ガヴリール「廊下にゴミ置いとくのも風紀に悪いしな。これでも一応天使だし」

サターニャ「なによ、人の写真をゴミとか言うんじゃないわよっ」

ガヴリール「ああ、はいはい。それじゃなっ……っ！！」ﾋﾞﾀｰﾝ

サターニャ「ガヴリール！アンタ何ずっこけてんのよ！？」

ガヴリール「……」

サターニャ「なんか足取りおかしかったし、おっちょこちょいなやつね。
ほら手かしてあげるから……ん？アンタなんか、落としたわよ、何よこの冊子？」ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ

サターニャ「何これ？私の写真ばっかり……」

ガヴリール「はあ？」

サターニャ「私の写真ばっかり収めてるアルバムみたいだけど、なんでアンタがこんなもの持ってんだよ」

ガヴリール「はあ？何言ってんだお前？なんで私がお前の私生活の一部始終を隠し撮りして
日単位で整理したアルバムなんか持ってなきゃいけないんだよ」

サターニャ「え？いやまあ、確かにそうだけど……。あれおかしいわね、確かに
ガヴリールのポケットから落ちたと思ったんだけど……けどあれ？」

サターニャ「わたし、今、アルバムの細かい中身 の中身なんて……」

ガヴリール「てか返……、貸せよっ」ﾊﾞｯ

サターニャ「え？」

ガヴリール「はん、なんだよこのキモチ悪いアルバム」

ガヴリール「まあ、持ち主不明なら私がテキトーに処分しててやるよ。一応天使だしな」

サターニャ「なによ、人の隠しどりアルバムをキモチ悪いとかいうんじゃ……、って
あれ、ガヴリール？あんた、汗ダラダラで顔も真っ赤でふらついてるけど……大丈夫？」

ガヴリール「はあ？何言ってんのお前？別に体調抜群でぜんぜん焦ってないし？
てか私もう行くから、それじゃあな……っ！！」ﾋﾞﾀｰﾝ

サターニャ「ってちょっとガヴリール！アンタまた盛大にずっこけてナニしてんのよっ！」

ガヴリール「……、……」

サターニャ「あーあー、かばんの中身も全部ぶちまけちゃって…、ホント仕方ないやつね
……って、あれ？」

サターニャ「何よこのノート、……サターニャ日記って、何よこれ？」ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ

ガヴリール「………っ！！」

〇月〇日
またサターニャのバカがよくわからない機械もって私にちょっかいかけてきた。
ほんと鬱陶しいやつだ。けどなんか最近、おかしい。サターニャのバカのことを
見てると胸が熱くなる。身体の体調が悪いんだろうな。明日は学校サボって
ネトゲしよう。


×月▲日
サターニャが最近、わたしにちょっかいかけてきてくれない。この間、きつくいいすぎたかな……
なんか、ラフィとかとつるんでるみたいでなんかモヤモヤする。
まあ、けど、別に寂しくなんてないし、気になってないし気になってなんかない。

■月◇日
未だにラフィとばっかつるんで、あんまり私のとこに寄ってこないサターニャに
なんかイライラしてスマホで写真とってやった。アホずらで笑える。ざまーみろ。
待ち受けにした。

■月〇日
最近、カメラでサターニャを隠し撮りすることにハマってる。
イヌとバカにされたり、いろいろ失敗したりしてる写真集めて
アイツの弱みを握ってやる。ラフィとばっか遊んでる罰だ。

■月×日
今日はサターニャがグラサンに怒られて泣いてた。ははバカな奴。
可愛い。

■月▽日
イヌにメロンパン食べられるサターニャ。これで今月9回目だぞ。
ほんとどうしょうもないやつだわ、あきれ果ててる。好き。

■月◇日
サターニャ。
大好き。

サターニャ「………え？え？」

サターニャ「え？な、何よこれ、何この日記どういうこと？私のことばっかり
事細かに書いてあるみたいだけど……、なんでガヴリールがこんなもの……」

ガヴリール「は、は、はああああああ？なな何言ってんだお前？
なんで私がおおおおお前のことばっかり書いた日記なんかも、も持ってるんだよ？」

サターニャ「え？いやまあ、確かにそうだけど……。あれおかしいわね、確かに
ガヴリールの鞄から落ちたと思ったんだけど」

ガヴリール「てか返せよっ！！返せよバカっ！！！」ﾊﾞｯ

サターニャ「え？」

ガヴリール「持ち主不明なら全部私が処分してやるからっ！！そ、それじゃあなっ！！っ…ってあっ！！」ﾋﾞﾀｰﾝ

サターニャ「ガヴリール！アンタ何ずっこけてんのよ！？…もう何回も何回も何考えてっ……」

サターニャ「ん、何これ…、あれ、これはわたしの……？なんでガヴリールの鞄から……？」

ガヴリール「あああああああ！！いやもうお前早くどっか行けよ、どっか行けってばっ！！」

完



ガヴリール「はあ？」