おれ「神様と敵対してはいけません」

おれ「敵対すると負けます」

おれ「絶対に逆らってはいけません」

シャミ子「……」

おれ「そして神様は死にません」

おれ「いかなる状況に追い詰めて」

おれ「いかなる方法で殺しても」

おれ「不死」

おれ「故に再び立ちふさがり」

おれ「必ず敵対したものに罰を与えます」

おれ「絶対に神様、キラ様に逆らってはいけません」

シャミ子「……怖い……」

🍊「その神様が人々を正しく導くような宗教チックな内容なの？」

おれ「困ったことにこのキラ様には、ほとんど自我がありません」

おれ「なのに必ず勝つ絶対勝利の象徴のような存在です」

シャミ子「？？？」

おれ「キラ様は、なんとなく戦いたくないなぁ……」

おれ「そんなノリで生きています」

シャミ子「あ、平和主義者なんですね」

おれ「しかし、神様の周囲には、良からぬものが集まってきます」

おれ「現実と同じですね」

おれ「神様を利用しようとする人々に、神様は利用され続けます」

🍊「……え、それはいいの、悪いの？」

おれ「キラ様は何も悪くありません」

おれ「もしキラ様が悪いことをしても、悪いのは周囲の人なのです」

シャミ子「……おれさん、信仰心がおかしくありませんか？」

おれ「私はキラ様の忠実な犬です」

おれ「基本的にこの神様は女に弱いので、セックスさせてあげれば言うことをきくようになります」

🍊「ええ……（困惑）」

おれ「でも、一時的なもので、やっぱり戦いたくないなぁというノリになります」

シャミ子「なんかイヤです私、その人」

おれ「やめろ、シャミ子！」

おれ「死にたいのか！？」

シャミ子「はわ、ごめんなさい🙇神様！」

おれ「キラ様を戦わせるには洗脳、これが一番です」

おれ「キラ様は戦いたくないので、戦わないために戦いましょうと提案しましょう」

おれ「すると不思議なことに、戦うのがイヤだったはずなのに」

おれ「急に好戦的になり」

おれ「無敵の存在になり、戦場にいる全ての存在を暴力で黙らせ、強制的に服従させます」

シャミ子「か、神ぃ……」

おれ「あと」

おれ「この神様は寝取りが大好きなので、洗脳は彼氏持ちの美女が担当するのがベストですね」

🍊「クズよ！！！」

🍊「本物のクズよ！！！！！」

おれ「🍊、死ぬぞ！」

🍊「神様なんて私がぶっ殺してやるわよ！」

おれ「それ言った人がSEED DESTINYでどうなったか知っているのか！？」

🍊「どうなったのよ！？」

おれ「父のように慕っていた人を自らの手で殺すことになったんだぞ！！！」

おれ「神様を、キラ様を守るために！！！」

🍊「イヤ、怖い！！！」

シャミ子「怖い！！！」

おれ「神に逆らってはいけません」

おれ「ひれ伏しましょう」

シャミ子「そのキラ様は、なんで神様なんですか？」

おれ「コーディネーターだからです」

シャミ子「コーディネーター？」

おれ「遺伝子を改造した改造人間です」

シャミ子「あー、つまり改造人間だから強いんですね」

シャミ子「仮面ライダーですね」

おれ「SEEDの世界には、改造人間はたくさんいます」

シャミ子「あれ？」

シャミ子「改造人間だから強いんじゃないんですか？」

おれ「キラ様は、改造人間の中の改造人間、スーパー改造人間なうえに」

おれ「さらに魔改造を加えた結果、神様になったのです」

シャミ子「スーパー改造人間……」

おれ「SEEDの世界ではコーディネーターの製造方法が出回り、コーディネーターが簡単に作れるようになっています」

おれ「これを神に背く行為だと思ったのか、自然の摂理に反すると思ったのか」

おれ「人々は遺伝子の改造を施したコーディネーターの製造を禁止する約束ごとを作ります」

おれ「しかし、そんなの無視して改造人間を作る人たちがたくさん出てきます」

🍊「そりゃあそうよね、優秀な人間が作れるんだから」

おれ「そして宇宙人👽がでてきます」

シャミ子「宇宙人！！？」

おれ「正確に言うと宇宙生命体です」

おれ「これにより、なんか生物の進化が可能なんじゃねって話になり」

おれ「コーディネーターをどうするか議論する場で、宗教が対立し、宗教界が失墜し」

おれ「コーディネーターを作っても良いよってノリになります」

シャミ子「……え、じゃあ人類全員コーディネーターになれば」

おれ「いいえ、イスラム過激派やキリスト教過激派は断固としてこれにあらがいます」

シャミ子「はわ……、え？宗教批判になった？」

おれ「ガンダムは非常に左翼的な作品なので」

おれ「SEEDの世界では、日本は中国や朝鮮半島などと統合されています」

おれ「00の世界ではアメリカの一部になっています」

🍊「🍑にはみせちゃダメなやつね」

おれ「バレたらガンプラぶっ壊されるんじゃないかな？」

おれ「SEEDの世界で戦争をしている地球側は、現在の国連が発展した存在なので」

おれ「キラ様は国連と戦っています」

🍊「……」

おれ「しかしやっていることは国連と一緒で有志連合を作り」

おれ「中立的な組織として、世界から戦争や紛争を取り除くための戦いです」

おれ「現在国連がやっているPKO活動（平和維持活動）です」

シャミ子「あれ？それは国連では？」

おれ「SEEDの世界の国連は腐敗しているので、キラ様が国連なのです」

シャミ子「……」

シャミ子「んん？？？」

🍊「あなたそんな作品みてたのによく保守派になったわね」

おれ「アニメや漫画で人生観決めるのなんて子供だけだよ」

おれ「そして子供のころに洗脳されても、大人になって考え方を変えればそれでいいんじゃない？」

おれ「過ちを気に病むことはない、ただ認めて次の糧にすればいい」

おれ「それが大人の特権だ」

シャミ子「……」

シャミ子「それは子供の特権では？」

おれ「はぁ？(*´Д｀)」

シャミ子「子供は影響を受けやすく更生できる力がある」

シャミ子「だから少年法があって、子供の犯罪は罪が軽い」

シャミ子「間違えても良いのは子供の特権で、大人は間違えない方がいいと思います」

おれ「さかしいだけのガキが！」

シャミ子「なんで怒るんですか！？」

