1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/11/04(月) 22:47:04.178 :v9nIUpOW0.net
西片「え、、、(これでもうからかわれなくて済むのでは?)そうなのかい!もうからかわれなくて済むならせいせいしたよ高木さん!」
高木さん「そうだね。私も西片からかえなくなっちゃうの寂しいなぁ、、、」
西片「え、、、(これでもうからかわれなくて済むのでは?)そうなのかい!もうからかわれなくて済むならせいせいしたよ高木さん!」
高木さん「そうだね。私も西片からかえなくなっちゃうの寂しいなぁ、、、」
2:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/11/04(月) 22:48:20.336 :v9nIUpOW0.net
西片「、、、ほ、、、ほんとなの?」
高木さん「うん」
西片「、、、そう、、、なんだ。」
高木さん「、、、。」
西片「いつ、、、なの?」
高木さん「一ヶ月後だよ」
西片「、、、。」
高木さん「、、、、。」
高木さん「じゃあ、お使い頼まれてるから今日はこっちから帰るね。」
西片「まっ、、、」
チャリン、ギコギコ、シューーー
西片「、、、ほ、、、ほんとなの?」
高木さん「うん」
西片「、、、そう、、、なんだ。」
高木さん「、、、。」
西片「いつ、、、なの?」
高木さん「一ヶ月後だよ」
西片「、、、。」
高木さん「、、、、。」
高木さん「じゃあ、お使い頼まれてるから今日はこっちから帰るね。」
西片「まっ、、、」
チャリン、ギコギコ、シューーー
3:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/11/04(月) 22:50:59.059 :v9nIUpOW0.net
その後一ヶ月間、これまでのように高木さんが西片をからかうことは殆どなかった。
西片も、高木さんの寂しそうな横顔とどこか元気のない表情に声をかけることができない。
どうすればいいのだろう。どうしたいのだろう。その答えが出ず悶々としたまま日々が過ぎていく。
そして引越し日前日、放課後。ホームルームが終わる。
その後一ヶ月間、これまでのように高木さんが西片をからかうことは殆どなかった。
西片も、高木さんの寂しそうな横顔とどこか元気のない表情に声をかけることができない。
どうすればいいのだろう。どうしたいのだろう。その答えが出ず悶々としたまま日々が過ぎていく。
そして引越し日前日、放課後。ホームルームが終わる。
4:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/11/04(月) 22:52:26.315 :v9nIUpOW0.net
ーキーンコーンカーンコーンー
高木さん「西片、じゃあね」
西片「ま、待って、、今日、一緒に帰らない?」
高木さん「うん。いいよ。」
スタスタ
西片「、、、、」
高木さん「、、、、」
西片&高木さん「あのさっ」
西片「あっ、、、」
高木さん「あっ、、、いいよ。西片から」
西片「えっ、いや、高木さんからで」
ーキーンコーンカーンコーンー
高木さん「西片、じゃあね」
西片「ま、待って、、今日、一緒に帰らない?」
高木さん「うん。いいよ。」
スタスタ
西片「、、、、」
高木さん「、、、、」
西片&高木さん「あのさっ」
西片「あっ、、、」
高木さん「あっ、、、いいよ。西片から」
西片「えっ、いや、高木さんからで」
5:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/11/04(月) 22:53:27.912 :v9nIUpOW0.net
高木さん「私はね。ここでの学校生活楽しかったなー。って。
これも、からかい甲斐のある誰かさんのおかげかなって。
今までありがとね。西片。」
久しぶりに間近で見た高木さんの笑顔に西片は顔を赤くする
西片「なっ、、、それは、こちらこそだし、、、」
高木さん「西片は、なんて言おうとしてたの?」
西片「いやぁ、なんでも、、」
高木さん「そっか。」
高木さん「私はね。ここでの学校生活楽しかったなー。って。
これも、からかい甲斐のある誰かさんのおかげかなって。
今までありがとね。西片。」
久しぶりに間近で見た高木さんの笑顔に西片は顔を赤くする
西片「なっ、、、それは、こちらこそだし、、、」
高木さん「西片は、なんて言おうとしてたの?」
西片「いやぁ、なんでも、、」
高木さん「そっか。」
6:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/11/04(月) 22:55:20.409 :v9nIUpOW0.net
スタスタ
高木さん「ね、最後にゲームしない?」
西片「え?いいよ」
高木さん「私ね、西片のこと、、、」
西片「!!」
高木さん「この続き、当てられたら西片の勝ち。期限は明日までだから、明日、港まで送りにきてそこで答え教えてね。」
西片「そんないきなり!」
高木さん「じゃあ、待ってるから!朝の7時ね!」
自転車にまたがって高木さんは自転車を全力で漕ぎ出した
