1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020/07/01(水) 11:14:02.47 :AXcv3ucX0
キャラ崩壊注意
桃「シャミ子、お昼ご飯作って」
シャミ子「私は飯炊きまぞくではない!何が食べたいですか?」
桃「なんでもいいよ」
シャミ子「なんでもいいが一番困ると言っているだろう貴様!」ポコー
その日の夜。
シャミ子「もう怒りました!桃め、毎度毎度なんでもいいとか言って私に献立を丸投げして~!そのくせ『なんでも美味しく作っちゃうシャミ子が悪いんだよ』などとほざく始末!」
シャミ子「ごせんぞ!私は決めました!今夜は夢魔の力を使って桃の深層意識に潜入し、桃が明日のお昼何を食べたいのか調査してやります!」
リリス「動機が献身的過ぎる気もするが……まぁ、夢魔の力を積極的に利用しようとするのは良い心がけだぞ。どれ、余も力を貸してやる。存分に桃色魔法少女の心の内を覗いてくるがよい」
シャミ子「すやぁ……」スヤァ
キャラ崩壊注意
桃「シャミ子、お昼ご飯作って」
シャミ子「私は飯炊きまぞくではない!何が食べたいですか?」
桃「なんでもいいよ」
シャミ子「なんでもいいが一番困ると言っているだろう貴様!」ポコー
その日の夜。
シャミ子「もう怒りました!桃め、毎度毎度なんでもいいとか言って私に献立を丸投げして~!そのくせ『なんでも美味しく作っちゃうシャミ子が悪いんだよ』などとほざく始末!」
シャミ子「ごせんぞ!私は決めました!今夜は夢魔の力を使って桃の深層意識に潜入し、桃が明日のお昼何を食べたいのか調査してやります!」
リリス「動機が献身的過ぎる気もするが……まぁ、夢魔の力を積極的に利用しようとするのは良い心がけだぞ。どれ、余も力を貸してやる。存分に桃色魔法少女の心の内を覗いてくるがよい」
シャミ子「すやぁ……」スヤァ
2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020/07/01(水) 11:14:35.48 :AXcv3ucX0
シャミ子「桃の夢に潜入できました!」バーンッ
桃「シャミ子?」ヒョッコリ
シャミ子「いきなり桃ッ!」ビクーッ
シャミ子(な、何で!この前はよく分かんない所がスタート地点で、桃に会うまで色々あったのに!)
リリス(ふむ……魔力、いや心が通い合っているせいで、対象のすぐ近くに転移してしまったようだな……仲良くなりすぎだぞおぬしら)
シャミ子(仲が良いかどうかはともかく……こっそり覗くつもりがいきなりバレてしまいました!まずいですピンチです!)
桃「シャミ子……?」
シャミ子「桃、あの、いやこれは」
桃「お手」スッ
シャミ子「……はい?」キョトン
桃「反応しない……ってことは本物のシャミ子だね」
シャミ子「その判別法はなんだ貴様!というか偽物の私が居るのか!?偽物の私はお手するんですか!?」
シャミ子「桃の夢に潜入できました!」バーンッ
桃「シャミ子?」ヒョッコリ
シャミ子「いきなり桃ッ!」ビクーッ
シャミ子(な、何で!この前はよく分かんない所がスタート地点で、桃に会うまで色々あったのに!)
リリス(ふむ……魔力、いや心が通い合っているせいで、対象のすぐ近くに転移してしまったようだな……仲良くなりすぎだぞおぬしら)
シャミ子(仲が良いかどうかはともかく……こっそり覗くつもりがいきなりバレてしまいました!まずいですピンチです!)
桃「シャミ子……?」
シャミ子「桃、あの、いやこれは」
桃「お手」スッ
シャミ子「……はい?」キョトン
桃「反応しない……ってことは本物のシャミ子だね」
シャミ子「その判別法はなんだ貴様!というか偽物の私が居るのか!?偽物の私はお手するんですか!?」
3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020/07/01(水) 11:15:02.79 :AXcv3ucX0
桃「質問したいのはこっちの方だよ。なんでシャミ子が私の夢の中に居るのかな。夢魔の力使うのは禁止だって言ったよね」ギロッ
シャミ子「ひぃっ!」ビクーッ
リリス(待てシャミ子!こやつ本物だとか偽物だとか言っておった!今すぐ逃げれば、ギリただ夢にシャミ子が出てきただけと思ってくれるやもしれぬ!)
