1:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 18:11:58.103 :9Am18+q+0.net
夫「ただいまー」
ピンッ
夫(ワイヤー?)
ピカッ!!!
夫(閃光弾!)
妻(これで夫の目はくらんだ! あとはこのアイスピックを延髄に突き立てるだけッ!)
妻「保険金ゲェェェェット!!!」
シュバァッ!
夫「ただいまー」
ピンッ
夫(ワイヤー?)
ピカッ!!!
夫(閃光弾!)
妻(これで夫の目はくらんだ! あとはこのアイスピックを延髄に突き立てるだけッ!)
妻「保険金ゲェェェェット!!!」
シュバァッ!
2:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 18:15:02.086 :9Am18+q+0.net
ガシッ!
妻「な……!」
夫「せっかく目をくらましたのに、声上げちゃ意味ないよ」
妻「くっ!」
夫「ご飯にしてもらえる?」
妻「分かったわ……ちっ!」
夫「露骨に舌打ちしないでもらえる?」
ガシッ!
妻「な……!」
夫「せっかく目をくらましたのに、声上げちゃ意味ないよ」
妻「くっ!」
夫「ご飯にしてもらえる?」
妻「分かったわ……ちっ!」
夫「露骨に舌打ちしないでもらえる?」
3:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 18:17:20.382 :9Am18+q+0.net
妻「はい、ご飯」
夫「相変わらず毒たっぷりだねー」
夫「毒が盛られてるところだけ抜くね」ヒョイヒョイ
妻「うぐぐ……」
夫「これ箸じゃ食べにくいな。フォーク取ってもらえる?」
妻「そりゃあっ!」ブオンッ
夫「よっ」パシッ
妻(目を正確に狙ったのに……!)
妻「はい、ご飯」
夫「相変わらず毒たっぷりだねー」
夫「毒が盛られてるところだけ抜くね」ヒョイヒョイ
妻「うぐぐ……」
夫「これ箸じゃ食べにくいな。フォーク取ってもらえる?」
妻「そりゃあっ!」ブオンッ
夫「よっ」パシッ
妻(目を正確に狙ったのに……!)
5:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 18:20:47.750 :9Am18+q+0.net
妻「やっぱり、回りくどい方法じゃダメね……打撃で直接仕留める」
夫「やめといた方がいい。君の打撃はまだまだ俺を殺せるレベルにない」
妻「そうかしらっ!?」
シュシュッ! ビュババッ!
夫「鋭くはなってるけど、こんな打撃じゃ無理だって……」
ガシッ! グルンッ!
夫「!?(合気道!?)」
妻(角度よし! このまま! 後頭部を床に叩きつけるッ!)
妻「やっぱり、回りくどい方法じゃダメね……打撃で直接仕留める」
夫「やめといた方がいい。君の打撃はまだまだ俺を殺せるレベルにない」
妻「そうかしらっ!?」
シュシュッ! ビュババッ!
夫「鋭くはなってるけど、こんな打撃じゃ無理だって……」
ガシッ! グルンッ!
夫「!?(合気道!?)」
妻(角度よし! このまま! 後頭部を床に叩きつけるッ!)
7:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 18:23:09.680 :9Am18+q+0.net
夫「っとぉ!」スタッ
妻「な……!? あの体勢から着地するなんて……!」
夫「今のは肝が冷えたよ。合気道かなにかの道場に通ってたの?」
妻「そうよ。師範からも筋がいいだなんていわれて……」
夫「たしかに、結婚してから習ったんだとしたら、素晴らしい才能だ」
妻「だけどあなたを殺せなきゃ意味がない! 保険金欲しかったのにィ!」
夫「まだまだ手に入れられそうにないね」
夫「っとぉ!」スタッ
妻「な……!? あの体勢から着地するなんて……!」
夫「今のは肝が冷えたよ。合気道かなにかの道場に通ってたの?」
妻「そうよ。師範からも筋がいいだなんていわれて……」
夫「たしかに、結婚してから習ったんだとしたら、素晴らしい才能だ」
妻「だけどあなたを殺せなきゃ意味がない! 保険金欲しかったのにィ!」
夫「まだまだ手に入れられそうにないね」
9:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 18:28:31.674 :9Am18+q+0.net
夫「すぅ、すぅ……」
妻(よく眠ってる……)ニヤ…
妻「もらったァ!!!」
グサグサグサグサグサグサグサグサグサグサッ!
妻「ハァ、ハァ……やった! 包丁で蜂の巣……これぞハニートラップ!」
夫「ちょっと褒めるとすぐこれだ」
妻「!?(布団の外に!?)」
夫「あんな殺気まみれじゃ、俺が熟睡してたとしても殺せないよ。寝込みを襲うのも古い。もうちょっと工夫して」
妻「うぐぐ……!」
妻(結婚して数年……新婚ほやほやの時にこの人に生命保険に入ってもらったけど……)
妻(未だに殺せていない……!)
