1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 18:11:17.840 :muJUHtQR0.net
女魔法使い「“今日こそ泣かせてやる!”なんて大口叩いてたわりに、全然大したことないじゃない」
剣士「く、くそぉ……! まだまだ……!」
女魔法使い「相変わらず体力だけは無駄にあるね。じゃあ、覚えたばかりの魔法を使ってみようかな」
剣士「……?」
女魔法使い「あんたの体力を奪う魔法。“ライフドレイン”!」
ズオオオオッ…
剣士「う、うおおおお……!(吸われる……!)」ガクッ
女魔法使い「ああ……力がみなぎってくる!」ツヤツヤ
剣士「く、くそ……」ガクッ
女魔法使い(だけどこれ威力高すぎるな。もう二度と使わない方がよさそう)
女魔法使い「“今日こそ泣かせてやる!”なんて大口叩いてたわりに、全然大したことないじゃない」
剣士「く、くそぉ……! まだまだ……!」
女魔法使い「相変わらず体力だけは無駄にあるね。じゃあ、覚えたばかりの魔法を使ってみようかな」
剣士「……?」
女魔法使い「あんたの体力を奪う魔法。“ライフドレイン”!」
ズオオオオッ…
剣士「う、うおおおお……!(吸われる……!)」ガクッ
女魔法使い「ああ……力がみなぎってくる!」ツヤツヤ
剣士「く、くそ……」ガクッ
女魔法使い(だけどこれ威力高すぎるな。もう二度と使わない方がよさそう)
2:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 18:15:06.188 :muJUHtQR0.net
しばらくして――
<魔法使いの家>
女魔法使い「……オエッ」
女魔法使い(なんだろ、ここんとこ体調悪いな)
女魔法使い(それに心なしか、お腹が膨らんできてる気がするし……お医者さん行ってみようかな)
しばらくして――
<魔法使いの家>
女魔法使い「……オエッ」
女魔法使い(なんだろ、ここんとこ体調悪いな)
女魔法使い(それに心なしか、お腹が膨らんできてる気がするし……お医者さん行ってみようかな)
3:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 18:18:24.738 :muJUHtQR0.net
<病院>
医者「妊娠してますね」
女魔法使い「へ?」
医者「妊娠……2~3ヶ月といったところでしょうか」
女魔法使い「え……え!?」
医者「これからは十分生活に気をつけて、栄養を取って……」
女魔法使い「ちょ、ちょっと待って! 妊娠って! 私、全然心当たりないんだけど!」
医者「なにをおっしゃる。子供が勝手に出来るなんてありえないでしょう」
女魔法使い「だって私……バーのジンだし!」
医者「大きな声でそんなこといわないで下さい」
<病院>
医者「妊娠してますね」
女魔法使い「へ?」
医者「妊娠……2~3ヶ月といったところでしょうか」
女魔法使い「え……え!?」
医者「これからは十分生活に気をつけて、栄養を取って……」
女魔法使い「ちょ、ちょっと待って! 妊娠って! 私、全然心当たりないんだけど!」
医者「なにをおっしゃる。子供が勝手に出来るなんてありえないでしょう」
女魔法使い「だって私……バーのジンだし!」
医者「大きな声でそんなこといわないで下さい」
5:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 18:21:52.235 :muJUHtQR0.net
医者「きっとここ数ヶ月の間に、男性とそういう行為をしたはずですよ」
女魔法使い「だからしてないってば……!」
医者「シングルマザーは大変ですし、心当たりのある男性としっかり相談なさった方がいいですよ」
女魔法使い「だから本当に……!」
女魔法使い(ここ数ヶ月、男と絡んだことなんて……。せいぜい剣士と戦ったぐらいで……)
女魔法使い「――あ」
医者「きっとここ数ヶ月の間に、男性とそういう行為をしたはずですよ」
女魔法使い「だからしてないってば……!」
