姉「えー私が運転かよお！」

俺「シコってんだから仕方ねえだろ」ｼｺｼｺ

姉「はやくイケよ！」

俺「お前のワガママでこうなってんだぞ運転くらいしろ」ｼｺｼｺ

姉「しゃーないなー！」

俺「ったく」ｼｺｼｺ

姉「見よ私の華麗なドリフト！」ｷﾞｭﾙﾙ

俺「うわあぶねえだろ！」ｼｺｼｺ

姉「なんぼのもんじゃい！」

俺「やめろバカ！」ｼｺｼｺ

姉「この振動でイケそうだろ！」

俺「かえっていけねーよ！」ｼｺｼｺ

俺「ところでどこに食べにいくんだ？」ｼｺｼｺ

姉「築地だよ！」

俺「はあ？」ｼｺｼｺ

俺「冗談は顔だけにしろよな」ｼｺｼｺ

姉「車内でシコることより冗談なことってあるの」

俺「お前がそうしろって言ったんだろ！」ｼｺｼｺ

姉「全く冗談の通じない弟だぜ精ばっか通じやがってよー！」

俺「黙って運転しろよあぶねえだろ！」ｼｺｼｺ

姉「うわっこっち向けんなよ！イクときはちゃんと窓の外に出せよ！」

俺「目茶苦茶言うなよ！」ｼｺｼｺ

俺「シコりすぎて痛くなってきた…」ｼｺｼｺ

俺「おいまだ着かねえのか…？」ｼｺｼｺ

姉「え…なにそれ目的地でフィニッシュしたいってこと…？」

俺「別にそうじゃねえよ！」ｼｺｼｺ

姉「なら黙ってシコってな！イクときは窓の外だぞ！」

俺「お前がうるさいから中々いけねーよ！」ｼｺｼｺ

姉「うなぎ屋見えてきたぞ！ほらイケイケ！」

俺「うるせえよ！」ｼｺｼｺ

姉「とうちゃーく！バックで入れるぞ！」

俺「急に何いってんだ！」ｼｺｼｺ

姉「車をだよ！」

俺「バックで車をまんこにい！？」ｼｺｼｺ

俺「ひええ」ｼｺｼｺ

姉「お前が何いってんだ！」

姉「ほら降りろ！うなぎだぞ！」

俺「まだシコってるからちょっと待って！」ｼｺｼｺ

姉「シコりながら行けばいいじゃん」

俺「くそ！」ｼｺｼｺ

俺「しかたねえ！」ｼｺｼｺ

俺「こんなんでうなぎが食えるのか！？」ｼｺｼｺ

姉「へい大将！炭火の香りに釣られて来たぜ獣が二人よお！」

大将「いらっしゃあい！」ｼｺｼｺ

姉「おっ！大将朝からやってるねえ！」

大将「おうよ！見ろよこのうなぎよお！」ｼｺｼｺ

姉「いきがいいねえ！」

俺「ちんこが擦りきれそうだ…くっ…」ｼｺｼｺ

姉「早速うな重二人前よろしくう！」

大将「いまシコってるからちょっと待ってくれや！」ｼｺｼｺ

姉「シコりながら作ればいいじゃん」

大将「ったく姉さんにゃあ敵わねえや！」ｼｺｼｺ

大将「男の生きざま見てろよお！」ｼｺｼｺ

俺「だれか…はやくオカズをくれ…」ｼｺｼｺ

大将「あらよっと！この道40年だが片手でうなぎを捌くのは初めてだぜ！」ｼｺｼｺ

大将「くそっ！うなぎが暴れやがる！もう片手を使いてえがそっちもうなぎを構ってるときた！」ｼｺｼｺ

姉「はやくイクか捌くかしてよ大将！腹が減って死にそうだよ！」

俺「くそっ！おっさんの一人遊びを見て萎えてきやがった！」ｼｺｼｺ…

大将「俺を誰だと思ってやがる！ここが腕の見せ所ぉ…」ｻﾞｸｯ

姉「お！思い切りいったねえ！」

大将「」

姉「見ろよ！あんなに元気だったうなぎも一太刀だぜ弟よお！」

俺「あ…あ…」ｼｵｼｵ…

姉「あはは！弟めうなぎを〆るの見るのは初めてかあ！？いっちょまえに精通してるくせにビビってやんの！」

俺「あ…あ…」

大将「」

姉「あー腹へった早くうなぎ焼いてくれよ大将よお」

姉「おい大将」

姉「どうしたんだよグッタリして」

俺「バカ姉貴よく見ろよ！」

姉「は？」

姉「おい大将…」

姉「うなぎじゃなくててめえのドジョウ〆てどうすんだよ…」

姉「バカ野郎…こちとらうなぎ食いに来たのにのよお！」

姉「大将よお！」

俺「お前のせいだぞ！大将がイクまで待ってやらなかったから！」

姉「だから大将がまるごとイッちまったってのかよお！」

姉「そんなの信じられるか！」

俺「なんで信じないんだよ！」

俺「とにかく警察だ！」

姉「救急車だろ」

俺「うるせえな！急に素に帰ってんじゃねえよ！」

姉「ところでなんでお前は下半身丸出しなんだよお！」

俺「お前がシコったまま来いって言ったからだろ！」

姉「信じねえぞ！そんなこと！」

俺「なんでだよ！落ち着けよ！」