夫「すぅ、すぅ……」
妻(よく眠ってる……)ニヤ…
妻「もらったァ!!!」
グサグサグサグサグサグサグサグサグサグサッ!
妻「ハァ、ハァ……やった! 包丁で蜂の巣……これぞハニートラップ!」
夫「ちょっと褒めるとすぐこれだ」
妻「!?(布団の外に!?)」
夫「あんな殺気まみれじゃ、俺が熟睡してたとしても殺せないよ。寝込みを襲うのも古い。もうちょっと工夫して」
妻「うぐぐ……!」
妻(結婚して数年……新婚ほやほやの時にこの人に生命保険に入ってもらったけど……)
妻(未だに殺せていない……!)
10:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 18:31:17.433 :9Am18+q+0.net
翌朝――
夫「行ってきまーす」
妻「あなた、定期忘れてる!」
夫「お、悪い悪い」
妻「と見せかけて、手首にカミソリを振り下ろすッ!」シュッ
夫「それをかわして、定期だけ受け取る」サッ
妻「くっ!」
夫「定期ありがとさん」
妻「お礼なんていらない!」
翌朝――
夫「行ってきまーす」
妻「あなた、定期忘れてる!」
夫「お、悪い悪い」
妻「と見せかけて、手首にカミソリを振り下ろすッ!」シュッ
夫「それをかわして、定期だけ受け取る」サッ
妻「くっ!」
夫「定期ありがとさん」
妻「お礼なんていらない!」
11:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 18:34:22.127 :9Am18+q+0.net
―職場―
上司「仕事だ」
夫「はい」
上司「あるビルに、猟銃を持った男が立てこもっている」
上司「人質になってるのはかつての恋人だ。いつ発砲するかも分からん危険な状態なので我らに命令が下った」
上司「我々≪国家特命処理課≫にな。住民に不安を与えぬよう速やかに処理してくれ」
夫「すぐ終わらせてきますよ」
後輩「先輩、かっこいい~!」
同僚女「ランチまでには戻ってきてね」
―職場―
上司「仕事だ」
夫「はい」
上司「あるビルに、猟銃を持った男が立てこもっている」
上司「人質になってるのはかつての恋人だ。いつ発砲するかも分からん危険な状態なので我らに命令が下った」
上司「我々≪国家特命処理課≫にな。住民に不安を与えぬよう速やかに処理してくれ」
夫「すぐ終わらせてきますよ」
後輩「先輩、かっこいい~!」
同僚女「ランチまでには戻ってきてね」
12:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 18:36:30.754 :9Am18+q+0.net
―ビル―
犯人「なんだてめえ! どうやってここに……!」
人質女「た、助けて……!」
夫「……」
犯人「ぶっ放すぞ! 死にてえのか!?」
夫「死ぬ……か」
犯人「へへへ、死んだら家族も悲しむぜえ。撃たれたくなきゃとっとと失せな!」
夫「いや、むしろ喜ぶと思う」
犯人「え」
ヒュッ
犯人「消えた!?」
―ビル―
犯人「なんだてめえ! どうやってここに……!」
人質女「た、助けて……!」
夫「……」
犯人「ぶっ放すぞ! 死にてえのか!?」
夫「死ぬ……か」
犯人「へへへ、死んだら家族も悲しむぜえ。撃たれたくなきゃとっとと失せな!」
夫「いや、むしろ喜ぶと思う」
犯人「え」
ヒュッ
犯人「消えた!?」
13:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 18:40:32.104 :9Am18+q+0.net
バキッ!
犯人「ぐえっ!」ドサッ
夫「大丈夫ですか?」
人質女「は、はい……ありがとうございました」
夫「すぐ警察も駆け込んでくるでしょう」
人質女「ところでさっき、死んでも家族の方は喜ぶといってましたけど……冗談ですよね?」
夫「もちろんですよ!」
人質女「そうですよね、ウフフ……」
夫(ホントなんだなこれが)
バキッ!