おれ「お前はちょいちょい賢いから困るんだよ！！！」

おれ「もっとさぁ！ノリってあるじゃん！！！」

おれ「大切だと思うなぁ！そういうの！！！」

🍊「大人も間違えていいのよ」

🍊「ただ間違えたときのペナルティが子供より重いってだけで」

おれ「つまり」

おれ「過ちに気づき、変わっていこうって話」

おれ「日本国憲法を改憲しようって話ね」

🍊「政治の話にするんじゃないわよ！！！」

おれ「変わらない世界は嫌なんだ！！！」

シャミ子「あっ、なんかその言葉、重い！！！」

シャミ子「逆らえない圧がある！！！」

おれ「神様の、キラ様のお言葉ですからね」

おれ「……」

おれ「キラサッド、アイドントライクノットチェンジザワールド」

🍊「聖書っぽくするな！！！」

おれ「コーディネーターと、自然出生の人間ナチュラルが競争すると」

おれ「コーディネーターが圧勝する現実を突きつけられます」

おれ「ムカついた宗教徒たちは反コーディネーター的なテロをします」

シャミ子「はわ……、なんか簡単に想像がつく」

🍊「だいたいイスラム教のせいね」

おれ「イスラム教とひとくくりにするとイスラム教から怒られるぞ」

🍊「そうね」

🍊「あの人たち、短気だもん」

おれ「宗教やってる人って大体短気だから」

おれ「みんな、ブロックワード（触れてはいけない言葉）持ってるし」

おれ「ガンダムSEEDの世界では宇宙に人が住んでいて」

シャミ子「宇宙に人が住むってどういうことですか？」

おれ「でかい宇宙ステーションのなかで人々が生活してる感じ」

シャミ子「あー、箱があるんですね」

おれ「地球は宇宙に対して自治権を認めていませんでしたが」

おれ「宇宙は地球に対して自治権を要求します」

シャミ子「……」

シャミ子「わかりやすく」

おれ「大阪が、日本から独立して、日本から武力攻撃を受けたとき、対抗するために武装するみたいな感じ？」

シャミ子「ダメですよ、兵器をなくしましょう！」

おれ「それはガンダムＷの話です」

シャミ子「あっ！そんな作品もあるんですね！私そっちのほうが好きです！」

おれ「兵器を廃棄したあと、武装集団が出てきたので、再び武装しました」

シャミ子「チクショウ！！！」

おれ「おかえり僕のサンドロック！」

おれ「その後、ナチュラルがコーディネーターの偉い人を殺したのに、精神疾患で無罪になったり」

おれ「ナチュラルだけ死ぬ新型コロナウイルスが蔓延したり」

シャミ子「ナチュラルだけ死ぬ新型コロナウイルス！！？」

🍊「それはないわよ！！！」

🍊「それはおかしいわよ！！！」

おれ「これは……」

おれ「神の鉄槌なのです！」

🍊「なっ！？」

シャミ子「はわ！？」

おれ「コーディネーターの存在を許してしまった人類への、神の鉄槌なのです！」

シャミ子「え、おかしいですよ、ナチュラルだけ死ぬウイルスですよ」

シャミ子「罰を受けているのはナチュラルじゃないですか？」

おれ「全てはコーディネーターの存在を許してしまった私たち人類の咎（罪）なのです」

おれ「だから私たちは剣を取り、コーディネーターを討たねばならないのです」

シャミ子「あっ、なんかおれさんの髪の毛がピンク色になりそう！」

おれ「そんなわけでコーディネーターの製造は禁止となり」

おれ「すでにいるコーディネーターは差別され、宇宙に逃げ」

おれ「地球ナチュラル、宇宙コーディネーターの構図ができあがり」

おれ「さきにものべたように宇宙の独立運動が強まり」

おれ「宇宙は武装します」

シャミ子「はわ……」

おれ「その後、武力衝突が続き」

おれ「外交のすえ」

おれ「宇宙側が地球側に資源の供給を停止するぞと脅します」

おれ「太平洋戦争でアメリカから石油を禁輸された日本と同じなのでわかりやすいですね」

シャミ子「わかりやすいですか？それ？」

おれ「資源を禁輸されたら開戦しかないが？」

シャミ子「……そう……なんですか……？」

おれ「ちなみに宇宙側に強い影響力を持つ地球側、これを理事国と言います」

おれ「理事国は宇宙側から搾取して生きています」

シャミ子「搾取？」

おれ「宇宙側の食糧生産を禁じ、生活基盤を地球側に依存させ」

おれ「宇宙側から優位に資源を奪い取っています」

🍊「クズばっかりよ！！！」

🍊「神様を早く登場させてよ！！！」

🍊「なんかもう神頼りになってきたわ！！！」

おれ「神様が登場するまであと一年耐えましょう」

シャミ子「早く、神様早く！！！」

おれ「その後、宇宙側の政治家がテロで一人死に、その背後地球側がいたので、宇宙側は地球側に資源の輸出を停止」

おれ「宇宙と地球は外交でなんとか切り抜けようとしますが」

おれ「この交渉の場でテロが起こり、みんな死にます」

シャミ子「神様！！！神様早くきて！！！」

おれ「ちなみにこのときの宇宙側の代表者、キラ様を洗脳する教祖ラクス様のパパは、遅刻したため生存しました」

🍊「宇宙側のテロなの？」

おれ「おやめなさい」

おれ「神様のお嫁様、お姉様を蔑ろにすると」

おれ「神様に四肢を分断されますよ」

おれ「神様の家族を泣かせてはいけないのです」

シャミ子「怖い……」

おれ「神様は、アメリカ合衆国のような存在です」

おれ「自らの仲間を傷つけるものを絶対に許しません」

🍊「……誰だってそうじゃない？」

おれ「例えばシン・アスカという人物は、神様のお姉様を罵倒したがために」

シャミ子「……」

おれ「愛する人を目の前で殺され、上司に裏切られ、親友は神様の下僕となって神様のために父のように慕っていた人を殺しその後死亡」

おれ「自身も錯乱状態に陥り、気が狂って仲間を殺害しようとしますが、裏切った上司が止めてくれたのでギリギリで踏みとどまれました」

おれ「あとはもう泣くだけでした」

おれ「最終的に、反省し、神様と対面を果たし、友達になろうよ的に握手を求められたのでひざまずきました」

🍊「尊厳が殺されてるじゃない！！！」

おれ「全ては、神様のお姉様を罵倒したのが悪いのです」

🍊「いっそ殺してあげなさいよ！！！」

おれ「生き地獄、それが彼に与えられた罰だったのです」

