亜利沙「どうしましょう……撮影すべきか、通報すべきか……」

P「どっちもやめて。経緯を説明するから」

杏奈「……」ｽﾔﾌﾟｩ

……

福田のり子『でやぁっ！』

P『ぐふっ』ﾎﾞﾌﾝ

のり子『よし、決まった！……プロデューサー、大丈夫？』

P『あ、ああ、マットのおかげで何とか……』ﾀﾞｲﾉｼﾞ

のり子『付き合ってくれてありがとう！　それじゃ、時間だしレッスン行ってくるね』

P『ああ、いってらっしゃい』

ｶﾞﾁｬ

杏奈『プロデューサーさん！　今のり子さんとすれ違ったけど、あっ、もしかしてプロレスの特訓してた？　大丈夫？』

P『お、おう……というか、杏奈元気だな』

杏奈『あのね、朝から出来なかった振り付けを猛特訓して、出来るようになったんだ！　嬉しかったから、そのままのテンションで来ちゃっ……』

P『……ん？』

杏奈『……』ｺﾃﾝ

P『え？　充電切れた？　こんな急に？』

杏奈『……』ｽﾔﾌﾟｩ

P『……お疲れ様、杏奈』

P『……あれ？』ｳﾃﾞﾏｸﾗﾆﾅｯﾃﾙﾖ

杏奈『……』ｽﾔﾌﾟｩ

P『この状況、不味くない？』

……

P「……ということがあったんだよ」

亜利沙「……なるほど」

P「わかってくれたか？」

亜利沙「はい。ただ、現時点ではプロデューサーさんの一方的な説明なので、万が一通報案件だった場合に備えて、寝顔天使杏奈ちゃんの証拠を残しておきますね」●REC

P「……亜利沙が撮りたいだけだろ」

亜利沙「そそそんなことありませんよ」

杏奈「……」ｽﾔﾌﾟｩ

P「……まぁ、撮影はともかく、亜利沙に頼みがある」

亜利沙「なんでしょう？」

P「他の人に見られて、毎回説明するのも面倒だから、カギかけてくれない？」

亜利沙「ああ、そうですね。わかりm」

杏奈「……」ｺﾞﾛﾝ

P「……」

亜利沙「……」

杏奈「……」ｽﾔﾌﾟｩ

亜利沙「やっぱり通報した方が」

P「待て待て。杏奈が寝返りしただけだから。なぜか俺の体に半分乗ってきただけだから。見てただろ？」

亜利沙「結果、杏奈ちゃんが抱きついてるみたくなって、あんなところやこんなところが密着して、うらやまけしからんですよ！」

P「隠せてないぞ……いや、でも流石にこれはまずい。杏奈、起きろ！」ﾍﾟﾁﾍﾟﾁ

杏奈「……」ｽﾔﾌﾟｩ

亜利沙「……今の状況、プロデューサーさんが杏奈ちゃんを優しくナデてるように見えますね」

P「……は？」

亜利沙「これ、アレですね。ありさはよく知らないけど、事後ってこんな感じなんですかね」

P「いや、何言ってんだよ！　というか、亜利沙も起こすの協力してくれよ」

亜利沙「……ありさにはお二人の愛を邪魔をするなんて無理です」

P「違うから！　というかカメラ置いて！」

杏奈「……」ｽﾔﾌﾟｩ

ｶﾞﾁｬ

七尾百合子「あの、杏奈ちゃんいますk……」

P「……」

亜利沙「……」●REC

杏奈「……」ｽﾔﾌﾟｩ

百合子「こ、ここっ、これってもしかして、その、おたっ、お楽しみってやつじゃ……」

P「亜利沙、とりあえずカギ」

亜利沙「あ、そうですね。忘れてました」ｶﾁｯ

杏奈「……」ｽﾔﾌﾟｩ

百合子「あ杏奈ちゃんが、プププロデューサーさんと、禁断の……しししかも、撮影しながらなんて……」

P「亜利沙、むにー」

亜利沙「失礼します」ﾑﾆｰ

百合子「いひゃいいひゃい」

杏奈「……」ｽﾔﾌﾟｩ

～百合子に説明したよ～

P「……ということなんだ。わかってくれたか？」

亜利沙「などと容疑者は意味不明なことを供述しており」

P「うおいっ」

百合子「だ、大丈夫です。わかりましたから」

杏奈「……」ｽﾔﾌﾟｩ

百合子「それにしても、結構騒いでるのに、起きませんね」

P「そうなんだよ。揺らしても軽く叩いても、ぐっすりで」

亜利沙「その様がまるで恋人同士のようで」

P「だから余計なことを言うなって」

百合子「え、えっと……杏奈ちゃんが何やっても起きないのなら……」

杏奈「……」ｽﾔﾌﾟｩ

百合子「プロデューサーさんが起き上がって、杏奈ちゃんを仮眠室まで運んだらいいんじゃないですか？」

P亜利沙「……たしかに」

杏奈「……」ｽﾔﾌﾟｩ

おわり