シャミ子(確かに!そうとなれば……!)シュンッ
桃「あっ」
桃(シャミ子が消えた……逃げた?いや……そもそもあれは本当に本物のシャミ子だったのかな……お手に反応しなかったけど、夢なんて何でもありだし、夢魔でもない私がコントロールできる物じゃないし……ただ私がシャミ子の夢を見ただけなのかな……)
桃(あれ……私、何でシャミ子を探してるんだっけ……そうだ……シャミ子どっか行っちゃったんだ……)ウトウト
桃「シャミ子……どこ……?」フラッ
明晰夢。自身が夢の中であると自覚している夢をこう呼ぶ。だが覚醒度合いの如何によって、明晰夢の途中でもその自覚を失ってしまうことがある。
桃は先程まで自分が夢の中に居るという自覚を持っていた。しかしそれは夢魔であるシャミ子の侵入、発見に魔力が感応した所が大きい。
従って、シャミ子が夢から離脱した今、桃はここが夢の中であるということをすっかり忘れ……直前に見た光景、即ちシャミ子が目の前で消える瞬間だけをはっきりとまぶたに焼き付けていた。
朝、自然に目が覚めるその瞬間まで、桃は夢の中で存在しないシャミ子を探し続けた……。
桃「質問したいのはこっちの方だよ。なんでシャミ子が私の夢の中に居るのかな。夢魔の力使うのは禁止だって言ったよね」ギロッ
シャミ子「ひぃっ!」ビクーッ
リリス(待てシャミ子!こやつ本物だとか偽物だとか言っておった!今すぐ逃げれば、ギリただ夢にシャミ子が出てきただけと思ってくれるやもしれぬ!)
シャミ子(確かに!そうとなれば……!)シュンッ
桃「あっ」
桃(シャミ子が消えた……逃げた?いや……そもそもあれは本当に本物のシャミ子だったのかな……お手に反応しなかったけど、夢なんて何でもありだし、夢魔でもない私がコントロールできる物じゃないし……ただ私がシャミ子の夢を見ただけなのかな……)
桃(あれ……私、何でシャミ子を探してるんだっけ……そうだ……シャミ子どっか行っちゃったんだ……)ウトウト
桃「シャミ子……どこ……?」フラッ
明晰夢。自身が夢の中であると自覚している夢をこう呼ぶ。だが覚醒度合いの如何によって、明晰夢の途中でもその自覚を失ってしまうことがある。
桃は先程まで自分が夢の中に居るという自覚を持っていた。しかしそれは夢魔であるシャミ子の侵入、発見に魔力が感応した所が大きい。
従って、シャミ子が夢から離脱した今、桃はここが夢の中であるということをすっかり忘れ……直前に見た光景、即ちシャミ子が目の前で消える瞬間だけをはっきりとまぶたに焼き付けていた。
朝、自然に目が覚めるその瞬間まで、桃は夢の中で存在しないシャミ子を探し続けた……。
4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020/07/01(水) 11:15:38.59 :AXcv3ucX0
シャミ子「うぅ~ん、おはようございます、ごせんぞ!」ムクッ
リリス「うむ。おはようございますなのだ」
シャミ子(携帯に連絡は来てないし……かちこみもない。やっぱり桃にはバレなかったみたいですね)
シャミ子「まったく昨日は肝が冷えました」
リリス「夢魔としての力の精度が上がれば、夢のどこに着地するかも自在に選べるようになるはずだ。さしあたって……」
ドンドンドンドン!!!
シャミ子「ひぃっ!?」
桃「シャミ子!居る!?シャミ子!」
シャミ子(玄関から桃の声!やっぱり昨日の夢侵入がバレて……!?これは最早観念するしか……)
シャミ子「えーと、この度は、誠にごめんなさいでし……」ガチャリ
桃「シャミ子……」プルプル
シャミ子「……へ?桃?」
桃「良かった……!シャミ子、いた……!」ギュッ
シャミ子「なっ、なーっ!?い、いきなり抱きつくなどっ!何をする桃色魔法少女!」ジタバタ
桃「あっごめん、つい……」パッ
シャミ子「いえ、時と場所さえ選んでくれれば、私だって……」モジモジ
シャミ子「そ、それで!?一体どうしたんですか?」
桃「……今日、シャミ子がいなくなる夢をみたんだ……それで一緒にお姉ちゃんのこととかも思い出して、辛くなって……現実でもシャミ子がいなくなってたら、どうしようって思って……」
シャミ子「桃……」
シャミ子(これって、昨日の私のせいですよね……?)