医者「シングルマザーは大変ですし、心当たりのある男性としっかり相談なさった方がいいですよ」
女魔法使い「だから本当に……!」
女魔法使い(ここ数ヶ月、男と絡んだことなんて……。せいぜい剣士と戦ったぐらいで……)
女魔法使い「――あ」
8:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 18:25:09.312 :muJUHtQR0.net
<老師の家>
女魔法使い「お師匠様!」
老師「なんじゃい」
女魔法使い「私、何ヶ月か前、お師匠様の蔵に勝手に入って、禁術の書を見てしまったんですけど!」
老師「そんなことしてたんか!」
女魔法使い「もう一度入っていいですか!?」
老師「いいけど……どうしたんじゃいきなり?」
<老師の家>
女魔法使い「お師匠様!」
老師「なんじゃい」
女魔法使い「私、何ヶ月か前、お師匠様の蔵に勝手に入って、禁術の書を見てしまったんですけど!」
老師「そんなことしてたんか!」
女魔法使い「もう一度入っていいですか!?」
老師「いいけど……どうしたんじゃいきなり?」
9:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 18:28:13.312 :muJUHtQR0.net
老師「まーったく好奇心旺盛すぎる弟子にも困ったもんじゃわい」
女魔法使い「これだ……! 私が読んで、覚えた魔法!」
≪体力吸収魔法“ライフドレイン”≫
これを使用すると、標的の体力を大幅に奪うことができる。
追加効果として……
女魔法使い「あの時は気づかなかったけど、ここから先が破れちゃってる!」
老師「おお、もしかしたらこの切れ端じゃないか?」
女魔法使い「見せて下さい!」
使用者が女で標的が男だった場合、使用者は標的の子を宿すことができる。
女魔法使い「あ……あああああああっ!!!」
老師「まーったく好奇心旺盛すぎる弟子にも困ったもんじゃわい」
女魔法使い「これだ……! 私が読んで、覚えた魔法!」
≪体力吸収魔法“ライフドレイン”≫
これを使用すると、標的の体力を大幅に奪うことができる。
追加効果として……
女魔法使い「あの時は気づかなかったけど、ここから先が破れちゃってる!」
老師「おお、もしかしたらこの切れ端じゃないか?」
女魔法使い「見せて下さい!」
使用者が女で標的が男だった場合、使用者は標的の子を宿すことができる。
女魔法使い「あ……あああああああっ!!!」
12:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 18:30:32.050 :k/QVJm230.net
恐ろしい既成事実魔法
そら禁術になるわ
そら禁術になるわ
13:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 18:31:30.144 :muJUHtQR0.net
老師「お前……もしかしてこれ使ったんか? しかも男に?」
女魔法使い「……」コクッ
女魔法使い「なんで本のページが破れるような管理をしとくんですかぁ!」
老師「えええ、勝手に入っておいて逆ギレ!?」
女魔法使い「それになんのためにこんな効果が……!」
老師「これはたしか、元々は魔女が開発した魔法なんじゃ」
老師「目当ての優秀な男から体力を奪い、優秀な子供を授かるためにな。恐ろしい魔法じゃよ」
女魔法使い「解除する方法はないんですか!?」
老師「使ってすぐだったら出来たかもしれんが、さすがにもう無理じゃろう」
女魔法使い「ううう……」
老師「お前……もしかしてこれ使ったんか? しかも男に?」
女魔法使い「……」コクッ
女魔法使い「なんで本のページが破れるような管理をしとくんですかぁ!」
老師「えええ、勝手に入っておいて逆ギレ!?」
女魔法使い「それになんのためにこんな効果が……!」
老師「これはたしか、元々は魔女が開発した魔法なんじゃ」
老師「目当ての優秀な男から体力を奪い、優秀な子供を授かるためにな。恐ろしい魔法じゃよ」
女魔法使い「解除する方法はないんですか!?」