🍊「私なら自殺するわよ！！！」

おれ「シンにはルナマリアという恋人が与えられたのです」

おれ「家族想いで仲間想いの心優しいシンは、このルナマリアをおいて尊厳死を選ぶことはできません」

シャミ子「はわ……」

おれ「ちなみにこのルナマリアも、妹であるメイリンを神様側に支配されているので逆らうことはできません」

シャミ子「くっ、外堀をがっちり固めるタイプなんですね」

おれ「そんなこんなで地球側と宇宙側は完全に戦争状態になります」

おれ「そんな中、神様のお姉様のパパが住む地、オーブという国は中立を宣言します」

シャミ子「あっ！神様のお姉様のパパは良い人っぽい！」

おれ「ちなみにこの神様のお姉様のパパは」

おれ「地球と一緒に兵器を開発しつつ」

おれ「独立を維持するために武装を決定し」

おれ「中立のくせに、地球側に利用されていた神様を受け入れ」

おれ「神様が与えてくれた啓示（戦闘データ）をもとに兵器を開発し」

おれ「武装します」

おれ「それが優秀だったので、地球側はオーブの併合（吸収）を決めます」

おれ「それに対し、神様のお姉様のパパは」

おれ「一時期は地球と一緒に兵器を開発していたにも関わらず、なぜか急に絶対中立と意固地になり地球側と対立」

おれ「中途半端な武装だったがために国を守り切れず」

おれ「次回作の主人公、シン・アスカの家族をものの見事に死なせます」

シャミ子「シン、え、ん？」

シャミ子「家族を、神様のお姉様のパパの判断で死に追いやられ」

シャミ子「その人の娘である、神様のお姉様に悪口言ったら」

シャミ子「神様に罰を与えられたって話ですか？」

おれ「正確に言うと、それがきっかけで神様に反逆したから罰を与えられたのです」

おれ「神様はこれを絶対に許しません」

シャミ子「理不尽……」

おれ「シンが家族を失った戦争で」

おれ「神様のお姉様のパパも、娘を逃がして、軍事利用できる施設を爆破し」

おれ「自身も責任をとって自殺して、なんか美談な感じで死にます」

シャミ子「それは……美談でしょうか……？」

シャミ子「娘の安全はがっちり確保して、国民を殺していませんか？」

おれ「やめろ！！！最悪、良子ちゃんを自らの手で殺すことになるぞ！！！」

おれ「ルナマリアだって妹と敵対するハメになったんだぞ！！！」

シャミ子「ごめんなさい🙇神様！！！」

おれ「……しかし神様のお姉様のパパに汚点があってはいけないので、別作品で悪いのは別の人になりました」

おれ「神様のお姉様のパパは何も悪くありません」

おれ「神様を疑ってはいけないのです」

シャミ子「……」

おれ「自治権を求めていた宇宙側は、以前から地球側からの食糧輸入率100％をなんとかしようとしていて」

おれ「そのために農業用に改造した宇宙ステーションがユニウス市です」

おれ「地球側と宇宙側が開戦した三日後」

おれ「地球側はこのユニウス市の一つユニウスセブンに」

シャミ子「攻撃をするんですね！」

🍊「食料生産をできなくして、困窮させて降伏させるのね！」

🍊「一番被害が少ない方法よ！」

おれ「核攻撃をしかけます」

シャミ子「！？」

シャミ子「か、核……？」

おれ「これが有名な血のバレンタイン事件です」

おれ「怒った宇宙側は報復のために」

シャミ子「核ですか！？」

シャミ子「核による報復ですか！？」

おれ「地球側が宇宙に出るための施設を制圧し、地球を普通に侵略します」

🍊「……普通」

おれ「このとき核分裂を無効化するニュートロンジャマーが地球に設置されたので」

おれ「地球側はもう核攻撃できなくなりました」

シャミ子「……あれ普通……」

シャミ子「良いことでは？」

おれ「なんでわからないかなぁ！？」

シャミ子「はわ！？」

おれ「核分裂無効化の弊害で原発などの施設の利用が不可能になって」

おれ「エネルギー生産ができなくなった地球側は深刻なダメージを受けたんだよ！」

シャミ子「そうなんですか……」

シャミ子「そういう弊害もあるんですね……」

おれ「何がナチュラルの野蛮な核だ！やつらの兵器の方がはるかに野蛮じゃないか！！！」

シャミ子「なんかキャラが変わった……」

おれ「その後は、まぁ宇宙側が侵略したり」

おれ「地球側が月面基地から宇宙ステーションを攻撃しようとしたり」

おれ「宇宙にも地球側の施設があるから、それを宇宙側が占領したり」

おれ「基本的に宇宙側が優位に戦争を進めていったんだけど」

おれ「……」

おれ「ここで、神様が登場します！」

シャミ子「やった！！！」

シャミ子「神様が来てくれた！！！」

おれ「神様は、オーブが保有する中立の宇宙ステーション、ヘリオポリスってとこに住んでる普通の学生で」

シャミ子「え？普通……」

おれ「残念だったなぁ、シャミ子」

おれ「キラ様は普通の16歳なんだよ」

おれ「イスラム原理主義者で少年兵としてテロ活動していたら、空からガンダムが降臨して」

おれ「特殊な訓練を受け戦争を根絶するために戦う戦士となり」

おれ「進化を遂げて新人類になり、最終的に宇宙人と融合するようなドラマティックなお方ではないんだよ」

シャミ子「何を言っているんですか？」

おれ「いや、キラ様も新人類にはなったか」

シャミ子「……？」

おれ「地球側は、宇宙側の優れた兵器に対抗するために新兵器、ガンダムを開発していました」

おれ「これを宇宙側が察知したので、ガンダムの強奪作戦を決行します」

シャミ子「ガンダムが奪われてしまうんですか！？」

おれ「キラ様はお姉様がちょっとガンダム見に行くわと言って、ガンダムのところに行ったのでそれを追いかけていき」

おれ「偶然、ガンダム強奪の場に居合わせることとなります」

シャミ子「そんな、台風のときに田んぼ見に行くみたいなノリで……」

おれ「ガンダムは5機開発されていたのですが、地球側はなんとか1機、死守します」

シャミ子「4機は奪われたんですね」

おれ「ここで神様がガンダムに乗り、信じられない神プレイを見せてくれます」

シャミ子「はわ？」

シャミ子「何をするんですか！？」

おれ「OSの書き換えです」

🍊「！！？」