リリス(うむ。十中八九そうじゃろうな)
シャミ子(私が一瞬桃の夢に出演しただけでこんなことになるとは……図らずも夢魔の力を悪用してしまいました……)
リリス(いや、これは夢魔の力云々よりも桃のお前に対する個人的な感情が……いや、あえて言うまい)
シャミ子「うぅ~ん、おはようございます、ごせんぞ!」ムクッ
リリス「うむ。おはようございますなのだ」
シャミ子(携帯に連絡は来てないし……かちこみもない。やっぱり桃にはバレなかったみたいですね)
シャミ子「まったく昨日は肝が冷えました」
リリス「夢魔としての力の精度が上がれば、夢のどこに着地するかも自在に選べるようになるはずだ。さしあたって……」
ドンドンドンドン!!!
シャミ子「ひぃっ!?」
桃「シャミ子!居る!?シャミ子!」
シャミ子(玄関から桃の声!やっぱり昨日の夢侵入がバレて……!?これは最早観念するしか……)
シャミ子「えーと、この度は、誠にごめんなさいでし……」ガチャリ
桃「シャミ子……」プルプル
シャミ子「……へ?桃?」
桃「良かった……!シャミ子、いた……!」ギュッ
シャミ子「なっ、なーっ!?い、いきなり抱きつくなどっ!何をする桃色魔法少女!」ジタバタ
桃「あっごめん、つい……」パッ
シャミ子「いえ、時と場所さえ選んでくれれば、私だって……」モジモジ
シャミ子「そ、それで!?一体どうしたんですか?」
桃「……今日、シャミ子がいなくなる夢をみたんだ……それで一緒にお姉ちゃんのこととかも思い出して、辛くなって……現実でもシャミ子がいなくなってたら、どうしようって思って……」
シャミ子「桃……」
シャミ子(これって、昨日の私のせいですよね……?)
リリス(うむ。十中八九そうじゃろうな)
シャミ子(私が一瞬桃の夢に出演しただけでこんなことになるとは……図らずも夢魔の力を悪用してしまいました……)
リリス(いや、これは夢魔の力云々よりも桃のお前に対する個人的な感情が……いや、あえて言うまい)
5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020/07/01(水) 11:16:05.47 :AXcv3ucX0
桃「……じゃあね、シャミ子。シャミ子の顔見たら安心できたし、私はもう帰るよ。朝から騒がしくてしてごめんね」スッ
シャミ子「待ってください!」ガシッ
桃「シャミ子……?」
シャミ子「桃の腕、震えてる……安心できたなんて嘘じゃないですか!本当はまだ寂しいんですよね?」
桃「う……」
シャミ子「私あの時言いました。『もう一人で戦うのは諦めたらどうだ』って……本当に寂しい時は、私のこと、もっと頼ってください……私は絶対、桃の前から居なくなったりしませんから……」
桃「……じゃあ今日は、ずっと側に居ても……いい?」ギュッ
シャミ子「ふぉっ……いいでしょう。桃はいずれ私の眷属になるわけですからね!私は福利厚生のしっかりしたまぞくなので!眷属に癒しを与えるのも使命の一つなのだ!」
シャミ子(そもそも、原因は私にあるわけですし……それに、こんな寂しそうな桃を一人にしておけません)
桃「ありがとう……シャミ」
ミカン「桃ーッ!」ダダダッ
桃「……じゃあね、シャミ子。シャミ子の顔見たら安心できたし、私はもう帰るよ。朝から騒がしくてしてごめんね」スッ
シャミ子「待ってください!」ガシッ
桃「シャミ子……?」
シャミ子「桃の腕、震えてる……安心できたなんて嘘じゃないですか!本当はまだ寂しいんですよね?」
桃「う……」
シャミ子「私あの時言いました。『もう一人で戦うのは諦めたらどうだ』って……本当に寂しい時は、私のこと、もっと頼ってください……私は絶対、桃の前から居なくなったりしませんから……」
桃「……じゃあ今日は、ずっと側に居ても……いい?」ギュッ
シャミ子「ふぉっ……いいでしょう。桃はいずれ私の眷属になるわけですからね!私は福利厚生のしっかりしたまぞくなので!眷属に癒しを与えるのも使命の一つなのだ!」
シャミ子(そもそも、原因は私にあるわけですし……それに、こんな寂しそうな桃を一人にしておけません)
桃「ありがとう……シャミ」
ミカン「桃ーッ!」ダダダッ