老師「使ってすぐだったら出来たかもしれんが、さすがにもう無理じゃろう」
女魔法使い「ううう……」
15:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 18:35:15.264 :muJUHtQR0.net
<剣士の家>
剣士「せやっ! とうっ!」
女魔法使い「こんにちは……」
剣士「! お前から訪ねてくるなんてな……どうした?」
女魔法使い「実は……」
剣士「?」
女魔法使い「赤ちゃん……できちゃったの」
剣士「! そ、そうか……よかったな、おめでとう。で、相手は?」
女魔法使い「あんたなの」
剣士「は?」
<剣士の家>
剣士「せやっ! とうっ!」
女魔法使い「こんにちは……」
剣士「! お前から訪ねてくるなんてな……どうした?」
女魔法使い「実は……」
剣士「?」
女魔法使い「赤ちゃん……できちゃったの」
剣士「! そ、そうか……よかったな、おめでとう。で、相手は?」
女魔法使い「あんたなの」
剣士「は?」
17:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 18:39:00.253 :muJUHtQR0.net
剣士「ちょっと待て! なにいってんだ! 俺の子なわけないだろ!」
女魔法使い「それがね、説明すると……」
……
剣士「あの時の戦いで、お前のお腹に俺の子が出来ちゃった、と」
女魔法使い「そうなの……だから……」
剣士「俺にパパになってくれ、と?」
女魔法使い「まあ、そうなる、かな……」
剣士「ふざけんな! んなことできるわけねーだろ! 本当に俺の子かも怪しいのに!」
女魔法使い「いや、それは本当だから! 命をかけたっていい!」
剣士「かけられてもさぁ……」
剣士「ちょっと待て! なにいってんだ! 俺の子なわけないだろ!」
女魔法使い「それがね、説明すると……」
……
剣士「あの時の戦いで、お前のお腹に俺の子が出来ちゃった、と」
女魔法使い「そうなの……だから……」
剣士「俺にパパになってくれ、と?」
女魔法使い「まあ、そうなる、かな……」
剣士「ふざけんな! んなことできるわけねーだろ! 本当に俺の子かも怪しいのに!」
女魔法使い「いや、それは本当だから! 命をかけたっていい!」
剣士「かけられてもさぁ……」
18:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 18:41:15.636 :muJUHtQR0.net
剣士「無理だよ……いきなりそんなこと言われたって」
女魔法使い「そうだよね……」
女魔法使い「私だって、あんたの立場だったらそういうもん、絶対……」
剣士「……」
女魔法使い「本当にごめんね。それじゃあね……」
剣士「……」
剣士「無理だよ……いきなりそんなこと言われたって」
女魔法使い「そうだよね……」
女魔法使い「私だって、あんたの立場だったらそういうもん、絶対……」
剣士「……」
女魔法使い「本当にごめんね。それじゃあね……」
剣士「……」
20:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 18:44:15.581 :muJUHtQR0.net
<魔法使いの家>
女魔法使い「私……お母さんになっちゃった……」
女魔法使い「どうしよ、本当にこの子育てられるのかな……」
女魔法使い「そもそも無事出産できるのかな……」
女魔法使い「今更、この子の命を絶つなんて、絶対許されないよね……」
女魔法使い「魔法の天才だとかいわれて、調子に乗ったからこうなっちゃったんだ……」
女魔法使い「怖い……怖いよぉ……」
グスッ… シクシク…
<魔法使いの家>
女魔法使い「私……お母さんになっちゃった……」
女魔法使い「どうしよ、本当にこの子育てられるのかな……」
女魔法使い「そもそも無事出産できるのかな……」
女魔法使い「今更、この子の命を絶つなんて、絶対許されないよね……」
女魔法使い「魔法の天才だとかいわれて、調子に乗ったからこうなっちゃったんだ……」
女魔法使い「怖い……怖いよぉ……」