西片「ちょっと高木さんってば!もう、、、」
スタスタ
高木さん「ね、最後にゲームしない?」
西片「え?いいよ」
高木さん「私ね、西片のこと、、、」
西片「!!」
高木さん「この続き、当てられたら西片の勝ち。期限は明日までだから、明日、港まで送りにきてそこで答え教えてね。」
西片「そんないきなり!」
高木さん「じゃあ、待ってるから!朝の7時ね!」
自転車にまたがって高木さんは自転車を全力で漕ぎ出した
西片「ちょっと高木さんってば!もう、、、」
7:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/11/04(月) 23:04:51.529 :v9nIUpOW0.net
家に帰った西片は、「西片のこと、、」なんて、また俺をからかおうとしてあんなこと言ったんだとベッドの中で何度も思おうとして悶々とした。
「高木さん、もう会えなくなっちゃうのかな、、、、」
別れ際の高木さんの笑顔がまぶたの裏に張り付いて離れず、気づくと答えは出ないまま眠りに落ちていた。
家に帰った西片は、「西片のこと、、」なんて、また俺をからかおうとしてあんなこと言ったんだとベッドの中で何度も思おうとして悶々とした。
「高木さん、もう会えなくなっちゃうのかな、、、、」
別れ際の高木さんの笑顔がまぶたの裏に張り付いて離れず、気づくと答えは出ないまま眠りに落ちていた。
11:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/11/04(月) 23:07:46.636 :v9nIUpOW0.net
目が覚めると約束の時間の7時を過ぎていた。
バクバクする心臓、西片は全力で家の階段を駆け下りて、自転車に跨って港へと道を漕ぎ出した。空は快晴だった。
西片「ハァハァ、、、」
高木さん「あっ、西片。来ないのかと思ったよ。きてくれたんだ。」
西片「うん。どうしてもその、、、お、お礼が言いたくて」
高木さん「なーんだ。その勢いで私はてっきり『お前が好きだ!行かないでくれ!』って愛の告白でもしてくるのかと思ったよー」
西片「違うよっ!!」
高木「ハハハハハ」
目が覚めると約束の時間の7時を過ぎていた。
バクバクする心臓、西片は全力で家の階段を駆け下りて、自転車に跨って港へと道を漕ぎ出した。空は快晴だった。
西片「ハァハァ、、、」
高木さん「あっ、西片。来ないのかと思ったよ。きてくれたんだ。」
西片「うん。どうしてもその、、、お、お礼が言いたくて」
高木さん「なーんだ。その勢いで私はてっきり『お前が好きだ!行かないでくれ!』って愛の告白でもしてくるのかと思ったよー」
西片「違うよっ!!」
高木「ハハハハハ」
12:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/11/04(月) 23:08:36.205 :v9nIUpOW0.net
西片「それで、、高木さんっ!!」
高木さん「、、、うん?」
西片「その、、、昨日のゲームの答え、、、だけど」
高木さん「、、、、」
西片「答えは、、、」
高木さん「、、、、」
西片「それで、、高木さんっ!!」
高木さん「、、、うん?」
西片「その、、、昨日のゲームの答え、、、だけど」
高木さん「、、、、」
西片「答えは、、、」
高木さん「、、、、」
13:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/11/04(月) 23:10:52.377 :v9nIUpOW0.net
高木さん母「 ねー!!もう船でるわよー! 」
西片「あ、、、」
高木さん「、、、」
西片「、、、、」
高木さん「、、、お母さん呼んでるみたい。もう行くね。西片、これ、あげる」
ハンカチ スッ
西片「高木さん、これって」
高木さん「答えられなかったから、ゲームは西片の負け。ハンカチは残念賞だよっ。じゃあね。来てくれてありがとう。これで本当にお別れだね」
西片「、、、高木さん、、、また、ね」
高木さん「うんっ」
高木さん母「西片くん、今日は送ってくれてありがとう。西片くんも元気でね。」
高木さん母「 ねー!!もう船でるわよー! 」
西片「あ、、、」
高木さん「、、、」
西片「、、、、」
高木さん「、、、お母さん呼んでるみたい。もう行くね。西片、これ、あげる」
ハンカチ スッ
西片「高木さん、これって」
高木さん「答えられなかったから、ゲームは西片の負け。ハンカチは残念賞だよっ。じゃあね。来てくれてありがとう。これで本当にお別れだね」
西片「、、、高木さん、、、また、ね」
高木さん「うんっ」
高木さん母「西片くん、今日は送ってくれてありがとう。西片くんも元気でね。」
14:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/11/04(月) 23:11:43.382 :v9nIUpOW0.net
高木さんは母親と船内に消え、暫くして船が発着場から離れた。
船がしばらく進んで二階デッキに高木さんらしき姿が見えたが、もう誰かを確認できないほど船は離れてしまっていた。
そして空と海の境界部分に吸い込まれるように、船の姿は小さくなっていった。