6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020/07/01(水) 11:16:40.68 :AXcv3ucX0
桃「……」
ミカン「はぁ……やっと見つけたわ。朝起きるなり急に家を飛び出すんだもの……心配になって追いかけてきたわよ……それで、一体何があったの?シャミ子の家に来たってことは魔族が関係しているのね!?」
桃「別に……」シラッ
ミカン「あら!?なんか反応が冷たいわ!?また私何かやっちゃったのかしら!?」
桃「ううん、ミカンも私を心配してくれてたんだもんね。ありがとう」
ミカン「また何かやっちゃったのね!?」
桃「別にもう少しシャミ子と二人きりが良かったなんて思ってないよ」
シャミ子「あの、桃……どちらにしろ家には良もお母さんも居るので……」
桃「……」
ミカン「はぁ……やっと見つけたわ。朝起きるなり急に家を飛び出すんだもの……心配になって追いかけてきたわよ……それで、一体何があったの?シャミ子の家に来たってことは魔族が関係しているのね!?」
桃「別に……」シラッ
ミカン「あら!?なんか反応が冷たいわ!?また私何かやっちゃったのかしら!?」
桃「ううん、ミカンも私を心配してくれてたんだもんね。ありがとう」
ミカン「また何かやっちゃったのね!?」
桃「別にもう少しシャミ子と二人きりが良かったなんて思ってないよ」
シャミ子「あの、桃……どちらにしろ家には良もお母さんも居るので……」
7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020/07/01(水) 11:17:07.44 :AXcv3ucX0
桃「その……すみません。朝から押しかけて、ご飯までいただいてしまうなんて……」
清子「いえいえ、遠慮しなくてもいいんですよ?あなたはいずれ優子の眷属になる人……いわば家族のような物なんですから」
桃「家族……」
良子「私も、桃さんのことは本当のお姉ちゃんみたいに……あっ、違うよお姉。私がここで桃さんに向けているのはあくまで親愛の情であって、忠誠を誓ってるのはお姉ただ一人だからね」
シャミ子「私はそんな心配全然していませんよ、良子」
良子「……!ありがとう、お姉」
シャミ子「多分噛み合ってませんね……」
ミカン(桃……今のあなたには、ちゃんと居場所があるのね)ホッコリ
シャミ子「もちろん、ミカンさんもですからね!」
ミカン「えっ私も?」
シャミ子「だってミカンさんは桃の家族なわけですから……芋づる式です!」
ミカン「そうなの?……桃」
桃「……まぁ、普通そんな風に思える人じゃないと、一緒に暮らしたりしないよね」
ミカン「もんも……!」ゴゴゴゴ
シャミ子「わーっ!家が!家が!ミカンさん感動を抑えて!」
桃「その……すみません。朝から押しかけて、ご飯までいただいてしまうなんて……」
清子「いえいえ、遠慮しなくてもいいんですよ?あなたはいずれ優子の眷属になる人……いわば家族のような物なんですから」
桃「家族……」
良子「私も、桃さんのことは本当のお姉ちゃんみたいに……あっ、違うよお姉。私がここで桃さんに向けているのはあくまで親愛の情であって、忠誠を誓ってるのはお姉ただ一人だからね」
シャミ子「私はそんな心配全然していませんよ、良子」
良子「……!ありがとう、お姉」
シャミ子「多分噛み合ってませんね……」
ミカン(桃……今のあなたには、ちゃんと居場所があるのね)ホッコリ
シャミ子「もちろん、ミカンさんもですからね!」
ミカン「えっ私も?」
シャミ子「だってミカンさんは桃の家族なわけですから……芋づる式です!」
ミカン「そうなの?……桃」
桃「……まぁ、普通そんな風に思える人じゃないと、一緒に暮らしたりしないよね」
ミカン「もんも……!」ゴゴゴゴ
シャミ子「わーっ!家が!家が!ミカンさん感動を抑えて!」
8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020/07/01(水) 11:17:36.43 :AXcv3ucX0