グスッ… シクシク…
21:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 18:47:15.139 :muJUHtQR0.net
一方――
剣士(あいつの家の近くまで来たけど、どうしていいのか分かんねえ……)
剣士(そもそも俺の気持ちも整理できてないし……)
剣士「……あの」
通行人「なんです?」
剣士「あそこの女魔法使い、最近どうしてます?」
通行人「そういえば、最近元気ないねえ。家からあまり出てこないし」
通行人「なんか病気でもしてなきゃいいけど……」
剣士「……」
一方――
剣士(あいつの家の近くまで来たけど、どうしていいのか分かんねえ……)
剣士(そもそも俺の気持ちも整理できてないし……)
剣士「……あの」
通行人「なんです?」
剣士「あそこの女魔法使い、最近どうしてます?」
通行人「そういえば、最近元気ないねえ。家からあまり出てこないし」
通行人「なんか病気でもしてなきゃいいけど……」
剣士「……」
22:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 18:51:03.718 :muJUHtQR0.net
剣士(俺は……どうしたいんだ? 俺は……)
チャラ剣士「でさあ、アイツがいうんだよ。赤ちゃんできたって!」
友「マジかよ、どうすんだよ!」
チャラ剣士「そりゃもちろん、知らねえよって突っぱねたよ! 責任取るなんてまっぴらさ!」
友「ハハ、わりー奴!」
剣士「……」ズイッ
チャラ剣士「あ? なんだよあんた――」
バキィッ!
チャラ剣士「ぶっ!?」
剣士「俺は……お前とは違う」
剣士(俺は……どうしたいんだ? 俺は……)
チャラ剣士「でさあ、アイツがいうんだよ。赤ちゃんできたって!」
友「マジかよ、どうすんだよ!」
チャラ剣士「そりゃもちろん、知らねえよって突っぱねたよ! 責任取るなんてまっぴらさ!」
友「ハハ、わりー奴!」
剣士「……」ズイッ
チャラ剣士「あ? なんだよあんた――」
バキィッ!
チャラ剣士「ぶっ!?」
剣士「俺は……お前とは違う」
23:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 18:53:30.164 :muJUHtQR0.net
<魔法使いの家>
女魔法使い「どうしよ、ここんとこ何も食べてない……なにか食べなきゃ」
コンコン…
女魔法使い「ん、誰だろ……」
剣士「よう」
女魔法使い「あ、あんた……どうしたの?」
剣士「あれから一週間色々考えて……やっと決心ついたわ」
女魔法使い「決心? なんの?」
<魔法使いの家>
女魔法使い「どうしよ、ここんとこ何も食べてない……なにか食べなきゃ」
コンコン…
女魔法使い「ん、誰だろ……」
剣士「よう」
女魔法使い「あ、あんた……どうしたの?」
剣士「あれから一週間色々考えて……やっと決心ついたわ」
女魔法使い「決心? なんの?」
24:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 18:56:23.583 :muJUHtQR0.net
剣士「決まってんだろ」バサッ
女魔法使い「なにこれ……本?」
『やさしいパパになるための本』 『出産は怖くない!』 『妊婦によい食事』
女魔法使い「え、これって……」
剣士「ちょっと気が早いが、ガラガラや哺乳瓶も買ってきた」
女魔法使い「もしかして……」
剣士「決めたよ。俺がその子のパパになる」
女魔法使い「……!」
剣士「決まってんだろ」バサッ
女魔法使い「なにこれ……本?」
『やさしいパパになるための本』 『出産は怖くない!』 『妊婦によい食事』
女魔法使い「え、これって……」
剣士「ちょっと気が早いが、ガラガラや哺乳瓶も買ってきた」
女魔法使い「もしかして……」
剣士「決めたよ。俺がその子のパパになる」
女魔法使い「……!」
25:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 18:59:27.884 :muJUHtQR0.net
