男「うぉおおおおおおお！！」

男「めっざまっしじゃあああんけぇぇん！じゃけぇんんポォォオオオンンンン！！！！」

男「俺はガソリンをぶちまけたぜ。石だのハサミだの出してみろ俺を止めてみろ」

ニ宅キャスター「え、ちょっと何してるんですか！」

プロデューサー「おい！誰かあいつを止めろ！」

スタッフ「何バカやってんだ！やめろ！カメラうつすな！」

女「やめて！私が悪かったわ！だから早まらないで！」

男「うぉおおおおおお！！大塚アナのいないめざましテレビなんてぇえええええ！！！」ﾎﾞﾜｧｱｱｱｱ

お台場「ちゅどーん」

幼馴染「あー、だから今朝の特集で乳首揚げ紹介されてなかったのね」

俺「…………………」

友「おい、いい加減元気だせよ」

俺「もうだめだ……じきにブームが過ぎ去り乳首揚げ専門店もお払い箱さ」

友「んじゃさ、タピオカと混ぜてドリンクにしてみたらどうだ？」

幼馴染「でも俺くんすごい頑張ってたじゃん。わたし知ってるよ昨日も夜遅くまで新メニュー考えてたんでしょ」

俺「あ、ああ……でも何も思い浮かばないんだ」

幼馴染「私、いまのままでも好きだよ。乳首揚げも………俺くんも」

俺「お、幼馴染……！」

友(幽霊)「で、無視……と、まぁ俺もう死んでるし見える訳ないし聞こえる訳もないよなぁ……」ﾌﾟﾜｧｧｱｱｱ

幼馴染「こないだ学校の宿題で進路希望調査あったでしょ？わたし乳首揚げ専門店って書いちゃった……」

俺「！………これからは二人三脚で営んでいくか。よし！もっと頑張ろー！」

プリウス「ブロロロロロロwwwwww」

俺「あ！危ない！！」

幼馴染「きゃっ！！！」

俺「だ、大丈夫か？」

幼馴染「俺くんが庇ってくれたから……////」

友「やれやれ……俺というカーブミラーの妖精がここに居なかったら、お前らただじゃ済まなかったぞ？」

幼馴染「お、俺くん！左腕が！！！」

俺「へ、へへ……ちょっとヤバイかもこれは……」

友「」

幼馴染「左腕が使えないってことは乳首揚げの生産量も半減してしまう……たださえ増税で売れてないのに」

俺「わ、悪りィ幼馴染……結婚式はシンガポールで挙げられねぇかも」ﾊﾊﾊ…

幼馴染「乳首揚げが作れない俺くんなんて俺くんじゃないよ！！私嫌い！！」ﾍﾟﾁｰﾝ!

俺「え……………」

俺「…………(なんで………なんでこんな……）」

俺「くそ……幼馴染……お前、俺の乳首は世界一だって言ってたじゃないか……」

俺「あーー、死にてぇなぁ………」

看護師「俺さん、包帯あたらしくする時間ですよ」

俺「ああ、どうも」

看護師「うーん……、そろそろ外したままで良さそうなんですけどねぇ……。ちょっと先生呼んで確認してもらいましょうか。」

俺「ええ、すみません(VIPで句点使ってんじゃねーよ）」

俺「………………………」

俺「…………………5階」

俺「……………(そうここは5階、自殺するならうってつけの階だ。低いと当然生き延びてしまう、だが中途半端な高さがあると気絶して本能的に頭を守り助かってしまったりする)」