シャミ子「？？？」

シャミ子「オーエス？」

シャミ子「わかりやすく」

おれ「簡単に言うと、スマホの基本システムがクソだから作り替えるみたいなもんだよ」

シャミ子「全然ぴんときません」

🍊「シャミ子はパソコン、使えないもんね」

🍊「ちょっとした恐怖よ」

🍊「Windowsが使えないからiOSに書き換えるみたいな話よ」

シャミ子「よくわからないけどすごいんですね」

おれ「しかも書き換えに有した時間は……数分です……」

🍊「か、神……」

シャミ子「わかりやすく」

🍊「多くのスタッフが働いて2年かけて作ったwindows1.0を、数分で凌駕するような話よ」

シャミ子「2年が数分になるんですね、すごい？」

おれ「しかし、このOSは神様仕様なので下等な人間には扱うことはできません」

おれ「ゆえに神様しかガンダムを使えなくなってしまったのです」

🍊「でもさー、神様がいくら強くても、ガンダム4機とガンダム1機が戦えば、負けちゃうんじゃない？」

おれ「神様は余裕で対応します」

おれ「しかもやる気もほとんどありません」

おれ「戦いたくないけど、友達がいるし、仕方ないから戦うくらいのノリです」

🍊「は？ガンダム自体に性能差があるわけ？」

🍊「いくら🍑が強くても、🍑が4人で🍑に襲い掛かれば、🍑だって負けるわよ」

おれ「当たりを引いた感はあります」

シャミ子「当たり……？」

おれ「開発されていたガンダムは」

おれ「一番最初に開発された簡素なのがディエルガンダムです、他のガンダムの開発にも役立った量産向けですね」

シャミ子「……量産向け」

おれ「イージスガンダムは変形する高速移動が可能なガンダムです」

シャミ子「高速移動」

おれ「バスターガンダムは長距離射撃なので、🍊と同じで狙撃向けのガンダムです」

シャミ子「長距離射撃」

おれ「ブリッツガンダムは透明になって隠密行動ができ、だまし討ちに適しています、格闘戦特化です」

シャミ子「格闘」

🍊「神様のは？」

おれ「神様のはストライクガンダムです」

シャミ子「ストライクは何特化なんですか？」

おれ「ストライクは換装システムを搭載し、あらゆる戦況に対応できます」

シャミ子「換装？？？」

おれ「背中に追加装備をつけると、戦闘スタイルが変わるのです」

シャミ子「あ、はい……？」

おれ「エールストライカーを装着すると高速移動が可能になります」

シャミ子「それはイージスガンダムでは？」

おれ「イージスはほら、変形するから」

シャミ子「……」

おれ「ソードストライカーを装着すると格闘特化になります」

シャミ子「それはブリッツガンダムでは？」

おれ「ブリッツはほら、透明になれて隠密行動ができるから」

シャミ子「……」

おれ「ランチャーストライカーを装着すると長距離射撃が可能になります」

シャミ子「バスター……」

おれ「バスターはほら、パイロットが黒人だから」

シャミ子「……」

おれ「ちなみにこのストライクは量産されました」

🍊「全部ストライクでいいじゃない！！！」

おれ「神様は引きも強いのです」

おれ「神様は差別されています」

🍊「へー……」

おれ「ヘリオポリスはオーブ、すなわち地球側寄りの宇宙ステーションなのでナチュラルが多く」

おれ「コーディネーターのキラ様は、ナチュラルにナチュラルに差別されています」

おれ「友達がコーディネーターの歌声を聞いて、コーディネーターだから歌がうまいんだろうね、と」

おれ「悪気もなくナチュラルに、「コーディネーターだから」と言われます」

🍊「あら、かわいそう、普通に生きてるってことは努力もしてるのよね？」

おれ「していますし、学校にも通っています、極めて勤勉です」

🍊「コーディネーターだからで片づけられたら、ちょっとねぇ……」

おれ「しかし友達は多めです」

🍊「ふーん」

おれ「神様はコミュ力が割と高いのです」

🍊「へー」

おれ「ちなみにガンダムを強奪した敵も幼馴染です」

🍊「えっ！」

シャミ子「友達同士で戦うんですか！？」

おれ「あんなに一緒だったのにー♪」

シャミ子「あ、卑怯！」

シャミ子「変な歌のせいでよく知りもしない関係が、特別な関係に思える！」

おれ「のちにお嫁様となる教祖ラクス様を偶然拾ったとき」

シャミ子「人を偶然拾う！？」

おれ「キラ様は、ラクス様を宇宙側に返そうとします」

おれ「そのとき、友達のサイは」

おれ「お前は戻ってくるよな！？信じてるからな！と言います」

🍊「あら、友達には恵まれているのね」

🍊「差別されているというより、少し壁がある感じで、交友関係は良好なのね」

おれ「神様は、そのサイから、恋人のフレイを寝取ります」

🍊「このっ！！！」

おれ「しかし、神様は悪くないのです！」

おれ「悪いのはフレイなのです！」

シャミ子「友達の恋人寝取って自分は悪くないは通りませんよ……」

おれ「ラクス様を宇宙側に返還したとき」

おれ「受け取りには、キラ様の幼馴染アスランがきました」

おれ「アスランはキラ様に「お前はコーディネーターなんだから宇宙側にこい！」と言われます」

シャミ子「……え、どうなるんですか！？」

おれ「キラ様は、幼馴染ではなく、友人を選び地球側に戻っていくのです」

シャミ子「はわ～……」

おれ「そして、友達を守るために戦い続けるのですが」

おれ「戦争の犠牲者を見るたびに戦いたくないという想いを募らせるのです」

🍊「……」

🍊「あら？神様、普通じゃない？善良じゃない？」

おれ「ただキレるとデュエルガンダムをボコボコにしたりします」

シャミ子「怒らせてはいけないんですね……」

おれ「キラ様の戦争もうイヤ感、厭戦感がピークに達したとき」

シャミ子「え、でも、神様しかガンダムを使えないんじゃ……？」

おれ「戦争で父親を殺されたフレイがきて」

おれ「セックスしよ、と言ってきます」

🍊「……」

🍊「……寝取り？」

シャミ子「あー！！！神様を悪用しようとしているんですね！！！」

おれ「そうです！」

おれ「神様がむちゃくちゃ強いので、色仕掛けで戦わせて父親の敵討ちをさせようとするのです！」