女魔法使い「……いいの?」
剣士「元はといえば、何度もしつこくお前に挑んだ俺にだって責任はあるしな」
剣士「俺は自分の責任も取れないそこらの男とは違う。それに……」
女魔法使い「それに?」
剣士「俺もお前に惹かれてた。だから勝って認めさせたくて挑んでた部分もあった」
剣士「なら利害が一致するってわけだ」
女魔法使い「あ、ありがとう!」
女魔法使い「私、私、不安で……」
剣士「お、おい……」
剣士(まさかこんな形で“泣かせる”を達成しちゃうなんて……)
女魔法使い「……いいの?」
剣士「元はといえば、何度もしつこくお前に挑んだ俺にだって責任はあるしな」
剣士「俺は自分の責任も取れないそこらの男とは違う。それに……」
女魔法使い「それに?」
剣士「俺もお前に惹かれてた。だから勝って認めさせたくて挑んでた部分もあった」
剣士「なら利害が一致するってわけだ」
女魔法使い「あ、ありがとう!」
女魔法使い「私、私、不安で……」
剣士「お、おい……」
剣士(まさかこんな形で“泣かせる”を達成しちゃうなんて……)
26:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 19:02:20.228 :muJUHtQR0.net
それから――
剣士「ただいまー」
女魔法使い「お帰り!」
剣士「さっそく夕食にするよ」
女魔法使い「いつもごめんね。仕事で疲れてるだろうに」
剣士「なあに、お腹も大きくなってきたし、体を休めてくれ。動かないことこそが仕事だ」
それから――
剣士「ただいまー」
女魔法使い「お帰り!」
剣士「さっそく夕食にするよ」
女魔法使い「いつもごめんね。仕事で疲れてるだろうに」
剣士「なあに、お腹も大きくなってきたし、体を休めてくれ。動かないことこそが仕事だ」
27:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 19:05:40.417 :muJUHtQR0.net
女魔法使い「ギターなんて持ち出してどうしたの?」
剣士「曲を聴かせるのも赤ちゃんにいい影響を与えるそうだ。胎教っていうらしい」
女魔法使い「じゃ、弾いてみて」
剣士「ああ」
ポロロン… ジャカジャカ…
女魔法使い「……いい曲。どうしてギター弾けるの?」
剣士「一時期、“歌える剣士”を目指してたからな。すぐやめたけど」
女魔法使い「アハハ、なにそれ!」
女魔法使い「ギターなんて持ち出してどうしたの?」
剣士「曲を聴かせるのも赤ちゃんにいい影響を与えるそうだ。胎教っていうらしい」
女魔法使い「じゃ、弾いてみて」
剣士「ああ」
ポロロン… ジャカジャカ…
女魔法使い「……いい曲。どうしてギター弾けるの?」
剣士「一時期、“歌える剣士”を目指してたからな。すぐやめたけど」
女魔法使い「アハハ、なにそれ!」
30:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 19:08:11.122 :muJUHtQR0.net
チンピラ「お腹でっけえ! ちょっと蹴ってもいいすかぁ?」
女魔法使い「や、やめて……」
剣士「……」ヒュバッ
チンピラ「ひっ……俺の服だけ……」ハラ…
剣士「次は体にするぞ。とっとと消えろ」
チンピラ「す、すんませんっ!」ダッ
女魔法使い「あんた、こんなに強かったんだね」
剣士「一応これでも、お前と出会うまでは無敗だったんだぞ」
チンピラ「お腹でっけえ! ちょっと蹴ってもいいすかぁ?」
女魔法使い「や、やめて……」
剣士「……」ヒュバッ
チンピラ「ひっ……俺の服だけ……」ハラ…
剣士「次は体にするぞ。とっとと消えろ」
チンピラ「す、すんませんっ!」ダッ
女魔法使い「あんた、こんなに強かったんだね」
剣士「一応これでも、お前と出会うまでは無敗だったんだぞ」
31:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 19:11:11.750 :muJUHtQR0.net
女魔法使い「ううっ! お、お腹が……」