高木さんは母親と船内に消え、暫くして船が発着場から離れた。
船がしばらく進んで二階デッキに高木さんらしき姿が見えたが、もう誰かを確認できないほど船は離れてしまっていた。
そして空と海の境界部分に吸い込まれるように、船の姿は小さくなっていった。
15:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/11/04(月) 23:15:57.129 :v9nIUpOW0.net
高木さんが引っ越した後も二人はしばらく連絡を取りづづけていたが、徐々に共通の話題もなくなってきて、自然とお互いに連絡し合うことは減っていった。
しばらくして冬になると、高木さんは引越し先の県内で有名らしいデートスポットのイルミネーションの写真をSNSにアップするようになった。
その投稿を見て、俺には関係ないさと西片は首を振った。
高木さんが引っ越した後も二人はしばらく連絡を取りづづけていたが、徐々に共通の話題もなくなってきて、自然とお互いに連絡し合うことは減っていった。
しばらくして冬になると、高木さんは引越し先の県内で有名らしいデートスポットのイルミネーションの写真をSNSにアップするようになった。
その投稿を見て、俺には関係ないさと西片は首を振った。
17:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/11/04(月) 23:18:20.827 :v9nIUpOW0.net
そして春が来て、夏が過ぎ、いくつかの年月が過ぎた。
時間が経つにつれ西片にはとって季節は、それをきっかけに高木さんとのやりとりを思い出すだけのものになっていった。
休日になると西片は、船着場に行くことがあった。
港についた船から高木さんが「ただいま!待っててくれたんだ。私がいなくて寂しかった?」などと言いながら出てくるような気がしていたのだ。
しかし、どれだけ船から出てくる人を眺めても高木さんの姿を見ることは二度となかった。
また時折自宅の机にしまってある、高木さんにもらったハンカチを取り出しては、それをぼーっと眺めるようになった。
それはすみっこの方に小さくTakagiと刺繍されただけの、真っ白なハンカチだった。
おしまい
そして春が来て、夏が過ぎ、いくつかの年月が過ぎた。
時間が経つにつれ西片にはとって季節は、それをきっかけに高木さんとのやりとりを思い出すだけのものになっていった。
休日になると西片は、船着場に行くことがあった。
港についた船から高木さんが「ただいま!待っててくれたんだ。私がいなくて寂しかった?」などと言いながら出てくるような気がしていたのだ。
しかし、どれだけ船から出てくる人を眺めても高木さんの姿を見ることは二度となかった。
また時折自宅の机にしまってある、高木さんにもらったハンカチを取り出しては、それをぼーっと眺めるようになった。
それはすみっこの方に小さくTakagiと刺繍されただけの、真っ白なハンカチだった。
おしまい
18:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/11/04(月) 23:19:00.405 :v9nIUpOW0.net
見てくださった方ありがとうございました。
見てくださった方ありがとうございました。
19:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/11/04(月) 23:23:30.887 :v9nIUpOW0.net
感想あったらお願いします
感想あったらお願いします
21:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/11/04(月) 23:33:31.315 :4ZeuisjsM.net
感想
秒速っぽい何か
秒速っぽい何か
22:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/11/04(月) 23:34:44.694 :eGsuHeif0.net
現実には悲しいことがいっぱいなのに何で創作の世界でも悲しくならないといけないんだよ
23:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/11/04(月) 23:41:56.056 :v9nIUpOW0.net
>>22
ごめんな
>>22
ごめんな
24:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/11/04(月) 23:48:23.027 :v9nIUpOW0.net
>>21
秒速好きやねん
>>21
秒速好きやねん
コメント
西方「えっいやっ ち、違うよ!」
俺「バレバレだよ。西方は嘘が付けないからな、ははっ……まだ西方の心に居座り続けられるなんて…ちょっと妬いちゃうよ…なんてな」
西方「お、俺くん…」
西方「確かに高木さんの事を忘れてしまうなんて出来ないけど、でも、ぼくの一番は、お、お、俺くんだから!!」
俺「西方…!ああ、俺も西方が一番好きだ!愛してる!」
チュッ
はい、ハッピーエンドにしといたで。