犯人「ぐえっ!」ドサッ
夫「大丈夫ですか?」
人質女「は、はい……ありがとうございました」
夫「すぐ警察も駆け込んでくるでしょう」
人質女「ところでさっき、死んでも家族の方は喜ぶといってましたけど……冗談ですよね?」
夫「もちろんですよ!」
人質女「そうですよね、ウフフ……」
夫(ホントなんだなこれが)
14:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 18:42:59.269 :9Am18+q+0.net
―職場―
夫「戻ったよ」
同僚女「お、ちゃんと昼休み前に帰ってきたね。やるぅ!」
夫「報告したいんだけど……あの人は?」
後輩「上司さんなら、気になることがあるからって出かけていきましたよ」
夫「気になること?」
同僚女「どこぞの薬物研究所に勤めてた博士が、ずっと行方不明になってるんだって」
後輩「危険な匂いがしますよね~」
夫(我が家ほど危険な場所もそうそうないけど)
―職場―
夫「戻ったよ」
同僚女「お、ちゃんと昼休み前に帰ってきたね。やるぅ!」
夫「報告したいんだけど……あの人は?」
後輩「上司さんなら、気になることがあるからって出かけていきましたよ」
夫「気になること?」
同僚女「どこぞの薬物研究所に勤めてた博士が、ずっと行方不明になってるんだって」
後輩「危険な匂いがしますよね~」
夫(我が家ほど危険な場所もそうそうないけど)
15:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 18:45:16.712 :9Am18+q+0.net
―自宅―
夫「ただいまー」
妻「お帰りな……砕ッ!」
夫(メリケンサックをつけての殴打――これは軽くかわす)ヒョイッ
妻(かかった! そこには油がッ! 体勢を崩したところをやる!)
夫「いい油だね、移動に使わせてもらうよ」ツルーッ
妻(転ばない!?)
夫「ちなみに今日のご飯は?」
妻「油をたっぷり使ったトンカツよ」
―自宅―
夫「ただいまー」
妻「お帰りな……砕ッ!」
夫(メリケンサックをつけての殴打――これは軽くかわす)ヒョイッ
妻(かかった! そこには油がッ! 体勢を崩したところをやる!)
夫「いい油だね、移動に使わせてもらうよ」ツルーッ
妻(転ばない!?)
夫「ちなみに今日のご飯は?」
妻「油をたっぷり使ったトンカツよ」
16:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 18:48:37.786 :9Am18+q+0.net
……
―職場―
後輩「先輩!」
夫「ん?」
後輩「訓練の相手してくれません?」
夫「いいとも。じゃあ訓練所に行こうか」
後輩「はい!」
同僚女「はりきりすぎて大怪我しないようにね」
……
―職場―
後輩「先輩!」
夫「ん?」
後輩「訓練の相手してくれません?」
夫「いいとも。じゃあ訓練所に行こうか」
後輩「はい!」
同僚女「はりきりすぎて大怪我しないようにね」
17:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 18:51:35.907 :9Am18+q+0.net
後輩「ナイフ術の訓練、お願いします!」サッ
夫「来い」
後輩「せやぁっ!」ヒュッ
夫「……」スッ
後輩「はっ!」ヒュオッ
夫「……」ササッ
後輩「くっ、ナイフを動かした瞬間に軌道を読まれてる!」
夫「いや、だいぶ腕は上がっている。もう一人前といっていいナイフさばきだ」
後輩「ナイフ術の訓練、お願いします!」サッ
夫「来い」
後輩「せやぁっ!」ヒュッ
夫「……」スッ
後輩「はっ!」ヒュオッ
夫「……」ササッ
後輩「くっ、ナイフを動かした瞬間に軌道を読まれてる!」
夫「いや、だいぶ腕は上がっている。もう一人前といっていいナイフさばきだ」
19:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 18:54:40.552 :9Am18+q+0.net
夫「ただ注文をつけるなら……」
後輩「なんでしょう?」
夫「もっと殺す気でやってくれ」
後輩「やってますよ。このナイフだって本物ですし」
夫「そうじゃなくて、もっと俺を憎んで、『俺を亡き者にすれば人生バラ色!』ぐらいのつもりで来て欲しい」
後輩「ええっ!? いや、さすがにそんなのは無理ですよ……。俺、先輩を尊敬してますから」
夫「そうか……」
夫(これじゃあまり訓練にならないな。家にいる方がよっぽど緊張感がある)
夫「ただ注文をつけるなら……」
後輩「なんでしょう?」
夫「もっと殺す気でやってくれ」
後輩「やってますよ。このナイフだって本物ですし」
夫「そうじゃなくて、もっと俺を憎んで、『俺を亡き者にすれば人生バラ色!』ぐらいのつもりで来て欲しい」
後輩「ええっ!? いや、さすがにそんなのは無理ですよ……。俺、先輩を尊敬してますから」
夫「そうか……」
夫(これじゃあまり訓練にならないな。家にいる方がよっぽど緊張感がある)
20:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 18:57:10.155 :9Am18+q+0.net
―自宅―
夫「ただいまー」
妻「……」
夫「ただい……」
妻「……」
夫「これは……精巧な人形!?」
妻(今日こそもらった! これで私の人生バラ色ッ!)ヒュバッ
夫「おっと」ヒラリッ
妻「あ~……惜しい!」