剣士「そろそろ予定日だったからな。すぐ馬車を手配してくる」
女魔法使い「あ、ありがと……」
女魔法使い(剣士がいてくれて本当によかった……なにもかもテキパキやってくれて……)
ヒヒーン…
剣士「馬車が来た。さ、運ぶぞ」ヒョイッ
女魔法使い「うん!」
女魔法使い「ううっ! お、お腹が……」
剣士「そろそろ予定日だったからな。すぐ馬車を手配してくる」
女魔法使い「あ、ありがと……」
女魔法使い(剣士がいてくれて本当によかった……なにもかもテキパキやってくれて……)
ヒヒーン…
剣士「馬車が来た。さ、運ぶぞ」ヒョイッ
女魔法使い「うん!」
32:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 19:14:12.179 :muJUHtQR0.net
<病院>
赤子「おぎゃあ、おぎゃあ……!」
女魔法使い「……よかった」
剣士「よくやった!」
医者「可愛い女の子です。いやあ、ここまで的確に動いてくれる旦那さんもいないですよ」
剣士「勉強しましたから」
女魔法使い「本当に……ありがとう」
<病院>
赤子「おぎゃあ、おぎゃあ……!」
女魔法使い「……よかった」
剣士「よくやった!」
医者「可愛い女の子です。いやあ、ここまで的確に動いてくれる旦那さんもいないですよ」
剣士「勉強しましたから」
女魔法使い「本当に……ありがとう」
33:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 19:17:15.898 :muJUHtQR0.net
女魔法使い「……抱っこしてあげて」
剣士「ああ……」
赤子「だあ、だあ」
剣士「ん~、可愛い! ベロベロベロバー!」
赤子「きゃっきゃっ!」
女魔法使い「……この子を愛してくれる?」
剣士「当たり前だろ。たとえ今、やっぱり別の男に心当たりがあったっていわれても、絶対俺が親になる」
女魔法使い「ふふっ……」
女魔法使い「……抱っこしてあげて」
剣士「ああ……」
赤子「だあ、だあ」
剣士「ん~、可愛い! ベロベロベロバー!」
赤子「きゃっきゃっ!」
女魔法使い「……この子を愛してくれる?」
剣士「当たり前だろ。たとえ今、やっぱり別の男に心当たりがあったっていわれても、絶対俺が親になる」
女魔法使い「ふふっ……」
35:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 19:21:53.688 :muJUHtQR0.net
数年後――
娘「パーパ、マーマ」キャッキャッ
女魔法使い「この子もだいぶ大きくなってきたね」
剣士「ああ、すくすく育ってくれてなによりだ」
女魔法使い「……そろそろ、二人目もいいと思わない?」チラッ
剣士「二人目? いいかもな、俺も剣士として軌道に乗ってきたし」
女魔法使い「だから……今晩いいでしょ?」ドキドキ
剣士「今晩? 別に今すぐでもいいけど」
女魔法使い「えっ、今!? 私はかまわないけどさ……」ドキドキドキ
数年後――
娘「パーパ、マーマ」キャッキャッ
女魔法使い「この子もだいぶ大きくなってきたね」
剣士「ああ、すくすく育ってくれてなによりだ」
女魔法使い「……そろそろ、二人目もいいと思わない?」チラッ
剣士「二人目? いいかもな、俺も剣士として軌道に乗ってきたし」
女魔法使い「だから……今晩いいでしょ?」ドキドキ
剣士「今晩? 別に今すぐでもいいけど」
女魔法使い「えっ、今!? 私はかまわないけどさ……」ドキドキドキ
36:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/10/12(火) 19:23:25.740 :muJUHtQR0.net
剣士「じゃあ、あれやってくれ。俺の体力を奪う魔法」
女魔法使い「なんでそうなるの!?」
― 終 ―
剣士「じゃあ、あれやってくれ。俺の体力を奪う魔法」
女魔法使い「なんでそうなるの!?」
― 終 ―
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