シャミ子「はい!というわけでひと段落着いた所でご飯を作りますよ!今日は私が作るのでお母さんは座って待っててください!」キュッ
清子「優子の手料理なんて久しぶりですね……」ワクワク
良子「お姉の料理、楽しみ……!」ワクワク
ミカン「私は人数分の柑橘類を持ってくるわね」シャッ
桃「シャミ子……」ムギュッ
シャミ子「はわぁーっ!?」
清子「あら……」
良子「新婚さんの奴だ!お嫁さんの料理中に背後からいたずらする奴だ!良、本で見た!」
シャミ子「なっ何をする!こういうのは時と場所を選べと言っただろう貴様忘れたのか!?」
桃「自分の言ったことを忘れてるのはシャミ子の方じゃないかな。今日はずっと私の側に居てくれるんだよね?なのに私をほっといて料理に夢中なんて……酷いよ」
シャミ子「で、でも……今は家族の目の前で……」ドキドキ
桃「いいじゃん、見せつけてやろうよ」
シャミ子「さては貴様既にもう割と元気だな!?」
良子「本で見た奴のコンボだ……!」
清子「懐かしいわ……」シミジミ
シャミ子「はい!というわけでひと段落着いた所でご飯を作りますよ!今日は私が作るのでお母さんは座って待っててください!」キュッ
清子「優子の手料理なんて久しぶりですね……」ワクワク
良子「お姉の料理、楽しみ……!」ワクワク
ミカン「私は人数分の柑橘類を持ってくるわね」シャッ
桃「シャミ子……」ムギュッ
シャミ子「はわぁーっ!?」
清子「あら……」
良子「新婚さんの奴だ!お嫁さんの料理中に背後からいたずらする奴だ!良、本で見た!」
シャミ子「なっ何をする!こういうのは時と場所を選べと言っただろう貴様忘れたのか!?」
桃「自分の言ったことを忘れてるのはシャミ子の方じゃないかな。今日はずっと私の側に居てくれるんだよね?なのに私をほっといて料理に夢中なんて……酷いよ」
シャミ子「で、でも……今は家族の目の前で……」ドキドキ
桃「いいじゃん、見せつけてやろうよ」
シャミ子「さては貴様既にもう割と元気だな!?」
良子「本で見た奴のコンボだ……!」
清子「懐かしいわ……」シミジミ
9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020/07/01(水) 11:18:02.45 :AXcv3ucX0
シャミ子「な、なら私に抱きついてないで料理を手伝ってください!これでも側に居ることになるでしょう!」スッ
桃「いいけど……私に料理させて無事に済むと思ってるの?」
シャミ子「鍋をかき混ぜるくらいならできるでしょう……できますよね?」
ミカン「なら、私も何か手伝うわ。ご馳走になるのに、座って待っているだけなのは心苦しかったし……」
良子「あっ、じゃあ良も手伝う!」
清子「私も手伝いますっ」
リリス「余はテーブルの上からエールを送っておるぞ!」ガンバレー
シャミ子「なんか調理実習みたいになってしまいましたね……」ワチャワチャ
桃(なんか……こういうわちゃわちゃしてるの久しぶりだな……)マゼマゼ
桃(お姉ちゃんが居なくなってからは基本一人だったし……教室で他のわちゃわちゃをはたから眺めることはあっても、その中に私はいなかった……)
桃(家族……か……)ポロッ
桃「う……」ゴシゴシ
シャミ子「どうかしましたか?桃」
桃「ううん、ちょっと鍋が跳ねちゃっただけ」
シャミ子「目まで!?そんなに激しくかき回さなくていいんですよ!?」
桃「シャミ子……私達の当面の目的って、まぞくの封印を解くとか、私のお姉ちゃんを探し出すとかだけどさ」
桃「それ以前の……この街の平和を守るっていうのも、同じくらい頑張っていこうね」
シャミ子「……もちろんです!」
シャミ子「な、なら私に抱きついてないで料理を手伝ってください!これでも側に居ることになるでしょう!」スッ
桃「いいけど……私に料理させて無事に済むと思ってるの?」
シャミ子「鍋をかき混ぜるくらいならできるでしょう……できますよね?」
ミカン「なら、私も何か手伝うわ。ご馳走になるのに、座って待っているだけなのは心苦しかったし……」
良子「あっ、じゃあ良も手伝う!」
清子「私も手伝いますっ」
リリス「余はテーブルの上からエールを送っておるぞ!」ガンバレー