夫「うん、やっぱりこのぐらいの殺意でないとな」
妻「なに? なんの話?」
夫「ああ、なんでもないよ」
―自宅―
夫「ただいまー」
妻「……」
夫「ただい……」
妻「……」
夫「これは……精巧な人形!?」
妻(今日こそもらった! これで私の人生バラ色ッ!)ヒュバッ
夫「おっと」ヒラリッ
妻「あ~……惜しい!」
夫「うん、やっぱりこのぐらいの殺意でないとな」
妻「なに? なんの話?」
夫「ああ、なんでもないよ」
22:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 18:59:11.338 :9Am18+q+0.net
夫「今日は珍しく毒を盛ってないね」
妻「人形作ってたからね。毒を盛る時間がなかったのよ……毒だって安くはないし」
TV『夜のニュースです』
TV『○×市で、まるで怪物に殺されたような遺体が発見され……』
TV『警察は付近住民に警戒を呼び掛けています……』
夫「……」
妻「まぁ、怖い。あなたがこの怪物に殺されればいいのに」
夫「本当にそうなるかもしれないな」
妻「え?」
夫「今日は珍しく毒を盛ってないね」
妻「人形作ってたからね。毒を盛る時間がなかったのよ……毒だって安くはないし」
TV『夜のニュースです』
TV『○×市で、まるで怪物に殺されたような遺体が発見され……』
TV『警察は付近住民に警戒を呼び掛けています……』
夫「……」
妻「まぁ、怖い。あなたがこの怪物に殺されればいいのに」
夫「本当にそうなるかもしれないな」
妻「え?」
23:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 19:04:51.450 :9Am18+q+0.net
……
夫「行ってきます」
妻「行ってらっしゃい」
妻「……」
妻(なんだろう、胸がおどるわ。まるであの人が今日死ぬみたいに……)
妻(そういえば私、あの人がどんな仕事か全く知らないのよね。ビジネスマンだと思ってたけど……)
妻「さあて、洗濯物しなくちゃ! 今日はあの人のパジャマに剃刀をたっぷり仕込んで……」
ザクッ
妻「あいたっ! う~む……こんな失敗をするなんて。吉報が届きそうだわ」
……
夫「行ってきます」
妻「行ってらっしゃい」
妻「……」
妻(なんだろう、胸がおどるわ。まるであの人が今日死ぬみたいに……)
妻(そういえば私、あの人がどんな仕事か全く知らないのよね。ビジネスマンだと思ってたけど……)
妻「さあて、洗濯物しなくちゃ! 今日はあの人のパジャマに剃刀をたっぷり仕込んで……」
ザクッ
妻「あいたっ! う~む……こんな失敗をするなんて。吉報が届きそうだわ」
24:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 19:07:14.895 :9Am18+q+0.net
―職場―
上司「昨夜のニュースを見たか?」
夫「はい。まるで怪物の仕業のような殺人事件があったと」
上司「あれをやった犯人は、ドーピングされた人間だ」
上司「黒幕は予想通り、私が探っていた行方不明だった博士。元々素行に問題があった人物だった」
上司「奴は最強のドーピング剤を作り、世界中の軍やテロ組織に売り込もうとしているのだ」
夫「市場に流す前に実験をしたというわけですか」
後輩「そんな薬ならスポーツ選手に売ればいいのに。メダル獲れるよって」
同僚女「いや、それもダメでしょ」
上司「すでに研究所の場所は突き止めてある。三人で向かい、薬を開発している博士を始末してくれ」
夫「分かりました。すぐに向かいます」
―職場―
上司「昨夜のニュースを見たか?」
夫「はい。まるで怪物の仕業のような殺人事件があったと」
上司「あれをやった犯人は、ドーピングされた人間だ」
上司「黒幕は予想通り、私が探っていた行方不明だった博士。元々素行に問題があった人物だった」
上司「奴は最強のドーピング剤を作り、世界中の軍やテロ組織に売り込もうとしているのだ」
夫「市場に流す前に実験をしたというわけですか」
後輩「そんな薬ならスポーツ選手に売ればいいのに。メダル獲れるよって」
同僚女「いや、それもダメでしょ」
上司「すでに研究所の場所は突き止めてある。三人で向かい、薬を開発している博士を始末してくれ」
夫「分かりました。すぐに向かいます」
25:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 19:11:01.189 :9Am18+q+0.net
研究所にたどり着いた三人。
夫「あれが研究所だな」
後輩「こんな目立たないところに建てるなんて、よく見つけられたもんですね」
同僚女「まあ、これぐらいできなきゃ特命処理課は存在する意味がないわよ」
夫「警備の兵もいるようだ。三人で一気に突入するぞ!」
後輩「はい!」
同僚女「うん!」
研究所にたどり着いた三人。
夫「あれが研究所だな」
後輩「こんな目立たないところに建てるなんて、よく見つけられたもんですね」
同僚女「まあ、これぐらいできなきゃ特命処理課は存在する意味がないわよ」
夫「警備の兵もいるようだ。三人で一気に突入するぞ!」
後輩「はい!」
同僚女「うん!」
26:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 19:13:25.070 :9Am18+q+0.net
警備兵「なんだ貴様ら!?」ジャキッ
後輩「いただき!」
ザクッ!
