白銀「やめろ！！！」

かぐや「……」

白銀「頼む…もう帰ってくれ…頼む…四宮」

かぐや「……」

藤原千花「パパさーん、どうかしたんですかー？あっかぐやちゃん！久しぶりー！」

かぐや「……」ギッ

白銀「千花。何でもないから圭花と奥に行っててくれ…」

かぐや「……」

藤原千花「えーー？久しぶりにかぐやちゃんと話したいよーー！！！圭花もかぐやちゃんとお話ししたいよねーー！」

圭花(娘)「うん！変な人と話したい！」

白銀「こら！遊びじゃないんだ！早く家の中に入りなさい！」

かぐや「……」

白銀「おい四宮いい加減にしてくれ…。俺にはもう守らなきゃいけない家族がいる。お前もそろそろ自分の道を進んだらどうだ？」

かぐや「……会長？ゲームをしませんか？」ニコ

白銀「…ッ！？」

圭花(娘)「ゲームぅ？」

かぐや「圭花もママとパパと一緒にゲームしたい？」

圭花「うん！」

白銀「やっ、やめろ！俺の娘の名前を呼ぶな四宮！ほんとに警察を呼ぶぞ！！！」

かぐや「……」

藤原千花「ゲーム？わーーやりたいです！」

かぐや「……」ギッ

白銀「四宮…頼む…」

かぐや「……会長、20の質問というのはご存知ですか？」

白銀「…千花。警察を呼んでくれ」

藤原千花「えーー！？パパ、何でですか？」

白銀「いいから呼んでくれ…」

かぐや「……ただ、20回も質問すれば大抵のものは答えられます。だから、半分の10回にしましょう」

白銀「……四宮。俺たちはもう高校生じゃないんだ…」

かぐや「……会長、質問を？」

白銀「…俺は大学試験に失敗して就職。お前は別の財閥の御曹司と結婚したじゃないか…。なぁ、俺たちは一度も交わる事なく終わったんだよ」

かぐや「……会長、失敗を？」

圭花(娘)「パパーー？なんのはなししてるのー？

千花(妻)「あっ、警察さんですか？〇〇に来てください！」

かぐや「……では、私が会長に質問しますね？」

白銀「……」

かぐや「……会長には好きな人がいる」

白銀「……」

かぐや「……会長？答えは？」

千花(妻)「あーー！その答えあたし分かりますー！」

白銀「！？！？やめろ千花！何も答えるな！」

千花(妻)「パパの好きな人は、あたしの圭花だよーー！だって家族だもんねーー！」

圭花「うん！家族だもんねーー！」

かぐや「……」

かぐや「……ちがう」ギロッ

白銀「ッ！？千花！圭花！逃げろ！」

かぐや「ちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがう」

白銀「くそ！頼む四宮やめてくれ！！！」

千花(妻)「ふぇぇ、かぐやさん怖いですぅ…」

白銀「千花！早く圭花を連れて逃げるんだ！

かぐや「……だって、だって会長が好きなのは私だけですもの。嘘までついて……ほんと、お可愛いこと」ニコ

白銀「…ッ四宮。お前…」

圭花(娘)「わーー！？パパ、血が出てる！！」

かぐや「……会長が悪いんです。嘘をつくから」

白銀「…うっ」ゴフッ

千花(妻)「何をやってるんですかかぐやちゃん！？パパ！大丈夫！…うっ！？」

かぐや「……会長に触るな泥棒猫」

圭花「どうしたの！パパー！ママー！エーン！！！」

白銀「…圭…花」

かぐや「……圭花。ママならここよ？」

圭花「パパー！ママー！」

白銀「……」

千花「……」

かぐや「……さっ、会長！行きましょう！…圭花、来なさい！」ズルズル

パトカー「「そこの女！刃物を置いてその子を離しなさい！！！」」

かぐや「あはは！会長！圭花！幸せになりましょうね！」

白銀「……」



こうしてかぐやはやっと自分の想いを白銀に伝える事が出来たのであった。

～fin～