クエスト中

バルバトス（前衛がダメージを受けてる……。ここは俺の出番だな！）

バルバトス「ソロモン！　俺にフォトンを回してくれ！」

ソロモン「え！？　……あ、ああ！」

バルバトス（ん？　今ソロモンがボーっとしていた？　珍しいな。ソロモンが戦闘中に気を逸らすなんて）

バルバトス（いや、最近前にも同じことがあったような気がするぞ。確かその時もソロモンは、今みたいに前屈みになっていたような気がする……）

バルバトス（そうか！　ソロモンは『勃起』していたんだ！）

バルバトス（ソロモンの王が戦闘中に勃起か……。これは、今後戦闘において俺たちの弱点になり得るな……）

アジト

バルバトス「そういうわけで、みんなにはソロモンが戦闘中にムラムラしないようにする方法を考えて欲しいんだ」

ブネ「なるほどな……。よしウェパル、へそしまえ」

ウェパル「ちょっと！！　なんで私が原因だって決めつけるの？」

バルバトス「いや、考え方としては間違っていない。ソロモンがよく戦闘に連れて行くメンバーの中で、一番露出度が高いのはウェパルだ。マルコシアスは露出の少ない修道服だし、シャックスはスカートだけど、ウェパルより露出が少ない」

ブネ「それに、シャックスでそういうことを考えるのは何か負けた気がするしな」

ウェパル「嫌よ。どうして私がアイツに気を使って服装を変えなきゃいけないの」

バルバトス「いや、これは単なる性的な問題じゃない。戦闘中にソロモンが悶々としてしまうのは、判断ミスにつながる可能性がある」

シャックス「あはは！　モンモンがモンモン！」

バルバトス「それにウェパルの覚醒スキル。あれもスカートの中が見えそうになるからよくない。今後は使用を控えてくれ」

ウェパル（星５）「別に、スパッツ穿いてるからいいでしょ」

バルバトス「いや、中身は問題じゃない。『中が見えそうで見えないこと』自体が勃起のトリガーになっている可能性がある」

ウェパル「面倒ね」

ガープ「くだらん。じゃあウェパルがへそを隠すと言うことで、話は終わりでいいな」

ウェパル「待って。まだ話は終わりじゃない。さっきのバルバトスの話には間違いがある」

バルバトス「！？　どういうことだ？」

ウェパル「さっき一番露出度が高いのは私って言ったけど、それは間違っているわ。明らかに私よりも肌色の面積が多いメギドがいるじゃない」

バルバトス「それは誰のことを言っているんだ？」

ウェパル「誰って、ここに二人いるでしょ」

ブネ・ガープ「！？」

バルバトス「ウェパル、君はまさか、ソロモンが男性の肉体に興奮していたと言うのか？」

ウェパル「可能性はゼロじゃない。二人とも上半身ほぼ裸なんだから。それにブネになんか、私よりおっぱい大きいじゃない」

ブネ「なんだと？」

ウェパル「ブネとガープがちゃんとした服を着る。それでいいわね」

ブネ「く……」

ガープ「ふざけるな！　俺はちゃんとした服など着ない。絶対にだ！」

ウェパル「いい加減にして。そもそもあなたみたいな攻撃をもらう前衛は、少しでも厚着をした方が役割的にも正しいでしょ」

マルコシアス「そうですよ！　それに、そんな恰好で外を走り回っては風邪をひきます！」

ガープ「お前は俺の母親か！」

ブネ「待て。ソロモンはメインストーリーで、エイルと結婚する幻覚を見ている。だからソロモンは異性愛者だと思うぜ」

ウェパル「女性に興奮することは、男性に興奮しない理由にはならないわ」

ブネ「なんだと？」

マルコシアス「キャッハハハ！　いろんな性癖があっていいじゃない！それが多様性ってことなんだから！」

シャックス「わわっ！　シアシアがおかしくなった！」

ブネ「おい、急にＣＭみてえな声だすんじゃねえ」