後輩「まず、一人――」
警備兵「うぐぐ……」ムクッ
警備兵「うおおおおおおっ!」ダッ
後輩「え、マジかよ!?」
同僚女「致命傷のはずなのに!」
夫「こいつらもドーピングしてるようだな。人間離れした身体能力や生命力を手に入れている」
警備兵「なんだ貴様ら!?」ジャキッ
後輩「いただき!」
ザクッ!
後輩「まず、一人――」
警備兵「うぐぐ……」ムクッ
警備兵「うおおおおおおっ!」ダッ
後輩「え、マジかよ!?」
同僚女「致命傷のはずなのに!」
夫「こいつらもドーピングしてるようだな。人間離れした身体能力や生命力を手に入れている」
27:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 19:15:41.184 :9Am18+q+0.net
夫「だが、所詮は人間。急所をきっちり深く刺せば仕留められる」
ドスゥッ!
警備兵「ぐぶ……」ドサッ
後輩「さすが先輩!」
同僚女「未知の相手にも全く動じないわね」
夫(何しろ、毎日のように新しい攻撃方法を繰り出されてるからな。よくやるよホント)
夫「だが、所詮は人間。急所をきっちり深く刺せば仕留められる」
ドスゥッ!
警備兵「ぐぶ……」ドサッ
後輩「さすが先輩!」
同僚女「未知の相手にも全く動じないわね」
夫(何しろ、毎日のように新しい攻撃方法を繰り出されてるからな。よくやるよホント)
28:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 19:18:16.934 :9Am18+q+0.net
「こっちにいるぞ!」 「殺せ!」 「ドーピングの力を見せてやれ!」
後輩「うげ、いっぱい来た」
同僚女「こりゃ骨が折れそうね」
夫「仕方ない、応戦するぞ!」
ザシュッ! ドスッ! ザクッ!
同僚女「あーもう、キリがない!」
後輩「先輩、ここは先に行って下さい!」
夫「いいのか?」
後輩「はい、こいつらとの戦い方にも慣れてきましたから! 二人だけで充分です!」
夫「分かった、頼むぞ!」
「こっちにいるぞ!」 「殺せ!」 「ドーピングの力を見せてやれ!」
後輩「うげ、いっぱい来た」
同僚女「こりゃ骨が折れそうね」
夫「仕方ない、応戦するぞ!」
ザシュッ! ドスッ! ザクッ!
同僚女「あーもう、キリがない!」
後輩「先輩、ここは先に行って下さい!」
夫「いいのか?」
後輩「はい、こいつらとの戦い方にも慣れてきましたから! 二人だけで充分です!」
夫「分かった、頼むぞ!」
29:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 19:20:29.215 :9Am18+q+0.net
夫「はっ!」
ザクッ!
夫「しっ!」
ドスッ!
夫「ここが最深部か……」
バタンッ!
博士「クックック、ようこそ」
夫「お前が……ドーピング薬を作ってる博士か」
博士「その通り」
夫「はっ!」
ザクッ!
夫「しっ!」
ドスッ!
夫「ここが最深部か……」
バタンッ!
博士「クックック、ようこそ」
夫「お前が……ドーピング薬を作ってる博士か」
博士「その通り」
32:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 19:24:13.358 :9Am18+q+0.net
博士「君らの侵入を知って、すでに自分自身に投与してある」
博士「少量ではあるが完成していた……“最新最強の薬”をなァ!」
メキメキ…
夫「!」
博士「はあああああああ……!」ムキムキメキメキ…
夫「こりゃあ……予想以上の化け物だな(おそらく殺人事件の犯人もこいつだ!)」
博士「この薬を量産すれば、いくらでも食いつく国や組織が出てくる!」
博士「最強の肉体を持った兵士を量産できるのだからな!」
夫「そんな野望を……成就させるわけにはいかないな」
博士「君らの侵入を知って、すでに自分自身に投与してある」
博士「少量ではあるが完成していた……“最新最強の薬”をなァ!」
メキメキ…
夫「!」
博士「はあああああああ……!」ムキムキメキメキ…
夫「こりゃあ……予想以上の化け物だな(おそらく殺人事件の犯人もこいつだ!)」
博士「この薬を量産すれば、いくらでも食いつく国や組織が出てくる!」
博士「最強の肉体を持った兵士を量産できるのだからな!」
夫「そんな野望を……成就させるわけにはいかないな」
33:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 19:27:06.448 :9Am18+q+0.net
博士「ウガァッ!」ギュンッ
ボゴォンッ!
