次の日
虹夏「どうしたのぼっちちゃんぼーっとして」

リョウ「なんだかずっと上の空」

ぼっちちゃん「あっ…はい…すっすみまっすみません…」ビクッ

喜多ちゃん「さては彼氏でもできたのかしら！結束バンドは恋愛禁止だぞー、なんてｗ」

ぼっちちゃん「！！！あ…あ…あああ…うう～～～」ポロポロ…

虹夏「え！ちょっとどうしたのぼっちちゃん！」あわあわ

ぼっちちゃん「……」ポロンっポロロンっ…

リョウ「バラード弾き始めちゃった」

喜多「え、ええっと私何か言っちゃいけないこと言ったのかしら」

虹夏「うーん昨日なんかあったのかな…ライブハウスの前で別れたしみんな知らないよねぇ」


ガララララっ

陽キャ1「チースっ！」

ぼっちちゃん「！！！」ビクッ

陽キャ2「おーぼっちちゃん！昨日はどうもｗ」

陽キャ3「ちゃんとバイトきててえらいねｗ」ニヤニヤ

陽キャ4「今日俺らライブ出るから見ててよｗ俺の超絶指テク見せてやんよ」クイックイッ

ぼっちちゃん「あ…あああ…」ガタブルガクブル…

リョウ「……っ！」

喜多ちゃん「あのひとたちなにか知ってるのかしら？聞きに行ってきますっ！」

虹夏「喜多ちゃん…」フルフル

リョウ「……前のバンドでもこういうことあった」

喜多ちゃん「えっ！なっなんなんですか？」

ぼっちちゃん「うう…うう～」ポロポロ…

ぼっちちゃん「………」ぼー

妹「おねぇちゃ～んごはんできたって」

ぼっちちゃん「あっうん…」

カチャ…カチャ…

ぼっちちゃん「……ごちそうさま」ガタッ

妹「おねぇちゃんそろそろお外出たら？健康に悪いよ」

ぼっちちゃん「………」ガララっピシャんっ

ぼっちちゃん「………」ぼー

ぼっちちゃん「………」

ぼっちちゃん「……っ！」ぶんっぶんっ！

ぼっちちゃん「あ…あああ…」ガシガシガシ

ぼっちちゃん「うわぁ…ん…ああ…ああ…」ぽろぽろぽろ

～～～数日前、軽バン車内～～～

陽キャ1 (ぼっちちゃんとこのバンドなんつったけ)

陽キャ2 (ひでーｗ覚えてすらねーのかよｗ)

陽キャ3( 結束バンド、だろーｗ)

陽キャ4 (へへっお似合いの名前だなぁ)ケラケラ

～～～～～～～～


ぼっちちゃん「…………」

ぼっちちゃん「あああああ！！！」ドンドンドンドン！

妹「またおねぇちゃん暴れてる…」

ギィっ…

虹夏「あっ！ぼっちちゃん！心配したよずっと連絡もよこさないで！」

ぼっちちゃん「………」

リョウ「大丈夫、安心して私たちはぼっちのこと嫌いになんてならないから」

喜多ちゃん「ごめんなさい後藤さんわたし、無神経なこと言って…」

ぼっちちゃん「………」すっ

すっ→ノート

虹夏「えっ？なにこれ」

リョウ「これ…新曲？」パラパラ

喜多ちゃん「もしかして後藤さん、ずっとこれかいてたの…！？」

ぼっちちゃん「え、えへへ、じじつは…」

ぼっちちゃん「バンド歴の長い陽キャさんたちに歌詞作りのアドバイスもらって…えへ、へ…」

喜多ちゃん「えっ？じゃあ泣き出したのはなんだったの？」

ぼっちちゃん「改めて昼に陽キャさんたち見たら陽のオーラが強くて…こんなひとたちにお世話になったのかと…その、恐れ慄いてしまって…へへへ…」

リョウ「なんだ…そうだったんだ」ほっ

虹夏「よかった…よかったよー！ぼっちちゃん！私てっきり…！よしっ！次のライブこの曲やろう！リョウ作曲おねがいっ」

リョウ「まかされた」ぐっ

虹夏「よーし！結束バンド、次のライブもがんばるぞー！」

リョウ「おー」

ぼっちちゃん「よ、よかったですこんなにみなさんの役に立てて…こ、これなら私の処女なんて安いもの…え、えへへ///」

喜多ちゃん「え？後藤さんいまなんか言った？」


完