おれ「神様は悪くありません！」

おれ「悪いのはフレイなのです！」

シャミ子「……、……、……、そう……なんですか……？」

🍊「断ることもできたんじゃない？」

おれ「戦争の心労で、誰かにすがりたいキラ様のお気持ちを考えなさい！！！」

おれ「この不届きもの！！！」

シャミ子「……、……、……、あ、はい……」

おれ「その後、サイに文句を言われたので」

おれ「暴力で黙らせました」

シャミ子「……、……、……、う、う～ん……」

🍊「ちょっと待ってよ」

🍊「神様ってなんでそんなに強いの？」

おれ「魔改造のスーパー改造人間だからです」

🍊「は？」

🍊「スーパー改造人間が作れるなら、神様と同じスーパー改造人間を作ればいいじゃない」

🍊「いっぱい作りなさいよ！」

おれ「コーディネーターは、受精卵を改造したあと、母体に戻します」

おれ「すると母体の影響を受け、改造した通りの人間が生まれてくるわけではないのです」

シャミ子「改造しても改造通りにはならないんですね」

おれ「キラ様は、改造した受精卵を母体に戻さず、人工子宮で育てた、俗にいう試験管ベビーなのです」

🍊「は？じゃあその試験管ベビーをいっぱい作れば」

おれ「キラ様は、あまたの失敗の上に成功した唯一のスーパー改造人間なのです」

シャミ子「ひ、ひえ……怖い……」

🍊「コーディネーターってダメよ……、それ、ダメよ……、倫理観が狂ってるわ……」

おれ「そのとき、サッカー選手のスーパー改造人間を作れば、スーパーサッカー選手になっていたのですが」

おれ「キラ様には魔改造が施され、身体、頭脳、ともに最高の人間として生み出されたのです」

シャミ子「……」

おれ「まず、人間が生きられないような高温の中に入っても死なない、友人を片手でしめあげられる肉体能力」

おれ「知能はたぶん全人類で一番高い、そして機械操縦が異常にうまく、空間認識能力が極限に高い」

おれ「キラ様は神様なのです」

🍊「本当に神様みたいな存在なのね……」

おれ「しかし、キラ様と戦える存在がいます」

シャミ子「あっ、これは想像がつきます！」

シャミ子「幼馴染のアスランですね！」

おれ「そうです！」

おれ「アスランだけは、キラ様と対等に戦える、というか、戦闘能力においてはキラ様より上なのです！」

🍊「トータルではなく、戦闘能力だけを究極に特化した感じかしら？」

おれ「なんで強いかは不明です」

シャミ子「んん？」

おれ「アスランは第二世代のコーディネーターで遺伝子の改造はされていません」

シャミ子「第二世代？」

おれ「遺伝子の改造を受けた親から生まれた子供」

おれ「遺伝子が改造された両親の遺伝子を引き継いだコーディネーターなのです」

🍊「じゃあ親の能力の遺伝ってわけね」

🍊「親が戦闘特化のコーディネーターだったの？」

おれ「父親は政治家で、母親は学者です」

シャミ子「んん？」

🍊「……なんで強いの？」

おれ「さぁ？」

おれ「戦争において、キラ様はアスランの友人であるニコルを殺してしまいます」

シャミ子「あ、殺しちゃうんですか……」

🍊「戦争なら仕方ないわよ」

おれ「これによりアスランはキラ様を倒すと心に決めます」

おれ「しかしアスランもキラ様の友人トールを殺してしまいます」

シャミ子「ああ……泥沼……」

おれ「これにはキラ様もぶちキレてしまい、アスランを倒すと決断します」

シャミ子「はわ……！」

おれ「ここでキラ様が敗北するのです」

シャミ子「神様負けちゃうんですね」

おれ「しかし不死なので普通に生きています」

シャミ子「そりゃあそうですよ、主人公ですもん」

おれ「キラ様は核爆発に巻き込まれても死にません」

シャミ子「！？」

シャミ子「ふ、不死……」

おれ「アスランとの戦闘に負け、負傷したキラ様は」

おれ「マルキオ導師の手引きで宇宙側、ラクス様のところへ運ばれます」

シャミ子「マルキオ導師？」

おれ「なんかの宗教団体の一員だったけど、宗教に愛想が尽きて」

おれ「新人類の誕生を待ちわび、その思想を布教する変な人」

シャミ子「普通にカルトです」

おれ「ただ本当に新人類が登場したので、正しい人として取り扱われています」

シャミ子「それは結果論です」

おれ「新人類が誕生する以前からこの教えがかなり力を持っていて、世界に超強い影響力を持つ人でした」

おれ「そして本当にキラ様やアスランのような新人類が誕生したので」

おれ「彼は正しい人なのです」

🍊「急にカルト感出たわね……」

🍊「ところで新人類ってなんなのよ？」

🍊「宇宙空間で長時間行動するために紫外線に対して適応があるとか？」

おれ「キレたり覚悟を決めたりすると」

おれ「言語能力が壊滅し、ただ敵を倒すためだけの機械のような存在になる人類です」

🍊「完全に戦争するためだけの進化じゃない……」

🍊「マルキオ導師は、そんなものを待ち望んで、何が望みだったの？」

おれ「マルキオ導師が望んだ人類の進化は、人と世界の融和の可能性でした」

おれ「ただそれは作中で一切表現されませんでしたが」

おれ「マルキオ導師はこれでいいやってノリで生きています」

🍊「よくないわよ！！！」

おれ「マルキオ導師はおいといて」

おれ「キラ様はラクス様とラブラブします」

シャミ子「はわ……？」

シャミ子「フレイは？」

おれ「このときはプラトニックな感じだったんじゃない？」

シャミ子「はー、それなら、まぁ、いいんですかね？」

おれ「ラクス様はアスランのフィアンセ（婚約者）です」

シャミ子「クソウ！！！また寝取りか！！！」

🍊「クズい……！」

おれ「脚本家が女性なので」

シャミ子「アスランはそれでいいんですか！！？」

おれ「アスランはアスランで、キラ様のお姉様とラブラブしていました」

シャミ子「クソウ！！！」

🍊「えー、なにそれ……」

おれ「たぶんラクス様もアスランといて、楽しくないのです」

おれ「キラ様は友達多めなのですが、アスランはキラ様依存なのです」

シャミ子「へ？」

🍊「どういうことよ？」

おれ「友達が少ないのです」

シャミ子「あ、アスラン……」

