ＪＫ「とにかく、お兄さんが頑張れるようにWi-Fi切りまーす」
ＪＫ「三千文字書くまで復活させませーん」

俺「ああ、ちょっと…！」

ＪＫ「ウチもお兄さんにこんなことしたくないんだからね！」
ＪＫ「お兄さんが言ったんだよ！書かなかったらディズニー連れて行くとか、エッチなことしてくれるとか、Wi-Fi切っていいとか！」
ＪＫ「ディズニーなんて期待してなかったけど、せめてWi-Fiくらい守らないとお兄さん本当に駄目になっちゃうよ！」

俺「はい…」

ＪＫ「…頑張って夢追い掛けてるお兄さんが大好きだから、ね、頑張ろう？」ｷﾞｭｳｯ

俺「うん…」

ＪＫ「デビューしたらアニメ化してね」

俺「頑張る…」

ＪＫ「ウチ、活字読めないし」ｹﾗｹﾗ

俺「それは読んでほしいかも…」

ＪＫ「嘘、お兄さんの作品だもん。頑張って読むー」ﾆｼｼ
ＪＫ「ヒロイン、私がモデルなんでしょ」ﾆﾔﾆﾔ

俺「モ、モデルっていうか、参考の一つというか…」
俺「ああ、もう、書くから出て行ってよ」

し～ん

俺「…ＪＫちゃん？」

俺「おかしい…さっきまで…あれ？」

俺『デビューしたらアニメ化してね』
俺『頑張る…』
俺『ウチ、活字読めないし』ｹﾗｹﾗ
俺『それは読んでほしいかも…』

俺「なんだこの記憶…俺は…？」


俺「――ああ、そうか、母親が入院してから俺はずっと一人暮らしだったな」

俺「今日一行も書けねえなあ…ユーチューブでも見るか」

俺「お兄さんやってるー？」
俺「あ、いや、ちょっと今は…」

俺「ほらーもうまた脱線してるー！」
俺「ちゃんと頑張ってよー！」

俺「ご、ごめん！今からやる！やるから！」


俺「フフ…フフフフ…」

　こういう生活をもう五年くらい繰り返してる
　そろそろ限界かもしれない