平次「被害者はな、とあるアイドルのストーカーで、そのアイドルの部屋で死んどったんや」

和葉「そんならそのアイドルが犯人やん。アイドルの部屋に押しかけて、揉み合いになって返り討ちにあったんやん」

平次「それが、そのアイドルはスタッフの一緒におったっちゅうアリバイがあったんや」

和葉「そんならそのアイドルは犯人やないな」

平次「後手がかりとしてな、アイドルの部屋にはライバルの女優のイヤリングが落ちとったんや」

和葉「そんならそのライバル女優が犯人やん。アイドルの部屋に忍び込んで、スキャンダル起こそ思たんや！」

平次「それが、証言聞き出したら、そのストーカーには会ったけど、とっさに逃げたらしいんや」

和葉「そんならそのライバル女優は犯人やないな」

平次「被害者はな、そのアイドルの髪の毛握って死んでたんや」

和葉「ほんならやっぱりアイドルが犯人やん。アイドルと揉み合いになった時に髪の毛つかんだんや」

平次「アリバイあるやろ」

和葉「そんならやっぱりそのアイドルは犯人やないな」

平次「で、アイドルにマネージャーがおったんやけど、そのマネージャーは被害者と顔見知りやったんや」

和葉「ほんならマネージャーが犯人やん。アイドルの事で揉めてて刺したんや！」

平次「このマネージャーにアリバイはない」

和葉「そんならやっぱりそいつが犯人や！」

平次「けどな、工藤はそのマネージャーは犯人やないと言っとんたんや」

和葉「そんならマネージャーは犯人やないな」

平次「工藤が言うには、部屋は妙に暑くて遺体の回りには水滴が飛びちっとったそうや」

和葉「それは犯人に関係あるん？」

平次「あと、被害者はストーカーやのうて、アイドルの元カレやったらしい」

和葉「そんならそのアイドルが犯人やん。復縁迫られたんや！」

平次「アリバイある言ったやんか」

和葉「あー、せや！　えー？　じゃ一体だれが犯人なん？」

平次「オトンが言うには、『そら自殺やないか』と」

和葉「ほんなら自殺やん！」

平次「ちゅう会話をこの間和葉としとったんや、工藤」

コナン「ああ、被害者が女優をアイドルと見間違えて、失意の中でアイドルに容疑が向くように細工した上で自殺したって話だな。それがどうかしたのか」

平次「こっからが本題や」

コナン「何があったんだ？」

平次「この和葉との間の会話、どっかで見たような気がすんねんけど、知らんか？」

コナン「知るわけねーだろ、バーロー」

おしまい。

平次と和葉の話してた事件の元ネタはコナン1巻の話。