夫(壁を破壊しやがった……だが、元は博士。動きは無駄が多い)
博士「よくかわしたなァ」
夫(スキだらけだ!)シュッ
ザグゥッ!
博士「ぐっ!?」
夫(これで警備兵は倒せたが……)
博士「く、くくく……クックック……全く内臓に届いていないなァ。痛みも感じない」
博士「この程度が効くかぁ!!!」
夫「ちっ!」
博士「ウガァッ!」ギュンッ
ボゴォンッ!
夫(壁を破壊しやがった……だが、元は博士。動きは無駄が多い)
博士「よくかわしたなァ」
夫(スキだらけだ!)シュッ
ザグゥッ!
博士「ぐっ!?」
夫(これで警備兵は倒せたが……)
博士「く、くくく……クックック……全く内臓に届いていないなァ。痛みも感じない」
博士「この程度が効くかぁ!!!」
夫「ちっ!」
34:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 19:30:13.466 :9Am18+q+0.net
ブオンッ! ギュオッ! シュバッ!
夫(いくら動きが素人といっても――)
夫(こうも動きが速いと――)
博士「そこだ!」
メキィッ!
夫「がっ……!」
ダンッ!
夫「ぐ!」
夫(とてつもない強さだ……!)
博士「君もかなりやるようだが、やはり人を超えた私には勝てんようだね」
夫「人を超えた? “人であることから逃げた”の間違いじゃないのか」
博士「減らず口を……ならば君にはこの世から逃げてもらうことになるなァ!」ダッ
夫(やられる……!)
ブオンッ! ギュオッ! シュバッ!
夫(いくら動きが素人といっても――)
夫(こうも動きが速いと――)
博士「そこだ!」
メキィッ!
夫「がっ……!」
ダンッ!
夫「ぐ!」
夫(とてつもない強さだ……!)
博士「君もかなりやるようだが、やはり人を超えた私には勝てんようだね」
夫「人を超えた? “人であることから逃げた”の間違いじゃないのか」
博士「減らず口を……ならば君にはこの世から逃げてもらうことになるなァ!」ダッ
夫(やられる……!)
35:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 19:33:53.057 :9Am18+q+0.net
ドカッ!
博士「がはっ!」
夫「!?」
夫(誰だ!? 警備の数からして、あの二人はまだ救援には来れないはず……)
妻「……」
夫「え!?」
妻「あなたの仕事ってこういうのだったのね。初めて知ったわ」
夫「なんでここに……」
妻「勘違いしないで。あなたを助けに来たわけじゃない」
妻「ただ……自分の手であなたを仕留めず、手に入れる保険金なんて全然嬉しくないもの」
夫「……実に君らしい理由だ」
ドカッ!
博士「がはっ!」
夫「!?」
夫(誰だ!? 警備の数からして、あの二人はまだ救援には来れないはず……)
妻「……」
夫「え!?」
妻「あなたの仕事ってこういうのだったのね。初めて知ったわ」
夫「なんでここに……」
妻「勘違いしないで。あなたを助けに来たわけじゃない」
妻「ただ……自分の手であなたを仕留めず、手に入れる保険金なんて全然嬉しくないもの」
夫「……実に君らしい理由だ」
36:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 19:36:28.778 :9Am18+q+0.net
夫「ここに来たのは好ましくないが、来てくれなきゃ俺は死んでいた。ありがとう」
妻「だからお礼なんていらないって」
博士「なんだお前は? 仲間か?」
妻「妻よ」
博士「妻だと!?」
妻「あんた如きにこの人を殺されるわけにはいかない。私も相手よ」
博士「愛する旦那のために駆け付けたわけか! 泣かせるねえ……だが女が一人加わったところで、私に勝てるものかぁ!」
夫(愛する旦那というより殺したい旦那なんだけどな)
夫「ここに来たのは好ましくないが、来てくれなきゃ俺は死んでいた。ありがとう」
妻「だからお礼なんていらないって」
博士「なんだお前は? 仲間か?」
妻「妻よ」
博士「妻だと!?」
妻「あんた如きにこの人を殺されるわけにはいかない。私も相手よ」
博士「愛する旦那のために駆け付けたわけか! 泣かせるねえ……だが女が一人加わったところで、私に勝てるものかぁ!」
夫(愛する旦那というより殺したい旦那なんだけどな)
37:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 19:39:09.568 :9Am18+q+0.net
博士「かあああっ!!!」
ボゴォンッ!
博士「ちっ、外したか! 一人ずつ仕留めてくれる!」
夫「俺に合わせろ!」
妻「うん!」
バッ! タタタッ!
博士(こいつら……息の合った動きをする!)
妻「包丁で!」
ザシュッ!
博士「ぐおっ……!」
夫「おっとこっちだ!」
ザンッ!
博士「があっ!」
博士「かあああっ!!!」
ボゴォンッ!