おれ「アスランと仲良くできるのは、キラ様とニコルくらいです」

シャミ子「……」

おれ「アスランがシャミ子の恋人だったら」

おれ「ロボットの犬をくれるよ」

シャミ子「え、別に普通にうれしいですけど」

おれ「100匹」

シャミ子「！？」

🍊「限度を知らないのね！」

🍊「喜ぶと調子にのって、それをずっと続けちゃう人なのね！」

🍊「おっさんになったらオヤジギャグ連発する人よ！」

おれ「純粋な人なのです、あと無口です」

おれ「アスランはキラ様とニコル以外とは基本的に仲良くできないのです」

シャミ子「キラ様のお姉様がいるじゃないですか！！！」

おれ「破局しました！」

シャミ子「くぅ！！！」

おれ「顔が良いから彼女はできるけど、長続きはしないのです！！！」

おれ「まず、同僚であるイザーク、ディアッカとはそんなに仲良くありません」

おれ「最初のころは普通に仲たがいしていました」

おれ「ただイザークの方がつっかかるのをやめたので、その後は同僚くらいの関係です」

おれ「上司であったクルーゼとも別に仲良くありません」

おれ「部下であるシンからは嫌われています」

おれ「同じく部下であるレイからも嫌われています」

おれ「迷惑です困りますとまで言われたほどです」

おれ「異性の部下であるルナマリアは最初興味を持ったものの、普通にシンの方を選びました」

おれ「メイリンとは、成り行きで恋人みたいになりましたが、本当に成り行きです」

おれ「さらに困ったことにミーアという女性がいて、アスランに対してぐいぐい距離をつめていくのですが」

おれ「ぐいぐいこられると、アスランがイヤなのです」

🍊「陰の中の陰ね」

おれ「アスランと友人でいられるのはニコル亡き今、キラ様だけなのです！」

シャミ子「なんでそんなに……、仲良くできないんですか……」

おれ「性格に問題があるからです」

おれ「アスランは頑固者なのです」

おれ「例えば、部下が問題ある行動を起こした場合、あなたならどうしますか？」

🍊「怒るわよ」

おれ「……どうやって？」

🍊「そりゃ、なんでそんなことしたのか聞いて」

おれ「アスランはとりあえず殴ります」

シャミ子「……無口、頑固、暴力」

シャミ子「昭和の男ですか……？」

おれ「殴られたシンは、無抵抗の人々が殺されているのをみて」

おれ「自分の家族が死んだときの記憶がフラッシュバックして」

おれ「少し冷静な行動ができなかったのです」

シャミ子「……」

おれ「とりあえず殴っとこ」

シャミ子「ちょっと待ってくださいよ！」

🍊「ちょっとは他人の気持ちを考えてあげなさいよ！」

おれ「戦争はヒーローごっこじゃない！！！」

シャミ子「は！？」

🍊「私たちは間違ったことは言ってないわよ！！！」

おれ「なので、最終的にキラ様のところに帰ってきます」

🍊「……まぁ、いいわよ」

🍊「友達のところで戦いなさいよ」

おれ「しかし、仲間を裏切って、キラ様のところに来たくせに」

おれ「キラ様が戦死しそうになっていても、戦いたくねぇと言います」

🍊「戦え！！！」

おれ「かつての仲間を討てというのか？」

🍊「じゃあ裏切るんじゃないわよ！！！」

🍊「何よ、その中途半端な仲間意識は！！？」

おれ「おれは宇宙側のやり方についていけなかっただけだ」

おれ「かつての仲間たちと戦いたいわけじゃない」

🍊「殺さないように、なんとかうまくやりなさいよ！」

🍊「強いんでしょ！？」

おれ「力だけがおれの価値なのか？」

🍊「友達が死にそうなのよ！！！」

おれ「……はいはい、わかりましたよ」

おれ「戦えばいいんでしょう、戦えば」

おれ「……」

おれ「で、戦わせたら超強い」

シャミ子「む、ムカつく！！！」

おれ「このときのアスランがシンだったらこうはならなかったでしょう」

おれ「きっとこうなります」

シン「ラクスさん！戦闘機でもなんでもいいです！何か戦う方法はないですか！！？」

ラクス「シン、あなたはケガをしているのですよ！」

シン「おれは戦えます！」

シン「フリーダムを、仲間を見殺しにはできません！」

シン「おれに戦う力をください！」

ラクス「じゃあガンダムあげる！」

おれ「と、こうなっていたでしょう」

🍊「うん」

🍊「こっちの方がいい」

おれ「シンは愛情が深く、仲間想いの良いやつなのです」

シャミ子「……シンが良いです」

おれ「だから洗脳も容易いのです」

シャミ子「はわ……」

🍊「純粋すぎるのも考えものね……」

シャミ子「え、それより、アスランってなんなんですか？」

シャミ子「何がしたいんですか？」

おれ「アスランは、基本的に、何もない人です」

おれ「おれはシン達を仲間を守らなければいけないと言ってキラと対立するのですが」

おれ「おれの姉ちゃんが泣いてんねんで、と言ったら」

おれ「無力化できます」

シャミ子「……、……、はぁ？」

おれ「アスランが信じて戦うものはなんですか？」

シャミ子「いや、私が聞きたいんですけど」

おれ「最終的に、キラ様依存体質なのです」

おれ「キラ様に決めていただかなければ、何も決定できないのです」

おれ「そのキラ様の行動はラクス様が決めているので」

おれ「最終的に教祖ラクス様のご意思こそが」

おれ「彼らの決定なのです！」

🍊「じゃあラクス様の命令聞いてりゃいいじゃない」

おれ「力だけがおれの価値なのか？」

🍊「めんどくさい！」

おれ「話を戻して、アスランに負けケガをして、ラクス様のもとへと運ばれたキラ様は」

おれ「ラクス様とラブラブして」

おれ「もう一度戦うと決断します」

シャミ子「洗脳されたんですか？」

おれ「うん」

おれ「そして、急に好戦的になります」

シャミ子「……好戦的？」

おれ「なんか態度もでかくなります」

シャミ子「……んん？」

おれ「おれのガンダムを調べるならお前ら全員と戦うが？みたいなノリになります」

シャミ子「……戦いたくないってあんなに言ってたのに……」

🍊「おれのガンダムって何よ？」

🍊「ストライクガンダムは地球側のでしょ」

🍊「さっきオーブが調べたって言ってなかった」

おれ「キラ様のそのときのガンダムはフリーダムガンダムです」