シャミ子「なんか調理実習みたいになってしまいましたね……」ワチャワチャ
桃(なんか……こういうわちゃわちゃしてるの久しぶりだな……)マゼマゼ
桃(お姉ちゃんが居なくなってからは基本一人だったし……教室で他のわちゃわちゃをはたから眺めることはあっても、その中に私はいなかった……)
桃(家族……か……)ポロッ
桃「う……」ゴシゴシ
シャミ子「どうかしましたか?桃」
桃「ううん、ちょっと鍋が跳ねちゃっただけ」
シャミ子「目まで!?そんなに激しくかき回さなくていいんですよ!?」
桃「シャミ子……私達の当面の目的って、まぞくの封印を解くとか、私のお姉ちゃんを探し出すとかだけどさ」
桃「それ以前の……この街の平和を守るっていうのも、同じくらい頑張っていこうね」
シャミ子「……もちろんです!」
10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020/07/01(水) 11:18:29.68 :AXcv3ucX0
「「ごちそうさまでした」」
良子「もうこんな時間……良は学校にいってきます!」タタッ
ミカン「あら……じゃあ私は家から鞄持ってくるわね、桃の分も持ってくるから」シャッ
清子「私も洗濯してきますね」
桃「じゃあ……私はお皿洗いでもしてようかな。掃除は得意だし。シャミ子はそこで待ってて」スッ
シャミ子「はい」
シャミ子(さっきみたいにひっついてこない……もう立ち直ったということなんでしょうか)
シャミ子(そういえば……なんで桃の夢に、私は出てこなかったんでしょう。私が離脱した後、夢の内容を操ってたわけでもないのに……桃が私を探して、私を求めていたなら、私が出てくる……夢とはそういうものでは?)
リリス(そこはあやつの過去が関係しておるのじゃろう。唐突に姉を失ったこと……それがトラウマになって、あやつの深層意識に作用しておるのじゃ。あやつは今でも心のどこかで、親しい者が急にいなくなる恐怖に怯えながら暮らしておるのかもしれん)
シャミ子(桃……)
「「ごちそうさまでした」」
良子「もうこんな時間……良は学校にいってきます!」タタッ
ミカン「あら……じゃあ私は家から鞄持ってくるわね、桃の分も持ってくるから」シャッ
清子「私も洗濯してきますね」
桃「じゃあ……私はお皿洗いでもしてようかな。掃除は得意だし。シャミ子はそこで待ってて」スッ
シャミ子「はい」
シャミ子(さっきみたいにひっついてこない……もう立ち直ったということなんでしょうか)
シャミ子(そういえば……なんで桃の夢に、私は出てこなかったんでしょう。私が離脱した後、夢の内容を操ってたわけでもないのに……桃が私を探して、私を求めていたなら、私が出てくる……夢とはそういうものでは?)
リリス(そこはあやつの過去が関係しておるのじゃろう。唐突に姉を失ったこと……それがトラウマになって、あやつの深層意識に作用しておるのじゃ。あやつは今でも心のどこかで、親しい者が急にいなくなる恐怖に怯えながら暮らしておるのかもしれん)
シャミ子(桃……)
11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020/07/01(水) 11:18:59.21 :AXcv3ucX0
シャミ子「桃っ」ムギュッ
桃「わっ……な、何かな急に……私からシャミ子にいたずらするのは王道だけど、逆はちょっと違うんじゃないかな……?」
シャミ子「その……もう一度、何度でも伝える必要があるなと思いまして……」
シャミ子「桃。私は絶対に桃の前からいなくなったりしません……私だけじゃなくて、皆もです。皆、きっとずっと、桃のそばに居ますからね……」ギュッ
桃「シャミ子……」キュンッ
桃「……こういうのは、時と場合を選ばなきゃダメじゃなかったの?」ギュッ
シャミ子「いいんです……今は、二人きりなんですから……」ムギューッ
リリス「いや、余がおるが」
良子「大変、教科書忘れちゃった!」ガチャッ
清子「洗濯が終わりました~」
ミカン「鞄持ってきたわよーっ」
シャミ桃「「あっ……」」
頑張れシャミ子!バレそうでバレないギリギリのラインを見極められるまぞくになるんだ!
