1:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/20(月) 17:28:23 :XJz6Rz76
先生「最初から全員無言でしたね。凄いですよこれは」
男子「……」
女子「……」
先生「三年生なら当然です。集会なんて何度もやってますから」
男子「……」
女子「……」
先生「しかし、一年生の、それも最初の集会でこれは凄い事なんですよ」
男子「……」
女子「……」
先生「中学生ですよ? 一人くらいは居るんですよ、話す子が。必ず」
男子「……」
女子「……」
先生「もうね、先生怖い。何ですか貴方達」
先生「最初から全員無言でしたね。凄いですよこれは」
男子「……」
女子「……」
先生「三年生なら当然です。集会なんて何度もやってますから」
男子「……」
女子「……」
先生「しかし、一年生の、それも最初の集会でこれは凄い事なんですよ」
男子「……」
女子「……」
先生「中学生ですよ? 一人くらいは居るんですよ、話す子が。必ず」
男子「……」
女子「……」
先生「もうね、先生怖い。何ですか貴方達」
2:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/20(月) 17:32:35 :XJz6Rz76
先生「私ね、もう教員生活20年目なんですよ」
男子「……」
女子「……」
先生「こういう場で話す事もね、大体決まってくるんです」
男子「……」
女子「……」
先生「皆さんはもう中学生です。時と場に応じて云々~ってね、言うんですよ。いつも」
男子「……」
女子「……」
先生「ね? そしたらこれですよ。もう先生完全に出鼻挫かれてますよ」
先生「私ね、もう教員生活20年目なんですよ」
男子「……」
女子「……」
先生「こういう場で話す事もね、大体決まってくるんです」
男子「……」
女子「……」
先生「皆さんはもう中学生です。時と場に応じて云々~ってね、言うんですよ。いつも」
男子「……」
女子「……」
先生「ね? そしたらこれですよ。もう先生完全に出鼻挫かれてますよ」
3:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/20(月) 17:35:32 :XJz6Rz76
先生「まあね、でも素晴らしい事ですよ、ええ。静かが一番。文句なしです」
男子「……」
女子「……」
先生「じゃあね、先生今から気を取り直して、挨拶始めるからね?」
男子「……」
女子「……」
先生「えー、改めてまして、入学おめでとうございます」
男子「……」
女子「……」
先生「なに、死んでるの? 皆さん死んでるんですか?」
先生「まあね、でも素晴らしい事ですよ、ええ。静かが一番。文句なしです」
男子「……」
女子「……」
先生「じゃあね、先生今から気を取り直して、挨拶始めるからね?」
男子「……」
女子「……」
先生「えー、改めてまして、入学おめでとうございます」
男子「……」
女子「……」
先生「なに、死んでるの? 皆さん死んでるんですか?」
4:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/20(月) 17:38:55 :XJz6Rz76
先生「もう一回やめよ、やめやめ。ごめんね? 先生落ち着かないわ」
男子「……」
女子「……」
先生「皆一回話そ? 一回ガヤガヤしとこ? そしたら先生止めるから。そこから始めよ?」
男子「ガヤガヤガヤガヤ」
女子「ガヤガヤガヤガヤ」
先生「そうそうそう! それそれ!」
男子「ガヤガヤガヤガヤ」
女子「ガヤガヤガヤガヤ」
先生「ごほん。えー、皆さん静かにして下さい」
男子「……」ピタ
女子「……」ピタ
先生「怖い怖い怖い!」
先生「もう一回やめよ、やめやめ。ごめんね? 先生落ち着かないわ」
男子「……」
女子「……」
先生「皆一回話そ? 一回ガヤガヤしとこ? そしたら先生止めるから。そこから始めよ?」
男子「ガヤガヤガヤガヤ」
女子「ガヤガヤガヤガヤ」
先生「そうそうそう! それそれ!」
男子「ガヤガヤガヤガヤ」
女子「ガヤガヤガヤガヤ」
先生「ごほん。えー、皆さん静かにして下さい」
男子「……」ピタ
女子「……」ピタ
先生「怖い怖い怖い!」
5:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/20(月) 17:43:28 :XJz6Rz76
先生「普通ばらばら収まっていくんですよ。静かにー! ガヤガヤ! 静かにー! ガヤ、ガヤ! 静かにー! ガヤ……みたいに!」
男子「……」
女子「……」
先生「いやこれおかしいの君達だからね? 変な教師来たな、とかじゃなくて皆さんが変なんですからね!?」
男子「……」
女子「……」
先生「これもうわかんないですわ。もう先生の挨拶飛ばします。飛ばさせて頂きますわ」
男子「……」
女子「……」
先生「次は校長先生の挨拶です。校長、どうぞ」
校長「……」
先生「え、なんですかそれ」
先生「普通ばらばら収まっていくんですよ。静かにー! ガヤガヤ! 静かにー! ガヤ、ガヤ! 静かにー! ガヤ……みたいに!」
男子「……」
女子「……」
先生「いやこれおかしいの君達だからね? 変な教師来たな、とかじゃなくて皆さんが変なんですからね!?」
男子「……」
女子「……」
先生「これもうわかんないですわ。もう先生の挨拶飛ばします。飛ばさせて頂きますわ」
男子「……」
女子「……」
先生「次は校長先生の挨拶です。校長、どうぞ」
校長「……」
先生「え、なんですかそれ」
6:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/20(月) 17:45:44 :XJz6Rz76
先生「校長先生? ちょっと、校長?」
校長「……」
先生「ちょっと、え? 待って待って、なんですか?」
校長「……」
先生「……」
校長「……」
先生「一回ガヤガヤしましょ?」
校長「ガヤガヤガヤガヤ」
先生「静かに!」
校長「……」ピタ
先生「怖い怖い怖い!」
先生「校長先生? ちょっと、校長?」
校長「……」
先生「ちょっと、え? 待って待って、なんですか?」
校長「……」
先生「……」
校長「……」
先生「一回ガヤガヤしましょ?」
校長「ガヤガヤガヤガヤ」
先生「静かに!」
校長「……」ピタ
先生「怖い怖い怖い!」
7:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/20(月) 17:49:54 :XJz6Rz76
先生「なんか、流行ってるんですか? そういうの」
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「春休みの間に、皆軍隊でも入ったんですか?」
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「わかった、ドッキリだ! ドッキリでしょうこれは!」
先生「なんか、流行ってるんですか? そういうの」
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「春休みの間に、皆軍隊でも入ったんですか?」
