男「いいんじゃない？だってお前実際かわいいんだし」

男の娘「かわいいって……男なのにそんなこと言われても嬉しくないし……」

男の娘「それってつまり男なのにナヨナヨしてて女っぽいってことでしょ？」

男の娘「ボクだってボクが男らしくないことで悩んでいるのに……みんな酷いよ」

男「>>10」

男「用件を聞こうか……。お前は何がしたいんだ？」

男の娘「ミスコンの出場を何とかとりやめられないかってことかな」

男の娘「ただでさえみんなに女っぽいことをからかわれてるのにミスコンなんて出た日には何を言われるかなんてわかったもんじゃないよ」

男の娘「君からもクラスのみんなに働きかけてくれないかな？」

男「>>17」

男「でもクラスの女の子もみんな賛同してるしなぁ」

男の娘「それなんだけどさ……クラスの女子たちもボクが出ることをおかしいと思ってないのかな」

男の娘「女子なのに男子のボクがクラスの女子の代表として出られるんだよ。悔しいというかおかしいと思わないの？」

男の娘「正直に答えて欲しいんだけどクラスの女子の誰よりボクの方がかわいいなんてことあると思う？」

男「>>25」

男「あるんじゃないの？微粒子レベルで」

男の娘「微粒子レベルとはいえあるんだ……」

男「だってクラスの投票でトップだったんだしないってことはないと思うよ」

男の娘「それは喜んでいいのかどうか……」

男「いいんじゃないの？なんでも1番になるのは難しいんだし」

男「それよりほら、実際に女装してみようぜ。本当にかわいいかどうか試してみないことにはわからないしな」

男の娘「あまり気乗りはしないがクラスで決まったことだし仕方ないか」

……

男の娘「で、女子の制服を着てみたわけだが……ど、どうだ？」

男「>>36」

男「俺より似合ってないな」

男の娘「そこ張り合うんだ……。別に君の勝ちでいいよ、うん」

男「制服の着こなしも甘いし、あと化粧もちゃんとして。女装するんだったらフル装備でやらないと。今のままだと俺の方がちゃんと女装できてるぞ」

男の娘「お、おい！やめろ！」

男「お前の方が素材は良いんだからちゃんと下準備すれば俺より似合うって」

男の娘「お、お前！実は女装の趣味があったのかよ！」

男「言ってなかったけどな。お前のことは原石として前から興味があった」

男「ほれ、化粧してやるから動くな」

男の娘「お、おい……やめろって……」

時間経過……

男「うーん……」

男の娘「な、何だよ？」

男「>>46」

男「みんなに見せてこよう」

男の娘「お、おい！」

男「どうせ本番には全員に見られるんだから一緒だろ。ほら今からクラスまで行くぞ」

男の娘「引っ張るな。やめろ！恥ずかしい！」

……

男子A「え？これ男の娘？」

男子B「マジかよ……」

男子C「女かと思ったわ」

女子A「きゃー！かわいいー！」

女子B「悔しいけどウチのクラスの代表は彼に決まりね」

男の娘（うぅ～、クソ！なんでこんな辱めを受けなくてはいけないんだ）

男「>>54」

男「まあ俺の方が可愛いけどね」

男子A「そこ張り合うのかよｗ」

男子B「受けるｗ」

男子C「じゃあお前も今度女装して来いよｗｗｗ」

男「おう！望むところだ！」

その後本人たっての強い希望でミスコンには男君が出場した。
男君は圧倒的な女装スキルを見せつけ見事1位を獲得した。
彼のおかげで僕は全校生徒の前で女装姿をさらさずにすみ今では彼に感謝している。

終わり