博士「ちっ、外したか! 一人ずつ仕留めてくれる!」
夫「俺に合わせろ!」
妻「うん!」
バッ! タタタッ!
博士(こいつら……息の合った動きをする!)
妻「包丁で!」
ザシュッ!
博士「ぐおっ……!」
夫「おっとこっちだ!」
ザンッ!
博士「があっ!」
39:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 19:42:39.368 :9Am18+q+0.net
博士「おのれぇ!」
夫「こっちだ!」
妻「こっちよ~」
ビシュッ! ズバッ! ザンッ!
博士「いくら斬られようと……この体は無敵だァ!」
夫「確かに……たとえ重火器を持ってこようと、お前を一撃で倒すことは難しいだろう」
妻「だけど……痛みに鈍感になってるからか気づいてないようね」
博士「なんだ!?」
博士「おのれぇ!」
夫「こっちだ!」
妻「こっちよ~」
ビシュッ! ズバッ! ザンッ!
博士「いくら斬られようと……この体は無敵だァ!」
夫「確かに……たとえ重火器を持ってこようと、お前を一撃で倒すことは難しいだろう」
妻「だけど……痛みに鈍感になってるからか気づいてないようね」
博士「なんだ!?」
42:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 19:46:45.850 :9Am18+q+0.net
夫「そろそろ決めるぞ」
妻「ええ」
博士「決めるのは私の方だ! 二人まとめて――」ダッ
妻「今ッ!」ガシッ
グルンッ!
博士「体が!?(ひっくり返って――)」
妻「夫殺しのために覚えた……合気道よ。これだけのパワーだとひっくり返り方も豪快ね」
夫(今だッ!)
夫「そろそろ決めるぞ」
妻「ええ」
博士「決めるのは私の方だ! 二人まとめて――」ダッ
妻「今ッ!」ガシッ
グルンッ!
博士「体が!?(ひっくり返って――)」
妻「夫殺しのために覚えた……合気道よ。これだけのパワーだとひっくり返り方も豪快ね」
夫(今だッ!)
43:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 19:48:20.122 :9Am18+q+0.net
夫(俺たちは同じところにずっと攻撃していた……)
夫(そこへ突き刺す!)
グサァ!!!
博士「がっ……ああああっ!」
博士「まだだ、まだ私の研究は……」
メキョメキョ…
博士「な、なんだ!? か、体が……!」
夫(俺たちは同じところにずっと攻撃していた……)
夫(そこへ突き刺す!)
グサァ!!!
博士「がっ……ああああっ!」
博士「まだだ、まだ私の研究は……」
メキョメキョ…
博士「な、なんだ!? か、体が……!」
45:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 19:50:17.424 :9Am18+q+0.net
博士「うをおおっ!? なにが起こっている!?」
夫「ダメージを受け、体が弱ったから……強力すぎる薬の成分が暴れ始めたんだ」
妻「風邪ひくと、普段痛まないところが痛んだりするあの感じね」
夫「お前の新薬……まだまだ未完成だったみたいだな」
博士「な、なんのこれしき……コントロールしてみせ……!」
博士「ひっ……うごぉっ!!!」
ドパァァァァァンッ!
博士「うをおおっ!? なにが起こっている!?」
夫「ダメージを受け、体が弱ったから……強力すぎる薬の成分が暴れ始めたんだ」
妻「風邪ひくと、普段痛まないところが痛んだりするあの感じね」
夫「お前の新薬……まだまだ未完成だったみたいだな」
博士「な、なんのこれしき……コントロールしてみせ……!」
博士「ひっ……うごぉっ!!!」
ドパァァァァァンッ!
46:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 19:54:04.179 :9Am18+q+0.net
夫「……任務完了」
妻「この博士を倒すのが任務だったのね」
夫「ああ、俺はこういう仕事をしてるんだ。警察で対処しきれない悪人を国の命令で処理する」
妻「どうりであんなに強いわけだわ」
妻「保険金殺人を企てて、あなたと結婚してみたけど……とんだ茨の道になっちゃったみたい」
夫「ごめん、隠してて」
妻「ううん、いいの。だって……これからもやることは変わらないもの」
妻「必ず保険金をゲットしてみせる!」
夫「これからもスリルある毎日を楽しめそうだ」
夫「……任務完了」
妻「この博士を倒すのが任務だったのね」
夫「ああ、俺はこういう仕事をしてるんだ。警察で対処しきれない悪人を国の命令で処理する」
妻「どうりであんなに強いわけだわ」
妻「保険金殺人を企てて、あなたと結婚してみたけど……とんだ茨の道になっちゃったみたい」
夫「ごめん、隠してて」
妻「ううん、いいの。だって……これからもやることは変わらないもの」
妻「必ず保険金をゲットしてみせる!」
夫「これからもスリルある毎日を楽しめそうだ」
47:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 19:57:42.181 :9Am18+q+0.net
後輩「せんぱーい!」
同僚女「終わったよ。警備兵全部倒してきた」
夫「おお、二人ともお疲れさん」
後輩「ってその人は?」
妻「初めまして、家内です」ペコリ
後輩「ええっ!?」
同僚女「初めまして……どうしてここに?」
夫「まあ、色々あってね」
後輩「せんぱーい!」
同僚女「終わったよ。警備兵全部倒してきた」
夫「おお、二人ともお疲れさん」
後輩「ってその人は?」
妻「初めまして、家内です」ペコリ
後輩「ええっ!?」
同僚女「初めまして……どうしてここに?」
夫「まあ、色々あってね」
48:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 20:00:17.486 :9Am18+q+0.net
―職場―
上司「あなたのような奥様がいらっしゃったとは」
妻「こんにちは」
上司「戦闘術は昔から鍛えてらっしゃったのですか?」
妻「いえ、結婚してから身につけました」
上司「それで、これほどの実力を……いったいなぜ?」
妻「夫を殺して、保険金を……」
上司「え?」
夫「わーっ! わーっ!」
夫「一応ウチは犯罪者と戦う組織なんだ。頼むよ」ヒソヒソ
妻「あら、ごめんなさい」
―職場―
上司「あなたのような奥様がいらっしゃったとは」
妻「こんにちは」
上司「戦闘術は昔から鍛えてらっしゃったのですか?」
妻「いえ、結婚してから身につけました」
上司「それで、これほどの実力を……いったいなぜ?」
妻「夫を殺して、保険金を……」
上司「え?」
夫「わーっ! わーっ!」
夫「一応ウチは犯罪者と戦う組織なんだ。頼むよ」ヒソヒソ
妻「あら、ごめんなさい」
49:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 20:03:08.735 :9Am18+q+0.net
上司「今回の件は本当に助かりました」
上司「よろしければ、特別報酬を差し上げたいのですが」
妻「いいえ、結構です。私、ただ夫を殺されたくない一心で駆け付けただけですので」
妻「それに私はこのような形で受け取るお金に興味はございませんので」
上司「うむ……実に欲がなく、愛に満ち溢れた奥様だ」
夫「ありがとうございます」
上司「今回の件は本当に助かりました」
上司「よろしければ、特別報酬を差し上げたいのですが」
妻「いいえ、結構です。私、ただ夫を殺されたくない一心で駆け付けただけですので」
妻「それに私はこのような形で受け取るお金に興味はございませんので」
上司「うむ……実に欲がなく、愛に満ち溢れた奥様だ」
夫「ありがとうございます」
50:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 20:06:28.945 :9Am18+q+0.net
夫「さ、帰ろうか」
妻「うん」
夫「今日の晩御飯はなんだい?」
妻「シチューよ」
夫「多分、中身には毒入ってなくて、スプーンに塗ってるパターンかな」
妻「くっ……バレてる」
…………
……
夫「さ、帰ろうか」
妻「うん」
夫「今日の晩御飯はなんだい?」
妻「シチューよ」
夫「多分、中身には毒入ってなくて、スプーンに塗ってるパターンかな」
妻「くっ……バレてる」
…………
……
51:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 20:09:33.806 :9Am18+q+0.net
―自宅―
夫「ただいまー」
妻「お帰りなさい」ジャキンッ
夫(包丁とフライパンの二刀流!)
妻「きえええっ!」ビュンッ
夫(包丁投げから……)サッ
妻「きえっ!」ブオンッ
夫「改造フライパンでの殴打!」
―自宅―
夫「ただいまー」
妻「お帰りなさい」ジャキンッ
夫(包丁とフライパンの二刀流!)
妻「きえええっ!」ビュンッ
夫(包丁投げから……)サッ
妻「きえっ!」ブオンッ
夫「改造フライパンでの殴打!」
52:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 20:12:19.850 :9Am18+q+0.net
夫「いいコンビネーションだった。今日倒してきたテロリストよりよっぽど手強かったよ」
夫「だけど、まだまだだな。スキが多い」
妻「自信あったんだけどな。だけどいつか保険金をゲットしてみせるからね!」
夫「その時が来るのを楽しみにしてるよ」
―おわり―
夫「いいコンビネーションだった。今日倒してきたテロリストよりよっぽど手強かったよ」
夫「だけど、まだまだだな。スキが多い」
妻「自信あったんだけどな。だけどいつか保険金をゲットしてみせるからね!」
夫「その時が来るのを楽しみにしてるよ」
―おわり―
53:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/11(土) 20:14:34.417 :JF7GOUMK0.net
乙
コメント
Mr&mrsスミスって映画や忍者に恋は難しいってドラマ化されたマンガがあるからなあ。
銃弾飛び交う夫婦喧嘩とつい比較してしまった。