？？？「もしもし私メリーさん…今あなたの家の玄関にいるの…」

俺「！？」

？？？「もしもし私メリーさん…今あなたの家の前にいるの…」

俺「！？」

？？？「もしもし私メリーさん…今あなたの家の一番近いコンビニにいるの…｣ｶﾞﾁｬ

俺「！？」

？？？「もしもし私メリーさん…今あなたの家の最寄りの駅にいるの…｣ｶﾞﾁｬ

俺「！？」

？？？「もしもし私メリーさん…今あなたの家の最寄りの駅の改札にいるの…｣ｶﾞﾁｬ

俺「！？」

？？？「もしもし私メリーさん…今券売所にいるの…」

俺「！？」

？？？「もしもし私メリーさん…今みどりの窓口にいるの…｣ｶﾞﾁｬ

俺「！？」

？？？「もしもし私メリーさん…今券売所にいるの…｣ｶﾞﾁｬ

俺「！？」

？？？「もしもし私メリーさん…今駅のホームにいるの…」

俺「！？」

？？？「もしもし私メリーさん…今電車の入り口にいるの…｣ｶﾞﾁｬ

俺「！？」

？？？「もしもし私メリーさん…今満員電車に…いるの…ンッ///」

俺「！？///」

？？？「もしもし私メリーさん…今…ドアの…前に…ンッ…押されて…ンッ…///」

俺「！！」ｶﾞﾀｯ

？？？「もしもし私メリーさん…今駅のトイレにいるの…」

俺「！？」

？？？「もしもし私メリーさん…今駅のホームの下にいるの…」

俺「！？」ｶﾞﾀｯ

？？？「もしもし私メリーさん…今遠くから電車の光が見えたわ…もう少しで私は終わる。さようなら私のメリーさん…」

俺「！？」

俺「あの日電車に身を投げ出した彼女はしきりに俺にメリーさんと名乗っていたが、あとあと考えると本当にメリーさんだったのか。
俺自身には聞き覚えのない声だが彼女は俺に電話をかけてきた。
一方的に俺のことを知っている女性…そして私はメリーだと…
メリー…羊…羽毛…
俺はふとある一つの真実へ足を踏み入れることができた。
そのメリーさんというのは実は…」