ミナレ「サメですよサメ！　某リボンのアイドルは関係ない！　前回はクマ！　今回はサメ！　毎度毎度どうなってんのこの状況！？」

ミナレ「……とまぁ、こんな状況.。o○ﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸ……ではありますが、お便り読んでいきましょう……ん？」




ミナレ「体……光ってるんだけど」ﾋﾟｯｶｰ!

麻藤「……は？」

ミナレ「体！　光ってるんですけど！？」

ミナレ「ちょっと待って黄猿じゃないんだから！　ピカピカの実の能力保持してないので私！」

麻藤「おい……これマジで……」

瑞穂「光って……ますね！」

ミナレ「えっ、ちょっとま」ｷｴﾙ

麻藤「はぁ！？」

瑞穂「き……消えちゃった……」

多摩川河川敷
ミナレ「てぇぇぇぇぇえええ！」ｿﾗｶﾗｵﾁﾙ

ﾄﾞｯｼｰﾝ

ミナレ「ってて……」ｼﾘﾓﾁｦﾂｸ

ミナレ「どこ……ここ？」

ミナレ「……のどかだ」

ミナレ（なんだか牧歌的な雰囲気の河川敷。見てるだけで心が癒やされるような……）

ミナレ（それは例えるなら『人生笑って過ごせよケ・セラ・セラ』と言っているかのような……）

ミナレ「ってそうじゃない！」

ミナレ「ここは一体全体どこなんだ！　全く！」

ミナレ（……それにしても……急に光に包まれたかと思ったら辺鄙な場所に飛ばされるなんて……）

ミナレ（いやいや異世界ファンタジーじゃないんだから。なに？　流行ってんの？　リゼロ？　でもそれって今も昔もトラックって相場は決まってるもんじゃない？　なんでラジオの収録中に……？）

ミナレ「だぁー！！　考え出したらきりがない！　まずは行動あるのみ！」

ミナレ「早速看板発見！　なになに……？　『多魔市』」

…………

ミナレ「……お？」

♪〜しなびたワルキューレの騎行

ミナレ「はは……なーんだ。日本国内かぁ……」ｽﾞｰﾝ

ミナレ「これで異世界だったら色々羽も伸ばせるし、異世界ラジオパーソナリティなんてのも面白いなぁと思ってみたりしたのに」

ミナレ「多摩市って……東京じゃん……」

ミナレ「まぁ……落ち込んでてもしゃーない！　差し当たって考えないといけないのは……」

ミナレ「生活……だよなぁ」

シャミ子（……ん？　河川敷に誰かいます。誰でしょう？）

シャミ子「あのー？」

ミナレ「うわっ！　びっくりした！」

シャミ子「どちら様ですか？」

ミナレ「あーうん。まずは自己紹介だよねぇ！　うんうん。わかるわかる。私の名前は鼓田ミナレ。で……誰？」

ミナレ（あー……なんちゅーか瑞穂ちゃんを彷彿とさせるなぁ……小動物系だ。なんか変なサザエと悪魔っぽいしっぽをつけてる以外は至って普通だ。でも、彼女なりのファッションなのかもしれないし、指摘するのも差し出がましいよね！）

シャミ子「あぁ、すみません。私の名前はシャドウミストレス優子です！」

ミナレ「ごめん、なんだって？」

シャミ子「シャドウミストレス優子です！　最近はめっきり噛まなくなったんですよ！」ﾌﾝｽ!

ミナレ（いやドヤられましても。あーメリー・ポピンズのスーパーカリフラジリスティックエスクピアリドーシャスとか言わせてみてー……）ﾎﾟｹｰ

ミナレ「あーわかったわかった。シャドウミストレス優子ちゃん……ね。それは誰に名付けてもらったの？」

シャミ子「お母さんです」

ミナレ「お母さん……か。そっか…………うっ！」

シャミ子「ど、どうしたんですか！？」

ミナレ「なんか……赤の他人には思えなくって！」ｼｸｼｸ

シャミ子「え、えぇ……？」

ミナレ（なんか……この子も……その……壮絶……なんだな。私の名前の由来も、愛人の名前の頭文字……なんだもんな……）

シャミ子「！　あの、えっと！　これには深い事情があってですね！」

ミナレ「大丈夫！　皆までいうな！」

シャミ子「えっ？」

ミナレ「多分お母さん的には、それが神がかってると思ったんだよ……だから、責めないであげて……」

シャミ子「あーいやーそれはどうかな……。あ、それに、誤解のないようにしておくと、一応私の本名は吉田優子なんですが……」

ミナレ「いや本名普通かい！」

ミナレ「えっ、じゃあそのシャドウミストレス優子っていうのは何？」

シャミ子「まぞくとしての活動名です」

ミナレ（いやまぞくとしての活動名って何？　源氏名？）

シャミ子「暗黒役所なるところで手続きしていまではもうどこに行ってもシャドウミストレス優子です！」

ミナレ「お、おぅ……」

ミナレ（正直理解が追いつかん……）

ミナレ「えっ？　じゃあさっき軽くスルーした、このアンモナイトとしっぽって……」

シャミ子「ある朝起きたら生えてきました！　あとこのツノは友人にはクロワッサンに似てるって言われました」

ミナレ「クロワッサン……クロワッサン……あー……」

ミナレ（確かにそれにも似てる……か？　いやでもアンモナイトの方が……まぁそれはいいや）

ミナレ「えっと、ココってばもしかしてただの多摩市ではない？」

シャミ子「魔法少女、まぞく、異空間、果てはしゃべる古代像まで何でもアリな多魔市です！」

ミナレ（それ私の知ってる多摩市じゃない）

ミナレ（あー……どうやら）

ミナレ（マジで異世界転移しちゃった感じかー……）

ミナレ（いきなり非現実的なワードが飛び交ってるのがその証左。うんもうね。事実は小説よりも奇々怪々。いやホントに）

ミナレ「あのぉ……」

シャミ子「はい？」

ミナレ「ところでぇ……この辺にだだっ広い建物とかありませんかねぇ？　いやね、日本は北海道というところから来たわけなんですが、その……ですね？　お金が……なくて、ですね」

シャミ子「うちに来ますか？」

ミナレ「いやいや、そんな！　会って初めての人の家にご厄介になるなんて……」

シャミ子「来ましょう！　なんだか放っておけません！」

ミナレ「あっ……はい……」

ミナレ（うわぁ……いい人だ……）

たまさくら商店街
桃「くしょん！」

桃（なんだか……悪寒が……）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

つづかない