～市民プール前～
光彦「あ！コナンくんやっと来ましたよ！」

元太「おせーぞコナン！」

歩美「おはようコナンくん！」

コナン「わりいわりい、ちょっと博士に付き合っててな」

コナン「なんだ灰原も来てたのか」

灰原「ええ、たまにはこういうのも悪くはないわね」

元太「いいからっさっさと泳ごうぜ！でっけーウォータースライダーがあるらしいぞ！！」

～プールサイド～
光彦、元太、歩美「うわ～～～～～！！！！」

ターラッタッタターララターラララ～～♫

光彦「あれが例のウォータースライダーですね～！さすが高さ20mあるだけあって迫力満点です！」

元太「まずはウォータースライダーから遊ぼうぜ！！」

歩美「うん！哀ちゃんたちも行こ！」

灰原「私はパス」

コナン「俺も。下で待っててやるからお前らだけで行ってこいよ」

元太「お前らビビってんじゃねえのか～？仕方ねえから俺たちだけで行ってこようぜ！！」

灰原「そういえば工藤くん、博士に用事でもあったの？」

コナン「忘れてたぜ、この発明品の自慢をされててな」ｺﾞｿｺﾞｿ

灰原「なんなの？このスイッチ」

コナン「まあ見てろって！これを押すと...」

元太「よおコナン！すげー楽しかったぜ！！ウォータースライダー！！」

コナン「もう終わったのか、早かったなお前ら」

歩美「哀ちゃんもやればよかったのに！すっごく楽しいんだから！！」

元太「これからちょうど光彦が滑ってくるところだぜ！！」

元太「頑張れよ光彦ーー！！！」

光彦（かっこよく滑れば灰原さんへのアピールになるかもしれません..よーし！！）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

光彦「えい！！」

コナン（ﾎﾟﾁｯ）

光彦「「う゛ぎゃあああ゛あぁあ゛ぁぁぁぁ゛あ゛！！！！」」

光彦「「え゛ゃあ゛あ゛あ゛え゛あぁあぁ゛ぁ゛！？！！」」

光彦「「あ゛あ゛あああ゛ああ゛ああ゛あぁあ゛ぁぁぁぁ゛！！！！」」

（（ザッパーーン！））

元太「光彦のやつあんなに怖がりだったのかよ」ｹﾞﾗｹﾞﾗ

光彦「ｺﾞﾎﾟ...ｺﾞﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟ.....」ﾊﾞﾁｬﾊﾞﾁｬ

コナン「！？？」

光彦「ｺﾞﾎﾟ...ｺﾞﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟ.....」ﾊﾞﾁｬﾊﾞﾁｬ

灰原「いけない！円谷くん溺れているわ！！」

コナン「元太！！てめえええええええええええ！！！！」ﾊﾞｷｯ!!!

コナン「笑い事じゃねえぞ！！！」

コナン「大丈夫か光彦！！いま引き上げてやる！」ｽﾞﾘｽﾞﾘ

コナン「...！！？こ、これは！！」

光彦「う゛うぅ～～～～！ボクの...ボクの両腕が～～～！！」ﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞ

光彦「イモムシになっちゃいました～～～～～！！！！」ﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞ

コナン（そうか、それで泳げずに溺れてしまったってわけか...）

灰原「工藤くん、一体これは！？」

コナン「ああ、博士の発明品の仕業だ。あの性悪じじい...光彦になんてことを」

灰原「サイテーね...」

光彦「あああ゛あぁあ゛ぁぁぁぁ゛あ゛！！！」ﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞ

コナン「パニックになるな光彦！にしてもこのイモムシ...」

光彦「うぅ、この右手のイモムシ...腹部に比べて胸部が太く、眼状紋と言われるフェイクの目...更に危険を感じると濃いピンク色の肉角を伸ばす...この特徴は本州から南西諸島に広く分布しているクロアゲハの幼虫です」ﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞ

コナン「.......」

光彦「左手のこのイモムシは...クロアゲハに比べ胸部と腹部の太さに極端な差はなく、黒とオレンジのまだら模様。更に黄色い肉角を突き出しています...この特徴は北海道から九州に分布するキアゲハの幼虫です...」ﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞ

元太「どうせなら鰻が生えてくればよかったのにな」

光彦「あああ゛あぁあ゛ぁぁぁぁ゛あ゛！！！」ﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞ

コナン「元太！！てめえええええええええええ！！！！」ﾊﾞｷｯ!!!

灰原「とにかく病院につれていきましょう」

コナン「ああ、そうだな。立てるか光彦？」

光彦「ううぅ...なんとか...」ﾖﾛﾖﾛ

灰原「救急車は呼んでおいたわ。吉田さん、円谷くんを救急車まで連れて行ってもらってもいいかしら」

歩美「わかった！歩ける光彦くん？」

光彦「歩美ちゃん...助かります。」ﾖﾛﾖﾛ

コナン「ったく、博士なんてもんを作ってくれたんだ」

灰原「一息ついたし座って休憩でもしましょうか」

コナン「そうだな、よっこいしょと」（ﾎﾟﾁｯ）

コナン（しまった、ポケットの中のスイッチを尻で押しちまった！！）

歩美「キャーーーーーーー！！！！！」

コナン「歩美ちゃんの声！！歩美ーー！」ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

コナン「歩美ちゃん大丈夫か！」

歩美「ええーん、光彦くんの両足がーーー！！」

光彦「あ゛あ゛あああ゛ああ゛ああ゛あぁあ゛ぁぁぁぁ゛！！！！」

コナン「こりゃひでえ...」

元太「オエ゛エ゛ェェェエエエエｵﾛﾛﾛﾛﾛ.....」

光彦「脚がーー！！！ボクの脚が両方ともヒラアシハバチの幼虫になっちゃいましたーーー！！！」ﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞﾓｿﾞ

コナン「ってことがあってよー、全く大変だったぜ」

阿笠「ほっほっほ、そりゃ災難じゃったな新一」

コナン「あれって治せたりするのか？」

阿笠「不可能じゃ」

阿笠「光彦くんはこれから一生”イモムシ”として生活するしかないぞ」

コナン「笑えねーぜ博士...」

　　　　　　　　　　　　　　　　　～完～