消えていってるのよ……？」

キュルル「これが、究極の領域…無限の力に手を出した代償さ」ｷﾗｷﾗ

キュルル「シコらない右手……シコる右手……」

キュルル「つまり、正と負の力を同時に使った……」

キュルル「そして、大きく振れた針は……やがて、ゼロへと収束するんだ」

カラカル「な、なによそれ……！」

キュルル「ボクはこの世の理を犯した…だから、その報いとしてこの世から消えないといけい。
ボクはもう、ここにいちゃいけない」

サーバル「そ、そんなあ！」

バンドウイルカ「行かないでよぉ！」

リョコウバト「キュルルさん！」

カラカル「そ、そんな……キュルル！　そんなの、そんなのって酷すぎるわよ！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

キュルル「……泣き止みねィ。カラカル、大丈夫」

キュルル「パークを守護れて…君とまた、最後に話せた」

キュルル「これ以上のことはないよ」ｷﾗｷﾗ

カラカル「キュルルゥゥ！――――――」

――――――――

―――――

カラカル「あれから一年、か……」

カラカル「……色々あったわ。サーバルはあの直後、キュルル砲の影響で昔の記憶を取り戻してかばんと旅に出たし……量子のイタズラ、奇跡の産物だとか博士と助手は言ってたけど」

カラカル「……あたしは、ひとりぼっち……いつか、帰ってきてくれるよね？　キュルル」

カラカル「いっつも、からかってたけど……本当は……あたし、あたし……！」ｼﾞﾜｧ

　
？？「君に涙は似合わないよ、カラカル」

カラカル「！」
　

カラカル「あ、あぁ……！」

？？「ケモノに涙は似合わない……いつだって、高らかに笑い笑い合って、フレンズなのさ」

カラカル「ど、どうして……！？」

？？「サンドスターの奇跡、かな……？」

？？「あの時放ったキュルル砲……そして、そのキュルル種に……サンドスターが当たったとしたら？」ﾆｺｯ

カラカル「！」

カラカル「そ、そんなまさか、でも……！」

？？「まぁ、オタマジャクシから復活して、記憶を取り戻すのにだいぶ時間がかかったけどね」

？？「でも、愛縁奇縁一期一会、袖擦り合うも多生の縁……この世の奇跡ギュッとつめて、君とまた出会えたんだ」

キュルル「――カラカル」ﾆｺｯ

カラカル「キュルルゥゥ！」

ﾀﾞｷｯ！

カラカル「キュルルゥ！　キュルルゥゥ！　もう、本当に……！　本当に、心配かけて！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

キュルル「ごめんね。カラカル、泣かないで……その涙腺に黙りねィ……！」

カラカル「う、うぅ……もっと早く帰ってきなさいよぉ」

キュルル「ムチャ言わないでよ。精子状態からスタートして、ようやく辿り着いたんだ……君の元へ」

カラカル「うう、ばかぁ……！」

カラカル「ねぇ、キュルル……もうあたしの前からいなくならないでよね」

キュルル「お願いされたっていなくならないよ！」

カラカル「ほんとうに、ほんとうよ？　サンドスターに誓いなさいよね！」ｷﾞｭｯ

キュルル「当たり前だよ」ｷｭﾙﾙﾙﾙ

カラカル「ねぇ、キュルル……これからも、おうちを探すの……？」

キュルル「おうちなら、もう見つけたさ？」

カラカル「え？」
　

キュルル「ボクに辿り着く場所なんていらない……ただ、進み続けるだけでいいんだ…君と続く旅路こそ、とりとめない今日の日も君がいればファンタジー……！」

キュルル「おかえりって迎えてくれる君こそ、ボクが探してたおうちだったんだ」

カラカル「キュルル……！」

キュルル「さ、カラカル……言ってよ。ボクにさ」

カラカル「うん……うん……っ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

カラカル「キュルル……おうちにおかえり」ﾆﾊﾟｯ

キュルル「――ただいま」ﾆｺｯ

―FIN―

みてくれてありがとう！したらな！またどこかで！