マルコシアス「すみません。ですが、我々多様性の軍団であるメギド７２が、根拠もなくバイを否定するのは、『正義』でないと思います！」

ブネ「く……　しょうがねえな」

バルバトス「じゃあウェパルはへそを隠してブネとガープは肌色の面積を減らす、ということでいいかい？」

モラクス「あれ？　なんかおかしくね？」

バルバトス「どうしたモラクス？」

モラクス「アニキが戦闘中に前屈みになるのって、最近なんだよな？」

バルバトス「あ、ああ」

モラクス「じゃあ、原因は俺たちじゃなくて、最近新しく召喚されたメギドなんじゃねえの？」

全員「！？」

ブネ「そうか！　そもそも俺たちはソロモンの『性的対象』に含まれてないってことか！」

ガープ「そうだ。ソロモンが俺たちをそういう目で見ていたなら、１章の時点で前屈みになっていなければおかしい！」

ウェパル「これで私たちが露出を減らす必要はなくなったわね」

バルバトス「これで、容疑者は大きく絞り込まれたな。とりあえず、最近仲間になったメギドを確認していこうか」

ブネ「今のところメインストーリーは５章までクリアしているから、俺たち以外でストーリーで仲間になったのはアスモデウス、バラム、ベレト、バエル、パイモンだな。まあ、実際に戦闘に参加してるのはパイモンとバエルくらいだが」

バルバトス「不死者は要求する贈り物が高価だからね。戦闘についていける段階まで進化させるには時間がかかる」

モラクス「イベント配布だと、二バスＢ、オリアスＣ、アガレスＣだ！」

バルバトス「なるほど。３人とも刺激が強いね。特にオリアスは胸が大きい上に組み込めるパーティも幅広い」

ウェパル「あとは最近１０連召喚で引いたヴィネも怪しいわね」

バルバトス「ああ、要注意メギドと一緒に戦闘に出た時に、ソロモンの股間を確認してみることにするよ」

バルバトス（これでソロモンが勃起することは無くなるはず……。だが、これでいいのか？大切な『何か』を見落としているような……）

バルバトス「他に何か、最近のソロモンについて気づいたことはないか？」

ウェパル「そういえば、最近パイモンと組まされることが多い気がするわ」

ガープ「仕方ないだろ。同じラッシュだからな」

マルコシアス「いえ、それなのですが、私もなのです」

シャックス「私も私もー！」

ブネガープバルバトス「！？」

バルバトス（おかしい、確かにパイモンは強力なメギドだが、うちにはカウンターのファイターもそれなりにいる。あえてパイモンを利用する理由は……）

バルバトス「そうか！　ローズプロポーズだ！」

ブネ「なんだと？」

バルバトス「パイモンのローズプロポーズは、どんな女性メギドだろうと一時的に魅了状態にできる。ソロモンは自分が戦いの中で信頼を築いたメギドが、パイモンに一瞬で魅了されるのを見て、疑似的なＮＴＲを体験しているんだ！！」

ブネ「なるほどな。どうりで最近までソロモンは勃起していなかったわけだ」

ガープ「パイモンの加入は４章だからな」

ウェパル「確かに、パイモンと一緒に戦闘する時、やたらパイモンにフォトンを集めている気がするわ」

マルコシアス「疑似的なＮＴＲ……、これは『性癖』ですね！」

モラクス「さすがアニキだぜ！」

シャックス「ネトネトとラレラレならどっちがいいかな？」

ワイワイ　ガヤガヤ

ソロモン（アジトでみんなが集まってるから何かと思えば、なんで俺の性癖について真剣に話してるんだ？）

ソロモン（でも、俺が興奮してる理由はわからなかったみたいだ。パイモンの名前が出た時はヒヤッとしたけど……）

ソロモン（俺がパイモンのメギド体に興奮してる、なんて知られたらみんなに何言われるかわかったもんじゃないからな……）

ＴＡＰ　ＴＯ　ＮＥＸＴ

終わりです
パイモンのメギド体のセクシーさを伝えたくて書きました
早くオロバスも召喚したいです