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「わかった、ドッキリだ! ドッキリでしょうこれは!」
8:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/20(月) 17:50:28 :XJz6Rz76
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「はっはっは。なんだ、ドッキリですか! 酷いですよ、もう! 見事に騙されましたよ!」
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「……もういいですから、もう大丈夫ですよ? 終わりましたよ?」
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「はっはっは。なんだ、ドッキリですか! 酷いですよ、もう! 見事に騙されましたよ!」
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「……もういいですから、もう大丈夫ですよ? 終わりましたよ?」
9:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/20(月) 17:52:08 :XJz6Rz76
先生「いい加減先生も怒りますよ?」
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「いいんですね? 先生怒ったら静かになるタイプですよ?」
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「体育館で整列して全員無言って相当気味悪い空間になりますよ? いいんですか?」
先生「いい加減先生も怒りますよ?」
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「いいんですね? 先生怒ったら静かになるタイプですよ?」
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「体育館で整列して全員無言って相当気味悪い空間になりますよ? いいんですか?」
10:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/20(月) 17:53:20 :XJz6Rz76
先生「もう分かりました。はい、先生怒った。黙ります。誰か謝るまで黙ります」
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「……」
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「……」
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「……」
先生「もう分かりました。はい、先生怒った。黙ります。誰か謝るまで黙ります」
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「……」
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「……」
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「……」
11:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/20(月) 17:54:15 :XJz6Rz76
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「……」
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「……」
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「……」
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「……」
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「……」
男子「……」
女子「……」
校長「……」
先生「……」
12:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/20(月) 18:00:26 :XJz6Rz76
そして、時は流れる。
歴史は繰り返す。人が本当の意味で学ばぬ限り。寄せては返す波間のように、何度も、何度も。
文明の更なる発展は、やがて自然を破壊し尽くした。
食料危機が、世界を戦火に包み込んだ。
何度でも言う。歴史は、繰り返す。
そして、時は流れる。
歴史は繰り返す。人が本当の意味で学ばぬ限り。寄せては返す波間のように、何度も、何度も。
文明の更なる発展は、やがて自然を破壊し尽くした。
食料危機が、世界を戦火に包み込んだ。
何度でも言う。歴史は、繰り返す。
13:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/20(月) 18:01:17 :XJz6Rz76
骸骨「……」
骸骨「……」
骸骨「……」
骸骨「……」
骸骨「……」
骸骨「……」
骸骨「……」
骸骨「……」
骸骨「……」
骸骨「……」
骸骨「……」
骸骨「……」
骸骨「……」
骸骨「……」
骸骨「……」
骸骨「……」
骸骨「……」
骸骨「……」
骸骨「……」
骸骨「……」
14:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/20(月) 18:02:22 :XJz6Rz76
土「……」
土「……」
土「……」
土「……」
土「……」
土「……」
土「……」
土「……」
土「……」
土「……」
土「……」
土「……」
土「……」
土「……」
土「……」
土「……」
土「……」
土「……」
土「……」
土「……」
土「……」
土「……」
15:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/20(月) 18:02:56 :XJz6Rz76
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
16:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/20(月) 18:03:57 :XJz6Rz76
芽「……」
完
芽「……」
完
17:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/20(月) 18:04:30 :XJz6Rz76
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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