姉「誰のせいとかそんなことはどうでもいいんだよ！」

俺「くそっ間違えて天気予報にダイヤルしちまった！落ち着け俺！」

俺「それにしてもこの無機質な声たまんねえな！」ﾑｸﾑｸ

姉「救急車はまだか！大将が！このままじゃ大将が！」

大将「…ぅ」

姉「大将！息があった！良かった！さあうなぎを早く！弟はもう限界だ！」

俺「あしたは晴れ…ときどき…」ｼｺｼｺ

俺「あめえ！」ﾋﾞﾝﾋﾞﾝ

大将「…へっ…」

大将「あいつ…なかなか…面白いじゃねえか…」

姉「大将！動いちゃだめだ！」

大将「黙ってな！男にはよぉ…どうしても…やらなきゃならねえ事があんのよ…」ﾖﾛﾖﾛ

姉「うなぎを焼くことか！」

俺「んああ降水量ぉ…」ｼｺｼｺ

俺「俺の！今回の降精量は！！」ｼｺｼｺｼｺｼｺ

大将「いけえ！ぶちかませ！」

姉「大将！うなぎがまだ生きてる！危ない避けて！」

俺「うおお！！！」ｼｺｼｺｼｺｼｺ

大将「なっ…うなぎがっ…」

大将「俺のドジョウの…切り傷から…」

大将「うわああ！！うなぎがあ！中にい！！」

俺「うわっなんだあれ…こわ…」ｼｵｼｵ

俺「大将のドジョウの中にうなぎが頭を！？きめえええ」

姉「ちゃんと炭火で焼けよ大将よお！いつから大道芸人になったんだよお！」

大将「しぬー！！！」

俺「うわあああああ！！！はやく救急車を！！」

大将「狼狽えるな弟よお！！」

俺「！？」

大将「おれは…もうダメかもしれねえ…」

大将「でもよお！お前はまだだ！お前はまだ役割を果たせる！」

大将「お前は何をしにここに来た！？思い出せ！」

俺「うなぎを食いに…」

大将「バカ野郎！もっと大事なことがあんだろ！」

俺「ええ…他にどんな大義をもってうなぎ屋に来るんだよ…」

姉「救急車呼ぶことだろ？分かるよ私」

大将「イケ！イクんだ弟！！」

俺「！？」

大将「それがお前の…う…ぐわああ！！！うなぎが！」

姉「すげえ大将！まるで真っ黒ヌメヌメの巨大ちんぽじゃねえか！」

姉「こいつぁ生きがいいや！」

俺「ダメだよ大将…こんな状況で俺イケないよ…」

大将「あきらめんじゃ…ねえ…！」

大将「あきらめんじゃねえ！」

大将「お前に俺の最後の男道を見せてやらあ！！どりゃああ！」

姉「きゃあ！なにするんだ大将！」

大将「お前の貞操…おれのうなぎが貰い受ける！！」

姉「きゃあああ！！やめて大将！お願い！」

俺「あれは…」

俺「何年ぶりだ…姉貴のまんまんを見るのは…」ﾋﾟｸｯ

大将「いけえ！！俺の下半身は文字の通りに暴れうなぎだぜ！！」

姉「だれか！救急車をはやく！黄色い救急車も！」

大将「うおおお！！そうにゅう！！！」ｽﾞﾌﾞｯ

姉「んああああうなぎがあばれれれれ」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

俺「すげえ…こんなの初めてだ…」ﾋﾞﾝﾋﾞﾝ

俺「すげえよ大将！こんなの他じゃ見れねえよ！！」ｼｺｼｺｼｺｼｺ

大将「あたりめえだ！！よく見とけよお！」ｽﾞﾝｽﾞﾝ

姉「見ないでえ！！」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

俺「あのアホ姉が弱々しい声を！」ﾋﾞﾝﾋﾞﾝﾋﾞﾝﾋﾞﾝ

俺「たまんねええ！！」ｼｺｼｺｼｺｼｺｼｺｼｺ

大将「いけえ！弟お！」ｽﾞﾝｽﾞﾝ

俺「うおおおおおお！！いくぞおお！！！！！」ｼｺｺｺｺｺｺ

姉「うなぎ食べに来ただけなのに…」ｼｸｼｸ

俺「……」

姉「なあ弟」

姉「大将の一周忌だぜ」

姉「行くぞ」

俺「…おう」

姉「シコってんならそのまま来いよ」

俺「…おう」

俺「大将は助からなかった」ｼｺｼｺ

俺「けど最後の瞬間大将はすごく満足げな顔をしてた」ｼｺｼｺ

俺「俺がイク様を見てなのか、それとも単に自分が姉の中で満足したのか」ｼｺｼｺ

俺「今となっては分からない」ｼｺｼｺ

俺「けどたった一つハッキリしてるのは」ｼｺｼｺ

俺「大将が俺のために命をかけて最高のオカズを作ってみせてくれたってこと」ｼｺｼｺ

俺「だから俺はこれからもずっとシコり続ける」ｼｺｼｺ

俺「ずっとだ」ｼｺｼｺ

姉「はやくイクよ」

俺「うるせえ」ｼｺｼｺ

完

お前ら次回作も読んでくれよな