歩美「でもお肉を食べなくて体に悪くないの？」

元太「好き嫌いせず何でも食べないと元気が出ないって母ちゃん言ってたぞ」

阿笠「ほっほ、ところが、海外ではヴィーガンを選択するセレブ、芸能人が増えておるのじゃ。ビリー・アイリッシュやホアキン・フェニックスなどがそうじゃ。
カール・ルイスやルイス・ハミルトンなど、アスリートもおるぞい」

灰原「博士の言う通りよ。肉を食べなくても元気な人はいっぱいいるわ」

歩美「すごーい！」

元太「でもよ、肉ってすげー美味いのにもったいないよな。俺、うな重がなかったら生きていけないぜ」

阿笠「そう思うかのう。それが海洋資源を荒らし、ウナギを絶滅危惧種に追いやり、苦しめているとしても」

元太「な、なんだよ！博士が食べる野菜だって生きてるんだぞ！」

歩美「そうだよ！植物さんは可哀想じゃないの！？」

阿笠「その通りじゃ。植物も生きておる。しかし、ヴィーガンは植物の犠牲も減らせるんじゃ。家畜を育てるのには餌となる牧草が必要じゃからのう」

コナン「それに、地球温暖化の原因の一つは、牛のゲップだというのを知ってるか」

歩美「牛さんのゲップ？」

灰原「牛のゲップから排出されるメタンガスが、地球温暖化を加速させていると言われているわ」

阿笠「そうじゃ。牛を増やして肉や牛乳を取るのをやめれば、地球温暖化も食い止められ、牛を可哀想な目に合わせることもないんじゃよ」

歩美「お肉はわかるけど、牛乳って可哀想なの？牛さん、嫌がらずに牛乳出してくれるじゃない」

阿笠「とんでもない。牛乳は残酷じゃ。まず牛は産まれてすぐお母さんと引き離される。子牛の飲む為の牛乳を、いわば横取りする為じゃ」

阿笠「君たちも、お父さんお母さんと引き離されたら悲しいじゃろう」

歩美「そんなの、絶対やだよ！」

元太「俺だって…」

阿笠「それだけではない。大きくなっても牛乳を出さないオスの子牛は、殺されてしまうんじゃ」

歩美「ええっ、可哀想！」

阿笠「メスの子牛も、成長したら牛乳を出す為に、人の手で妊娠させられ、生まれた子とは引き離されるんじゃ」

阿笠「お母さんがかつてそうだったようにな」

歩美「そ、そんな、可哀想だよ…」

元太「うぅ…」

灰原「卵を産まないオスのヒヨコも、生まれてすぐシュレッダーにかけられて殺されるのよね」

元太「な、なんとかならねえのか！？」

コナン「残念ながら、これが最良だとされているんだ。また、日本じゃ鶏をずっと狭い場所に閉じ込めて卵を産ませる、ケージ飼いが一般的だ。自由に運動させる平飼いは少ない」

灰原「豚もそう。方向転換すらできない狭い妊娠ストールの中、何度も妊娠出産させられ、最後は肉になるの」

歩美「ずっと閉じ込められてるなんて、可哀想だよ…」


阿笠「可哀想なのは動物だけではない。君達は、世界に食べ物や水が不足して苦しむ人達がいることを知っておるかのう」

歩美「知ってるよ。学校で習ったもん」

元太「ああ。俺、10円だけど募金したぜ」

阿笠「それはいい心がけじゃ。じゃがな、その原因の一つが肉食と言われておるんじゃ」

元太「ええっ、なんでだよ！？」

灰原「穀物や水を家畜が消費してしまうから…そうよね」

コナン「ああ。先進国の俺たちが肉食することで、発展途上国は追い詰められるんだ」

歩美「歩美、もうお肉なんて食べたくない！可哀想だもん！」

元太「俺も、こんな話聞いちまったら食べられないぜ…」

コナン「でもよ博士、子供がいきなりヴィーガンはまずいんじゃねえの？」

阿笠「その通りじゃ。成長期の子供にはタンパク質が必要じゃ」

阿笠「そこで、肉に代わる画期的なものを発明したぞい」

？「助けてください！！」

コナン「この声は！」

タスケテクダサイ！タスケテクダサイ！タスケテクダサイ！タスケテクダサイ！タスケテクダサイ！

歩美「わあ、光彦くんがいっぱーい」

阿笠「そう、ワシは光彦くんの養殖、品種改良に成功したんじゃ！」

灰原「そして、これまでのどの肉よりも健康によく害がなくておいしい、円谷くんの肉を発明したのよね」

阿笠「そうじゃ。餌は残飯やゴミや排泄物でよく、環境を破壊することもない。これを発表すればノーベル賞じゃ！」

歩美「博士すごーい！歩美、光彦くん食べたい！」

元太「俺も！鰻より美味そうだな！」

光彦「いやいやおかしいでしょ！動物が殺されたり虐待されるのが可哀想だって言ってたじゃないですか！僕は可哀想じゃないんですか！？」

コナン「いやいやwww可愛い動物と違ってお前は殺されようが虐待されようが笑いしか出ねえよwww」

灰原「その点でも画期的な発明ね」

阿笠「そうじゃ。これからみんなに光彦料理を振る舞うぞい。調理も簡単じゃ」

光彦「助けてください！うわああああああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！！」

こうして、光彦の肉は全世界に普及した。
安価でヘルシー、調理法も簡単で、魚含む様々な動物の肉を合わせたようなおいしさを持つ光彦の肉は大好評で、これまでの肉は廃れていった。
畜産業、漁業関係者は皆光彦業に転職したので仕事に困ることもなかった。また、屠殺業者の方々は殺すのが可愛い動物から憎たらしい光彦に変わったことで、心身を病むこともなくなったという。それどころか屠殺業には志望者が殺到した。
環境問題、食料問題なども解決した。

コナン「ヴィーガンは素晴らしい。君もヴィーガンになってみないか？」

終わり

私はヴィーガンではありません。博士の言ってることは多分全てが正しいわけではないので自分で調べてください。(丸投げ)