俺「乳首揚げ職人としてやり残したことは……もう無い…………」

俺「いや！ダメだ！！俺が死んだら秘蔵の幼馴染フォルダが親に見つかってしまうかもしれない！」

俺「まだ死ねないな」

医者「あ、俺くんもう大丈夫そうだから退院していいよ。っていうかすぐ消えろ、ここで自殺されたら大島てるに書かれて病院のレビューも悪くなる」

俺「アッハイ」




俺「はぁ………テレビでも見るか」ﾋﾟｯ

TV「ペイwwペイwwペイペwwwペイペイwwww」

俺「なんでも電子マネーの時代だなぁ……」

俺「ッ！！！！そうだ！！」

俺「Twitterで嘘松しまくって宣伝しよう！！」

友「いやテレビCMのくだり関係なくね」ﾎﾟﾜﾎﾟﾜﾎﾟﾜﾎﾟﾜ…

JK「うん、それでさぁ、きのう食べた乳首揚げがーー」

JK2「つーかこれから乳首揚げ食わね？」

アナウンサー「いま話題の！乳首揚げについて街頭アンケート！！」

VIPPER「今年の流行語に乳首揚げワロタwwww」「10分後のレス数だけ乳首揚げ買ってくる」「JKに俺の乳首食べる？って聞いたら犯罪？」

なんJ民「乳首揚げの食べ方で打線組んだwwwwwwww」「まんさん、乳首揚げで釣られてしまう」「JCに乳首揚げデートを誘った結果wwwwwww」


俺「うぉおおおおおおおお！！すげぇえええ！やってみるもんだなステルスマーケティング！」

幼馴染「俺くん……私やっぱり燃え上がってる俺くんが大好きだよ」

俺「お、お前………」

俺「お前、人を突き放しておいてそれはないだろ」ｷﾘｯ

幼馴染「ごめんなさい……本気じゃなかったの」ｶﾘｯ

俺「あふぅん♥」

幼馴染「ね？やっぱり私と結婚しましょう？熱くなってる俺くんカッコよかった♥」ｶﾘｶﾘ

俺「あ………あ…、ああ」ﾄﾛｰﾝ

幼馴染「ふふ、良かった」

幼馴染「でもあんまりにも俺くんがカッコ良すぎるから……」

幼馴染「わたし男の子になっちゃった！！」ﾎﾞﾛﾝ

俺「は？」

俺「いや無理なんだけど」

幼馴染「無理じゃないよ、今はLGBTは認められる社会だもん」

俺「“だもん”じゃねーよ気持ち悪りぃな。でてけよks」

幼馴染「……………チッ」

俺「2度と俺の前に現れんなよ」ｶﾞﾗｶﾞﾗ…ﾋﾟｼｬｯ!

俺「…………クソッ、結構ショックだぜ。俺がこれまで幼馴染に捧げていた聖液は野郎に向けられていたのかよ！」

友「ちなみに俺は女だぜ」ﾌﾟｶﾌﾟｶﾌﾟｶ…

俺「ん？電話だ………。誰だろ？」

？？？「もしもし？」

俺「ハイ！こちら乳首揚げ太郎練馬店です！」

？？？「あのー、そちらの乳首揚げを購入したんですけれども……」

俺「ハイ！お買い上げありがとうございます！」

クレーマー「なんかぁ……変なのが入ってたんですよー」

俺「えぇっ！！？」

クレーマー「なんかぁ、ピンク色？でぇ…コリコリしてるんですけどぉ…」

俺「あー、それはひょっとして乳首ではないでしょうか？」

クレーマー「そう！それ！乳首が入ってたんですよ！そちら衛生面とかどうなってるんですか？食べ物を取り扱ってる自覚とかあるんですかぁ？」

俺「………………はい？」

クレーマー「何その態度！カンカンカーン！完全にキレたし、もうお前の店潰すから覚えてな！」ｶﾞﾁｬｰﾝ

俺「…………………」

これが悪夢の始まりだった

この1本の電話を皮切りに大量の苦情が俺の店へと雪崩れ込んできた



クレーマーJK「ちょっと乳首が入ってるとか聞いてないんだけど！マジありえねぇんだけど！」

クレーマーBBA「もうこの店では2度と買わないザマス！」

クレーマー爺「そしらのしくひが入れ歯にはしゃまったんじゃが……」

クレーマーおじさん「人間の乳首が混入してるなんてどうかしてる。もっと綺麗な乳首を入れろ」

クレーマーベイビー「だうだ！だうあうあ！👶」

乳首鑑定士「もっと乳首に対する理解が必要、日本ではこれが遅れている」

ファントム・F・クレーマーII世「漢なら乳首で遊ぶな」

宇宙人「ワレワレワ、オッパイセイジンダ。キサマハ、ギンガニュウリンホウ二、イハンシタ。ヨッテ、チキュウホロブベシ」

悪夢は終わらなかった


幼馴染「ふふふふふ、乳首揚げなんて時代遅れね……。今はモチモチ金玉餅の時代よ！」

強力なライバル店の出現により、乳首揚げ業界は一気に衰退した



俺「はぁ………はぁ……食べもの……何か……食べものを……」

俺「は、畑だ………」ﾈﾎﾘﾊﾎﾘ

俺「はは、そうだよな。冬に野菜なんかあるわけが………ん？」

俺「ひょろひょろの人参が一本だけあった……」ｶﾞｼﾞｶﾞｼﾞ

俺「うぇええ……ま、マズい」ﾍﾟｯﾍﾟｯ

俺「くそ、このままでは飢え死にしてしまう……」

俺「………そうだ！」

俺「俺も竿を売ってシコタマ儲ければいいんだ！！」


こうして日本の漁業は守られたのであった