シャミ子「フリーダムガンダム？」

おれ「フリーダムは宇宙側が開発していた新型のガンダムです」

おれ「このフリーダムにはニュートロンジャマーキャンセラーが搭載されています」

シャミ子「ニュートロンジャマーキャンセラー？」

おれ「核分裂を無効化するのがニュートロンジャマー」

おれ「ニュートロンジャマーキャンセラーは、その核分裂の無効化を無効化する装置」

シャミ子「……」

🍊「はいはい、核エンジン搭載ってやつね」

おれ「何がナチュラルの野蛮な核だ！やつらの兵器の方がはるかに野蛮じゃないか！」

シャミ子「結局、核兵器なんですね」

🍊「……、ああ、そのニュートロンジャマーキャンセラーを解析されたら地球側が核兵器を使うことできるようになるのね」

おれ「おれのガンダムを調べるならお前ら全員殺すが？」

🍊「はいはい、従えばいいんでしょう」

🍊「……え、よくわかんない」

🍊「宇宙側の兵器を盗んだの？」

おれ「そうです」

🍊「……いいの、それ？」

おれ「ダメです」

おれ「フリーダムは、ラクス様がキラ様にプレゼントして」

おれ「キラ様が私物化しました」

シャミ子「兵器を私物化……」

🍊「……え？」

🍊「宇宙側の新兵器を、宇宙側の人がくれたの？」

おれ「そうです！」

おれ「ラクス様は戦争を終わらせるために、キラ様に戦う力を与えたのです」

おれ「そしてキラ様はこのフリーダムに乗って」

おれ「宇宙側でも地球側でもない中立の立場として」

おれ「戦争を終わらせるために、歯向かうものをみな倒すのです」

シャミ子「力が全てなんですね……」

おれ「力だけが僕の全てじゃない！」

シャミ子「あ、この言葉、圧がある！」

シャミ子「神様の言葉ですね！」

シャミ子「ごめんなさい🙇神様！」

おれ「しかしフリーダムには対となる同じ核エンジンを持つガンダムがいるのです」

シャミ子「あっ！わかりました！」

シャミ子「アスランです！」

おれ「そうです！」

おれ「アスランがジャスティスガンダムに乗って、盗まれたフリーダムの奪還に来るのです！」

おれ「そして！」

シャミ子「また戦うんですか！？」

おれ「仲間になります！」

シャミ子「！？」

シャミ子「そっちかー！！！」

おれ「アスランはキラ様を倒したあと、キラ様のお姉様とラクス様に説得され」

おれ「戦争を終わらせるためにキラ様の仲間になるのです！」

シャミ子「なんかガンダムっぽいです！」

シャミ子「私の想像してたガンダムってそういうのです！」

おれ「ちなみに、フリーダムをキラ様にプレゼントした罰として、ラクス様のお父様は国家反逆罪とかで殺されました」

シャミ子「！？」

シャミ子「あ、あれ！？」

おれ「戦争を終わらせるための必要犠牲だったのです」

おれ「なら致し方ありませんね」

シャミ子「……」

おれ「ちなみにこのときにバスターガンダムとそのパイロット、ディアッカも仲間になります」

シャミ子「……あ、はい」

シャミ子「え？それ重要ですか？」

おれ「ディアッカはキラ様のご友人、トールがアスランに殺された戦いで戦闘不能になり捕虜になります」

🍊「……」

おれ「トールにはミリアリアという彼女がいて、ミリアリアは泣いていました」

おれ「それを見てディアッカは」

シャミ子「あ、仲間になるんですね！」

🍊「ナチュラルもコーディネーターも同じ人間だと、戦争の愚かさに気づくのね」

おれ「バカなナチュラルの彼氏でも死んだ？と言います」

シャミ子＆🍊「クズ！！！」

おれ「怒ったミリアリアは」

シャミ子「やり返してください！」

🍊「叩きなさい！」

おれ「ハサミでディアッカを刺し殺そうとします」

シャミ子＆🍊「！？」

シャミ子「限度ってないですか？」

おれ「ディアッカはミリアリアの彼氏が死んでいたことを知らなかったのです」

おれ「彼は、ちょっと軽口を叩いただけなのです」

シャミ子「……あ、そういう感じなんですか」

おれ「ディアッカは激しい後悔とともに、自分が殺したのかと考えます」

おれ「違うとわかったのですが、その後、宇宙側に戻ることもできず」

おれ「キラ様の下僕として戦うことを決断するのです」

シャミ子「……ん？普通に良い人？」

おれ「ディアッカにはイザークという友人がいるのですが」

おれ「ディアッカは、イザークとはできるだけ戦わず説得を試みます」

おれ「しかし宇宙側としてのプライドの高いイザークはこれに応じないのですが」

おれ「共通の敵となら戦えると折れ、ディアッカを守ります」

シャミ子「普通に良い話ですね」

おれ「しかしディアッカは人気キャラではないので、良い話をしても誰もキュンとしなかったため」

おれ「次回作では空気キャラになります、背景の一部です」

シャミ子「……」

おれ「大切なのは、善良さではなく、人気なのです」

おれ「そうこうしているうちに、ラスボスであるクルーゼがニュートロンジャマーキャンセラーの情報を地球側に流し」

おれ「地球側は宇宙側に核攻撃をすることが可能となります」

🍊「え？なに？」

🍊「そのクルーゼってやつは地球側が宇宙側に送り込んでたスパイなの？」

おれ「クルーゼは、世界の滅亡を願うものです」

シャミ子「あ、絶対悪が出てきた」

🍊「なんで世界を滅ぼしたいのよ？」

おれ「クローン人間だからです」

🍊「ふーん？」

シャミ子「クローン人間だと世界を滅ぼすんですか？」

おれ「キラ様の上司にムウという男がいて」

おれ「このムウはフラガ家という資産家の御曹司です」

シャミ子「……」

おれ「ムウの父アルは妻と仲が悪かったので」

おれ「妻の血を引く子供を嫌悪します」

おれ「アルはムウの代わりに、跡取りに自分のクローン人間を作ろうとします」

シャミ子「クルーゼはアルのクローンなんですね」

おれ「アルは、クルーゼを作らせるかわりに、キラ様の製造に金を出していました」

シャミ子「……あ、対なんですね」

おれ「スーパー改造人間として世界最高の人間として誕生したキラ様と」

おれ「クローン人間であり、寿命が短く失敗作として捨てられたクルーゼはこういう因縁にあるのです」