シャミ子「桃っ」ムギュッ
桃「わっ……な、何かな急に……私からシャミ子にいたずらするのは王道だけど、逆はちょっと違うんじゃないかな……?」
シャミ子「その……もう一度、何度でも伝える必要があるなと思いまして……」
シャミ子「桃。私は絶対に桃の前からいなくなったりしません……私だけじゃなくて、皆もです。皆、きっとずっと、桃のそばに居ますからね……」ギュッ
桃「シャミ子……」キュンッ
桃「……こういうのは、時と場合を選ばなきゃダメじゃなかったの?」ギュッ
シャミ子「いいんです……今は、二人きりなんですから……」ムギューッ
リリス「いや、余がおるが」
良子「大変、教科書忘れちゃった!」ガチャッ
清子「洗濯が終わりました~」
ミカン「鞄持ってきたわよーっ」
シャミ桃「「あっ……」」
頑張れシャミ子!バレそうでバレないギリギリのラインを見極められるまぞくになるんだ!
12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020/07/01(水) 11:19:26.78 :AXcv3ucX0
おまけ
杏里「おー、お二人、今日は一段とお熱いねぇ!」
桃「怖い夢見て心細いからね。仕方ないね」ギュッ
シャミ子「あはは……」
リリス(おい、いいのかシャミ子よ。こいつ完全に立ち直っとるくせにお前に甘えておるぞ)
シャミ子(でも……元は桃の夢を覗こうとした私が悪いんですし、これくらいは……)
シャミ子(それに、正直この状況は、私も満更では……)デヘヘ
桃「シャミ子……今なんて言った?」ジロッ
シャミ子「へ?私も満更では……」
桃「その台詞も後何回か聞きたいけど……その前」
シャミ子「元は私が悪いんですし……あっ!?」
桃「……シャミ子が悪いんだよ……」ゴゴゴゴ
シャミ子「ごっ、ごめんなさいでした~っ!」
頑張れシャミ子!恋人を怒らせてしまった場合は、なるべく早くごめんなさいするんだ!
おまけ
杏里「おー、お二人、今日は一段とお熱いねぇ!」
桃「怖い夢見て心細いからね。仕方ないね」ギュッ
シャミ子「あはは……」
リリス(おい、いいのかシャミ子よ。こいつ完全に立ち直っとるくせにお前に甘えておるぞ)
シャミ子(でも……元は桃の夢を覗こうとした私が悪いんですし、これくらいは……)
シャミ子(それに、正直この状況は、私も満更では……)デヘヘ
桃「シャミ子……今なんて言った?」ジロッ
シャミ子「へ?私も満更では……」
桃「その台詞も後何回か聞きたいけど……その前」
シャミ子「元は私が悪いんですし……あっ!?」
桃「……シャミ子が悪いんだよ……」ゴゴゴゴ
シャミ子「ごっ、ごめんなさいでした~っ!」
頑張れシャミ子!恋人を怒らせてしまった場合は、なるべく早くごめんなさいするんだ!
13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2020/07/01(水) 11:19:53.17 :AXcv3ucX0
以上になります。
桃「シャミ子はあったかまぞくだったんだね……」という台詞を入れたかったのですが、入れる所がないので入れませんでした。
この前の一挙放送だけ見て原作は1ページも読んでないので原作と矛盾があったりネタ被りがあったらスルーしてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
以上になります。
桃「シャミ子はあったかまぞくだったんだね……」という台詞を入れたかったのですが、入れる所がないので入れませんでした。
この前の一挙放送だけ見て原作は1ページも読んでないので原作と矛盾があったりネタ被りがあったらスルーしてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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