おれ「……」

おれ「私にはあるのです」

おれ「世界でただ一人、全ての人類を裁く権利が」

🍊「……、え、これ、どうしようもなくない？」

おれ「地球側の核兵器に対し」

おれ「宇宙側もジェネシスという新兵器の開発が完了しています」

シャミ子「ジェネシスってなんですか？」

おれ「手っ取り早く言うと、地球をぶっ壊せるビームを撃つ兵器」

シャミ子「神様、なんとかしてください！」

おれ「何がナチュラルの野蛮な核だ！やつらの兵器の方がはるかに野蛮じゃないか！！！」

🍊「そうね」

🍊「核兵器が可愛くみえるわ」

おれ「あーそーこーにー！！！」

おれ「あんなもの残しておくわけにはいかないんだよ！」

おれ「奴等にあんなもの作る時間与えたのはお前たち軍なんだからな！」

おれ「無茶でもなんでも絶対に破壊してもらう！」

おれ「地球が撃たれる前に！」

シャミ子「はわ、降伏しましょう！」

おれ「バーン！！！」

シャミ子「！？」

おれ「はい死んだ！」

おれ「シャミ子は撃ち殺されました！！！」

シャミ子「？？？」

おれ「キラ様はクルーゼを倒すために」

おれ「アスランはジェネシスを破壊するために行動します」

おれ「アスランは、その戦争の指導者が自分の父親だったので」

おれ「ジャスティスのエンジンを核爆発させて、ジェネシスの破壊とともに自殺しようとしたところをキラ様のお姉様に止められて」

おれ「生存しますが、それは特にどうでもいいです」

シャミ子「今、かなり重要な話をはしょりましたよね」

🍊「戦争の指導者が自分の父親？」

おれ「父親は血のバレンタインで妻を地球側に殺されています」

シャミ子「え？」

🍊「妻ってアスランのお母さんじゃない！」

おれ「どうでもいいです」

おれ「キリスト教にとってのパウロくらいどうでもいい存在です」

🍊「かなり重要だって言ってるようなもんじゃない！」

おれ「マルクスにとってのエンゲルスくらいどうでもいい存在です」

🍊「最強に重要じゃない！！！」

おれ「安倍元総理にとっての岸田さんくらいどうでもいい存在です」

🍊「あなたにとってパウロとエンゲルスって、かなり微妙な存在なのね！！！」

おれ「あの二人は、絶対自分の言葉をキリストやマルクスの言葉として布教してる」

おれ「どうしてユダヤ人のキリストがユダヤ教を殺す戦争をしかける？」

おれ「キリストは腐敗したユダヤ教の教会を批判して、ユダヤ教をより良いものにしたかっただけだろ」

シャミ子「……さらっと岸田さんをディスるのやめましょうよ」

おれ「キラ様はクルーゼと議論します」

おれ「しかし論破されてしまいます」

シャミ子「神様は議論に弱いんですね」

おれ「というかクルーゼは結論が出ているので議論する意味がないのです」

おれ「竹田恒泰に天皇の悪口言っても意味がないように」

おれ「最初から結論が出ているので、議論しているつもりだったのは神様だけだったのです」

おれ「キラ様が、世界はあなたが思っているだけの世界とは違うよ」

おれ「あなたは優しい世界を知らないでしょ？というと」

おれ「知らんよと言います」

シャミ子「強い……」

🍊「無敵ね」

おれ「普通に、上司のムウから与太話（でたらめの話）に付き合うなと言われていたのですが」

おれ「キラ様は優しく、そして優しくない世界も知っているので、つい口車にのってしまい」

おれ「論破されました」

シャミ子「……」

おれ「なので神様は、クルーゼに救いを与えます」

シャミ子「救い？」

おれ「死は全ての人に平等に与えられる救いなのです」

シャミ子「……こ、怖いです……」

おれ「考えなさいシャミ子」

シャミ子「はわ？」

おれ「目の前で好きな人を殺した神様と握手したり」

おれ「父のように慕う最愛の人を自らの手で殺させられたりするのとどっちがいいですか？」

シャミ子「……」

シャミ子「楽に死ねただけマシなんですね……」

🍊「じゃあキラ様は改心させるために手加減して戦ってたけど、最後は仕方なく殺した感じなんだ」

🍊「キラ様は最高の人間なんだから、普通に戦ったら圧勝しちゃうんだ」

おれ「いいえ、クルーゼは強いのです」

シャミ子「え、失敗作なんですよね？」

おれ「クルーゼはコーディネーターではなくナチュラルなので、親の遺伝子的には優秀なのですがナチュラルです」

おれ「ですがひたすら努力し、遺伝子が改造されたエリートのコーディネーターの中でもトップクラスであり続け」

おれ「失敗作でありながら、努力で、人類の最高傑作であるキラ様と互角に戦いました」

シャミ子「マイナス方向への向上心がすごい！！！」

おれ「宇宙側も、地球人を抹殺しようとする指導者についていけず、これを射殺」

おれ「地球側も、宇宙側を皆殺しにしようとしていた指導者についていけず、これの殺害に協力」

おれ「双方、戦争を終わらせようという流れになり」

おれ「キラ様のお姉様が、オーブの代表としてこの戦争の終結を宣言」

おれ「ユニウス条約締結、終戦というお話でしたとさ」

シャミ子「はわ……」

🍊「私、ガンダムって小学生くらいがみるアニメだと思ってたけど、高校生くらいが対象なのね」

おれ「作品による」

おれ「SEEDは高校生くらいかな」

🍑「楽しそうだね」

シャミ子「🍑」

🍑「何の話？」

シャミ子「ガンダムです」

🍑「アニメじゃん」

シャミ子「はわ？」

🍑「子供じゃないんだからアニメなんてみるのやめなよ」

おれ「……」

シャミ子「けっこう深いんですよ、戦争の話です」

🍑「そんなに戦争の話が気になるなら」

🍑「おれくん、本当の戦争の話をしてあげなよ」

おれ「なら第一次エチオピア戦争の話をしようか」

シャミ子「いいです！」

おれ「まずエチオピアは18世紀、群雄割拠の時代が来て、ケダフが1734年に東部にムダイト朝を開き、それまで力を持っていたソロモン朝は衰退」

シャミ子「いらない情報です！！！！！」

🍑「なんで現実にいっぱい戦争があるのに、アニメの戦争に興味を持つのかな？」

シャミ子「ガンダムの戦争がいいです！」

🍑「ガンダムとかゴミじゃん」

終わり